2~3週間前にチガヤのかごをつくってみて、しかし気に入らない出来だったので、もう一度チガヤの葉を採ってきて作ってみました。
採ってきた葉の下の方をカットしてきれいにして、日に干して乾かします(写真下がきれいにした方)。
ここにするまでが大変。採ってきた日の翌日からずっと雨だったので、晴れの日を待って干しました。
大体手作りで何かを作るときに、材料から何から自分で調達するのは難しい。
毛糸を編むといっても、毛糸は買って始める。ヒツジを育てる…からは始められない。絹を織るといっても、カイコを育てる…からは始められない、桑を育てるが先かぁ…。大体沢山の人が各工程にかかわって、やっと手に入れてできるんだよな…とブツブツ考えながら、一本一本きれいにしました。
チガヤは万葉の昔から、いや縄文の昔から使われた材料だということです。
近いところでは、この季節神社で茅の輪くぐりをやっていますが、これはチガヤの輪です。しかしチガヤで全部作るのは大変なので、ススキや葦を中に使っているのもあるらしいです。
「チガヤのかご」で検索すると、宮古島の工芸品が出てきます。宮古島に行けばチガヤかご作りも体験もできるみたいですが、これは遠い。
そう思っていたら、国立市にある「カゴアミドリ」というカゴ屋さんで、下の「八重山のかご展」をやると知って、とりあえず見に行きました。
アダンとか月桃とか色々八重山の材料で作ったかごが置いてあり、少しだけチガヤのかごもありました。小さいのを買って、作るときの参考にしようかと思いましたが、参考にしたいものは万円したのでやめました。小さいのも1万円でおつり少々のような値段でした…(^^;)。
しょうがないので、見た感じでやってみます…。
丸くするかごの芯は難しいので、私は麻糸でかぎ針編みの芯を作ってから始めました。糸はハマナカのコマコマという麻糸です。麻のバッグを編む糸です。この糸は、作業しているとぼそぼそと糸くずがたくさん落ちるので、次には別の糸を検討します。
チガヤの葉に茎の紫色が混じっていてなかなか綺麗です。畳のイグサのような匂いがします。茅の輪くぐりは穢れを祓うというのだから、茅のかごもいいかも。
以前作った左のに比べて、しっかりとしたのが出来て、結構気に入っています。
しかし、これは何が大変かというと、チガヤを採ってくるところ…。チガヤの生えている河川敷は暑いし、ススキが繁茂してきて採りづらいし…。ということで、これも暑い間はしばらくお休み。