アメリカのアニメーション。舞台は日本、時代は江戸時代ぐらいでしょうか。
2017年に日本でも公開されたらしいですが、全然知らなかったです。今回NHKの、それも再放送で気が付いて録画して観ました。
ストップモーションアニメというパペットをコマ撮りする技法で撮ったもので、また色々と受賞もしたアニメだそうです。
で、とりあえず観てみたら、まず最初の絵が怖かった…。
顔も少々怖かったけど、これがアメリカ人の考える日本人の顔か…、と自分に納得させ、でも私はどうも怖がりなので、ちょっと見ては休み、また10分観ては休み…その後の展開が怖いので数日休み…と繰り返して全部観終わるのに2週間かかりました(^^;)。
途中で止めようかとも思ったのですが、三味線なのに「二本の弦の秘密」って何だろうという興味で最後まで。
映像は美しいですが、「がしゃどくろ」みたいなのも出てくるし、まず怖い。
ただ、制作者側の日本の文化に対する愛情とか博識とか熱意は伝わってきます。技術もすごい。(多少の「そこはどうかな…?」は仕方なし)
歌川国芳とか河鍋暁斎とかその他あらゆる浮世絵を調べてデザインしただろうなと思わせる作画です。(怖いと思った顔も浮世絵からの発想かもしれません)
私は村の人たちが集まっているにぎやかな映像で、武井武雄の「みそかいばし」を思い出しました。
(みそかいばし)
何より、主人公が三味線を弾くと折り紙が自動で折れて動き出すという発想がユニークで。
折り紙と三味線という取り合わせ…ヤラレタ…という感じです。
三味線の音も力強くて、すぐにちょっと傾倒しそうな私は三味線弾いてみたいとか今度折り紙博物館行くか…と思ったくらいで(^^;)。
主人公に同行して彼を助けるサルとクワガタも頼もしい…。船の上で魚を釣り上げて刀を居合抜きのように使って刺身が落ちてきたのには笑えましたが。
こわごわ長時間かけて日本語吹き替えで観たアニメーションでしたが、今度は落ち着いて原語で観てみるつもりです。