土曜日に上野の東京国立博物館で開催されている「北京故宮博物院200選」を見に行きました.
正しくは,その中でも今月24日までしか見られないという,「神品 清明上河図」を見るために,です.はい.
この絵についての詳細な説明は東京国立博物館の公式HPをご覧ください.
とにかく中国の人でもなかなか見られない貴重な絵を国外初,日本で展示されるということで,かなりの人出が予想されましたので,開館前に到着するようにしたのですが,すでにこの通り.
1000人くらいいるのかなぁ~
開館10分前くらいに列がかなり動いたので「おっ,もしや早めに開館してくれるとか??」と,期待したのですが,そんなに甘くはありません.
建物の前で4人一組に整列して蛇腹上に並ばされるとこの行列が一気に建物と広場の間のスペースに凝縮されました.
初詣みたいなにぎわいです.
2時間くらい外で待つことになるのかなぁ・・・
いや~な予感が.
と,よく見るとこんなところからもあのツリーが
何となく得したような気持ちになるのは何故なんでしょうね.
結局外で1時間半,建物に入って1階から2階の会場入口にたどり着くまでに3時間,入ってから肝心の清明上河図を見るまで更に30分かかりました.
頑張りましたよ~
何故こんなにかかったかというと,清明上河図は,縦24センチ,横5メートルくらいの巻物を平置きしてガラスケースの中に入っているのですが,ここに770人以上の人間やたくさんの動物,建物,船などが事細かに書かれている細密な絵なので,ガラスケースをのぞき込んで一番前で見たい人のための列だからなんです.
もう,こんな絵は直に見なくてもいいや,拡大して説明されているビデオは見られるし.
という人は入館だけは一度に入れる人数制限があって時間がかかりますが,その後は比較的自由にゆったりと故宮博物院の宝物を見ることが出来ると思います.
さて,やまめはというと,こんなに苦労してたどり着いた絵なのに,まじまじと隅から隅まで堪能することはできず,後ろに控える係員の「横の人と間を開けないでください」「立ち止まらないでください」という声に気が散って,となりのおばさんも密着してぐいぐい押してくるし・・・
結局5,6分見られたかどうか・・・
あぁ,もっとじっくり見たかったーーーー
でも,ここでもわかったことがあります.
やっぱり実物は,写真やビデオじゃ表現出来ない迫力を持っています.
ポスターなどでは古くて薄汚れ,全体的に暗い感じもしていたのですが,実物はもっとクリアで,線もはっきりしています.
この目で見なければわからないままでした.
ものすごく拡大されたビデオでも細かな描写の伸びやかな筆遣いがわかるのですが,原本を見ると,全体の線の勢いやリズムが伝わってきます.
樹木(樹種は主にヤナギの一種と,時々タケ)もたくさん書かれていましたが,一本一本,幹の様子や枝振り等の表現が異なっています.
水が景色をリズミカルに展開していく重要な要素で,細かく描かれる人々の様子がそれにあわせて躍動感を感じさせてくれます.
一人一人の仕草や表情,ポーズなど,全部違っているし,どれも丁寧に描かれています.
建物と船はかなり細かい上に描写も正確で,この絵を見て船を実際に再現して造ってみた人もいたようです.
これを描いた人は船が好きだったんじゃないかな~と思いました.
ヤケに細かく描いてあるし,ちょっとオタクっぽいにおいがしました.
いえ,技量のある画家は誰でもこのように描けるのかも知れませんが,何となくそう感じただけです.
とにかく.
9時半前から並んで見終わったのは13時過ぎ.
こうして頑張ったのもいい思い出になることでしょう・・・
本物を見ることの大切さ,感じることが出来て良かったです.
この絵を見終わったら,もう帰ってもいい気がしたのですが,せっかくだからサラッと故宮博物院200選の内,並ばないで見られそうなもの(ほとんどですけど),文書ではなく宝物や皇帝の衣服,再現された書斎など,メインの展示物もガッツリ見て帰りました.
