家にあったトラの出てくる絵本。トラの出てくるお話というと「山月記(中島敦)」を思い出しますが、あまり絵本にトラは出てこないようです。
これはずいぶんと古い本でブライアンワイルドスミスの「どうぶつ」。
おなじみの「ちびくろサンボ」。
最近買った絵本↓。
お茶の時間にトラがやってきて、サンドイッチもケーキも冷蔵庫の中身も、あれこれすべて食べつくしてしまいます…ちょっとドキドキしますが、お母さんやお父さんの対応も素敵な面白いお話でした。安心してください。
そしてくまのプーさん。
トラーが後半で出てきます。子供心に、わけのわからないトラーはあまり好きではなかった(^^;)。
クマのプーさんはハラハラドキドキするような話は無くて、ちょっとずるいことや欲張ったことをやったりもしますが、でも勇者も悪者も居なくて納得の終わり方で、のんびりしていて、大好きなお話でした。
お話の最後にクリストファーロビンが「ばっかなクマのやつ」とか言うのですが、これも子供心に、プーさんはバカではない。それに気づかないクリストファーの方がばかだ…と思っていたことを思い出しました(^^;)。きっとこんなお友達が欲しかったのでしょう。
プーはよく物事を考えるクマです。
『「プー、きみ朝起きた時にね、まず第一にどんなこと考える?」
「けさのごはん何にしよ?ってことだな」とプーが言いました。
「コブタ、君はどんなこと?」
「僕はね、きょうどんな素晴らしいことがあるかな、ってことだよ」
プーは考え深げにうなずきました。
「つまりおんなじことだね」と、プーは言いました。』(石井桃子訳より)
素晴らしい、と子供心に感動するプーの言葉の数々でした(^^)。
2022寅年が良い年でありますように。