今週の線で繋ぐ山歩きは三ツ森山~大座礼山を予定していたが、ルリちゃんが私事で参加できない。
ここまで一緒に歩いて来たので、せっかくなら予定を変更して
次週にと云う事にした。それじゃ~どこを歩こうかと考えていたらあっちゃんから、『野鹿池山から
黒滝山はどうですか?』と連絡がきた。しかもそのコースはルリちゃんは既に歩いていると云う。
ならばまだ未踏の二人だけで歩いても抜け駆けにはならず丁度いい。天気予報もイマイチだし、
往復して7km強の距離ならば、雨に降られても大した事はないので、即決定!
国道32号線を南下し、大歩危峡まんなかの宿から西に県道272号線に入ると、
こなき爺を始めとする古くから数々の妖怪の伝説が残る地域として、何体もの妖怪のモニュメントが、
道の至るところに点在する妖怪街道と呼ばれる道になる。
道幅はどんどん狭くなってくると左に藤川谷川を渡る橋に『野鹿池山』と書かれた小さな案内板がある。
橋を渡り進んで行くと、道はしばらく整備されていないのか落ち葉が散乱し、昨日降った雨のせいか
山側の至る所から水が流れ落ち、溢れた水が道路の上を川の様に流れている。
時折見える山並みにはガスがかかり怪しげな雰囲気になってきて、少し不安になって来た。
しかも事前に調べたYAMAPでは、大抵の人が野鹿池山から黒滝山へは激坂!と書いている。
濡れた登山道の激坂に、二人して『大丈夫だろうか?』と言っている内に駐車場に着いた。
駐車場には立派な小屋とトイレが在り、最悪雨に降られてもここまで戻って来れば、
小屋の中で雨に降られずお昼ご飯が食べられると思っていたが、ガ~ン!小屋は鍵がかかっていた。
正面には藤川谷川の対岸の山並み、更にその奥に山並みがガスの隙間に見えているが山座の同定は出来ない。
8時40分小屋の横の野鹿池神社の参道からスタートする。
野鹿池山は名前の通り、この先に以前は池があったようだが今は湿地帯になっている。
その湿地帯も今は灌木が生い茂り、神社へと続く木道がその面影を残すだけとなっている。
神社には雨乞いの神として竜王が祀られていて、干ばつの年には遠くは讃岐や伊予からも
雨乞いにやって来たという。参道からはシャクナゲの群生が続いて、以前はここで6月には
神事が行われ、駐車場では屋台やバザーが出て『シャクナゲ祭』が開催されて大勢の人で賑わっていた云う。
野鹿池山へはこの木道が始まる案内板の横が取り付きになっていたが、笹に埋もれて
踏み跡もよ~く見ないと分からない。取りあえず雨具のズボンだけ履いて突入する!
露に濡れた笹道は意外と早く終わり、直ぐに踏み跡のしっかりした登山道になった。
少しガスのかかった樹林帯の中を緩やかに登って行くと直ぐに野鹿池山に着いた。
※自撮りのアップは厳しいので、一部修正をしております!(笑)
さぁ~ここからが問題の“激坂”かと身構えながら下って行くと、思いのほか早く鞍部に着いた。
あっちゃんが『こんなモン?』というので、『いやこんなはずではないので、
未だ先に二つ、三つあるかも?』と。道は県境杭に沿って続いていく。
予想通り鞍部から少し登るとまた直ぐに下り坂が始まった。
といっても意外と足元はぬかるんでなく、先ほどより短めに下りは終わった。
『山』と彫られた石柱の横からは、今日初めて南側の景色が見えた。
1217mの標高点を過ぎると、いよいよそれらしい下り坂が始まった。
木々が生い茂り、境界杭も見失い足元もザレていて滑りやすい。
先ほどの二つの下りと比べると『これが激坂かな?』と言いながら、
右に左にテープを見ながら下って行く。しばらく下ると苔蒸した岩が現れる。
苔岩の間を抜け、とにかく滑らないように注意しながら下って行く。
ストックが効かない場所では木の枝を握りながら降りるが、
たっぷりと水を吸った苔の付いた木はは、握った瞬間ひんやりとする。
幸い尻もちを付くこともなく激坂は終了し、鉄塔広場に着いた。広場からは北側には背の高い
ワイヤーメッシュの柵が続いている。ガスが流れて向かいの山城町上名の集落が見える。
南側にも山並みが見えるが薄曇りの中で山座の同定ができない。
鉄塔広場からはその柵に沿って歩いて行くと、北側は人工林、南側は自然林の道になる。
暫くすると北側は緩斜面になり、間伐された切株が点在する場所になる。
するとすぐ近くでチェーンソーのエンジン音が聞こえてきて、下には作業道も見える。
間引かれた林の中に、空が晴れてきたのだろうか陽の光が届き始めた。
何度かアップダウンを繰り返しながら進んで行く。
鞍部から先に見える頂部をを見てあっちゃんが『YAMAPではここから25分になっているけど
あれが黒滝山かな?25分で行ける?』と聞いてきた。『たぶんあれが黒滝山だと思います』と
言いながら、最後の登りに取り付く。山頂近くになると意外と急登で足が前に進まない。
黒滝山山頂は先ほどの野鹿池山より更に狭く、山名標とGPSが無ければ恐らく山頂だとは分からない。
登山口からはほぼ2時間弱で着いた。山頂の直ぐ先の少し広くなった場所でザックを降ろす。
時間は10時40分前。腰を降ろして行動食をと菓子パンを取り出し食べ始めようとしていると、
横であっちゃんがお弁当を広げている。『あら、お昼ご飯じゃないの?』だと。
いつも途中の小休憩の度に、おにぎりを頬張っているあっちゃんの食欲は何処から来るのだろう?
