My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

鬼平犯科帳 15 特別長編 雲竜剣 池波正太郎を読む

2020-02-29 21:25:00 | 2020年本

鬼平犯科帳15巻 特別長編雲竜剣

鬼平犯科帳は短編 1話が50ページほどですがこの巻は長編1篇のみ

火付盗賊改の腕利きの同心が二夜連続で殺害された!

その手練は、半年前長谷川平蔵を襲った刃に似ている、あきらかに火付改に対する

挑戦だ!

あの大男が向けてきた刃の凄さを思い返した平蔵は湧き上がってくる闘志に思わず

身震いをした・・・・

舞台は小田原から牛久 藤代へ・・・

たっぷり読み応え一気に読んだ・・

 

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人間の経済 宇沢弘文を読む

2020-02-27 20:45:45 | 2020年本

偉大なる日本の経済学者 宇沢弘文が最後に残したメッセージ

数理経済学者 東京大学理学部数学科卒 その後経済学者に分野は数理経済学

シカゴ大学で教鞭をとる、ノーベル経済学賞を受賞したジョゼフ・Eステグリッツを教えた

ステグリッツの著書にもしばしば宇沢先生は登場する、ステグリッツのリベラルで弱者にたった

経済学者は宇沢先生の影響が大きいと思う。

国内でも水俣病 成田空港 地球温暖化などの社会問題と向き合い

温暖化に対してはローマ会議で比較的炭素税を提案するが取り上げられず、炭素税の

主張はステグリッツ先生らに受け継がれている。

・・・・

人間は心があってはじめて存在するし、心があるからこそ社会が動いていきます。

ところが経済学においては人間の心というものは考えてはいけないとされてきました。

マルクス経済学にしても人間は労働者と資本家という階級にとらえるだけで、一人ひとり

に心があるとは考えてはいません。

また新古典派経済学においても人間は計算だけをする存在であって、同じように心をもたないもと

してとらえている・・・

市場原理主義に痛烈な批判をされている・・・

 

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新宿鮫3 屍蘭 大沢在昌

2020-02-13 20:46:43 | 2020年本

新宿鮫3 屍蘭

エステサロンを経営する美貌の社長 藤崎綾香 彼女は成功を手にするため、あらゆる手段

を取ってきた。

殺人 闇ビジネス ・・・看護婦のふみ枝は、綾香にかわり汚れ役を演じてきた。

ふみ江の殺人方法は特殊な毒をつかったもので、警察でも解明不能・・・

新宿鮫が動き出したのをおそれた女たちは鮫島に罠を仕掛ける

鮫島に汚職 殺人の容疑を!

このサスペンス!

エステサロンが経営してる 産婦人科医院でおこなられていた・・・胎児の摘出と

売買など 恐ろしい内容に読んでいて驚愕する

 

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世界 2月号 フィクション化する政治 街頭から再構築する民主主義

2020-02-12 20:27:11 | 2020年本

政治がフィクション化している。

あらゆる情報がデーターとなったいま、真実と虚構の境界線がもはや意味を失いつつある。

社会的手続き、政治的言説 規範意識 ・・・・現実の隅々に虚構が浸潤し、人はニヒリズム

の快楽に逃避しはじめている。

インターネットが約束したはずの、誰にでも開かれた自由な空間。

しかしそれはいまや、排外主義と資本主義が暴力的にヒトを管理する牢獄へと一変した。

もはや我々はフィクション化した現実を生きるしかないのか。

しかし軌を一として、フィクションの、もつ政治性が改めて脚光を浴びている。

想像力という武器が新たに世界を変える言葉を紡ぎ、牢獄にわずかな風穴をあけようとしている・・・・

人々は何をおそれているのか 芸術の自由と不自由をめぐって 田中純

抵抗するフィクションをさがして 斎藤美奈子

虚実の間に 円城塔

政治的神話と社会的呪術 なぜ人はフアクトよりフエイクにひきつけられるのか 森本あんり

 

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三屋清左衛門残日録 藤沢周平を再度読む

2020-01-27 03:20:59 | 2020年本

久々に藤沢周平 ほとんど読んだのだが・・またこうして再度読んでみる。

家督を息子に譲り、離れの部屋で住む隠居の身になった清左衛門 年は50過ぎ

で自分よりも随分若いのに・・隠居とは羨ましいような・・

藩主のそばにいる用人という大役をしており隠居したものだから

いろんなところから相談がくる。

藩の執政府は紛糾の渦中にあった、二つの勢力があらそっている。

すくなからず隠居の身ながら巻き込まれていく・・・

老いゆく日々に寂寥感をもちながら毎日目録を記録することに自らを課した。

こうして二度目を読むのが還暦まであと2年というところで読むとまた違うのかも

しれない。

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毒猿 新宿鮫2 大沢在昌を読む

2020-01-25 21:19:08 | 2020年本

新宿鮫を読み始めた・・・

シリーズものにはめっぽうはまる

時代背景はかなり昔 携帯がさほど普及してない平成の最初のころ・・

スリル満点!

