漢方談話 (埼玉県日高市にあります漢方専門薬局 環のブログです)

フェルデン グループ稽古第三月
個人稽古 第四金
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麦門冬

2006-11-04 23:31:13 | Weblog
 写真は、我が家の庭に生えているジャノヒゲです。
リュウノヒゲともいいます。

普通にどこのお庭や公園などにもみられますよね。

麦門冬はこの根で、肺を潤す働きがあるので空咳によく使います。

雨が少ない乾燥した時期や、夏に汗をかきすぎて
体の水分が足らないとき
かぜをひくと空咳が出やすくなります。

そういうときの咳に使う代表的な生薬が麦門冬です。

きょ痰剤は、病院でもらえるのですが
潤すお薬となると断然漢方薬が活躍します。

普通は休養しないと空咳は回復しないのですが
それを早めてくれるありがたい生薬です。

そうきくと、庭のジャノヒゲを見なおすでしょう?





2006-11-02 00:03:06 | Weblog
 このところの気温の変化のせいか、
かぜの患者さんがふえています。

かぜをひいて、咳に移行している方もふえています。

私は、なぜか滅多にかぜをひかないのですが、
ひくとすぐ咳に移りやすくなりました。

もともとの体の陰陽のバランスによって
空咳になりやすかったり、
痰のからまったぜこぜこという咳になったりします。

陽虚つまりエネルギー不足だと
体に入った水を充分さばけないし
かぜをひくと、肺の働きがおちるので、
ますますさばけなくて
ぜこぜこいうようになりやすいです。

陰つまり体の水分が少なくなると
空咳がでやすくなります。
やせている人や、睡眠不足の人は
気をつけてくださいね。

私の咳は、空咳なのです。がーん!
水が足りない!

秋が乾燥すると、乾いた咳に
なりやすいので、そういうときは
普段白きくらげ、梨などを食べて潤しておくとか
早寝をして、睡眠時間をしっかりとる
ようにしてください。

エネルギー不足の人は
過労にならないようにし、
にら、にんにく、しょうがを使いながら
あたためる食事などで体をあたためてくだい。

とにかく、かぜは、かかったかなと
思ったら、すぐ漢方薬です。

ひどくならないうちに治してしまいましょう。