がらくたどうBlog

模型趣味とその他諸々

1/20 TAMIYA MP4/8製作記 その5

2005年11月01日 | 模型
 セバスチャン・ローブがとうとう今季10勝目を挙げてしまいました。運も味方に付けなくてはならない筈のWRCで、年間10勝もしてしまうのは、ローブ&シトロエンのパッケージングの功のみならず、今年から導入された「レースをつまらなくする」レギュレーションの影響が大きかったんだと思います。大体砂利道山道獣道をすっ飛んでいくラリー競技で、下見の制限とタイヤの制限なんて設ける気が知れない。K2登頂するヤツに「おやつは300円までー」って言うようなもんだろ?FIAはどこまでレースをつまんなくすりゃ気が済むのかと小一時間問いつめたい@河童です。こばわ。
 え~、いきなりダンゴですが、10月も末日を迎えました。問題は11月でして、九月に「一ヶ月休養」とか言って模型休んで、今月は日本シリーズ騒動でままならずでして
「どこが再開やねん!」
状態でありましたが、スケジュール帳の11月12月の項目見て、我ながらビビリましたよ。2日・3日・5日・8~9日・10~16日と、日帰りバージョンと宿泊バージョン織り交ぜて出張だらけでございます。半月家にいないも同然でございますのよ。こんな事ならもっと模型進めておけば良かった・・・orz。せめて日本シリーズでタイ(ry

 そんな訳で、ちょいと暫くは更新が普段以上に滞りがちになります故、御容赦下さいませ。

 さてMP4/8ですが、ちょっと突貫工事ではありましたけど、この末日に至って漸く前後サスペンションの基礎的な工事を”ほぼ”済ませることが出来ました。



 先日UPしたリアサスに続いて今度はフロントサスです。アッパー&ロアアームを差し込み式に変更した他に、キットではオミットされているフロントダンパーassyを自作してみました。




 各アームは、最初に前から見たときの上傾角を計測し、更に方眼紙にパーツそのものをトレースしておいてから、程良い箇所で切断。アームに0.6mmの穴を開けて、0.6mm真鍮線を通し、方眼紙の元パーツのトレース図と照らし合わせながら適当な状態に真鍮線を曲げ、ボディーに埋め込んだ0.6mm内径の真鍮管に差し込みます。真鍮管はそのままだとピッタリすぎてアームのハマリが悪いので、事前に0.7mmドリルで内径を少し広げておきます。
 ダンパーセクションですが、ダンパーassyとプッシュロッドを接続するプレートが肝になります。先ず、モノコックパーツのメンテカバー内部をポリパテで成型し、瞬着をコートして磨き平面を出します。
 次にプッシュロッドのモノコックよりの細い部分を切断し、ロッドに長めに切り出した0.6mm真鍮線を通します。ここで一旦、上下アームとアップライトを取り付け、更にブレーキローターとタイヤホイールをはめ、モノコックはアンダートレイと仮止めしてトレイ下に車高分のプラ板を置き、車高出しとアライメント調整を行います。アライメントと車高が決まったら、プッシュロッドのラインの下をケガイておきます(下図中の赤線部の線をモノコック側にケガく)。



 次にダンパー部の製作。ダンパー&スプリングは、概ね前回UPしたリアサスと同様の工作ですが、パーツの組み合わせとスプリング長がチョコッと違ってます。
 完成したら資料を見ながら二本のダンパーの間のクリアランスを適度に保ちつつ、モノコックにマウントできるように固定金具を自作しモノコックに装着。金具は0.2mm×2mmの洋白帯金で作りました(図中赤丸部)。


