先週の秋の小豆島を満喫して味をしめた水曜登山会は
今週もまた小豆島に出かけることになりました。
先週は山岳霊場巡りが目的だったので「登山会としてはそんなん邪道じゃ~(笑)」と
言って?不参加だった硬派なHさんが、今週は隊長として参加しました。
タイトルは「山と三角点と島と山岳霊場in小豆島!!」です。
コースは 土庄町~「兜山」「四等三角点・兜山」~3番霊場観音寺奥の院「隼山」~
希望の道城ヶ島「四等三角点・城ヶ島」~小島「四等三角点・小島」~81番霊場「恵門ノ瀧」
~瀬戸の花嫁の舞台「沖ノ島」「四等三角点・沖ノ島」です。
まずは土庄までのフェリーの中でミーティング。H隊長が準備した地図を広げて、今日一日の
コースを説明してくれました。地図には三角点名と標高が書き込まれていて準備万端の隊長に、
隊員一同「隊長に一任します!」となりました。
土庄のフェリーを降りた後、最初の目的地の「兜山」を目指します。
「兜山」は洞雲山の南側にあるピークで地理院の地図には山名の記載はありませんが、
三角点名が「兜山」となっています。洞雲山から奥の院・隼山へのへんろ道の鞍部から、
少し西側に下がった場所から尾根に取りつきます。以前に洞雲山~碁石山を歩いた時には
鞍部の南側には牧場があったのですが、今は営農していないみたいで荒れた状態になっていました。
ウバメガシの林の中の尾根筋を歩いて行くと、露岩が点在し始めました。
密生した木々に囲まれて日が当たらないせいか、どの岩にも岩肌には薄く苔がついています。
そろそろ山頂か?と思っていると目の前に大きな岩が現れました。最初はこの岩のピークが
三角点だと思い、まずは隊長が登って行きます。ここも岩肌には苔が付いていて、
登山靴のグリップがほとんど効きません。滑らないように慎重に登って行きます。
大岩を登りきり振り返ると洞雲山とその裾野に広がる紅葉が目に飛び込んできました。
先週と同様、生憎の天気ですが一面に広がるオレンジ色の山裾がとてもきれいです。
大岩のピークはウバメガシが密生していて枝を掻き分け進んで行きます。
一か所だけ岩と木の間が狭く、前を行く3人が難儀しています。
スリムな隊長とヤングマンM君は何とか・・・。つづくY姉さんが「胸が支えて!」と騒いでいますが
どう見てもお腹が支えています。
それでも何とか3人はすり抜けられたのですが、私はどうあがいてもお腹が支えて通れません!
あきらめて下に回り込み進んで行くと、どうやらここは三角点ではなく、
さらに南側に三角点があるみたいです。
さぁ、どうやって降りるかと考えていると、岩には登らず下を回り込んだH隊員とS隊員の呼ぶ声が!
進んで行くと最後に切り立った岩の下にH隊員がいました。
高さはそれほどではないのですが、少しオーバ-ハングしていて足元が見えません。
H隊員は下から「大丈夫!」と言ってくれているのですが、今回はH隊長が二の足を踏んでいます。
仕方がないのでまずは私がチャレンジ。後ろ向きに右手で岩を掴み、ゆっくりと体を降ろしていくと
下からH隊員が足がかりの岩をアドバイスしてくれて、何とか降りることが出来ました。
続いてH隊長が降りた後、次はY姉さん。
姉さんは背が低いので足がかりの岩まで足が届きません。そこで隊長がすくっと立ち上がり
自らの体を呈して足がかりに・・・・。
足元が全く見えない状態なので、最初は姉さんは隊長の頭を踏んずけたりしていたのですが
下から「右や!左や!」と大騒ぎしながら、何とかクリアーすることができました。
「兜山」の三角点は、この大岩からさらに南の尾根筋にありました。
測量用のピンポールが倒れた横に三角点が・・・・。今日、初の「三角点、ゲットだぜ!」
この三角点と先程の大岩の昇り降りで、ひとまず硬派H隊長は満足したようです。
折り返しは大岩には登らずに、足元を巻いて下って行きます。
車を停めた場所まで戻り、すぐ近くの奥の院「隼山」の駐車場まで車を走らせました。
奥の院「隼山」はりっぱな宿坊もある寺院ですが、住職もいなく無人で
断崖の下に建屋だけがひっそりと佇んでいました。
小さな湾の向こうに小豆島の離島の「風ノ子島」が浮かんでいて、ここからも手前の紅葉が見事でした。
次に向かうのは第二の「エンジェルロード」の「城ヶ島」に続く「希望の道」です。
隊長の事前の調査によれば、今日の干潮は11時30分から13時の間で、中潮だけれど
うまくいけば城ヶ島に渡れるかもしれないと言う事です。
ところが島の景勝地のひとつ「南風台」に着くと、こんな案内が掲げられていました。
「ガ~ん!」渡れない!
