My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

母の待つ里 浅田次郎を読む

2024-10-20 15:58:45 | 2024年 本


浅田次郎の最新 母の待つ里

40年ぶりに帰るふるさとで待っていたのは、初めて会う母だった・・・

大企業の社長として孤独を抱える松永徹。

定年と同時に妻から離婚された室田精一。

親を看取ったばかりのベテラン女医 古賀夏生。

人生に疲れた三人が選んだのは里帰りだった・・作られた カード会社

のサービスとして・・

囲炉裏端に並ぶ手料理や不思議な昔話。

母と過ごす時間が三人を少しずつ変えていく・・

こんなサービスがあれば、きっと需要はあるだろうなと思いながら

料金が1泊二日で50万はすごいけど・・・

8月に母が亡くなったので母という題名があるのですぐに手に取った。


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新NISAという名の洗脳 森永卓郎

2024-10-12 09:53:48 | 2024年 本

森卓の最新刊

森卓さん、がんの末期症状でステージ4で最後の本の出版ラッシュ・・

当初は今年の桜は見られないかもしれませんと言われていたが、ますます

元気になってラジオ番組にも出演、ニッポン放送あなたとハッピー

文化放送 大竹まことのゴールデンラジオに曜日別レギュラーで出演

新NISAは欺瞞だらけ・・

森卓氏の持論は今はバブル、これはもうはじけてきてる始まり、7月の

株価の暴落が始まりだとのこと、日経225平均はいずれ数千円になるだろう

と言い切り、今までのバブルの崩壊の値下がり率からみたら必ず数千円・・

6千円ぐらいになるに違いないとのこと。

今から投資をするのは危険、ましてや中高年で今後老後の資金のために運用

を新NISAでしようというのは危険きまわりない、株価がバブルで暴落して

復活してくるのに日本の例でいけば30年以上かかる、それまで投資信託

をねかしておいたら死んでしまう、何にもならない。

6つの嘘

①年金の不足は投資で補う

②分散投資でリスクは回避できる

③長期積立投資で利回りは預金を上回る。

④国内よりも成長性の高い米国株に投資すべき

⑤専門家にまかせておけば投資はほったらかしでよい

⑥株価が下がった時が投資のチャンス

全部嘘です・・・

などなど・・・

基本 投資はばくちと一緒だから、損をするのを覚悟でやらなかったら

だめで、老後の虎の子の資金 退職金を投資で増やすというのはかなり危険


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狭小邸宅 新庄耕

2024-10-05 19:07:39 | 2024年 本


この前読んだ地面師たちが面白かったので、この作家の新庄耕の本を

もう一冊読んでみようと思ってAmazonでぽちっと

今回の話は不動産業界で働く若者の話・・・

学歴も経験も関係ない。すべての評価はどれだけ家を売ったかだけ。

大学を卒業して松尾が入社したのは不動産会社。

そこはきついノルマとプレッシャー、過酷な歩合給、あいさつ代わりの

暴力が日常の世界だった・・・・

物件案内のアポも取れず、当然家なんかちっとも売れない。

ついに上司にやめてしまえと通告される。

松尾の葛藤する姿が共感を呼ぶ・・・

しかしこうして読んでみたら不動産会社てけっこうえぐいなという感想

そうそう、2年前にマンションにリハウスするかと考えて何社かマンション

の案内を受けたけど、いまだに忘れたころに電話がかかってくる、もちろん

しかとしてる、もうリハウスする意思はないので・・・

でもこの本読んでいかに不動産営業マンが必死かというのがよくわかった。

顧客を案内するのを順番をあらかた決めておいて最後に本命の物件につれて

いく(不動産会社が売りたい)・・

そういえばいまの家をかった30年ほど前もかなりいろいろな物件を案内

されたけど、何か今ひとつ、間取りはいいけど駅までバスで遠いとか、

横のアパートの階段から家が丸見えだったとか、全体に暗い感じの家とか

最後の案内になったのが今の家・・これもストーリー通りなのか??

