My Song My Foolish Heart

4月に12年の単身赴任が終わりました!、山が好き、キースジャレットが好き、街道歩きが好き、2012年中山道を完歩しました

日本の闇と怪物たち 黒幕、政商、フィクサー 佐高信 森功を読む

2023-12-30 09:22:36 | 2023年本
日本の政官財の裏側で蠢く怪物たち。「カルト宗教」統一教会、「闇の帝王」

許永中、国家を動かす「国商」葛西敬之、ロッキード事件で暗躍した児玉誉士

夫や小佐野賢治、そして「総利権化」の権化、竹中平蔵……。この社会の裏側

に巣食うのはだれか。稀代の論客2人が伝説のフィクサーから統一教会問題ま

でを語り尽くす!

しかし読みながらほんとに悪い奴がこれほど多いのかとあきれるぐらいいる

日本、なんといっても直近では竹中平蔵だろう、小泉竹中構造改革で

派遣労働の解放をしたことにより非正規雇用が飛躍的に増大し、格差社会を

作り出した、そして人材派遣業はぼろもうけ、パソナがいい例だ、その会長に

この前まで竹中平蔵が座っていたというからあきれる。

《目次》
はじめに 佐高信

序章 統一教会と創価学会

第1章 「闇社会の帝王」許永中

第2章 国家を支配する「フィクサー」葛西敬之

第3章 中曽根康弘と田中角栄の宿縁

第4章 竹中平蔵と「総利権化」の構造
おわりに 森功

登場する主な怪物たち・・・

統一教会 創価学会 岸信介 笹川良一 児玉誉士夫 今井直哉 許永中

田中森一 福本邦雄 堤清二 稲森和夫 安岡正篤 伊藤寿永光

葛西敬之 瀬島龍三 杉田和弘 竹中平蔵 幸福の科学 宮内正彦

渡辺恒雄 佐藤正忠 キッシンジャー 小佐野賢治 武井保雄

南部靖之 木村剛 中江滋樹

・・・・・


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徳川家康12巻 華厳の巻 を読む

2023-12-30 07:12:48 | 2023年本


徳川家康今年は結局12巻までで終了、全25巻なのでちょうど半分の折り返し・・・
それにしても壮大な小説です、一つの場面一つの時間で50ページぐらいも

使う感じの部分もある、この巻でも茶々と織田有楽斎との場面が長々と描かれている。

秀吉の妹朝日姫を正室に迎えたうえ、生母大政所を人質同然に差し出されては

家康も上洛を拒み通すことはできない。

竜虎の提携は成立した。

秀吉は九州征伐に向かい、家康は東国経営に乗り出す。

待望の泰平の到来か・・

今度は正室寧々と愛妾茶々の間で激しい女の闘いが始まった・・・


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街場の米中論 内田樹を読む

2023-12-29 09:38:00 | 2023年本

思想家 内田樹先生の米中論

今まで知らなかったアメリカの真実 アメリカ軍は憲法で常備配置しては

行けないことになっている・・など・・

疫病と戦争で再強化される「国民国家」はどこへ向かうのか。
拮抗する「民主主義と権威主義」のゆくえは。
希代の思想家が覇権国「アメリカ」と「中国」の比較統治論から読み解く。

アメリカにはアメリカの趨向性(あるいは戦略)があり、中国には中国の趨向性(あるいは戦略)がある。それを見分けることができれば、彼らが「なぜ、こんなことをするのか?」、「これからどんなことをしそうか?」について妥当性の高い仮説を立てることができる。それがこれからこの本の中で僕が試みようとしていることです。(第1章より)

アメリカと中国というプレイヤーがどうふるまうかによって、これからの世界の行方は決まってきます。僕たち日本人にできることは限られています。直接、両国に外交的に働きかけて彼らの世界戦略に影響を及ぼすということは日本人にはできません。日本自体が固有の世界戦略を持っていないのですからできるはずがない。できるのは、両国の間に立って、なんとか外交的な架橋として対話のチャンネルを維持し、両国の利害を調整するくらいです。それができたら上等です。
とりあえず僕たちにできるのは観察と予測くらいです。この二つの超大国がどういう統治原理によって存立しているのか、短期的な政策よりも、基本的にどのような趨向性を持っているのか、それをよく観察して、世界がこれからどういう方向に向かうのか、どのような分岐点が未来に待ち受けているのか。(第1章より) 

中国に関する考察が面白い・・政策的に少しずつ共産主義の最初の思想に帰る

方向で動き始めている・・など

なかなか目から鱗の本でした。
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追悼 冬のはなびら 伊集院静

