今日のお空は雨模様。一週間前の予報では晴れだったのにな~と
悔やんでも仕方がないので、予定していた『半平山』登山は取りやめにして
登山後に計画した花紀行を楽しむ一日にしました。今日の目当ての花は『高開地区の芝桜』なので
その周辺で傘をさして散策できる場所はないか?と考えて『神山町』の
枝垂れ桜と『神山森林公園』を軽く歩いてみることにしました。
今日は久しぶりにキョウちゃんと先輩が参加。丸亀の集合場所に向かう途中で
先輩をピックアップをして集合場所に向かいました。その車中で先輩が
先輩 : 『今日のお昼はどうするん?何を用意したらええんかわからんかったわ!』
私 : 『先輩!判らんかったという割には、その四角いもんは何?』
先輩 : 『そら、クーラーボックスに決まっとるやん!』
私 : 『ほんだら、しっかりビールだけは用意しとんや!』
先輩 : 『当たり前やろ! (^O^)/ 』
なんてやり取りしながら集合場所に到着。そこから麺法師さんの車に杉さんとキョウちゃんも
乗り込み出発。途中でコアラさんをピックアップして、国道438号線を南下して徳島の県境に。
阿讃山脈を三頭トンネルで抜けて、吉野川に沿って山川町に入り193号線をさらに南へ。
先々週の砥石権現に出かけた際に走ったルートで、途中の美郷ほたる館の南から
右に一旦下って川を渡り、案内標識に従って上へ上へと車を走らせます。途中でコアラさんが
コアラさん : 『去年もこんな曇り空の天気でしたよね。』
私 : 『そうでしたか?いや~晴れてたような・・・・。』
コアラさん : 『モノレールに乗ったときでしょ。あの時も天気悪かったでしょ。』
私 : 『コアラさん、それ新宮へアジサイ見に行った時で、ここではないですよ!』
そうなんです。コアラさんは山の名前とか歩いたコースのほとんど記憶がない人なんです。
山間部の急な坂道を登って行くと薄暗い杉林から突然開けた集落に着きました。
急峻な土地を開拓して石を積み、家が建てられ畑が造られています。
何段にも積み上げられた石積みは空まで続くような見ごたえのある景色です。
駐車場に車を停めて散策開始です。昨年に比べて芝桜は少し早いような感じがしますが、
代わりに花桃が満開で見ごたえがあります。
大小様々な自然石が積み上げられた石積みは、古くは江戸中期に造られたといいます。
その灰色の石積みに鮮やかな芝桜の濃い桃色が一段と映えて見えます。
散策コースの途中にある民家の休憩所でお茶の接待を受けます。
ここでお土産に小ぶりの梅干を購入。
休憩所から少し下がった道沿いには、芝桜の絨毯の上に咲く花桃。
白い芝桜の絨毯の上には桃色の絵の具を落としたように、花桃の花弁が舞い降りています。
集落の一番下から上に向かって石積みの間を登って行きます。
後から駐車場で車の整理をしていたおじさんが教えてくれたのですが、この辺りの
石積みが一番古くに造られた石積みのようで、麓の集落との間を結んでいた
『本通り』と呼ばれている昔からの道のようです。
集落の最上部にまで登って駐車場に戻ると、満開のモクレンが出迎えてくれました。
『毎年このモクレンの花が散るころに芝桜が満開になるんや』とか
『もうこの集落には4軒ほどしか住んでいないので維持していくのが大変なんや』
とか駐車場整理のおじさんが色々と貴重な話を聞かせてくれました。
高開地区の芝桜を満喫した後は国道193号線をさらに南下します。
道の脇にはたくさんの枝垂れ桜がきれいな花を咲かせています。
『倉羅峠』を越えて神山町に入ります。まだ時間も早いので二週間前にも覗いた
『江田地区の菜の花』を再訪することにしました。
山間の棚田に植えられた菜の花もやはり二週間経つと終盤で、もうそろそろ
一斉に刈り取られる前の様です。
前回は花弁が大きく開いて、鮮やかな黄色一色に染まっていた菜の花畑も
背が伸びて茎の薄緑の色が目立ち、黄色の色合いが薄くなって見えます。
集落の一番上まで車を走らせUターンをします。その最上部には桜の木が一本とその横には
最近ほとんど見られなくなった稲藁を積み上げた『稲積(にお)』。
この『にお』には異名が多く、『ニュウ』『ニョウ』、また『イナムラ』とも
