絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2019年4月10日(水)絵本わくわくコース・松田素子さんの授業内容

2019-04-11 12:24:58 | 絵本わくわく塾
今期の絵本わくわくコースも本日が最後の授業です。
本日の講師は編集者の松田素子さん。
皆さんのダミー本を発表して講評をいただきます。
その前に先日放送された「日曜美術館」のお話から。



絵話塾の講師でもあるスズキコージさんの特集番組でした。
いつもの「日曜美術館」と違って、ドキュメンタリー番組を見ているかのようで、スズキコージさんの世界に引き込まれていきました。

コージさんが「子ども・大人関係なく、読者に伝わるかと思いながら描いてます」ということをおっしゃっていました。
松田さんも「ここは大事なことで、読者に伝わり何度も読み返したくなる絵本であって、一発ギャグのような絵本ではダメ。皆さんも丁寧に作っていってほしい」と おっしゃっていました。

では、ダミー本を発表していきましよう。

 

皆さんに言えることは、作者だけが分かっていて、読者には伝わっていないこと。
いろんな角度から「これでいいのか、これで分かるのか」と自問自答してください。
その為には、物語・登場人物の背景も考えて書くことが大事です。



言葉で説明するのではなく、絵で分かるように表現してください。
また、読者は結果よりそれまでの課程を楽しみたいので、その楽しい部分を丁寧に作りあげてほしいです。と 松田素子さんはおっしゃっていました。

本日の授業では「自問自答」という言葉が何度か出ました。
アイデアが出たら、どう作品にしていくのかを自問自答する。
とても大事なお話をお聞き出来ました。



絵本のことだけでなく、今の時代に大切なこと。
松田素子さんが出会い感動した出来事などを、沢山教えてくださりました。
一年間、ありがとうございました。










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2019年4月10日(水)絵本わくわくコース・松田素子さんの授業持ち物

2019-04-09 16:43:00 | 絵本わくわく塾
4月10日(水)松田素子さんの授業は、ダミー本の発表と講評です。
見ていただきたいダミー本がございましたら、お持ち下さい。

※スポット受講(在校生、卒業生対象)、ご見学(体験受講)の方、
随時受付しております!
興味のある方はギャラリーvie絵話塾までお問い合わせ下さい。
よろしくお願いいたします。


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Gallery Vie 絵話塾(かいわじゅく)
E-mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
〒 650-0022神戸市中央区元町通3-2-15
セントラルビル元町5F
TEL:078-332-5808  FAX:078-332-5807
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2019年4月7日(日)絵本ゆっくりコース・製本教室の授業内容

2019-04-09 14:39:59 | 絵本ゆっくり塾
本日の授業は、上製本(ハードカバー)の製本をします。

製本したい絵本が出来ている方は、カラーコピーしたものを持参していただきました。
製本したい絵本が出来ていない方は、無地のA4コピー紙を半分に折ったものを15枚と、もう一枚のコピー紙には「扉」の絵を描いて準備してもらいました。これが本文になります。

さぁ、作り始めます!



さきほど準備した本文の紙の裏面をスプレーのりを付けて、きっちりと順番に貼り合わせます。
そして、きれいに天地と小口をカットしていきます。

カッターの使い方には充分気を付けてくださいね。
使い方にコツがありますので、指を切らないよう気を付けて使いましょう。
スプレーのりの便利な点は、貼ってもすぐでしたらはがして貼り直せるところがお勧めです。



本文が完成したら、表紙(カバー)を作ります。ここからが本番。
台紙は2ミリ厚のイラストレーションボードを使用しますが、
今回は建築模型を作るスチレンボードを使用します。



カットが出来ましたら、表紙の裏面に貼り付けます。
この時もスプレーのりを使うときれいに貼ることが出来ます。
上からハンカチやタオル等で空気を抜くように、内側から外へ向けてシワを伸ばしながら貼ります。

台紙が貼れましたら、角をカッターで斜めにカットします。
台紙から1.5ミリ程空けてカットすると内側に折った時に角がきれいに仕上がります。
ここはきれいに仕上げるポイントです!