今の家が間取りは5LDK 阪急からあるいて12分 車も無理したら2台

止められる・・たしかこの物件ほかにも案内が入っているからと言われて

急いで申し込みした・・あれ嘘やったのかな、この本では嘘をついてる

いわゆる回しという手法

いい物件の前に今一つの物件を案内して最後に本命の物件で一気に契約に

つなげるという手法

なるほどね・・・・
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天国映画館 清水晴木を読む

2024-10-04 12:36:36 | 2024年 本


娘に教えてもらった本

最初アマゾンでとろうとしたけど、電子版だけで単行本は入荷待ちの状態

たまたま娘が立ち寄った本屋でおいてあったので買ってきた。

帯にあるように、あなたの人生の名シーンはいつですか?

考えてみた・・・どうもこれは??というのが思い当たらないか・・

単純だけど結婚して二人の娘が生まれてというのが名シーンだろうし

子供たちとすごした時間がやはり名シーンとして頭に残っている。

ものがたりは・・・

記憶を失って天国を訪れた小野田。

自分は死んだのか、と漠然と思った彼は、天国の映画館の支配人 秋山

に誘われ、一緒に働くことになる。

天国から新たな世界へ旅立つ人の映画を上映するこの映画館で

様々な人生を観るうちに、小野田の記憶と心に変化が訪れていく。

自分の人生の映画のフイルムがついに届いた。

その映画は彼自身はもちろん、観客たちも誰もが思いもよらない人生だった・・


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地面師たち 新庄耕を読む

2024-10-04 08:02:43 | 2024年 本


地面師の事件といえば・・・2017年に五反田の廃旅館の土地を55億円

で積水ハウスが購入した後に詐欺と判明した、積水ハウス地面師詐欺事件

この本もこの事件をモチーフにしている。

物語

ある事件で妻子を亡くした拓海は、大物地面師・ハリソン山中のもとで

不動産詐欺を行っていた。

次に狙うのは市場価値100億円という前代見ものの物件。

一方定年を迎えようとする刑事 辰は彼らを追ううちにハリソンが拓海の

過去に関わっていたことを知る。

一か八かの詐欺取引、難航する捜査、双方の思惑が交差したとき衝撃的な

結末が・・・・

詐欺取引してる時のはらはらどきどき感があちこちに散りばめられている

面白い!
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自民党の大罪 適菜 収を読む

2024-09-22 05:36:37 | 2024年 本


自民党の大罪・・・ほんとに犯罪集団かと思えるほどの罪が多い

この総裁選を見ていて、誰一人として裏金問題 統一教会問題を語るもの

はいない、挙句の果ては小泉進次郎は意味不明のあほなことを言っている。

解雇規制の緩和?で経済成長だと??頭がおかしいのではないか?自分が

言ってる意味が解らないのか、おそらく竹中平蔵の入れ知恵だろうね。

マスコミ(マスゴミ)は総裁選を面白くショー的に報道して、裏金問題

統一教会問題は今までなかったかのように触れない堕落ぶりというか同じ

犯罪のプロパガンダかと思える、マスコミの罪は重い・・

こんな犯罪集団なのにまだ自民党に入れる国民の民度は低いと言わざるを

得ない。

この本ではずらりと自民党の悪党を羅列して書いてある、なかなか面白い

と同時にこれほどまでに犯罪が行われているとはあらためて驚きでもあった。


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堂島フアミーユの日替わりランチ

2024-09-21 08:21:47 | 2024年 本

最近は会社にいっても昼は遅い目に1時半すぎにドウチカのおらが蕎麦で

そばをささっと一人で食べることが多いのだが

久しぶりにFくんと昼にでた、フアミーユの日替わりランチ980円

今日はパリパリハンバーグと茄子のはさみ揚げ

パリパリハンバーグ??ということでハンバーグにじゃがいもの細切りの

フライドがのってる、細いのでじゃがいもかどうかは自信はないが・・・

大きな茄子に中に豚肉がはいってあげているのとで満足な内容だった。

仕事のやる気がしない、今週は特にやる気が起こらない、少々うつっぽい感じ

もする、ただただ疲れる

夏の疲れ、特に母の葬儀やなんかのつかれがここにきてどっとでてきてるのか

もしれないな・・

美味しく頂きました。
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六十代と七十代の心と体の整え方 和田秀樹を読む