言われているようです。高知の『稲叢山』はこの『にお』から山名が付いたのかもしれませんね。
江田地区から神山町に戻る途中で今日のお昼はお弁当でなくどこかのお店で食事をすることに決まり、
さっそくスマホでググってみると『かま屋』というお店がヒットしました。
今度はGoogleMapを見ながらマップが標したお店まで走ります。
ひと昔前では考えられないスマホの便利さを実感します。
国道脇の以前からあった建物をリフォームした、これがなかなかこじゃれたお店でした。
この『かま屋』は神山町の『フードハブ・プロジェクト』の一環で『地産地食』を軸にした
農業の担い手を育成する活動の中心にあるお店で、地域の農作物をふんだんに使った
食堂・パン・食品店になっています。
店内に入ると建物の中心にあるカウンターの中から『いらっしゃいませ!』と若い女性の明るい声が!。
他にも外国人の方も大勢働いています。お客も若い女性ばかりで店内は賑わっています。
ランチのお米は自分たちで育て、野菜も出来る限り神山町で有機栽培されたものを使い、
店内の机やいすも神山産の杉で作るとというまさに地産に拘ったお店です。
カウンターの中の中央にはお店の名前の通り懐かしい竈(かまど)。
野菜を中心としたランチもとても美味しくいただきました。
食堂の横には自家培養発酵種をつかったパン屋が併設されています。
ここでも美味しそうなパンを購入。今日は一日買い物ツアーです。
お腹を満たした後は今日最後の目的地の『神山森林公園』に向かいます。
この438号線は道沿いに沢山の枝垂れ桜が植えられています。もう葉桜に近い枝垂れ桜でしたが
それでもその大きさと数の多さにみなさん度々感嘆の声をあげています。
神山森林公園は西龍王山(495m)の南側に広がる自然林を利用した広大な公園です。
半平山から急遽予定を変更してこの公園にしたのは、公園のホームページに5・10・15kmの
散策ルートがあると書かれていたからです。変更の案内にその内容を書いていたのでコアラさんが、
コアラさん : 『そうしたら15km歩きますか!』と言ってきたので
私 : 『ハイ!ではコアラさんだけでお願いします。』と。
公園の駐車場まではどんどん高度を上げて行きます。するとどんどんと霧が濃くなってきました。
駐車場に着くころには視界数十メートルの状態です。
車を降りて霧の中を散策開始です。歩き始めて直ぐに遊歩道の脇に満開の『曙桜』!
散り始めてはいますが、それでも花弁の大きなこの桜は見ごたえがあります。
この神山公園は標高が高い場所にあるせいか、他の桜もまだまだ花を残しています。
青空の下の桜もきれいですが、こうして霧の中で霞んで見える桜も風情があっていいもんです。
遊歩道のアスファルトの上には散った花弁が、降り始めて地面に落ちた雪のように見えます。
展望広場まで遊歩道を歩いて行きますが今日のこの霧では・・・・。広場から折り返し
生垣で造られた巨大迷路を歩きます。
マンマローザ広場と名付けられた芝生の広場でも、今まで見た事のないような
霧の奥に浮かんだ幻想的な桜の木が一本。
負け惜しみではないですが、普段滅多に見られない景色を楽しみます。
最後に案内板に掛かれていた八重桜の森を目指して歩く事にしましたが、
途中霧のせいでどこを歩いているのか分からなくなりました。
迷いながら歩いていると『ひょっとして、これが八重桜と違うん?』とキョウちゃん。
八重桜の森の八重桜はまだ蕾でしばらく歩いてから気づきました。その代わりに
斜面にはツツジがおおきな雫をつけてきれいな花を咲かせていました。
八重桜の森の横の北の展望台も、もちろん霧の中。今日初めての記念撮影も冴えません。
大きなケヤキの木やヤマモモの木、自然林の残る雰囲気のいい広場です。
駐車場まで戻ったあとは無料の休憩所の中で恒例のコーヒーを頂きます。
今日は全く汗を掻かなかったせいか、先輩の調子もイマイチで持ってきたビールも珍しく
残していました。ただほとんど雨に降られることもなく、この春最後の桜と花々を楽しめた
一日でした。一日中運転手だった麺法師さんお疲れ様でした!