2023-12-23 10:27:52 | 2023年本

追悼 伊集院静さん

まだ読んでない本を少しずつ読んで見ることにした。

大人の流儀シリーズは全部読んだ。

冬の花びら 短編集

6つのものがたり

無二の友のために人生を遠回りした若者のせつなく、美しい時間を描いた。

舞台は鎌倉と五島列島の小さな島 小さな島に教会を建てる希望に燃えた

青年 ふとした事故で亡くなり、そのあとを友が引き継いだ・・

美しい情景が思い浮かぶ作品、タイトル作の冬の花びら

鎌倉で経師職人を志す若者と彼を見守る大人たちの話 「雨上がり」

踏み出せない老年の恋情が、あざやかに俳句の中に込められていた・・・

「春泥」など

逆境でもひたむきに生きる人々の6つの短編集

解説で・・・

バブル経済以降

目立たない片隅でこつこつと小さな努力を積み重ねている人間を、抜け目ない

商才と器用な生き方で大きな成功と栄光を手にする人間がせせら笑うように

追い抜いていく、そういう風景に抵抗を覚えながらも、いつもまにか

慣れてしまううちに、日本人はなにか大切なものを決定的に喪失してしまった

のではないだろうか。

本書はそういう時代にひつそりと置かれたレジスタンスのような短編集である。


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徳川家康 11竜虎の巻 山岡荘八を読む

2023-12-17 05:56:51 | 2023年本

今年もあと二週間になった、徳川家康はまだ25巻のうち11巻半分も

読んでいない・・どうする家康は終わってしまう。

物語は・・・

天下統一のためには家康に臣下の礼をとらせなければならない。

肉親家臣の犠牲もやむをえない。秀吉の戦略は青白い陰火の相をおびはじめた。

佐治秀正との愛の巣を無残に引き裂かれた、秀吉の末妹朝日姫の悲嘆

秀正の憤死。

一方、秀吉との交渉にあたっていた石川数正は、家康への忠誠心のうえに

出奔しなければならない石川和正の慟哭・・・

そして朝日姫は家康の正室として迎入れられる。

ドラマとかで朝日姫はどちらかといえば不細工な感じで演じているが

その実どうだったのだろうかなと、もともとは百姓の子だからなかなか

あかぬけないのかもしれないが・・

話は変わるが・・・

大阪万博の追加費用込み8800億円かかる見込みだそうだ・・大阪市民の

一人当たりの税負担は10万円になる見込み、あかちゃんから年寄りまで

平均して10万費用が税金でかかるという事です、おそろしいですね・・・

大阪市民大阪府民でなくてよかった・・ただ日本国民だから税金から万博で

出費されるが・・
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徳川家康 10巻 無相門の巻 山岡荘八を読む

2023-12-13 17:56:42 | 2023年本


山岡荘八 徳川家康 やっと10巻 のこり15巻・・・

どうする家康はあと1回、大阪冬の陣 夏の陣おわり・・

やはり間に合わなかったか 笑

10巻は小牧長久手の戦い

小牧・長久手の地に、秀吉と家康は宿命の対陣に入った。

両者知略を尽くした駆け引きの末の和睦の条件は、家康の次男を秀吉の

養子とすることだった。

戦いには勝っているとしんじてる三河武士団は血涙を噴騰させた。

養子とは、すなわち人質にほかならない。

しかし家康は、ぎりぎりとならぬ堪忍の緒を締めていく・・・
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人口ゼロの資本論 大西広を読む

2023-12-07 17:01:31 | 2023年本


人口ゼロの資本論・・・

すでにマルクスは資本主義の発達とともに人口減を予見していた。

日本は小泉竹中の悪の労働者派遣法改悪により、空前の非正規雇用を増やし

労働者全体の賃金が低下、年収の中央値はここ20年間上がっていない。

新自由主義の弊害が格差を生み、格差の社会的固定化もうみだしている

社会的固定化は教育では顕著である。

これは資本主義が新自由主義への中で必然として発生する格差社会である

いくら政府が少子化政策を打ち出そうと無理な話である、非正規雇用の

増大で低賃金 中央値300万円以下ぐらい?これで家庭をもって

子供を育てるのは不可能な話、おまけに岸田は少子化の逆をいく政策を

行っている、今の政府には少子化にストップをかけられない。

目先の富裕層と財界の利益を優先した政策するかぎり絶対無理である。

大ナタを振るい新自由主義からの脱出を図ることが最重要課題だといえる。

帯では・・・

日本民族が消滅する前に資本主義文明からの脱却が必要だ!