2024-09-21 08:04:37 | 2024年 本


和田秀樹氏は1960年生まれの老年精神医学医

最近はラジオ テレビとかマスコミにもよく出ている。

なんとなく新聞の広告をみていて思わずアマゾンでぽちっとした本です。

医学の常識といわれるものを覆すような内容もある、人間ドック 健康診断

をうけてはいけない、特にMRI CTとかはNGとか

運動をしすぎると寿命が縮む、とかクスリと書いてリスクと読む・・・

太ってるのは気にしない、少し太ってる方が長生きするから体重は気にしない。

とか・・・

生活でも年取って我慢は美徳じゃない。

のんびりし続けると劣化する。細かいスケジュールはたてない。

金は墓場までもっていけない。欲望を肯定する。好色のすすめ・・・

好色不良高年のようにおもわれるが、不良上等、余計なお世話だほっとけ

恋は遠い花火ではない・・・テレビを捨てて町に出よう・・・

生涯現役でアンチエイジング

などなど面白く読ませていただきました。

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投資依存症 森永卓郎を読む

2024-09-15 07:02:46 | 2024年 本


森永卓郎さん、末期がんのステージ4といわれてもう1年、最後の力を

ふり絞りつぎから次へと本を出版しています。

森永卓郎氏は今世界経済はバブル、日本もバブルになっている、近いうちに

バブルははじけると主張しておられます、確かにその動きはでてきつつありますね・・

日銀が金利利上げの動きで円安で株が下がる動きや、この株の値動きの派手な

動きはまさに株式市場は鉄火場となしている中一般人が手は出せない状況に

ある。

投資とギャンブルは違うものだ、と考えてる人は多いだろう、しかし投資の

本質はギャンブル以外の何物でもない。

老後の生活資金をNISAを使って投資信託で運用してる人は、老後の生活を

賭けて競馬や競輪をやってるのと同じだ、投資の世界も競馬や競輪と同じで

結局はゼロサムゲームとなる、お金が自動的に増えていくということはあり得ないからだ。

自分も確定拠出型年金の運用は60歳で一段落で継続せず現金化しました。

今は定期預金と普通預金のみです・・・


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残照の頂 続山女日記 湊かなえを読む

2024-09-15 06:49:28 | 2024年 本
湊かなえの山女日記の続編

山女日記は比較的低い山だった記憶があるが、この続編は舞台は北アルプス

北アルプスは学生時代によくいったので、なつかしく読みました。

亡き夫の後悔を抱く女性と、人生の選択に迷う会社員。

失踪した仲間と、ともに登る仲間への、特別な思いを胸に秘める音大生

娘の夢を応援できない母親と、母を説得したい山岳部の女子大生・・・・

日々の思いをかみしめながら一歩一歩山を登る女たち、

山頂からの見える景色は、苦しくつらかった過去を肯定し、これからいく道

を教えてくれる。

後立山連峰(五竜 鹿島槍ヶ岳)北アルプス表銀座(燕岳 槍ヶ岳)

立山 剣岳  武奈ヶ岳 安達太良山 が連作ででてくる。

安達太良山は言ったことがないが他はいってます。

槍ヶ岳東鎌尾根の気が遠くなるほどの梯子とか当時のことを思い出しながら

読んでいました。

このシリーズなかなかいいのでまた続々編がでればと思います・・・
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じんかん 今村翔吾を読む

2024-08-04 09:32:28 | 2024年 本

気になっていた本

たまたま会社のTくんが読んだ後なかなかいいからといって貸してくれたので
読んでみた。

松永弾正久秀の物語、松永弾正といえば大悪人のイメージがあったが、世間

でもそういわれていたが・・・考え違いをしているのに気がつく本。

松永弾正の少年期の多聞丸から始まり三好家に仕えて奈良の大名に・・・

主家を乗っ取り、将軍を暗殺し、東大寺大仏殿を焼き払う、悪名高き武将

松永弾正久秀は、織田信長に二度目の謀反を起こしていた。

だか信長は「降伏すれば許す」と言う。

驚愕する小姓・狩野又九郎を相手に信長は世人は知らぬ久秀の壮絶な

半生を語り始める。

総ページ573ページの歴史大作、読みごたえがありました。
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エキナカには神様がいる 峰月晧を読む

2024-07-16 17:00:15 | 2024年 本


たまにはこんな若者が読むような本もいいかなということで・・・

知ってるだろうか?

