枯雑草の写真日記2

あの懐かしき日々を想いながら・・つれずれの写真日記です。

窓から、輝く港を眺めて・・、熊本 三角西港

2011-11-11 | 古いもの、昔の人
          九州、有明海の南を仕切る宇土半島の先端、今の三角港から北西に2kほど。
          今はレトロな施設を見せる観光地、それが三角(みすみ)西港です。
          明治政府が行った三大築港の一つと言われ、明治17年から20年にかけて
          建設されました。それから100年、石積みの埠頭や水路など、当時のままの
          姿を残しているのです。
          そう・・平成20年、NHKのドラマ「坂の上の雲」のロケで、ここを横浜港に見立てて
          秋山真之役のモッくんや正岡子規役の照之さんが歩いた埠頭・・この方が現実的
          ですね。
          港に残る建築物は10棟余り。多くは移築や復元されたものです。その中から
          西洋建築と和風建築を代表して二つを選び、そこから港を眺めることにしました。
          西洋館、「浦島屋」。明治20年頃、この地に誕生したホテル。小泉八雲もここを
          訪れ、美人の女将ともども絶賛したと伝える・・
          今の建物は平成4年、残された数枚の写真を元に復元されたもの。
          もう一つは、和風建築「旧高田回漕店」。明治20年に建てられた回漕問屋の建物。
          平成11年に修復されたもの。簡素で合理的な美しさを今に伝えます。

          家の窓から、無数の小さな輝きが躍る静かな海と埠頭を眺めました。
          大きな商船も旅客船も、それを見送る群衆の姿もありませんけれど、100年の
          時の彼方のこの場所にあったであろう幻を追うばかりでした。


三角西港





埠頭





窓から





浦島屋





旧高田回漕店





























埠頭のベンチ









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