資本論第一巻第8章
我なき後に洪水はきたれ!これがすべての資本家、すべての資本家国家の

標語なのである。だから、資本は、労働者の健康や寿命には、社会に

よって顧慮を強制されない限り、顧慮をはらわれあにのである。

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追悼 哀しみに寄り添う 伊集院静

2023-12-03 14:25:22 | 2023年本


伊集院静さんが亡くなられました。

好きな作家なのでこれからは新しい作品が読めないかと思うと残念です。

特におとなの流儀シリーズは愛犬ノボとの別れが最新刊で終了になりました。

6つの短編 いずれも伴侶や兄弟、大切な人がいなくなってしまった主人公

たちが描かれてる。

哀しみを抱きながら何とか前を向いて歩きだそうとする物語・・・

夫をなくした由美は哀しみの中、息子の茂を育てていた、野球少年の茂を

通じて、亡き夫の想い、そして息子の成長を知る(「夕空晴れて」)

失踪した親友の妹、公子を訪ねた是水は、いまだに兄の行方を追う公子と

話すうち、若き日に事故でなくなった弟の事を思い起こす(「くらげ」)

のほか6篇の物語

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ちょうどいい孤独 鎌田實を読む

2023-11-25 16:26:14 | 2023年本

ちょうどいい孤独 鎌田實先生の本

サブタイトル 60代からはソロで生きる。

孤立と孤独は違う、これをはき違えてることが多い。

アメリカ ピート・ハミルというジャーナリストの言葉

自分の孤独の時間を持てない人には、他人を愛する資格はないと思う。ひとり

で生きていくことができてはじめて、人を抑圧することなく愛せるのだ。

*家族という存在や、絆という言葉からいったん目をそむけて自分という存在

を中心に考えてみてはどうか、それまで家族の視点でしか見えなかったものか

ら違うものが見えてくるはず、これがソロ立ちです、それを孤独が後押しします。

*孤独を前向きに受け止める・・・前向きな孤独はあえてひとりになることで

雑音をシャットアウトして思考や人生に集中できるようにする。

*孤独を大事にして自分勝手に生きよう。

他人との比較より自分自身の満足感を大切にする。

*孤独には大きなパワーがある。

*積極的孤独の為の行動変容 *一人時間の鍛え方

本書後半は老いの坂をいかに下るかのスキル・・最後のところまでどうするか

について書いてあります。

自分を振り返ってみて、比較的行動が一人が多い、一人で楽しむことが多い

山は最近言ってないが、山は比較的数人でいくかれど、街道歩きはすべて

一人で歩ています、どこにいくのも基本一人、

さすがに単身赴任12年の実績があるのか基本一人で動くのが身についている

のか一人でいるのがすごく快適にいられる、家族といるのがやはり束縛される

部分が多くて正直なところ窮屈な感じがする。

昔から一人で遊んで、出かけて 一人が好きな人間なので、鎌田先生に・・・

ご心配なく 孤独に生きるのは大好きですと返信したい気持ちです。

・・・・・

元気のないときはギターパンダを聴こうか

5年前に上野水上音楽堂で開かれた上野音楽祭に行った松崎ナオを目当てに

いったのですが、トップバッターはギターパンダだった

人生の花  

パンダの着ぐるみを着て歌う!途中からぬいで歌う!
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徳川家康8 山岡荘八を読む

2023-11-23 21:53:36 | 2023年本


年末には間に合いそうもないな・・・
全26巻だから年越し確定(笑)

