以前から、ユザワヤとかで、この人の名前を冠した段染め毛糸が売られているのは知っていましたが、 段染め糸で何かを編む予定もなく、第一高いのでスルーしてました 。
ところが、日本ヴォーグ社の「毛糸だま秋号」に出ていた、この糸を使った秋色のゆったりしたベストが素敵で、思い切って!同社から毛糸セットを購入しました。(セットで買うと、ばらで普通に買うよりだいぶ安い…編み図はついていません)。
秋になったら編むつもりでしたが、ここ数日涼しいので、その隙にちょっと編んでみました。
それにしても8月というのにこの涼しさは何だ…と思ったら、
以前TVで見た映画の「おろしや国酔夢譚」の中で、緒形拳演じる大黒屋光大夫のセリフを思い出しました。
伊勢から出航した大黒屋の船が嵐で遭難して8か月も漂流して、今のアリューシャン列島の島に漂着し、言ったセリフが
「8月というのに、この寒さはどうしたことだろう…」。
(ここが蝦夷よりさらに北であることを推測するセリフ、念のため原作を確かめたら7月でしたが、ここから苦難の旅が始まるのです…。)
その場所の寒さは、今・ここの比ではないでしょうが…。
まあ、大事なこととか沢山忘れるのに、どうでもいい一場面は残っているのが不思議です。
来週はまた暑くなるみたいで、そうなると編み物はしばらく休みです。