台湾の殺し屋 毒猿が新宿へ潜入 彼を裏切った台湾マフィアのボス 葉がターゲット

毒猿は台湾の海兵隊の特殊部隊の出身 殺人も恐ろしい方法で殺人をする 鮫島もその殺人現場

の凄惨さに驚く 小型爆弾 手りゅう弾も駆使して復讐を図る。

孤独な毒猿に心を惹かれた奈美はその復讐劇にまきこまれていく・・・

台湾からきた刑事 郭と鮫島が毒猿を追う・・・

最後は新宿御苑の台湾閣で決戦・・・

暴力団が毒猿に次から次へと始末される・・こっぱみじんに組が潰される面白さもある

500ページ一気に読んだ・・おもしろい

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アディオス!ジャパン 真山仁を読む

2020-01-21 14:32:30 | 2020年本

日本はなぜ凋落したのか・・・

いやいや・・日本は没落したといえるのではないかと思います。

80年代 90年代先端にいっていた技術はすべてが海外にこされる・・・液晶も韓国に

パソコンも中国へ台湾へ プラットホームもすべてアメリカと中国の綱引き・・日本はまったくの

蚊帳の外 先進国で実質賃金上昇率がゼロ近傍の唯一の日本 ジニ係数もダントツ高い

格差はアメリカの猿真似でおおきく広がり 政府の馬鹿は原発をベースロード電源だといって

福島の事故をおこしておきながら、原発の海外輸出にせいを出しすべてがシュッパイ ベトナム

トルコ イギリス とどめはアメリカのウエステイングハウスを経産省主導で東芝に買収させて

みごとに破綻 頭がおかしいとしかいいようがないというか何もわかっていない、世界では太陽光

発電コストは2円/KWまで平均して下がっている、投資の減価償却もすみながらわずかなコストで

発電できる、ドイツでは2030年に太陽光と風力で全電力の60%を目標にしている。

日本だけ・・相変わらず原発の欺瞞をふりまき 石炭の火力発電とかしているが

問題は電力会社と経産省 太陽光発電を送電する費用を大きくとり、送電するのも送電線があいてない

とかいって流さない、東電の亡霊企業を生かすために太陽光が犠牲になるこの日本・・・

この本

思ったとおりですが、根本的にどこが日本のだめなところかがスルーしている

きれいごとで突っ込まない 突っ込めないのだろう ベストセラー作家の限界ですね。

がっかりしましたが仕方ない 読まなかったらよかったな

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新宿鮫 大沢在昌を読む

2020-01-16 20:05:35 | 2020年本

大沢在昌さんがこの前、大竹まことのゴールデンラジオに出演されていた・・・

大竹さんが新宿鮫のシリーズの話をされていて・・ちょっと読んでみようかなと思い

読んでみた。

大沢在昌さんの本は別に読んだことがあるがこのシリーズは初めて

1997年初版 シリーズは11だったかある。

新宿署の防犯の刑事 鮫島 ただ一人で音もなく犯罪者に食らいつく新宿鮫といわれた鮫島

もともとエリートだったが脱落した、鮫としておそれられていた・・

警察官が連続射殺事件に躍起になる署員をよそに、鮫島は銃密造の天才木津を執拗に追う

待ち受ける罠に絶体絶命のピンチ、迫力満点のシリーズの一巻

時代が背景が携帯電話がまだまだひろがりきれてない時代で電話ボックスがよくでてくる

また当時の新宿歌舞伎町の雰囲気を今と違いだしている

時代的にもおもしろい背景だった。

ハードボイルドはたまに読むのもおもしろい。」

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世界1月号 抵抗の民主主義

2020-01-14 10:49:50 | 2020年本

たまに買って読む岩波書店の月刊誌 世界 大学生のころによく読んでいた。

世界の編集長の安江良介さんが大学で講演をされたのも聴きにいった、ちょうどそのころは

韓国の光州事件のころでその話だった。

特集 抵抗の民主主義

今日がそうであるように、明日もそうであるに違いない。

そのように私たちは考えがちだ。だって昨日もそうだったのだからと

しかし表現の自由やへ平準化された医療サービス、安定した気候 そして民主主義 当たり前に