2番目の目的であった「四等三角点・城ヶ島」を目前に、隊長のテンションが少しダウンです。(笑)
それでも次回のために調査に海岸まで下りて行きました。
長靴があれば渡ることができそうな感じですが、今日は仕方がないのでここまでとします。
「南風台」を後に「W・O・C部隊」はさらに北進を続けます。次の目的地は福田の手前にある
「小島」です。ここは島までは地図を見るとテトラポットか何かで
陸続きになっています。「さぬき百景 福田」の駐車場に車を停め
目の前の小島を見下ろすのですが、ここでも「ガ~ン!」、
どうにも降りる道が見当たりません。展望台の柵を乗り越えて行くと、
歩いて行けそうな踏み跡はあるのですが、時間もそろそろお昼なので、ここも残念ですが断念です。
お昼はH隊員が以前訪れたことがあるという福田港のフェリー乗り場の食堂に入りました。
壁に貼られた品書きを見て、「あなご丼」を注文。
甘めの醤油で味付けされたあなごを美味しく頂きました。
フェリー乗り場からは福田の町の奥にそびえる露岩の山が見えます。
隊長が見たら涎を垂らしそうな山です。
空腹感を満たした後は先週も訪れた、山岳霊場の「恵門ノ瀧」に向かいます。
小部の集落から山に入り細い山道を車を走らせている途中で、先週は急坂でタイヤがスリップして
苦労した話が話題になり「今日は大丈夫みたいやね」と言っている途端に、
同じ場所でスリップし始めました。
先週はタイヤが白煙をあげながら進んで行ったのですが、今日は後部座席のメンバーが降りて
後ろから車を押しました。難所をクリアーした後に駐車場からまだ紅葉の残る道を登って行きます。
二週続けての同じ霊場ですが、ここの参道と境内の紅葉は風情があり飽きることがありません。
前回は私だけが登った鎖を、今日はM君とY姉さんがチャレンジ。
二人とも身軽でスイスと登って行きます。
今日この恵門ノ瀧を再訪したのは、この紅葉もあったのですが、本堂で護摩法要をしてもらえると
いうのを先週聞いたからです。しかも護摩木一枚がなんと「300円!」で
御祈祷してもらえるのです。
本堂の受付の横には「商売繁盛」「家内安全」など願い事が書かれた護摩木が並べられています。
隊員達は思い思いの護摩木を手に取り、氏名と年齢を書き込みます。
受付の奥の洞窟の中に祈祷場と本尊がありました。
暗がりの中に焚かれた火と鎮座する仏像を前に、みんな神妙な面持ちです。
護摩木の金額が申し訳ないくらい丁寧に住職が祈祷してくれました。護摩木に書かれた
それぞれの願い事と名前と年齢を読み上げ、最後に祭壇の横に置いてある鉾?を振り下ろし
なかなか迫力のある法要でした。(何を祈願したかは内緒です)
次に本堂を後にした隊員は、本堂から南側の道を回り込み、頭上の岩場にチャレンジです。
この岩場も火山圧礫でできていて、小さな露岩は固く足がかりもしっかりしているのですが、
兜山の岩と同じように苔むしていて、とにかくグリップが効かなくて滑ります。
すると直ぐ上を行く隊長が頭の上で足を滑らせました!咄嗟に登山靴を掴んだのですが
本当に落ちてきたら支えられるはずもなく、あわや滑落となりそうだったのですが、
ロープを掴んで事なきをえ、態勢を持ち直してなんとか登り切りました。「あぶねえ~」
岩に登ると尾根の向こうにはさらに上へ行く鎖がかけられています。
この岩は行場になっているようです。
岩尾根から見る景色は、「ミニ寒霞渓」といった感じです。
今日は雨で岩が濡れているので、登るのはここまでにしてポーズだけ!
年甲斐もなくふざける隊員と隊長も満面の笑みです!
