がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

スタジオ27 MP4/20レビュー

2005年10月04日 | 模型
 今朝、我が家に荷物が届いたらしい。受け取ったのは母親なのだが、よせばいいのにカミさんに「これ@河童宛の荷物らしいよ」と渡しやがった。で、ワシが昼休みに帰宅しますと、現在11ヶ月の娘が箱のガムテをビリビリ破ってキャッキャ言ってる真っ最中。取り上げると泣いちゃうかも知れないので一応知らんぷりしてたんですが、内心ドキドキであります。なんせ中を開けられると「お代金○○円」と書かれた伝票がド~ンと表れるわけで、

当然娘はそれを引っ張り出す
     ↓
カミさんが「あらあらな~にそれ?」と娘からパクる
     ↓
お代金20000円弱の記載を発見!
     ↓


という展開が予想されたのですが、流石に一歳にも満たない乳飲み子には宅配の箱を開けるという、モノリスに触れた類人猿のような知恵があるわけでもなく、なんとかその場は事なきを得ました、隙を見て箱を隠れ家に持ち込んで、無事密輸完了。伝票さえなければ「あらまた模型買ったの?」「うん」「幾らすんの?」「1000円♪」という、およそ信じられない会話が成立するので一安心なのである。

 しかし、今回はAMCさんが気を利かせてくれたのか、色々と製品情報のチラシとかを箱に入れてくれていた御陰で、万が一見つかってもチラシがカムフラージュになって助かってたかも知れませぬ。ありがたや~であります(笑)。

 さて、早速届いたMP4/20のレビューであります。

 ここ最近の同社のキットと比べると、結構頑張ったと言える出来になってる気がします。前作の原型をモディファイするとか、市販の何かしらのキットを芯にするとかが殆ど不可能な形状の車だったことが功を奏したんでしょうか?独特の絞り込みを見せるサイドポンツーンも

かなりいい感じで絞り込まれています。アンダートレイとの接合面の処理が「取って付けた」感じになることで印象は悪く見えますが、実車と比較しても絞りの量とかポンツーン先端部の三次元造形は、私の予想よりも全然良かったです。


フロントセクションは、ノーズのノッペリ感が弱い感じ。それから、横から見たときの形状も、先端部分が厚めになってるようです。ここらは修正した方が格好良くなるかも

 ボディーカラーが黒系なので、色を塗った場合と斯様な素の状態では比較が難しいんですけどね。あと、コクピット前の複雑な形状も

ちょっと派手目に造形されてる印象です。それが悪いって訳じゃないですけど。

 エンジンカウル部分に関してですが

 形状もモールドも結構いい感じです。ルーバー部分は平面基調なので、金属板で置き換えても比較的簡単に処理できそう。ただし、カウル後方に行くに従っての下がり具合がチト弱く、パッと見”カウルがゴッツイ”印象を持ちます。でも、ホントに全体的なバランスは良い感じなので、この程度の印象は重箱の隅って感じです。

 目下机の上が先日から製作開始したMP4/8のパーツで散乱してるため、細かいパーツの仮組みまではしてませんが、一応全て確認してみたところ、メタルパーツに関しては、こないだ買った25と同程度の出来かと。こういうのは実際に組んだりしないと判らないので、今回はパーツの不足や破損がないかチェックしただけです。
 ちょいと知ったかぶって言いますと、スケール問わずレジン・メタルキットは、購入したら必ずパーツチェックをすること。時としてパーツ足りないなんて事とか、パーツが破損してるなんてことは、意外とよくあることです。勿論メーカーサイドでアフターフォローしてくれますが、スタジオ27の様に発売期間&個数が限られてるキットの場合、購入後時間が経過してからのアフターフォローには、パーツの調達が出来ない等で応じたくても応じられない状況になったりしますので、このパーツチェックはかなり重要です。
 で、今回チェックしていたら、パーツの梱入ミスが発覚。なんと、フロントウィングのフラップパーツが、一枚余分に入ってました。この部分ですが、二段分が一枚でパーツ化されているんですけど、もしかすると切り離して製作する人のためのフォローとしてデフォルトなのかも知れませんが、ミスだとしたら嬉しいミスですね(笑)。当然、この部分は余分なフラップを併用して、三段ウィングをキチンと作製するつもりでありやす。
 
 さて、エッチングパーツも、今までよりも頑張ってる気がします。

 先ず以てシートベルトのパーツが良い感じ。今回はベルト部分とバックル部分が別々にパーツ化されてるだけではなく、ショルダーベルトのバックルは折り曲げて立体的に作ることが出来る様になってます。個人的には別売りして欲しいくらい出来が良い。社外の布テープタイプのベルトやサテンリボンを使ったベルトが持て囃されますけど、鉛を使ったりエッチングを焼き鈍して使う方がシートにピッタリ合わせやすいので好きなんですよね。他にも

ステアリング周りなんかも、シャープなモールドのフォトエッチングにて表現されています。

 最後にデカールですが、こちらは残念ながらカルトグラフではありませんでした。コスト的な問題ですかねぇ?このマクラーレンや前回購入したルノーなんかは、カラーリングをデカールで再現するよう指示されてるんですが、その場合カルトグラフのデカールだと透けないし発色も良いしでベストなんですけどね。非常に残念です。今回のマクラーレンの場合、白い部分は思い切り透けちゃいそうな臭いがプンプンします。

 また、私が個人的に期待したタバコ禁止用のドライバーズネームロゴが入っていませんでした。入ってたら間違いなくエテ公モントーヤ仕様で作るんだけどなぁ・・・。WESTならライコネン仕様で作ることになりそうです。
 それから、気になるグラデーション処理ですが、これは印刷物の宿命として、ドット処理になってるのはやむを得ないところです。やむを得ないところですが、「塗り分けてやろう」という無謀漢な志を持つ人向けに、もうちっと考えて欲しかった気もします。特にノーズのメルセデスロゴは、カラーリングに混在させて欲しくなかったなぁ。細かいことではありますけど。


取り敢えず、もし完全に塗り分けで行こうとすると、その難易度はWESTカラーのマクラーレンのキット史上最高難易度になるかと思います。そう言われると、やってみたくなるのがモデラーの悲しい性ではありますわな。で、なかなか実行に移す決断が出来ず、いつまでも積んどく状態に陥ると(笑)。

 こんな感じでレビュってみました。

 MP4/8の製作ですが、地味~にスタートしております。画像を出すほどのネタはないですが。あ、先日不明だと嘆いていた後半戦のフロントウィング翼端板形状ですが、資料が出てきました。こりゃぁバQか金属板板金かでないと無理だべ?って感じの形状でしたが、折角だから何らかの方法でやってみたいと思っております。
コメント (4)
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