10月18日(土)曇り。錦糸町のすみだトリフォニーホールでW=D.ハウシルトのベー
トーヴェンを聴いた。プログラムは交響曲第1番と第7番。
ハウシルトは旧東独の指揮者で1937年生まれ、71歳。新日フィルでブルックナーを
聴いた時はなかなかよかったので楽しみにしていた。
3時4分、オーケストラが入場。1分後コンサートマスターのチョイ(崔)さんが拍
手に迎えられ登場。新日フィルのコンマスは3人いるが、チョイさんがちょいちょ
い登場する。続いてハウシルトが登場、チョイさんと握手をし、オーケストラに几
帳面にさっと右手を上げて、キッチリ一礼後指揮台へ。
第1番を生で聴いたのは生まれて初めてだったが、大変きっちりとして、生き生き
とした演奏でよかった。当日のオーボエはいつもの古部さんではなく、ルンブレラ
スという外国人が吹いていた。そのオーボエと白尾さんのフルートが健闘してい
た。弦と管の掛け合いも見事だった。総じて味わいのある曲の味わいのある演奏だ
った。
休憩後の第7番もフルトヴェングラー的な演奏でも炎の演奏でもなく、ザッハリッ
ヒといえばザッハリッヒ。オーバーな派手さはないが、リズムもキッチリ!<がっ
しりした、男らしい>ドイツ音楽を聴いた思いであった。いつも思うが、チェロが
なかなかよかった。
第4楽章が終わると、大きなブラボーはないが、精一杯の拍手がドッと来た。ハウ
シルトさんが正面を向くと一段と大きな拍手、私はブラボーを叫んだ。ハウシルト
さん、いったん引っ込んで、出てくる途中で白尾さん(フルート)を立たせた。正
面には出ず、ルンブレラスさん(オーボエ)、澤村さん(女性クラリネット)、坪
井さん(ファゴット)と立たせ、木管全員を立たせたらそのまま引っ込んだ。
次に登場した時は、ホルンの井手さん、トランペットのヘルツォークさん、ティン
パニの近藤さん(ひときわ拍手が多かった。)を立たせ、また下手へ。
オケも拍手する中、再登場し、コンサートマスターを立たせようとするがチョイさ
んは笑って立たない。(オケも大満足というジャスチャーである。)ハウおじさん
は、「シャアナイな~」というポーズ、満面の笑みでで引っ込んだ。この人は、演
奏の主役はあくまでオーケストラの一人ひとりなのだという考えを持っているよう
に見える。
あらためて登場し、全員起立のオケと正面を向くと拍手が一段と大きくなり、それ
じゃぁということで解散となった。
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