岩場の雰囲気を満喫した後は駐車場へと石段を下りて行きます。
先週はこの濡れた石段で足を滑らせあわや転倒するところだったので、(ほぼ転倒)
今日は手すりを握りながら恐る恐る慎重に下りて行ったのに、なぜか先週滑った
全く同じ踏板でズルッと滑りヒヤッとしました。(そこだけ踏板が傾いていました)
後ろではM君とY姉さんが遊んでいます。
恵門の瀧を後に、時間的に今日最後となる土庄町の小江の集落の沖に浮かぶ
「沖之島」に向かいます。
「沖之島は」と小江の集落の間は渡船で渡ります。この渡船を使って嫁入りしたのが
あの小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」の題材になったようです。
渡船乗り場に着くと丁度「沖之島」から郵便屋さんを乗せた船が向かってきました。
料金は100円なのですが、支払おうとすると「いいわ!」といって無料で乗せてくれました。
小雨の中を傘を差しながら小さな島の中を歩いて行きます。
途中でヤングM君に「瀬戸の花嫁」の話をすると「???」といった感じで、
まったくピンときていません。それを聞いたこちらが「???」といった感じですが、
「瀬戸の花嫁」も「小柳ルミ子」も全く知らない世代です!
この沖ノ島に来たのは「瀬戸の花嫁」の舞台だというのもあるのですが、
隊長の最後の目的地、三角点が待っているのです。
ところがGPSやアプリの「三角点マップ」を使って探すのですが、ほぼその位置に来ているのに
三角点が見当たりません。道から下りたり登ったり、藪の中を探し回ってそろそろあきらめムードが
漂い始めた時に、藪の中に埋もれた三角点ポールを隊長が発見しました。さらに三角点は草の中に
埋もれていたのを、無理やり草を除けてやっと三角点の石柱を見つけることができました。
今までの水曜登山会の中でも、難易度の高い三角点だったようです。
苦労した甲斐があっていつも以上に喜ぶ隊長。
三角点を後にして集落の中を通り、一応この島の最高地点の西側の小山を目指す途中で
入り江の前に建つ一軒の家からおばあちゃんが出てきました。
姉さんと話を聞いている内に「瀬戸の花嫁」の話題になりました。
するとおばあちゃんが「私がこの島に初めて来た花嫁や」と・・・・・。
実際の歌のイメージは、おばあちゃんの息子さんに嫁いできたお嫁さんらしいのですが、
な・なんと「瀬戸の花嫁第一号」と対面!です。
しばらくおばあちゃんと話をすると、普段あまり島以外の人と話をしないためか
「当時島ではなくなったおじいちゃんが唯一の高卒だった」とか
「おばあちゃんのお父さんはルソン島で戦死して、嫁ぐ時にはおじいさんに猛反対された」とか
色々と昔話をしてくれました。
おばあちゃんのお家は蔵もあり、母屋と蔵の棟の鬼瓦は船の帆の形をした屋根でりっぱな造りです。
(この形をした鬼瓦のお家は船大工が建てているといわれています)
おばあちゃんに西側の山のことを聞くと、以前は畑があったけれど今は・・・・・という返事。
案の定山の斜面は石積だけが畑の痕跡として残っているだけで、雑木や竹が生い茂り
山へと続く道も藪の中です。
先に歩いたH隊員と私は藪とやぶ蚊が酷く、途中で引き返してきたのですが
残りの隊員は隊長に無理やり(笑)引っ張られたのか、山頂まで?登ったようです。
その結果のS隊員とH隊長の背中が「これ!」
最後の目的地を後にフェリー乗り場でまた事件が・・・・・起こりました。
忘れ物をよくする隊長の話題で盛り上がっていると、隊長がフェリーの乗船券を写真にとりました。
「これでもし乗船券を無くしても証明になるんや!」と・・・。
ところがいざ乗船となると途端に慌てだす隊長。「チケットがない!」
探し回った結果、何とか皺くちゃになった乗船券が見つかり、一同大笑いです。
しかし今度は一番隊長を笑っていたY姉さんが
乗船手前で乗船券を渡すと「これ違うで~」と、
なんと行きのフェリーの乗船券の半券の領収書を渡していたのです。
「隊長のこと笑えんで姉さん!」
とにかく先週の小豆島以上にテンヤワンヤの一日となった「W・O・Cin小豆島」
次回はどうなることやら・・・・・。でも毎週水曜日が楽しみの今日この頃です。
今週もまた小豆島に出かけることになりました。
先週は山岳霊場巡りが目的だったので「登山会としてはそんなん邪道じゃ~(笑)」と