ふと足元を見ると、岩にへばりついて音をたてているのに逃げようともせず、
じっとして動かないカエルが一匹。ツチガエルだろうか?こんな山頂近くで生息しているツチガエルの
生命力の強さと、あっちゃんの食欲からくるたくましさが重なって見えた。
※あちゃんは元々が良いのでその必要はないと言う事で、私のみ修正しています!(笑)
お腹もおきたことだし、そろそろあっちゃんがYAMAPの平均ペースを気にし始めた。
ではでは急いで戻りましょうか!。予想に反して空は青空が広がって来た。
北に視界の開けた場所では根津木越から続く稜線が見える。
往路と同じように何度かアップダウンを繰り返す。
鉄塔広場の手前で、柵越しに何やらあっちゃんが覗き込んでいる。
往路では気が付かなかったが、柵の奥には植林の際の食害保護材に囲まれた少し育った苗木が見えた。
WOC登山部で4年前に来た時のセニョさんの写真を見ると、下草のない斜面に
ムーミンに出てくるニョロニョロの様なすごい数の保護材が並んでいる。
僅か4年の歳月でこうも風景が変わってしまうものなのか。ここでは植物の生命力の凄さを感じた。
鉄塔広場からは下って来た急坂の登り返しが待ち構えていた。苔岩の広がる斜面を岩や木の根元に
足を置きながら、また木の枝を掴みながら登って行く。はっきりとした尾根ではなく、
広い斜面ではどこでもそうだが下りよりも登りの方が道を外しにくい。時折、前上を見て木々と
空との境を目印に、またテープを見つけながら真直ぐに登って行く。
ここでは人工物の境界杭も苔岩の中に溶け込んでいた。
苔岩の斜面が終わるとザレた斜面になる。浮石の斜面は濡れていて滑りやすい。
雨や露の心配はなくなったが、雨具のズボンは履いたままだったので、とにかく足が暑い。
コンディショニングタイツを履いた上にズボンと雨具で、冬場でもなかなかない三枚も
着込んで歩いていることになるが、雨具のズボンを見るとドロドロなので、ここで脱いで
いまさらズボンを汚してもと思い、熱を持ったままの足を前へ前へ上へ上へと運んでいく。
急登が終わるとしばらくは緩めの尾根道になる。それにしてもこれといった眺望のある場所もなく、
樹林帯の中の尾根道を歩いていると、阿讃縦走路を歩いているのと変わらない感じがしてきた。
それは先週まで歩いて来た線で繋ぐのルートの山々や眺望が、あまりにも良かったせいだ。
恐らくだが、この四国中央部をこれから線で繋いでいくと、こんな感じの山歩きになるのだろう。
暫くすると前方に次のピークが見えてきた。『あと何回登るのかな?』とあっちゃん。
『あと二つです!』と私。するとまたYAMAPを覗き込んで、『これだと4時間30分かかるわね』と。
事前に見たYAMAPでは往復4時間で平均ペースの110~130%になっていたとの事で、
どうやらそれを目指しているようだ。登っては先について後ろからトボトボと来る私を待っているせいで
時間がオーバー気味なので、鋭い視線がこちらに向けられる。(笑)すみません、へっぽこで!