台紙の周りは木工用ボンドで薄く丁寧に塗って、内側に折り貼り付けます。
表紙と背表紙の間に溝を、指や定規で作ります。本らしくなりましたね。



あとは本文に見返しを付け表紙とのり付けすると完成です。

出来上がった上製本です。一冊出来上がると嬉しいものですね。



授業が終わって5月には終了展をギャラリーVieで開催しますので、自分の作った絵本をこのように製本するのも良いです。
最初からきれいに作ることはなかなか難しいですので、何度かチャレンジしてみて下さい。
お疲れさまでした。

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2019年3月31日(日)絵本レベルアップコース・高畠純先生の授業内容

2019-04-04 18:20:11 | 絵本研究科
本日3月31日の絵本レベルアップの授業は、高畠純先生です。
今日は消しゴムハンコを使って絵を作ります。



消しゴムは、「はんけしくん」という専用の物を使い、カッターナイフなどを使って掘っていきます。



同じ形でも、角度や色を変えて紙に押していくと、ひとつの形ですが色々な表現ができます。後で着彩してもOKです。
色を付けるところにスティックのりを薄く付けて、乾いてから水彩絵の具を使って色をつけます。
注意することは、のりが完全に乾いてから色を付けるようにしてください。文字などを掘る場合は反転して彫ってください。

高畠純先生の作品


生徒さんの作品
 

次の高畠純先生の授業は5月12日(日)です。
課題は11または15見開きの絵本のダミーを作ってきてください。

また「講談社絵本新人賞」にできるだけ応募してください。
受賞すれば講談社から絵本が出版されて、絵本作家への切符を手に入れることができます。

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2019年4月3日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2019-04-04 15:35:55 | 絵本わくわく塾
本日は児童文学作家の高科正信先生の授業です。テーマは「命の絵本」でした。
絵本の話の前に、宇宙の誕生・人類の誕生の話から始まりました。
宇宙の始まりから人類の誕生の話を聞いていると、面白くてどんどん話に入っていきます。
まだまだ話の続きはありそうでしたが、本題の「命の絵本」を紹介していきましょう。



・『木のうた』 イエラ・マリ  1977年 (ほるぷ出版)
・『よあけ』 ユリー・シュルヴィッツ 訳 瀬田貞二  1977年 (福音館書店)
季節の移り変わりや、夜から日が昇るまでの暗闇からの夜明けを、丁寧に表現しています。

・『たいよう でてきたぞ』 大橋政人 文  松成真理子 絵  2019年 (福音館書店)
子どもが感じることを、そのまま描いています。

・『せんをひくよろこび』 片山健  2014年  (福音館書店)
生きていることの喜びを、子どもが線を引くという行為で表現しています。
 
雪の降る空の上でも線を引きます。男の子の生命力を感じる絵本です。

・『くうちゃんがないた』 南 椌椌  2006年  (アリス館)
笑う 泣く 寝る は、子どもの仕事。
どんな悲しいことがあっても、赤ちゃんが笑うと微笑んでしまいます。

・『カボチャありがとう』 木葉井悦子  1994年 (架空社)
生命への愛と感謝を込めた絵本。
迫力のある絵で、生命力が溢れています。


生きることはすばらしいと、表現している絵本は沢山ありますね。

子どもの文学・絵本の表現は、子どもの文学に関わる大人たちが、これから生きる子どもたちに「バトン」を渡すことではないか。
「バトン」とは、魂や命と、かしこい知恵である。と 高科先生はおっしゃっていました。

最後の授業でしたので、課題(原稿)を遂行する。お話をしていただきました。
『はしをわたって しらないまちへ』は、8枚の原稿で20回書き直し遂行していったそうです。




書けば書き直すほど、前より必ず良くなると思って書き直し、出来るだけ読みやすい原稿で、出版社に渡しているそうです。
漢字でも「寂しい」と「淋しい」があります。どちらの漢字を使うか考えて遂行します。
句読点も、付ける箇所によって意味の強さが変わります。
最後まで考え遂行することは、大事です。

今期の授業は終わりましたが、来期ではまた違うテーマで話をします。
是非、スポット受講などで参加してくださいね。

 

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