言って?不参加だった硬派なHさんが、今週は隊長として参加しました。
タイトルは「山と三角点と島と山岳霊場in小豆島!!」です。
コースは 土庄町~「兜山」「四等三角点・兜山」~3番霊場観音寺奥の院「隼山」~
希望の道城ヶ島「四等三角点・城ヶ島」~小島「四等三角点・小島」~81番霊場「恵門ノ瀧」
~瀬戸の花嫁の舞台「沖ノ島」「四等三角点・沖ノ島」です。
まずは土庄までのフェリーの中でミーティング。H隊長が準備した地図を広げて、今日一日の
コースを説明してくれました。地図には三角点名と標高が書き込まれていて準備万端の隊長に、
隊員一同「隊長に一任します!」となりました。
土庄のフェリーを降りた後、最初の目的地の「兜山」を目指します。
「兜山」は洞雲山の南側にあるピークで地理院の地図には山名の記載はありませんが、
三角点名が「兜山」となっています。洞雲山から奥の院・隼山へのへんろ道の鞍部から、
少し西側に下がった場所から尾根に取りつきます。以前に洞雲山~碁石山を歩いた時には
鞍部の南側には牧場があったのですが、今は営農していないみたいで荒れた状態になっていました。
ウバメガシの林の中の尾根筋を歩いて行くと、露岩が点在し始めました。
密生した木々に囲まれて日が当たらないせいか、どの岩にも岩肌には薄く苔がついています。
そろそろ山頂か?と思っていると目の前に大きな岩が現れました。最初はこの岩のピークが
三角点だと思い、まずは隊長が登って行きます。ここも岩肌には苔が付いていて、
登山靴のグリップがほとんど効きません。滑らないように慎重に登って行きます。
大岩を登りきり振り返ると洞雲山とその裾野に広がる紅葉が目に飛び込んできました。
先週と同様、生憎の天気ですが一面に広がるオレンジ色の山裾がとてもきれいです。
大岩のピークはウバメガシが密生していて枝を掻き分け進んで行きます。
一か所だけ岩と木の間が狭く、前を行く3人が難儀しています。
スリムな隊長とヤングマンM君は何とか・・・。つづくY姉さんが「胸が支えて!」と騒いでいますが
どう見てもお腹が支えています。
それでも何とか3人はすり抜けられたのですが、私はどうあがいてもお腹が支えて通れません!
あきらめて下に回り込み進んで行くと、どうやらここは三角点ではなく、
さらに南側に三角点があるみたいです。
さぁ、どうやって降りるかと考えていると、岩には登らず下を回り込んだH隊員とS隊員の呼ぶ声が!
進んで行くと最後に切り立った岩の下にH隊員がいました。
高さはそれほどではないのですが、少しオーバ-ハングしていて足元が見えません。
H隊員は下から「大丈夫!」と言ってくれているのですが、今回はH隊長が二の足を踏んでいます。
仕方がないのでまずは私がチャレンジ。後ろ向きに右手で岩を掴み、ゆっくりと体を降ろしていくと
下からH隊員が足がかりの岩をアドバイスしてくれて、何とか降りることが出来ました。
続いてH隊長が降りた後、次はY姉さん。
姉さんは背が低いので足がかりの岩まで足が届きません。そこで隊長がすくっと立ち上がり
自らの体を呈して足がかりに・・・・。
足元が全く見えない状態なので、最初は姉さんは隊長の頭を踏んずけたりしていたのですが
下から「右や!左や!」と大騒ぎしながら、何とかクリアーすることができました。
「兜山」の三角点は、この大岩からさらに南の尾根筋にありました。
測量用のピンポールが倒れた横に三角点が・・・・。今日、初の「三角点、ゲットだぜ!」
この三角点と先程の大岩の昇り降りで、ひとまず硬派H隊長は満足したようです。
折り返しは大岩には登らずに、足元を巻いて下って行きます。
車を停めた場所まで戻り、すぐ近くの奥の院「隼山」の駐車場まで車を走らせました。
奥の院「隼山」はりっぱな宿坊もある寺院ですが、住職もいなく無人で
断崖の下に建屋だけがひっそりと佇んでいました。
小さな湾の向こうに小豆島の離島の「風ノ子島」が浮かんでいて、ここからも手前の紅葉が見事でした。
次に向かうのは第二の「エンジェルロード」の「城ヶ島」に続く「希望の道」です。
隊長の事前の調査によれば、今日の干潮は11時30分から13時の間で、中潮だけれど
うまくいけば城ヶ島に渡れるかもしれないと言う事です。
ところが島の景勝地のひとつ「南風台」に着くと、こんな案内が掲げられていました。
「ガ~ん!」渡れない!
