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1/43 TVR Tuscan 400R LM`04(10)【一応完成】

2007年10月21日 | 模型完成品

 ここ九州も、突然思い出したかのように寒くなっちゃったここ数日、先週の今頃は
「一体いつまで暑いんだよ!」とか言いながら車ではクーラーかけてたのに、今度は暖房入れてしまう有様です。
あ、中日(笑
ほんまに一敗もせずにキメちまいやがりました。谷繁リード冴えまくりですね。でも何なんでしょうこの違和感は。
やはり、リーグ優勝同士で日本シリーズやる方が理に適ってるよな~と思えてきました。

 そらそうと、TVR完成です。

八月の初旬に作業開始した筈ですが、何故か二ヶ月以上掛かってしまいました。実作業時間は
この製作記が(10)ですから、まぁ概ね二週間程度の事かと思います。効率悪すぎですね(汗



ってことで、プロバンス・ミニチュア・オートモビルズ(以下PMA)のTVRタスカン400R-LM`04です。
製作記のコメント欄で、この車は勿論TVRそのものがかなりマイナーであることを思い知らされましたが、
ネットで資料を探そうと思っても中々出てこないところが正にマイナーな印象を裏付けます。


兎に角資料が無いわけで、04年仕様とか言っても戦績もドライバーもようワカラン(笑。
しかしながら、ネットのお陰で幾つか画像を拾うことが出来ましたし、何枚も見てる間に
レースごとの仕様違いや車番ごとの仕様違いなども朧気ながら推察することが出来たので、
そうした判った範囲を頼りに完成に無理矢理漕ぎ着けました。ほんとは、海外製ガレージキット製作で
実車資料が全くないというのは非常に困った問題なんですけどね。ディテールの再現度という意味ではなく
デカールの貼り位置とかパーツの取り付け位置なんかが、キットのインストじゃ判らない場合が非常に多いのです。
と前振りの中に先に言い訳を盛り込んでおきます。

 キット自体は旧プロバンスムラージュに似通った部分が多いと言うより、これがプロバンスムラージュのキットだと言われても
多分誰もが疑わないんじゃないでしょうか。この手のキットとしては大変作りやすく、パーツの合いも
ディテールの抜きも良い感じです。特にフロントセクションの多段構造も、綺麗に一発抜きされてて
有機的なアウトフォルムのこの車を上手にスケールダウンしているのには、ある種の手慣れを感じます。


 又良い点ばかりではなく、ダメな点もプロバンス・ムラージュっぽいです。個体差はありますが
一皮剥くとボロボロと気泡穴が湧いて出てくるところとか、1サイズ小さい上にすぐ千切れてしまいそうになるタイヤ、
フニャフニャしてて扱いにくいエッチングパーツ等は、メーカーは変わったはずなのにプロバンスらしいんですよ(笑
 あと、今回はデカールが難物でした。糊が弱いのは端から想定してましたんで困りはしませんでしたが、
デカールの印刷ズレや色落ちがかなり出ていて難儀しました。これが、台紙が真っ白であるために
貼ってみるまでズレに気付き難いってとこが困りもの。スケールが小さいお陰で、肉眼で干渉するにはあまり問題を感じませんが、
こうしてデジカメでアップにすると、かなり気になるほどの印刷ズレです。


 では今回のレシピです。
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PMA 1/43 TVR TUSCAN 400R-LM 2004#96
ボディー下地目止め→Be-J HGプラサフ
ボディー下地塗装→ガイアノーツ EXシルバー+同クリアー
ボディー塗装→ガイアノーツ ウルトラマリンブルー+同ヴァイオレット[一層目]
       イリサワ FGパール オパールライラック+一層目色[二層目]
       ガイアノーツ EXクリアー[三層目]
       フィニッシャーズ オートクリアー[四層目]
シャーシ塗装→基本 フィニッシャーズカーボンブラックマット
       内装色 フィニッシャーズ セミグロスブラック
改修点
    ヘッドライトレンズ類の置換[コトブキヤHアイズ/インセクトピンの頭等]
    タイヤの置換[フジヤ 1/43スケールGT車用スリック]
    ロールケージの変更(自作品)
    ドアミラー 洋白板埋め込み
    アンテナ 自作品に置換
    シフトノブ 自作品に置換
    マフラー 自作品に置換
    リアウィング メインエレメントのみ真鍮板から自作
    キャッチピン 市販品(Z-MODEL)及び自作品に置換
    サイドウィンドウ ノーマル汚損につき0.15t透明プラ板で作り直し
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以上です。元々キットの箱の中身だけで作ろうとしたのであり、資料も殆ど無かったことから
モディファイと言うほどの改修はしていません。過去記事でも何度か書いてますが、
デジカメとの相性の影響で、画像の色と実物との色とでかなり差が生じてます。実は、今回の製作で
これが一番悔しかったポイントかも知れません(笑。実物はもっと紫に近いパールブルーなんですけどね。
反面、使用したパールパウダーの粒子が非常に細かかったお陰で、1/43スケールには丁度良いバランスの
パール感に仕上げることが出来た点でしょうか。この点は狙い通りに仕上げることが出来ました。


