右の金色のがセイコーのトークステーション、左がトークライナーです。横から見ると三角になっている裾広がりの時計で、どちらも上に出ているポッチを押すと音声で時刻を教えてくれます。
右のトークステーションはずいぶん前に実家を片付けたときにもらってきたもので、父が元気なころに買ったとすると20~30年前のだいぶ古い物ですが、ずっと働いていました(電池は替えている)。これは、夜中とか夜明け方に目が覚めて何時かなと思ったときにちょっと押すと教えてくれるので目を開けないでいい、という利点がありました。
時刻を目で見るにはこの時計の底を見なくてはなりません。隣の新しいトークライナーは正面に時刻も表示されてます。(湿度や温度まで!)
このずっと働いてくれていた時計の上のポッチが下がらなくなってとうとう壊れました。中の時計は生きているので時刻は刻んでいます。
近くの街の時計屋さんに持って行ったら、そこの店主が、もう歳だからこの三月で店を閉めるから修理はしない…と時計を見もせずにおっしゃって、(あーこれで街の時計屋さんはなくなるのか)仕方がないので、二子玉川のタカシマヤ時計売り場へ持って行きました。
そこでは、上の製造番号みたいなのを調べて、やっぱりもう古いので修理はできないというお話でしたので、音声で時刻を教えてくれる時計をアマゾンで調べて買いました。同じセイコーのトークライナーというのです。(ステーションとかライナーとか列車と関係あるんでしょうか?)
新しいだけあって色々便利なものも付いていましたが、何しろ声が大きい。音量調節の「小」にしても大きい。「ポン 午前三時15分です!」 目が覚めてしまうし、こっちが目が覚めていることを周りに気取られてしまう…。
英語に替えるスイッチもあったので、英語にすると「スリーフィフティーン エイエム」とか言うので、日本語より少し短くてよろしい。にしても音が大きい…午前とか午後とか言わなくても分かるのに…と思っていたら、古いのがいきなり生き返りました。
このトークステーション、布の袋に入れてあちこち持ち歩き、ダメなので捨てなくてはと思って袋のままその辺に放り出してあったのですが、娘が子供を連れてきて、そこに荷物を置いたらしく、どういう具合かポッチが直ってスイッチが入ったらしい。それで、ちょっと私が外に出て、しかも子供をお昼寝させている最中に「12時です」とかしゃべりだしたらしい…。しかも1分ごとに時刻を告げるモードに入ったらしく、ずーっと止まらなくて、私もいなかったので、娘はとうとう電池を外して黙らせた。(笑)
今はまた私の枕もとで、午前とか午後とか余計なことも言わずに小さい声で、現役で活躍しています。