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浜松の楽器博物館で見た、この竹の楽器。どのような音を出すのか興味深々でしたが、バリ島の西のヌガラという村に行かないと聴けないらしい…。
それが今回この楽器を演奏する楽団が日本で公演をするという情報、なんと!
慌ててチケットとりました。
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「ジェゴグとは、バリ西部ヌガラ地方に伝わる巨大な竹製の打楽器。または竹製の打楽器による伝統音楽のこと」「(ジェゴグは)この地にしかない巨大竹でできている。」
「そのアンサンブルは『大地の響き』とも評され、まるで地面がうねっているようなけた外れの音圧と陶酔のサウンドを聴かせる」(パンフレットより)
すごい重低音だの、村同士の演奏バトルだの、強烈な波動だの…いろいろと文章の情報だけはあったのです。
演奏前の舞台。このように配置されて演奏が始まります。奥が低音を奏でる太い竹の楽器。手前が高音。全部竹。
こういう太鼓もあります。右の緑のシャツのおじいさん、座長らしく、日本語で軽妙に挨拶したり、もちろんジェゴグも叩きます。
竹の楽器のオーケストラですが、面白いことに曲が変わるごとに奏者が移動して、高音楽器から低音の方に移ったり色々してました。どれでも弾けるようです。後ろの低音の楽器は一台に二人がかりです。
演奏が始まると、あの竹からすごい重低音が響いてきます。曲が進み最後の左右の奏者の激しい掛け合いでは、これでもかというくらい鍵盤を叩いたり足を踏み鳴らしたり声も出したり、失神する奏者もでて圧倒されましたが、その間もずっと後ろの三台ほどの重低音楽器からは確かに大地の響きのような低音が途切れずにうねっていました。
今回気が付いたのが遅くて、二階席しか取れなかったですが、次回があればもっと近くで見たい、本当はヌガラの村で聴いたらすごいだろうな。こればっかりは聴かないとわからない。