2番目の目的であった「四等三角点・城ヶ島」を目前に、隊長のテンションが少しダウンです。(笑)
それでも次回のために調査に海岸まで下りて行きました。
長靴があれば渡ることができそうな感じですが、今日は仕方がないのでここまでとします。
「南風台」を後に「W・O・C部隊」はさらに北進を続けます。次の目的地は福田の手前にある
「小島」です。ここは島までは地図を見るとテトラポットか何かで
陸続きになっています。「さぬき百景 福田」の駐車場に車を停め
目の前の小島を見下ろすのですが、ここでも「ガ~ン!」、
どうにも降りる道が見当たりません。展望台の柵を乗り越えて行くと、
歩いて行けそうな踏み跡はあるのですが、時間もそろそろお昼なので、ここも残念ですが断念です。
お昼はH隊員が以前訪れたことがあるという福田港のフェリー乗り場の食堂に入りました。
壁に貼られた品書きを見て、「あなご丼」を注文。
甘めの醤油で味付けされたあなごを美味しく頂きました。
フェリー乗り場からは福田の町の奥にそびえる露岩の山が見えます。
隊長が見たら涎を垂らしそうな山です。
空腹感を満たした後は先週も訪れた、山岳霊場の「恵門ノ瀧」に向かいます。
小部の集落から山に入り細い山道を車を走らせている途中で、先週は急坂でタイヤがスリップして
苦労した話が話題になり「今日は大丈夫みたいやね」と言っている途端に、
同じ場所でスリップし始めました。
先週はタイヤが白煙をあげながら進んで行ったのですが、今日は後部座席のメンバーが降りて
後ろから車を押しました。難所をクリアーした後に駐車場からまだ紅葉の残る道を登って行きます。
二週続けての同じ霊場ですが、ここの参道と境内の紅葉は風情があり飽きることがありません。
前回は私だけが登った鎖を、今日はM君とY姉さんがチャレンジ。
二人とも身軽でスイスと登って行きます。
今日この恵門ノ瀧を再訪したのは、この紅葉もあったのですが、本堂で護摩法要をしてもらえると
いうのを先週聞いたからです。しかも護摩木一枚がなんと「300円!」で
御祈祷してもらえるのです。
本堂の受付の横には「商売繁盛」「家内安全」など願い事が書かれた護摩木が並べられています。
隊員達は思い思いの護摩木を手に取り、氏名と年齢を書き込みます。
受付の奥の洞窟の中に祈祷場と本尊がありました。
暗がりの中に焚かれた火と鎮座する仏像を前に、みんな神妙な面持ちです。
護摩木の金額が申し訳ないくらい丁寧に住職が祈祷してくれました。護摩木に書かれた
それぞれの願い事と名前と年齢を読み上げ、最後に祭壇の横に置いてある鉾?を振り下ろし
なかなか迫力のある法要でした。(何を祈願したかは内緒です)
次に本堂を後にした隊員は、本堂から南側の道を回り込み、頭上の岩場にチャレンジです。
この岩場も火山圧礫でできていて、小さな露岩は固く足がかりもしっかりしているのですが、
兜山の岩と同じように苔むしていて、とにかくグリップが効かなくて滑ります。
すると直ぐ上を行く隊長が頭の上で足を滑らせました!咄嗟に登山靴を掴んだのですが
本当に落ちてきたら支えられるはずもなく、あわや滑落となりそうだったのですが、
ロープを掴んで事なきをえ、態勢を持ち直してなんとか登り切りました。「あぶねえ~」
岩に登ると尾根の向こうにはさらに上へ行く鎖がかけられています。
この岩は行場になっているようです。
岩尾根から見る景色は、「ミニ寒霞渓」といった感じです。
今日は雨で岩が濡れているので、登るのはここまでにしてポーズだけ!
年甲斐もなくふざける隊員と隊長も満面の笑みです!
