私事(わたくしごと)でバタバタしていてブログの間が空きましたが…、いきなり寒くなってきたので慌てて仕上げました。
去年フェアアイルカーディガンを編んで懲りたけれど、懲りる前に、よせばいいのに、「テンオールド」という、フェアアイルの作家さん(日本)のサイトからこのキットを買ってしまった…。(下の写真はキットに付いてきた写真)。テンオールドという名称は、フェアアイルは十年は着られる、という意味らしいです。十年と言わず一生ものですが。
今年の1月から編み始めて、春になって放り出していたら、いきなり秋が来たので焦った。とにかくせっせと編みましたが、縁取りのゴム編みだけはキットの指示の編み込みをやめて一色で仕上げ。
ゴム編みの編み込み(表編みと裏編みで色を変える)はひどく面倒なのと、紺色にブルーという、この歳では見るのがつらい配色(><;)。無理!。 ブルー一色で編みましたが、これでも濃い色で、編みづらかったです。
ショールなので着用時に裏も見えたりするけど。(裏↓)織物みたいでもある。
私がフェアアイルを教わった「黒ゆきこ」先生の本によると、
「フェアアイルは、スコットランドの北の島シェトランド諸島で編み続けられているセーターで、1970年代に石油が発掘されるまでは、シェトランドの女性にとって、編み物は生活の糧でした。作品を金曜日までに編み、洗濯仕上げをし、土曜日にお店に納め、作品と引き換えに日用品と交換したそうです。(中略)それで、大人も子供も時間を見つけては編み物をしたそうです。
そんな貧しい過酷な生活の中で、なんとも美しいフェアアイルセーターやレース(シェトランドレース)が編み続けられてきたのには、ある種の感動を覚えます…」
そう、見るたびにため息が出るような、複雑で美しい模様です。急いでいても手を抜かない、作るからには美しいものを…。
(私は縁取りで手を抜きました…まあ自分用だから(^^;)という言い訳)