 このマウント部を基点に、今度はダンパーの芯の下をモノコックに真っ直ぐケガいていきます。先のプッシュロッドのケガキ線とダンパーのケガキ線がモノコックに入るはずなので、後はこの両線を参考に三角プレートの形状と寸法を決めていきます。この部分は現物合わせ。
 寸法と形状が決まったら、一旦方眼紙に図面を書き、コレを二枚貼り合わせた1.2mmプラ板に貼り付け、図面通りに切削していって形を出します。更にプラ板を貼り合わせた状態でモノコック取り付け用のピンを差し込む穴をドリルで開口し、貼り合わせてあった二枚のプラ板を剥がせば、左右対称の形状の三角プレートが二枚取り出せるという訳です。この時、二枚合わせのプラ板の穴開けに、ピンバイスは面倒くさいとリューター使って穴開けてますとね、思いの外穴が簡単に貫通しまして、



指先の爪の間にも0.6mmの穴を開口♪最初は大して痛くもなかったんですが、時間を追うごとに血が流れ出てきましてね、そりゃもう

 

でありますたよ、orz。マフィアに捕まって「オラオラ、テメェはFBIの犬なんだろう?」って拷問受けてるような痛みです。受けたこと無いけど。


 後は、モノコックに三角プレートを手芸展で入手したスーパーサイヤ人色のピンで仮止めし、これを機軸にダンパーのロッド長とプッシュロッドのロッド長を調節していけば


↑こんな感じで収まりがつきます。尚、ダンパーと三角プレートの接続は、リアと異なってダンパー側の金具で三角プレートを挟む構造になっていたので、今後はそこらを再現していこうと思ってますが、今のところは暫定的にコの字曲げ金属板を介して三角プレートに仮組しています。まだパーツを固定していないので、プッシュロッドを押し上げるとダンパースプリングが伸縮してチョトオモロイ。ちなみに、ダンパー本体にしてもリアで3つ、フロントで4つパーツがまだ不足してますし、三角プレートも表面のディテールを加えていかなければならなかったりと、サス関係の仕事はまだまだ色々残っておりますのですが、ここまでに比べると面倒臭さは全然軽いので、気分的には一山越えた!って感じです。

 こんなとこでとうとう時間切れです。まだ前後ウィングの処理だとか、ラジエターエアダクトの平面化と電子デバイスの自作だとか、エキパイのアンダートレイ接続処理等々面倒な作業が色々残ってるけど、ちょっと半月ほど作業できないか、出来てもブログにUPする程は進まないと思われますが御容赦下さい(←誰に詫びてる?)

 そうそう、作業が遅いのには他にも理由がありましてね、ここらでネタをバラしますと



実は二台同時進行なんですよ。カウルクローズのプロポーション仕上げとカウルオープンのフルディテール仕上げの二台。片方が前期型で片方が後期型で作っているのです。二台を1つのケースに飾るため、プロポーションモデルの方も見えるところはフルディテール版と同じ仕上げにする必要がありまして、更に完成後は二台セットで人手に渡る可能性が高く、工作にそれなりの強度確保も必要なので、ただでさえ手が遅いのが更に遅くなってる理由であります。
 なんでこんな事始めたかと言いますと、タミヤのF1ってカウル内部を作るのが結構楽しいんですが、作り込んでもカウル閉めちゃうと当たり前だが見えなくなります。かと言って開けっぱなしでは自動車模型らしいボディーラインを見て楽しむ、郷ひろみの「セクシー・ユー」みたいな楽しみ方も出来ないわけです。で、棚の中にも無駄にマクラーレンが複数ストックされてるので、この方法だと一気に二箱消化できるし、どうせ使う塗料は同じだし、二台分と言っても手間は1.5倍程度で済むんだし、何より「詰め込みすぎてカウルが閉まらないよー、ドラえもーーん」とならないで済むから試しにやってみようって気になったのでした。 

 まさに脳内お花畑で現実は机の上同様

野望もとっちらかってる積みモデラーの典型か?(笑)。そんな声が聞こえてきそうですが、負けずに頑張りたいでつ。

 そうそう、表ページに、今頃になって漸くインプレッサ555の製作記webページ版をUPしますた。ブログで紹介していたものと大差ないですが、多少はディレクターズカット完全版っぽくなっとります。まだ、Z-tuneの記事も作らなければいかんのだよなー。
コメント (7)
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