 以下、前回の製作記にパーツの製作のみで装着図が載っていなかった追加作業です。

 ルーフ部にはアンテナを追加。根本は真鍮パイプの組み合わせで本体は0.1mm真鍮線です。
根本はハンダメッキをかけてリューター使って磨いてからプライマーでコート、本体は単なる黒塗装です


 フロントウィンドウ周辺です。ワイパーはキットのエッチングを塗装してそのまま使用してます。
ウィンドウの留め金もキットのエッチングを使用。実は実車のモノとはちょいと形状から色から違う気がするのですが、
かといって詳細が判らないのでそのまま使用してます。色はパーツにスモークグレーを注してます。このスケールだと、
スモーク系をエッチングに注すだけで、パーツの自己主張を控えめにしてくれますし、凹部にはスモークが溜まるので
墨入れ効果も出て一石二鳥だったりします。
ウィンドウは或る意味接着をミスってまして、こうして光を当てると接着剤のムラが激しいですね。
慌てずに一辺ずつ均等に流せばもっとマシになるはずですが、バタバタ作業したツケが完成時に出てしまってます。
 ボンネット上のキャッチピンですが、前回自作で

↑こんなの作ったはずですが、何故かZ-モデルのエッチングになってます。理由は簡単。ピンセットでつまんだら

飛んだ!
からです(笑。そら見事に飛びました。探そうにも何処の方向に飛んだのさえ判らない勢いでして、
試しに探してみたけど全然見つからないし、もう一回作ろうにも同形状の先端部のエッチングが、
再三の作り直しの過程で使い切ってしまったのでやむを得ず市販品に変更。Zモデルのエッチングです。
モールドは細かいけど立体感に欠けるので、これもスモークを全体に注してメリハリを付けてます。
 あと、ウィンドウ上部のDUNLOPロゴのハチマキですが、今回はデカールを貼っただけで
クリアーコートはしていません。ワックスだけ塗って気休め保護はしていますけど。


リアクォーターには注意書きの矢印と赤いスイッチみたいなものを装着。赤いスイッチは
プラストラクトの六角プラ棒を刻んで削って作り出してますが、実際はどんな形状なのか判らないので適当です。
母体であるTVRタスカンは、ドアノブがミラー下部にコソッとあるんですが、レーシングモディファイの際に
救出の時のことを考えて此処に移設したんじゃないかとの想像ですが、実際はなんでしょうか?
 矢印は、本来リアゲートのエッジに貼り込んでいく矢印が有るんですが、それを流用。なので、リアゲートには矢印を貼ってません。

 ボンネットキャッチピンですが、小型のT金具式のピンも用意されてますので、後者は
インセクトピンからの削り出しにて再現しました。再現と言っても実物のディテールが不明なので
デッチアップっつーことなんですけどね。
 あと、このエントリーのタイトルに「一応完成」と”一応”ってのが付いてるんですが、
実は二ヶ所ほど未処置な部分が残ってるのです。一つはヘッドライトのカバーで、
もう一つは錯誤して開けてしまったボンピン用の穴の処置。ヘッドライトカバーに関しては、
キットにも一応入ってますが、摺り合わせしてる間に指紋などで汚れてしまうのは確実ですし、
作り直すにしても変則的な楕円形のカバーなので超面倒くさいってこともあり、そのうち気が向いたら付けるかも。
付いてても付いて無くても大して差がない気がするし(殴。

 さて、ギャラリーには、例によって屋外撮影した後でUPすることにします。

 今回久々にヨンサンの箱車を作りましたが、コツみたいなのが要るヶ所も有るにはありますが、
製作自体は非常に簡単ですし、この手のを製作する過程で必要となるテクニックは、
プラモデル製作にも応用できる様なものも多く、本音を言えばもっと身近な存在のキットになって欲しいところです。
価格が高い点や個体差が激しい点なんかが無駄に敷居を高くしてる気がしますが、
いざ組んでみると言うほど難しいもんじゃありません。むしろそこらのプラモの方が余程難しいと思います。

 さて、車では今年四作目の完成。あと二ヶ月有りますから、もう一つくらいは完成させたいところです。
裏側でアオシマのシルビアなんかも作りかけてますが、そっちは塗装が面白かった反面少々飽き気味なので(笑、
今年は未だ完成させていないF1を一つくらい作っておきたいところです。

F1と言えば、今夜は久々に
中嶋ーーーー!!!!
を応援するのだ。

コメント (15)
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