「ピサンキ」で検索すると、色々、これでもか、ってくらい細かい凝った図柄を見つけます。
でも私はこのような、パズルみたいな柄が好きです。卵の表面を分割して、ある規則に従えば、結構簡単にかける図柄です。
ウクライナの伝統工芸なので、模様に名前もついてます。その地方独特の名前らしい(ロシア語と同じような文字で…読めない)。
日本の刺し子とかこぎん刺繍みたいに、模様に名前がついてる感じ…かな?。
ところでピサンキをやっていて、卵って結構丈夫だなと思います。
(もちろん落とせば割れますが。)
出来上がったものを軽く爪先で叩いてみると、陶器みたいな音がします。
卵の表面に鉛筆で描いた線は、あれこれいじってるうちに半分消えてくるし、最後に、描いた蜜蝋を融かして拭き落すと鉛筆の線も完全に消える。
ちなみに、マトリョーシカを描くときに使う、ウッドバーニング用の電熱ペン(550℃)で、卵の表面に描こうとしたけど、全く歯が立たず、何も描けない。
そのため、卵は蜜蝋で模様を描いてから染色をする前に数十秒お酢につけます。
表面の天然のコーティングを取るため。さすが卵。
最後に、塗った蜜蝋を融かす(染め残った模様を出す)ために、ろうそくの炎にかざし、ふき取りますが、卵(殻)は焦げない。
で、丈夫なものと勘違いして、ついうっかり手を滑らして落として割ってしまう…。
ガスバーナーにかざしたガラス棒の色が、元に戻ってすぐ、つい冷たいと思って触って火傷するのと同じかな…。