歴史ものの大作を読むのは好きだ、真田太平記 宮本武蔵 鬼平犯科帳などのど・・・

ついに物語は秀吉の天下取りへつきすすむ・・

清須会議から賤ケ岳の戦い そして北ノ庄の陥落まで

光秀を討って主君の仇を報じた秀吉は、その手柄を盾として、天下取りへの

活動を開始した。

最大の敵、柴田勝家を倒すに及んで、もはや天下に敵なし、と見えた。

しかし・・・・

武田の旧臣をことごとく随身させて、着々と勢力を伸ばしつつある男がいた。

しれはむろん家康、両雄の確執は日に日につのるばかり。

秋になると海原を聞きたくなる。
The Water Is Wide

カーラ・ボノフの歌声が好きだけど、ボブデイランも歌っている。

来年また来日するらしいけど・・一度行って見たいが・・4年前の

フジロックには登場したが・・


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八月の銀の雪 伊予原新を読む

2023-11-22 09:34:16 | 2023年本

伊予原新の本は今年の最初に月まで3キロを読んで少しじんときた感じだった。

月に3キロに続く傑作ということで本屋で買った。

短編集なのですが、作者はもともと理科系東京大学大学院理学系研究科で

地球惑星科学を専攻博士課程終了後 大学勤務を経て作家デビューという

異質の経歴。

この短編にはその科学の点がちりばめられている。

憂鬱な不採用通知、幼い娘を抱えてる母子家庭、契約社員の葛藤・・・

うまく喋れなくても否定されても、僕は耳を澄ませていたい

地球の中心に降り積もる銀色の雪に。

深海に響くザトウクジラの歌に。

磁場をみている鳩の目に。

珪藻の精微で完ぺきな美しさに。

高度一万メートルに吹き続ける偏西風の永遠に・・・・

表紙の絵は海へ還る日 母子家庭で幼い子供をかかえて、幼い娘がすきな

クジラの話・・

八月の銀の雪、海へ還る日、アルーノーとレモン、玻璃を拾う、十万年の風、

の五編の短編集。

一気に寒くなりました、一気に枯葉の季節がきました。

我が家の前のハナミズキの枯葉の掃除をして枝を剪定しました。

Keith Jarrett Trio - Autumn Leavers  

キースジャレット スタンダーズの枯葉
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徳川家康 8 心火の巻を読む

2023-11-03 15:49:01 | 2023年本


まだまだ25巻までにはだいぶ残ってる・・まだまだ

いよいよ話は本能寺!

武田勝頼を甲斐天目山のほふった信長は、中国攻略中の秀吉の援軍にみず

から出馬する。

順風満帆、威風堂々、だがその目前に本能寺の罠が待ち受けようとは。

明智光秀の反逆!

盟友の死は、泉州堺に遊んでいた家康にも最悪のピンチ襲来だ・・・

家康は日に夜をついでだだひたすら、三河への脱出を図る・・・・
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徳川家康7 山岡荘八を読む

2023-10-24 06:28:41 | 2023年本

山岡荘八 徳川家康 全25巻・・・

年内には読み切れそうにないなあ、どうする家康の放映中までとはいかないか

まだ7巻読了なのでまだまだ先が長い・・・

物語は・・・

長篠の戦いは織田徳川連合軍の圧勝に終わり、

武田騎馬軍団は殲滅した。

この戦いで、日本の戦術を一変させた信長の武名は天下に轟き、家康も

日増しに貫禄を加えた。

しかし戦国の世はあまくなく、武田勝頼と内通したとうことで瀬名姫 息子

の信康 信長の疑惑をかけられ自害

そしてこの巻は名門武田氏の滅亡の天目山で勝頼が死す・・・


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中流危機 NHKスペシャル取材班 を読む

2023-09-24 07:10:42 | 2023年本

中間層が消滅する・・・ここ数年の傾向で80年代90年代中間層が分厚かっ

た時代から、失われた30年で中流という言葉が消えつつある・・

高度に発達した資本主義の着地点である格差社会に日本もはいている。

だれが悪いのかが、この本では書いてない、ただ資本主義の流れでと

いうニュアンスだが、悪いのは労働者派遣法を改悪した小泉、竹中 自民党

だということだこれで派遣労働が急激に増加し総年収が激減した。

悪いのは小泉竹中自民党だとう事だ!

この25年で世帯所得は急減 1994年505万円→2019年374万円

この本では解決策としてリスキングを上げてるがこれが中流再生の処方箋とし

てリスキング先進国ドイツ、オランダに学ぶとしているが・・

方向性が違うのではないかとも思う、まずは労働者派遣法を昔の時点まで

戻すのが先決だろうと思う。

NHKという部分での限界を感じる本だった。

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徳川家康5 山岡荘八を読む

2023-09-24 06:59:00 | 2023年本
家康最大のピンチ 三方ヶ原の戦いの巻

1570年、武田信玄がついに上洛戦の火蓋を切った。

天下布武を豪語する信長と呼応した家康は、武田軍を捨て身で三方ヶ原に

迎え撃つ。

この乾坤一擲の家康の雄図をあざわらうかのように、銃後では妻築山殿

(瀬名)と家臣大賀弥四郎の裏切りの罠がひそやかにかけられつつあった。

築山殿がここまでも裏切りをしていたとは、読んでいてあらたな発見だった

NHK大河のどうする家康ではすごく才女のように演じていたが・・この本では

悪女・・姦通はするし、甲斐との密通をするわ家康なきあとのことも勝頼と

約束しているとか・・とりあえずすごい・・日本三大悪女も顔負けの悪女

ではないかと・・

どうする家康がおわるまでに全部読みたいが・・あと20巻年内は無理だろうな・・・


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