枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

天平の空を思う・・ 奈良 唐招提寺

2014-04-19 | 古い神社や寺で
          平城京の西、西大寺の南2kほどに唐招提寺はあります。
          寺号は「唐僧鑑真のための寺」という意味を持つのだそうです。
          伝戒の師として日本に招かれ鑑真は、天平勝宝5年(753)六度目の渡航計画
          で来日を果たします。それは度重なる苦難の末、当時66歳、失明の身となって
          いたと言われます。これらのこと、井上靖の小説「天平の甍」によって広く知られる
          ようになったこと。

          南大門を入ると正面に金堂、その背後の講堂(いずれも国宝)があります。
          その東側に鼓楼(国宝)、礼堂(重文)、宝蔵(国宝)、経蔵(国宝)など多くの伽藍が並びます。
          金堂は鑑真の没後、日の浅い8世紀末の建立と推定されています。
          桁行7間、梁間4間、寄棟造、本瓦葺き。2000年から9年を要した解体修理を終え、
          大棟の左右に鴟尾を飾る、厚みを持った見事な屋根が鮮やかに青空に映えていました。
          堂内には、廬舎那仏、薬師如来、千手観音を中心に梵天・帝釈天、四天王が並びます。
          特に、実際に千本に近い手を持たれる千手観音の異様とも言える姿と、不思議な遠い
          表情に魅せられます。
          講堂は760年頃、平城京の宮廷建築を移築して一部改造したもので、寺院建築とは
          一味違った趣も魅力に感じられます。
          鼓楼や礼堂は鎌倉時代の建立または改築ですが、鎌倉建築の簡潔さと力強さを備えた
          見事なもの。
          広い境内に、これらの伽藍が夫々の主張を持って並ぶ様は、その昔の宗教的緊張を
          連想させるように思えます。          
          諸堂の上の青い空を仰ぎ見、昔の・・天平の空に思いを致す・・そんな唐招提寺でした。




 金堂





























 講堂