少々分厚い本・・読むのに時間がかかった。
占領下日本、マッカーサー元帥が厚木基地に降り立ったところから、日本を去る10年間についての報告と
討論。
大きくクローズアップされるのが天皇とマッカーサーとの対談、駆け引き
これほどまでに天皇がマッカーサーに対しての駆け引きをしていたとは、昭和天皇はかなりしたたかだった。
日本占領で連合国での意見として日本四分割論がでていたとは知らなかった。
東北 北海道をソ連 関東、中部 近畿をアメリカ 四国と近畿の一部を中国 九州中国をイギリスなんという案がでてきた。
特にソ連のスターリンは北海道の占領をかなり強く主張したがトルーマンによって断固拒否された。
そのあたりを考えたらGHQの日本占領がなかったらと思うとぞっとする。
日本国憲法の制定にあたり天皇をどうするかのやりとり、
日本国憲法はGHQに押し付けられた憲法だ、自主憲法をという主張はまったく間違っていることは史実として証明されている
基本は日本国政府が作成しGHQの指導のもとというのが正しい、九条に関しても日本やめた側の意思がはいったものだ。
朝鮮戦争により、日本の防衛が手薄になるためさっそく憲法をやぶり、マッカーサーより警察予備隊の設立
25000人
いろいろあるが相和天皇が靖国参拝をA級戦犯合祀によりそれ以降は参拝はしていないのはかなり天皇の意思が強い
中曽根総理が参拝を見送りをした件について、侍従長より賢明な判断だと伝えたそうだ。
少し話がずれるが
日本会議等、美しき日本を取り戻す、皇室を中心とした戦前の日本を取り戻すといってるが・・・????
昭和天皇の意思は全く逆にある、もちろん今上天皇の意思もまったくそんな意思はもちえない象徴天皇としての憲法を守り
国民に寄り添い平和を願うという意志である。
日本会議等で行ってることは全く天皇の御意志に逆らうものであり、右と財界が結託したクーデターをが策してるのではと思う。
自民党、安倍晋三は日本会議の顧問であるが天皇の意思に逆らい全くの国賊ともいえよう。
天皇の象徴とするのではなく政治利用をしようというのが彼らの考え。
自主憲法制定までいうなら、アメリカからの真の独立を目指すべきではないか、それこそ国土防衛軍を設立し米軍基地を日本から排除し
安保条約は廃棄するという考えになるはずだが、これが真逆の考えで日米同盟強化にいくから
全くの論理的矛盾を起こしている。
これと沖縄問題、占領下での日本との基地問題での駆け引きで当時占領下にあった沖縄に基地を集中させることで本土の基地負担
を軽減させる要請を日本政府がしたということは事実、アメリカ領土の沖縄に背負わせることで日本の安全を確保する。
これはやはり民族差別と考えるのが当然だと思う、同じ日本国民として考えるならそんな考えはでないだろう。
基地をたとえば宮崎、鹿児島に集中させるというのは?日本政府も断固拒否しただろう・・
同じ日本人としてよりも琉球人として見ていたのだろう、もちろん今も政府の意識にはそれはあるはず
でないとあれほどの民意を無視することはできないだろう。