やまめの庭つくり

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へうげもの

2009-02-04 | ノンジャンル
今,かねてより読みたいと思っていた漫画,「へうげもの」を薔薇さんに借りて読んでいます.



これは,古田織部が信長に仕えているところからはじまり,数寄にのめり込んでいく(のめりこんでいる)有様を描いているのですが,

名物といわれる茶入れや花入れなどが戦国時代にこんなに価値があったのかと驚かされます.

ちなみに信長の野望というゲームにのめり込んでいた子供は,九十九髪茄子その他家宝の名物を知っていました.

これも驚きyellow12



へうげもの=数寄者たちの,小さな「もの」に対する情熱と自分の価値観に対する気概のようなものに圧倒されます.

昔の人はすごかったんだなぁ,

数寄者という人たちはこんなだったのか・・・と,びっくりしていたら

先日面白い話を聞きました.

なんと,現代のオタク文化,これにのめり込んでいる人たちと,数寄にのめり込んだ人たちには心理的にとても共通しているものがあるとか.

両方とも,完璧なものというより何かどこか不完全なところを持っている対象に対して惹かれるということが共通点だそうです.

何かに対する‘萌え~symbol4’な気持ちや態度は

確かに似ている部分があるかもham

一部の学説なのかも知れませんが.

大まじめに論じている人がいるらしいです.

そういえば,この前三溪園の建物内で撮影会があり,長いブロンドの髪をみて,外人モデルだと思ったら,コスプレイヤーの方々でした.

実は三溪園,そういう方達にとって「隠れた聖地」らしいです.

最初は聖地としてやってきた若者が,三溪園の良さに気づいて,

今度はオタクモードではなくて訪れたいと思う.

そんな人が数多くいるらしいです.

日本人の数寄の魂は,ひょっとしてオタクの魂となって生まれ変わっているのか,受け継がれているのかもsamuraikirakira

若者が日本の文化に触れ,自分たちの視点で取り入れていく,そうやって受け継がれていくものも,あると思います.