悔やんでも仕方がないので、予定していた『半平山』登山は取りやめにして
登山後に計画した花紀行を楽しむ一日にしました。今日の目当ての花は『高開地区の芝桜』なので
その周辺で傘をさして散策できる場所はないか?と考えて『神山町』の
枝垂れ桜と『神山森林公園』を軽く歩いてみることにしました。
今日は久しぶりにキョウちゃんと先輩が参加。丸亀の集合場所に向かう途中で
先輩をピックアップをして集合場所に向かいました。その車中で先輩が
先輩 : 『今日のお昼はどうするん?何を用意したらええんかわからんかったわ!』
私 : 『先輩!判らんかったという割には、その四角いもんは何?』
先輩 : 『そら、クーラーボックスに決まっとるやん!』
私 : 『ほんだら、しっかりビールだけは用意しとんや!』
先輩 : 『当たり前やろ! (^O^)/ 』
なんてやり取りしながら集合場所に到着。そこから麺法師さんの車に杉さんとキョウちゃんも
乗り込み出発。途中でコアラさんをピックアップして、国道438号線を南下して徳島の県境に。
阿讃山脈を三頭トンネルで抜けて、吉野川に沿って山川町に入り193号線をさらに南へ。
先々週の砥石権現に出かけた際に走ったルートで、途中の美郷ほたる館の南から
右に一旦下って川を渡り、案内標識に従って上へ上へと車を走らせます。途中でコアラさんが
コアラさん : 『去年もこんな曇り空の天気でしたよね。』
私 : 『そうでしたか?いや~晴れてたような・・・・。』
コアラさん : 『モノレールに乗ったときでしょ。あの時も天気悪かったでしょ。』
私 : 『コアラさん、それ新宮へアジサイ見に行った時で、ここではないですよ!』
そうなんです。コアラさんは山の名前とか歩いたコースのほとんど記憶がない人なんです。
山間部の急な坂道を登って行くと薄暗い杉林から突然開けた集落に着きました。
急峻な土地を開拓して石を積み、家が建てられ畑が造られています。
何段にも積み上げられた石積みは空まで続くような見ごたえのある景色です。
駐車場に車を停めて散策開始です。昨年に比べて芝桜は少し早いような感じがしますが、
代わりに花桃が満開で見ごたえがあります。
大小様々な自然石が積み上げられた石積みは、古くは江戸中期に造られたといいます。
その灰色の石積みに鮮やかな芝桜の濃い桃色が一段と映えて見えます。
散策コースの途中にある民家の休憩所でお茶の接待を受けます。
ここでお土産に小ぶりの梅干を購入。
休憩所から少し下がった道沿いには、芝桜の絨毯の上に咲く花桃。
白い芝桜の絨毯の上には桃色の絵の具を落としたように、花桃の花弁が舞い降りています。
集落の一番下から上に向かって石積みの間を登って行きます。
後から駐車場で車の整理をしていたおじさんが教えてくれたのですが、この辺りの
石積みが一番古くに造られた石積みのようで、麓の集落との間を結んでいた
『本通り』と呼ばれている昔からの道のようです。
集落の最上部にまで登って駐車場に戻ると、満開のモクレンが出迎えてくれました。
『毎年このモクレンの花が散るころに芝桜が満開になるんや』とか
『もうこの集落には4軒ほどしか住んでいないので維持していくのが大変なんや』
とか駐車場整理のおじさんが色々と貴重な話を聞かせてくれました。
高開地区の芝桜を満喫した後は国道193号線をさらに南下します。
道の脇にはたくさんの枝垂れ桜がきれいな花を咲かせています。
『倉羅峠』を越えて神山町に入ります。まだ時間も早いので二週間前にも覗いた
『江田地区の菜の花』を再訪することにしました。
山間の棚田に植えられた菜の花もやはり二週間経つと終盤で、もうそろそろ
一斉に刈り取られる前の様です。
前回は花弁が大きく開いて、鮮やかな黄色一色に染まっていた菜の花畑も
背が伸びて茎の薄緑の色が目立ち、黄色の色合いが薄くなって見えます。
集落の一番上まで車を走らせUターンをします。その最上部には桜の木が一本とその横には
最近ほとんど見られなくなった稲藁を積み上げた『稲積(にお)』。
この『にお』には異名が多く、『ニュウ』『ニョウ』、また『イナムラ』とも