思っていた存在が、よく見てみると、異なる相貌に変わりつつある。

民主主義の核心である政治的決定への参加や自己統治への浸食が世界的に拡がるとともに

ポピリズムも権威主義への支持も拡大した。

だが民主主義の後退に抵抗し、さらにその過程で民主主義を獲得しなおす行動もまた」拡大の

兆しを見せる。今日とは違う明日 よりリベラルで民主主義を構想する。

リベラル・デモクラシーをいかに維持するか ヤシャ・モンク

批判なき時代の民主主義 山本圭

気候危機の時代における、資本主義VS民主主義 斎藤幸平

文明転換への挑戦 佐々木 寛

統一30年 危機と対峙するドイツ市民 梶村太一郎

新たな規範を打ち立てる市民の力 目加田説子

世界と暮らしをつなぐこと 核兵器廃絶に向けた地方自治体の可能性 中村桂子

醜悪で滑稽な覇権志向 多国間主義を忌避する日本

ルポで斎藤貴男さんのコンビニ絶望経営(上)

あるオーナー店長の死 東日本橋一丁目店の悲劇

ほんとにめちゃくちゃな本部 ドミナント戦略で周辺出店強化で売り上げ低下

バイト代を減らしオーナー家族で働く長時間、息子は自殺し、オーナーは行方不明

北海道で発見されてその後死亡・・いかにコンビニは非人間的かというのがよくわかる

ルポ・・

 

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人間使い捨て国家 明石順平 を読む

2020-01-12 10:47:55 | 2020年本

アベノミクスによろしくの著者 明石順平氏 痛烈なアベノミクスを数字で嘘を暴く解りやすい

本だった。

本業は弁護士

ブラック企業被害対策弁護団事務局長

固定残業代・・・ただ名前を変えたインチキ

これはひどい特に募集時月給30万としていて内20万が基準給与で10万が固定残業代としている

悪質な企業が多い、働かせ放題にして長時間労働が常態化している、有名なのは日本海庄屋事件

コ=ンビニオーナー制度・・現代の小作農

絶体損をしないコンビニ本部、コンビニ会計という通常の会計原則から逸脱した会計

高いロイヤリテイ

売上から原価を引いた粗利にチャージ率をかけて算出する、平均6割から7割程度と高い。

セブンイレブンの場合はこの原価は実際に売れた商品の原価のみ含まれる、売れなかかった商品

廃棄した商品 万引きした商品の原価は除外されてしまう、粗利は通常より水増しされ当然ロイヤリテイ

も増える

おにぎり100円原価70円 10個仕入れ  8個売れた 2個は廃棄

通常会計

売上800円(100円X8個)-原価700円(70円X10個)=100円

チャージ率60% ロイヤリティ 60円

コンビニ会計

売上800円(100円X8個)-原価560円(70円X8個)=240円

チャージ率60% ロイヤリティ144円

・・・廃棄商品はオーナー持ち その分はロイヤリティは増える

廃棄商品をたくさん出した方がロイヤリティが増えるという仕組みであるから

値引き販売は本部としてはNGとしている、現在セブンイレブンは廃棄商品の15%を本部に

負担する方式に切り替えているが普通の会計なら100%である。

ロスチャージに関しては高裁 最高裁で判例もあり。

労働実態もセブンイレブン東日本橋1丁目店の悲劇は有名だ・・・ドミナント戦略で

店の向かいにも出店 周辺にも出店売上低下 オーナーの息子は自殺 オーナーは逃亡後死亡

・・・

書ききれないが

何が大本の悪かと言えば派遣労働法の改正 小泉 竹中の悪人が今の非正規雇用を増やし

貧困化 格差社会の大本を作ったといえよう、新自由主義 グローバル化の名のもとに

多くの貧困化と一部の富めるものをつくる。

安倍はばかだからアベノミクスといい、トリクルダウンなどインチキな理論で国民をだまし

実質賃金はずっとマイナス、これでアベノミクスのエンジンをふかすというのだからあほさ加減

もあきれる。

今の財界と自民党政権が続くかぎり、長時間労働 過労死 貧困化 一部の利権をえる原発村

やカジノ利権などもはびこり、一部の富裕層の税制優遇もやり その分は消費税をあげる。

こんな政権を承認して国民が自分で自分の首をしめるそんなことはやめよう。

 

