国土交通省が中古住宅の活用に力を入れている。
2年ほど前、年1回ビッグサイトで開催される建材展の会場で開かれていた、
中古住宅に関するセミナーに出席してみたときに、初めて「インスペクション」という言葉を聞いた。
インスペクションとは「検査」「視察」「査察」などを意味する。
ここでいうインスペクションは「既存住宅現況検査」のこと。
普通に日本語で言えばいいのに・・・。
「リフォーム」のことを「リノベーション」と言い換えはじめてから、どれくらい経つだろう。
勤めていたころは、新築ばっかりかかわっていたし、
フリーになってから時折リフォームの仕事で、
しっかりとした「現況検査」を求められることがあるときは、
大工さんと一緒に行っていたので、確かに不勉強だったな、とこの年になって反省している。
ということで、「既存住宅現況検査技術者講習会」というものに、妹と二人で参加してみた。
中古住宅はそもそもの新築時の品質の違いに加え、その後の住んでる人の管理や経年劣化によって、
物件ごとの品質に大きな差があったりする。
これが消費者への不安につながる。
現在、既存住宅を対象として行われているインスペクションは大きく3つに分かれているらしい。
(一部テキストより抜粋)
1、目視等を中心とした非破壊による現況調査
中古住宅売買時に行われる調査で、売買時の建物検査や取得後の維持管理時の定期的な点検などがこれにあたる。
2、破壊調査も含めた詳細な調査
日常生活に支障が出ている不具合を修繕しようとする際に利用されるインスペクションで、
耐震診断などはこれにあたる。
3、リフォームの実施前後に現況調査・検査等を行い、住宅の劣化状況と性能を把握する調査。
今回私たちが受けるのは、1番めの部分。
朝から講習を受講し、最後に終了考査を受ける。
考査に合格していれば技術者として登録されるらしい。
内容はといえば、本当に目視のみ。
天井裏も、床下も点検口からライトをつけて見える範囲のみで、中には入らない。
ヒビの大きさがどれくらいならこういう風に判断する、みたいな基準は明確にあるものの、
この調査だけで安心して購入できるか、と言えば、正直なところ「?」って感じ。
「だってそこは見えなかったから」と、
なんとなく責任逃れができる逃げがいっぱいの、いかにもお役所が考えそうな・・・。
とはいうものの、チェックシートに沿ってひとつひとつチェックを進めるというのは大切なこと。
そこで見えてくる問題点もたくさんあるはず。
いままでなんとなく場当たり的にやってきたことを、同じ手順で同じ基準で進めていくことには
大きな意義があると思う。
あとは考査の結果を待つばかり。
さて、私はインスペクターになれるのだろうか・・・。
2年前に比べて、この講習を行う機関も回数も増えていて、今回、この講習会を開いたのは
(一社)全国古民家再生協会という団体。
ということもあり、この講習の終了後、「古民家インスペクション」という講習が開かれ、
せっかくなので、こちらも受けてみる。
講習費用はそんなに高くないのだけれど、テキストが6000円もするのはちょっと・・・。
で、結局、ざっくりとした古民家の説明と、新たに設立される古民家インスペクションがらみの資格の説明だった。
これはちょっとがっかり。
ただ、古民家自体は魅力的なので、せっかくの分厚いテキストを、もう少し読んでみようかとは思う。
実際にリフォームの現場に行くと、目に見えない部分で、壊してみたらびっくりってことが多い。
そうなれば、その部分を見なかったことにはできないし、そこを直すことの方が急務だったりする。
そもそもが欠陥住宅だったケースもあったりするし。
当然、当初の予算を大きくオーバーすることにもなる。
こういうことがありうることを、事前にしっかり説明しておかないと、双方にとって不幸なこととなる。
これが中古住宅の怖いところだ。
ということもあり、なんとなくこの講習だけでは不完全燃焼の感がぬぐえないので、
10月に耐震診断の講習も受けてみることにしました