岩場の雰囲気を満喫した後は駐車場へと石段を下りて行きます。
先週はこの濡れた石段で足を滑らせあわや転倒するところだったので、(ほぼ転倒)
今日は手すりを握りながら恐る恐る慎重に下りて行ったのに、なぜか先週滑った
全く同じ踏板でズルッと滑りヒヤッとしました。(そこだけ踏板が傾いていました)
後ろではM君とY姉さんが遊んでいます。
恵門の瀧を後に、時間的に今日最後となる土庄町の小江の集落の沖に浮かぶ
「沖之島」に向かいます。
「沖之島は」と小江の集落の間は渡船で渡ります。この渡船を使って嫁入りしたのが
あの小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」の題材になったようです。
渡船乗り場に着くと丁度「沖之島」から郵便屋さんを乗せた船が向かってきました。
料金は100円なのですが、支払おうとすると「いいわ!」といって無料で乗せてくれました。
小雨の中を傘を差しながら小さな島の中を歩いて行きます。
途中でヤングM君に「瀬戸の花嫁」の話をすると「???」といった感じで、
まったくピンときていません。それを聞いたこちらが「???」といった感じですが、
「瀬戸の花嫁」も「小柳ルミ子」も全く知らない世代です!
この沖ノ島に来たのは「瀬戸の花嫁」の舞台だというのもあるのですが、
隊長の最後の目的地、三角点が待っているのです。
ところがGPSやアプリの「三角点マップ」を使って探すのですが、ほぼその位置に来ているのに
三角点が見当たりません。道から下りたり登ったり、藪の中を探し回ってそろそろあきらめムードが
漂い始めた時に、藪の中に埋もれた三角点ポールを隊長が発見しました。さらに三角点は草の中に
埋もれていたのを、無理やり草を除けてやっと三角点の石柱を見つけることができました。
今までの水曜登山会の中でも、難易度の高い三角点だったようです。
苦労した甲斐があっていつも以上に喜ぶ隊長。
三角点を後にして集落の中を通り、一応この島の最高地点の西側の小山を目指す途中で
入り江の前に建つ一軒の家からおばあちゃんが出てきました。
姉さんと話を聞いている内に「瀬戸の花嫁」の話題になりました。
するとおばあちゃんが「私がこの島に初めて来た花嫁や」と・・・・・。
実際の歌のイメージは、おばあちゃんの息子さんに嫁いできたお嫁さんらしいのですが、
な・なんと「瀬戸の花嫁第一号」と対面!です。
しばらくおばあちゃんと話をすると、普段あまり島以外の人と話をしないためか
「当時島ではなくなったおじいちゃんが唯一の高卒だった」とか
「おばあちゃんのお父さんはルソン島で戦死して、嫁ぐ時にはおじいさんに猛反対された」とか
色々と昔話をしてくれました。
おばあちゃんのお家は蔵もあり、母屋と蔵の棟の鬼瓦は船の帆の形をした屋根でりっぱな造りです。
(この形をした鬼瓦のお家は船大工が建てているといわれています)
おばあちゃんに西側の山のことを聞くと、以前は畑があったけれど今は・・・・・という返事。
案の定山の斜面は石積だけが畑の痕跡として残っているだけで、雑木や竹が生い茂り
山へと続く道も藪の中です。
先に歩いたH隊員と私は藪とやぶ蚊が酷く、途中で引き返してきたのですが
残りの隊員は隊長に無理やり(笑)引っ張られたのか、山頂まで?登ったようです。
その結果のS隊員とH隊長の背中が「これ!」
最後の目的地を後にフェリー乗り場でまた事件が・・・・・起こりました。
忘れ物をよくする隊長の話題で盛り上がっていると、隊長がフェリーの乗船券を写真にとりました。
「これでもし乗船券を無くしても証明になるんや!」と・・・。
ところがいざ乗船となると途端に慌てだす隊長。「チケットがない!」
探し回った結果、何とか皺くちゃになった乗船券が見つかり、一同大笑いです。
しかし今度は一番隊長を笑っていたY姉さんが
乗船手前で乗船券を渡すと「これ違うで~」と、
なんと行きのフェリーの乗船券の半券の領収書を渡していたのです。
「隊長のこと笑えんで姉さん!」
とにかく先週の小豆島以上にテンヤワンヤの一日となった「W・O・Cin小豆島」
次回はどうなることやら・・・・・。でも毎週水曜日が楽しみの今日この頃です。