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エコノミスト 世界経済総予測2020年

2020-01-07 19:34:41 | 2020年本

週刊エコノミスト、気が向いたときに買って読む、東洋経済も内容次第で買います。

今年の経済予測特集

今日経済団体三団体賀詞交歓会があったようだが、どの経営者も今年は明るいということを

いっており、?五輪効果とかいってるが五輪効果はもうほとんど上物立てた大プロジェクトで

おわったんじゃねえのか??インバウンドのみではないか、それがどんだけのプラス効果が

あるのだろうか、五輪期間中 首都圏の物流は制限され経済活動も五輪協力の為に縮小する。

実際お台場周辺の交通規制はかなりのものだ・・

地価はバブル期声の地価がついて、都内はバブルの再現中にあり、湾岸ではタワマンが次々と

建設され、投資物件としている、多くが中国人富裕層が買ってるのも事実であるが。

経済の当たり前の変動で言えば上がりきっつたら一気に下降する、そのきっかけが何になるか

前回のリーマンショックではサブプライムローンを債権化し暴落 低収入層に対する家の購入

のローンは利息が高く 債権化しそれに飛びついたところで破綻。

それと同じ現象がおこっている CLO(ローン担保証券)高いリスクの債券社債をまとめてパツケージ化

した金融商品 異常なまでの伸び率に不安がある、これがバブルが弾ける火種になるかもしれない。

日本発の不動産バブル破綻もありうる、銀座四丁目山野楽器前の路線価はバブル期を越している。

経営者は不安を言わない、全体的には楽観する、サラリーマン社長は自分の時さえよければいい、自分が

株価をあげていればいい報酬高ければいいという方向に走る。当然コストダウンを労働側にはかる

非正規雇用の拡大 早期退職 子会社へ移籍 工場の移転に伴う労働者の解雇 ありとあらゆる方策で

削減する、研究開発もなおざりだ・・どれだけ日本の技術開発はおくれているのか・・・

液晶は大敗北 ジャパンデイスプレイも破綻しょうた状態 半導体も韓国に抜かされれる 太陽光発電の

技術を持っているのに生かしきれない日本 その反面原発村の利権にむらがる輩どもが原発推進をする

安倍になって電力の25%は原発にしベースロード電源にすると世耕の描いたあらすじをいく。

世界は原発から自然エネルギーへ変革してるときに安倍の馬鹿は外国に原発セールスするが全滅

ベトナム インド トルコ イギリス すべて採算合わずとん挫、馬鹿が外国行くとこうなる。

・・・・

と個人的なお怒りはこのあたりで

エコノミストでは全体的にシビアな予測をしていた。

世界の大きな流れが今までのグローバリズムから米中覇権戦争 イギリスのEU離脱など

地域と国別にブロック化される動きが活発だ、こうした状況では、これまで世界をけん引していた

グローバル企業は動きにくくなる。GAFAは国を越えて世界中から情報を集めてビジネスにつなげて

来たが、世界が分断されるとそうしたモデルも影響がでる。

あとから振り返ると18年~19年はグローバリズムの終わり、成長株ブームもピークを付けた時と

位置つけられるかもしれない。

・・・・

 

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困難な成熟 内田樹を読む

2020-01-06 16:27:58 | 2020年本

内田樹さんのさんのわかりやすい哲学の本

おもしろいので一気に正月に読みました。

構成は1 社会の中でいきること 2 働くということ 3与えるということ

4伝えるということ 5この国でいきるということ

責任を取るなどと誰にもできない・・・責任を取ることは不可能

赦しは裁きの後の話

僕たちに立てられる有効な問いは・・どうして私たちはこんなに頭が悪いのか?

という問いだけです。

制度設計のミスや未来予測の誤りや想像力の欠如や無根拠な楽観や・・・別に

深い考えがあったわけではなく、むしろあまり深く考えなかったせいでおきたことが

無数に集積して「このような事態」になっている。

だから日本人は知的に不調である。そのことから出発するしかないかと思います。

大切な風景はじっと見つめて網膜にやきつけて、何も手掛かりがなくてもそのまま脳裏に

再生できるように深く記憶する。そのためには図像だけでなく、あたりの空気のにおいとか

風の音や鳥の声や手に触れるものの」手触りとかそういう付帯状況も」記憶しておくことが

必要がある・・・・僕の生きた経験はそのすべてリアリティごとに僕と一緒に死ぬ。

それでいいのではないかと思います。

まだまだいい言葉はありますが次の機会に

夜明けを目にすることができるのは 夜明けまで生き延びた者だけである。

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