言われているようです。高知の『稲叢山』はこの『にお』から山名が付いたのかもしれませんね。
江田地区から神山町に戻る途中で今日のお昼はお弁当でなくどこかのお店で食事をすることに決まり、
さっそくスマホでググってみると『かま屋』というお店がヒットしました。
今度はGoogleMapを見ながらマップが標したお店まで走ります。
ひと昔前では考えられないスマホの便利さを実感します。
国道脇の以前からあった建物をリフォームした、これがなかなかこじゃれたお店でした。
この『かま屋』は神山町の『フードハブ・プロジェクト』の一環で『地産地食』を軸にした
農業の担い手を育成する活動の中心にあるお店で、地域の農作物をふんだんに使った
食堂・パン・食品店になっています。
店内に入ると建物の中心にあるカウンターの中から『いらっしゃいませ!』と若い女性の明るい声が!。
他にも外国人の方も大勢働いています。お客も若い女性ばかりで店内は賑わっています。
ランチのお米は自分たちで育て、野菜も出来る限り神山町で有機栽培されたものを使い、
店内の机やいすも神山産の杉で作るとというまさに地産に拘ったお店です。
カウンターの中の中央にはお店の名前の通り懐かしい竈(かまど)。
野菜を中心としたランチもとても美味しくいただきました。
食堂の横には自家培養発酵種をつかったパン屋が併設されています。
ここでも美味しそうなパンを購入。今日は一日買い物ツアーです。
お腹を満たした後は今日最後の目的地の『神山森林公園』に向かいます。
この438号線は道沿いに沢山の枝垂れ桜が植えられています。もう葉桜に近い枝垂れ桜でしたが
それでもその大きさと数の多さにみなさん度々感嘆の声をあげています。
神山森林公園は西龍王山(495m)の南側に広がる自然林を利用した広大な公園です。
半平山から急遽予定を変更してこの公園にしたのは、公園のホームページに5・10・15kmの
散策ルートがあると書かれていたからです。変更の案内にその内容を書いていたのでコアラさんが、
コアラさん : 『そうしたら15km歩きますか!』と言ってきたので
私 : 『ハイ!ではコアラさんだけでお願いします。』と。
公園の駐車場まではどんどん高度を上げて行きます。するとどんどんと霧が濃くなってきました。
駐車場に着くころには視界数十メートルの状態です。
車を降りて霧の中を散策開始です。歩き始めて直ぐに遊歩道の脇に満開の『曙桜』!
散り始めてはいますが、それでも花弁の大きなこの桜は見ごたえがあります。
この神山公園は標高が高い場所にあるせいか、他の桜もまだまだ花を残しています。
青空の下の桜もきれいですが、こうして霧の中で霞んで見える桜も風情があっていいもんです。
遊歩道のアスファルトの上には散った花弁が、降り始めて地面に落ちた雪のように見えます。
展望広場まで遊歩道を歩いて行きますが今日のこの霧では・・・・。広場から折り返し
生垣で造られた巨大迷路を歩きます。
マンマローザ広場と名付けられた芝生の広場でも、今まで見た事のないような
霧の奥に浮かんだ幻想的な桜の木が一本。
負け惜しみではないですが、普段滅多に見られない景色を楽しみます。
最後に案内板に掛かれていた八重桜の森を目指して歩く事にしましたが、
途中霧のせいでどこを歩いているのか分からなくなりました。
迷いながら歩いていると『ひょっとして、これが八重桜と違うん?』とキョウちゃん。
八重桜の森の八重桜はまだ蕾でしばらく歩いてから気づきました。その代わりに
斜面にはツツジがおおきな雫をつけてきれいな花を咲かせていました。
八重桜の森の横の北の展望台も、もちろん霧の中。今日初めての記念撮影も冴えません。
大きなケヤキの木やヤマモモの木、自然林の残る雰囲気のいい広場です。
駐車場まで戻ったあとは無料の休憩所の中で恒例のコーヒーを頂きます。
今日は全く汗を掻かなかったせいか、先輩の調子もイマイチで持ってきたビールも珍しく
残していました。ただほとんど雨に降られることもなく、この春最後の桜と花々を楽しめた
一日でした。一日中運転手だった麺法師さんお疲れ様でした!