正しくは,その中でも今月24日までしか見られないという,「神品 清明上河図」を見るために,です.はい.
この絵についての詳細な説明は東京国立博物館の公式HPをご覧ください.
とにかく中国の人でもなかなか見られない貴重な絵を国外初,日本で展示されるということで,かなりの人出が予想されましたので,開館前に到着するようにしたのですが,すでにこの通り.
1000人くらいいるのかなぁ~
開館10分前くらいに列がかなり動いたので「おっ,もしや早めに開館してくれるとか??」と,期待したのですが,そんなに甘くはありません.
建物の前で4人一組に整列して蛇腹上に並ばされるとこの行列が一気に建物と広場の間のスペースに凝縮されました.
初詣みたいなにぎわいです.
2時間くらい外で待つことになるのかなぁ・・・
いや~な予感が.
と,よく見るとこんなところからもあのツリーが
何となく得したような気持ちになるのは何故なんでしょうね.
結局外で1時間半,建物に入って1階から2階の会場入口にたどり着くまでに3時間,入ってから肝心の清明上河図を見るまで更に30分かかりました.
頑張りましたよ~
何故こんなにかかったかというと,清明上河図は,縦24センチ,横5メートルくらいの巻物を平置きしてガラスケースの中に入っているのですが,ここに770人以上の人間やたくさんの動物,建物,船などが事細かに書かれている細密な絵なので,ガラスケースをのぞき込んで一番前で見たい人のための列だからなんです.
もう,こんな絵は直に見なくてもいいや,拡大して説明されているビデオは見られるし.
という人は入館だけは一度に入れる人数制限があって時間がかかりますが,その後は比較的自由にゆったりと故宮博物院の宝物を見ることが出来ると思います.
さて,やまめはというと,こんなに苦労してたどり着いた絵なのに,まじまじと隅から隅まで堪能することはできず,後ろに控える係員の「横の人と間を開けないでください」「立ち止まらないでください」という声に気が散って,となりのおばさんも密着してぐいぐい押してくるし・・・
結局5,6分見られたかどうか・・・
あぁ,もっとじっくり見たかったーーーー
でも,ここでもわかったことがあります.
やっぱり実物は,写真やビデオじゃ表現出来ない迫力を持っています.
ポスターなどでは古くて薄汚れ,全体的に暗い感じもしていたのですが,実物はもっとクリアで,線もはっきりしています.
この目で見なければわからないままでした.
ものすごく拡大されたビデオでも細かな描写の伸びやかな筆遣いがわかるのですが,原本を見ると,全体の線の勢いやリズムが伝わってきます.
樹木(樹種は主にヤナギの一種と,時々タケ)もたくさん書かれていましたが,一本一本,幹の様子や枝振り等の表現が異なっています.
水が景色をリズミカルに展開していく重要な要素で,細かく描かれる人々の様子がそれにあわせて躍動感を感じさせてくれます.
一人一人の仕草や表情,ポーズなど,全部違っているし,どれも丁寧に描かれています.
建物と船はかなり細かい上に描写も正確で,この絵を見て船を実際に再現して造ってみた人もいたようです.
これを描いた人は船が好きだったんじゃないかな~と思いました.
ヤケに細かく描いてあるし,ちょっとオタクっぽいにおいがしました.
いえ,技量のある画家は誰でもこのように描けるのかも知れませんが,何となくそう感じただけです.
とにかく.
9時半前から並んで見終わったのは13時過ぎ.
こうして頑張ったのもいい思い出になることでしょう・・・
本物を見ることの大切さ,感じることが出来て良かったです.
この絵を見終わったら,もう帰ってもいい気がしたのですが,せっかくだからサラッと故宮博物院200選の内,並ばないで見られそうなもの(ほとんどですけど),文書ではなく宝物や皇帝の衣服,再現された書斎など,メインの展示物もガッツリ見て帰りました.