KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC.登山部 2019.03.06 与治山・城山

2019年03月09日 | 香川の里山
先週からずっと天気予報とにらめっこ!ただ待てど暮らせど降水確率は

高いままで天気は回復しそうにありません。こうなると遠出をしても仕方がないので

近場で傘を差しながらでも歩ける里山をピックアップしました。

最初は三野町の『河津桜』を見て、西讃方面の山でもと考えていたのですが、

白鳥町の湊川沿いの河津桜も見ごたえがあるようなので、西から東へと予定を変更。

桜を見物した後、東かがわ市の近場の山を散策することにしました。

丸亀組と大内ICの近くで待ち合わせ、そこから数分で河津桜の咲く湊川沿いに着きました。

河原の駐車場に車を停めて歩いて行きます。







丁度並木の中間地点にある駐車場からまずは北に向かって歩いて行くと、

並木の北の端に石碑があり、その石碑には15年ほど前に地元のライオンズクラブの方達で

76本の桜が植樹されたと書れていました。




この北の端から南に川の土手に沿っておおよそ1kmほど並木が続いています。

ソメイヨシノに比べると桃色に近い濃い花の色と1本の枝に着く花の数も

多くとても密度が濃い感じのする桜です。何枚撮っても同じような写真になりますが

それでもついつい撮ってしまいます。並木の南の端までのんびりと歩きます。













河津桜の並木を見物した後は、白鳥町の北端の鹿浦越岬にある国の天然記念物の

『ランプロファイア岩脈』を見学します。漁港の横にある駐車場に車を停めて

遊歩道を進んでいくと、白と黒のストライプの岩壁が目に飛び込んできます。




花崗岩に割れ目ができた時に煌斑岩(こうはんがん)が入り込んでできた

国内では非常に珍しい地質で、引き潮の時には近くまで行けるようですが、

今日は遊歩道の先から遠目に見学です。




鹿浦越岬には遊歩道が整備されていて、駐車場から階段を登って行きます。

階段を登ると岬への木々に囲まれた気持ちのいい道が続いています。








途中には江戸時代に造られた『蕪越狼煙(のろし)場跡』があります。







狼煙場から先も遊歩道が続いています。しばらく歩くと異国船を監視していたという番所跡の

江見展望台に着きました。たしかに岬の東側の眺望が広がっています。










江見展望台からさらに東に歩くともう一ヵ所東屋のある展望台があります。

眼下にはアーチ状に続く白い潮越海岸を見下ろすことができます。

今日は霞んでいますが、晴れていれば淡路島まで眺めることができそうです。





展望台からその潮越海岸への急な階段を下り、下道を歩いて駐車場まで戻って行きます。




駐車場から一旦車に乗り込み、海岸沿いを引田町へと続く県道122号線を走り、

途中で車を停めて『与治山』の北側の登山道を歩きます。

以前、西側からは登ったことがあるのですが、こちら側から登るのはは初めてです。







最初は羊歯の茂る道を進み次第にウバメカシの茂る道になると、道の傾斜も急になってきます。







山頂には地元で『清少納言さん』と呼ばれている神社があり、社殿の横には三角点がありました。











神社の南側からの引田の安戸池方面の眺望を眺めた後記念撮影です。







与治山から下りてくると丁度お昼時。今日はお弁当ではなくうどん屋さんでお昼にします。

以前から店の横を通ると行列の出来ているのを見て気になっていた『まるちゃん』に初訪問です。




名物はとり天といか天のようですが、どちらもかなりボリュームがあります。

個人的にはてんぷらは平凡な感じがしましたが、麺と出汁はとても美味しくいただきました。





腹ごしらえを終えた後はもうひと山歩きます。先ほどの与治山からも見えた『城山』です。

城山は名前の通り引田城跡の遺跡の残る里山です。こちらも以前に一度歩いていますが、

今日の登山口からのコースは初めてです。







登山道というよりは遊歩道といった整備された快適な道が続いています。

最初は綴ら折れの道を登って行きます。







樹林帯の中から尾根へと飛び出すと、周りが開けた花崗岩が露出した道になり

振り返ると引田漁港の眺望が広がっています。








自然にできた小さい穴の中に可愛らしい置物?が。




岩肌の上を登り詰めると『引田城本丸跡』と書かれた看板があり、大きめの

石積みが残っていました。




本丸跡を過ぎるとほぼ平らな道が続いています。道標に従って歩いて行きます。




城山山頂には『東かがわ里山チャレンジ30』の際に掛けられた山名札があります。







山頂の先からも引田の街並みが見下ろせます。







山頂の南端から一旦下って『引田灯台』へと道が続いています。

山頂をぐるっとのんびりと歩きます。灯台に着くころにちょうどパラパラと雨が降り始めました。







城山は100mにも満たない低い山ですが、至るところで眺望が開けて足元も歩きやすく

とてもいい山でした。

登山部というよりは散歩クラブと言った感じで、ほとんど汗も掻くこともなく、

息も切らせることもなく予定通り雨の降るまでに帰路に着けたのんびりとした半日でした。