一日に数十万人が利用する、東京の某ターミナル駅には神様がいる。

その神様はいつも、優しい目で私たちを見守ってくれる。

理不尽な上司の元で激務をこなし、疲労困憊の会社員。

金を無心してくる元彼につきまとわれて悩んでいる女性。

独りぼっちでエキナカを寂しげに徘徊する小学生・・・

そんな彼らをエキナカの神様は決して見放さない・・・

ハートウォーミングな物語・・

この駅 新幹線の駅でもあるし、私鉄も出ているし、山手線も

ということで、おまけに渋谷 池袋のような繁華街もないということで

いけば品川駅がモデルだな・・・

気軽に読めて面白かった、たまにはこんな感じの本も読むのもいい。
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徳川家康20 江戸・大阪の巻 山岡荘八を読む

2024-07-15 06:51:00 | 2024年 本


徳川家康を読み始めて1年近くになるかな・・少しずつ読み続けて

なんとか20巻まできた、のこり5巻だ。

江戸に幕府を開いた家康の封建政治はようやく人々の理解を得て根ずくか

に見えた。

日本は正解一の進歩国家として世界に知られ、国内では秀忠に嫡子竹千代

(のちの家光)が生まれて徳川の基礎もかたまった。

家康の次の政権を望む淀君と秀頼にとって竹千代出生は大きな不安の種に

なり・・・・再び乱世のきざしが・・・

この20巻あたりになると、30分ぐらいの会話とか話が50ページ 60ページ

ほど長く描写している・・・少し飽きてくる感じもする。
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ふたりぐらし 桜木紫乃を読む

2024-07-14 06:15:16 | 2024年 本

桜木紫乃さんの小説はすべて北海道が舞台だ。

元映写技師の夫、信好は看護師の妻 沙弓と二人暮らし

映画脚本家の夢を追い続けて定食はなく、ほぼ妻の稼ぎで食べている。

当の妻は余裕のない生活で、子供を産むこと、義母との距離、実母との

確執など、家族の形に悩む日々だ。

幸せになるために生涯を誓ったはずなのに一体何なんだろう・・・

夫婦が夫婦になっていく家族の始まりを夫と妻の交互の視点で描く

連作短編集。

舞台が北海道ということで、生活のながれがゆったりと流れている

様子がなにかほっとする、大都会ではないゆったりとした時間の流れが

ふたりぐらしの間のところどころに垣間見る感じです。

・・・・

沙弓は、秋の午後にふたり連れ立って歩く理由を「愛の賛歌」を聴いた

せいにした。

蓄熱セーターにコートを着込んできたが、信好はジーンズにフリース1枚

きりだった

・・・・



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パニック・裸の王様 開高健を読む

2024-06-30 12:17:53 | 2024年 本


この前開高健の風に訊けを読んだので・・開高作品を読んでみることに

開高健は寿屋(現サントリー)の宣伝部のコピーライターと洋酒天国の

編集者

27歳で芥川賞を裸の王様で受賞。

打算と偽善と虚栄に満ちた社会で圧殺されかかっている幼い子供を絵画の

創作を通じて救出を描く作品。

パニック

とつじょとして大繁殖して野に街にあふれかえったネズミの大群が巻き起こす

大恐慌を描く・・・最後のシーンが意外な感じでネズミは消える

一気に群れを成して突き進み湖へダイビングしていく・・

巨人と玩具 この作品は特に面白かった。

キャラメルの販売戦争で広告作戦とか町ですかうとした女の子をスターに

して広告キャラクターにしたりとか、流通業者への接待とか・・

結構身近な話題で面白く読んだ。

工業社会において人間の自立性をすべて砕きつつ進む巨大メカニズムが

内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、おそれと驚嘆と感動で語る。
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