2年ほど前、年1回ビッグサイトで開催される建材展の会場で開かれていた、
中古住宅に関するセミナーに出席してみたときに、初めて「インスペクション」という言葉を聞いた。
インスペクションとは「検査」「視察」「査察」などを意味する。
ここでいうインスペクションは「既存住宅現況検査」のこと。
普通に日本語で言えばいいのに・・・。
「リフォーム」のことを「リノベーション」と言い換えはじめてから、どれくらい経つだろう。
勤めていたころは、新築ばっかりかかわっていたし、
フリーになってから時折リフォームの仕事で、
しっかりとした「現況検査」を求められることがあるときは、
大工さんと一緒に行っていたので、確かに不勉強だったな、とこの年になって反省している。
ということで、「既存住宅現況検査技術者講習会」というものに、妹と二人で参加してみた。
中古住宅はそもそもの新築時の品質の違いに加え、その後の住んでる人の管理や経年劣化によって、
物件ごとの品質に大きな差があったりする。
これが消費者への不安につながる。
現在、既存住宅を対象として行われているインスペクションは大きく3つに分かれているらしい。
(一部テキストより抜粋)
1、目視等を中心とした非破壊による現況調査
中古住宅売買時に行われる調査で、売買時の建物検査や取得後の維持管理時の定期的な点検などがこれにあたる。
2、破壊調査も含めた詳細な調査
日常生活に支障が出ている不具合を修繕しようとする際に利用されるインスペクションで、
耐震診断などはこれにあたる。
3、リフォームの実施前後に現況調査・検査等を行い、住宅の劣化状況と性能を把握する調査。
今回私たちが受けるのは、1番めの部分。
朝から講習を受講し、最後に終了考査を受ける。
考査に合格していれば技術者として登録されるらしい。
内容はといえば、本当に目視のみ。
天井裏も、床下も点検口からライトをつけて見える範囲のみで、中には入らない。
ヒビの大きさがどれくらいならこういう風に判断する、みたいな基準は明確にあるものの、
この調査だけで安心して購入できるか、と言えば、正直なところ「?」って感じ。
「だってそこは見えなかったから」と、
なんとなく責任逃れができる逃げがいっぱいの、いかにもお役所が考えそうな・・・。
とはいうものの、チェックシートに沿ってひとつひとつチェックを進めるというのは大切なこと。
そこで見えてくる問題点もたくさんあるはず。
いままでなんとなく場当たり的にやってきたことを、同じ手順で同じ基準で進めていくことには
大きな意義があると思う。
あとは考査の結果を待つばかり。
さて、私はインスペクターになれるのだろうか・・・。
2年前に比べて、この講習を行う機関も回数も増えていて、今回、この講習会を開いたのは
(一社)全国古民家再生協会という団体。
ということもあり、この講習の終了後、「古民家インスペクション」という講習が開かれ、
せっかくなので、こちらも受けてみる。
講習費用はそんなに高くないのだけれど、テキストが6000円もするのはちょっと・・・。
で、結局、ざっくりとした古民家の説明と、新たに設立される古民家インスペクションがらみの資格の説明だった。
これはちょっとがっかり。
ただ、古民家自体は魅力的なので、せっかくの分厚いテキストを、もう少し読んでみようかとは思う。
実際にリフォームの現場に行くと、目に見えない部分で、壊してみたらびっくりってことが多い。
そうなれば、その部分を見なかったことにはできないし、そこを直すことの方が急務だったりする。
そもそもが欠陥住宅だったケースもあったりするし。
当然、当初の予算を大きくオーバーすることにもなる。
こういうことがありうることを、事前にしっかり説明しておかないと、双方にとって不幸なこととなる。
これが中古住宅の怖いところだ。
ということもあり、なんとなくこの講習だけでは不完全燃焼の感がぬぐえないので、
10月に耐震診断の講習も受けてみることにしました