最後に見えたピークを登りきると野鹿池山まで戻って来た。へろへろヘッポコリーダーを尻目に
当然ここでは一服もせずに直ぐに下って行く。枯れたスズタケの間を猛スピードで下り、
最後の笹を掻き分け進むと野鹿池神社の参道に出た。
結局スタートから4時間18分で駐車場に戻って来た。恐る恐るあっちゃんに『たぶん90~110%
になると思われます。』と報告。(YAMAPでは電波が届く場所でデーターがアップロードされて
初めて正確な時間やペースがでるので)
『でも足元が雨の後ではなくもう少ししっかりしていたら・・・・』と言い訳してみるも、
『すみません、やっぱりへっぽこリーダーのせいです!』即座に訂正する。
駐車場では朝と比べると視界が良くなり、北東に大きく裾を広げたピラミダルな山容をした
中津山。と言う事はその手前が国見山と判った。
今日初めて山座が同定できた。北には遠く雲辺寺や薄く庄内半島らしき影も見える。
小屋の前で腰を降ろし雨具のズボンと登山靴を脱ぐと一気に解放された気分になった。
今日もあっちゃんが持参したコーヒーを淹れてくれ、しばらくの間雑談をした後帰路についた。
※道迷い
今回登山途中ではなく、帰りの県道までの下りの道を途中の分岐で違う道へと曲がってしまった。
走っていてもどうも朝通った道と違うな~と思いながらもどんどん進んで行くと、ナビには通行止めの記号が出てきた。
それでも進んで行くと通行止めの場所は奥小歩危温泉となっていて、
何軒かの建物が建っていたが、人気は全くなかった。さらに進んで行くと道は何年も車が入った様子が無く、
最後は崖崩れで重機が土砂で崩れた斜面で作業をしていた。仕方がないので狭い道で何とかUターンして
元の道を戻って行った。帰って調べてみるとこの間20km以上約40分ほどのロスしてしまっていた。
これだけの距離を途中まで道が間違っているのに気づかずに走ったのは初めての事
おしゃべりに夢中になると周りの景色に注意がいかなくなると反省。
ここまで一緒に歩いて来たので、せっかくなら予定を変更して
次週にと云う事にした。それじゃ~どこを歩こうかと考えていたらあっちゃんから、『野鹿池山から
黒滝山はどうですか?』と連絡がきた。しかもそのコースはルリちゃんは既に歩いていると云う。
ならばまだ未踏の二人だけで歩いても抜け駆けにはならず丁度いい。天気予報もイマイチだし、
往復して7km強の距離ならば、雨に降られても大した事はないので、即決定!
国道32号線を南下し、大歩危峡まんなかの宿から西に県道272号線に入ると、
こなき爺を始めとする古くから数々の妖怪の伝説が残る地域として、何体もの妖怪のモニュメントが、
道の至るところに点在する妖怪街道と呼ばれる道になる。
道幅はどんどん狭くなってくると左に藤川谷川を渡る橋に『野鹿池山』と書かれた小さな案内板がある。
橋を渡り進んで行くと、道はしばらく整備されていないのか落ち葉が散乱し、昨日降った雨のせいか
山側の至る所から水が流れ落ち、溢れた水が道路の上を川の様に流れている。
時折見える山並みにはガスがかかり怪しげな雰囲気になってきて、少し不安になって来た。
しかも事前に調べたYAMAPでは、大抵の人が野鹿池山から黒滝山へは激坂!と書いている。
濡れた登山道の激坂に、二人して『大丈夫だろうか?』と言っている内に駐車場に着いた。
駐車場には立派な小屋とトイレが在り、最悪雨に降られてもここまで戻って来れば、
小屋の中で雨に降られずお昼ご飯が食べられると思っていたが、ガ~ン!小屋は鍵がかかっていた。
正面には藤川谷川の対岸の山並み、更にその奥に山並みがガスの隙間に見えているが山座の同定は出来ない。
8時40分小屋の横の野鹿池神社の参道からスタートする。
野鹿池山は名前の通り、この先に以前は池があったようだが今は湿地帯になっている。
その湿地帯も今は灌木が生い茂り、神社へと続く木道がその面影を残すだけとなっている。
神社には雨乞いの神として竜王が祀られていて、干ばつの年には遠くは讃岐や伊予からも
雨乞いにやって来たという。参道からはシャクナゲの群生が続いて、以前はここで6月には
神事が行われ、駐車場では屋台やバザーが出て『シャクナゲ祭』が開催されて大勢の人で賑わっていた云う。
野鹿池山へはこの木道が始まる案内板の横が取り付きになっていたが、笹に埋もれて
踏み跡もよ~く見ないと分からない。取りあえず雨具のズボンだけ履いて突入する!
露に濡れた笹道は意外と早く終わり、直ぐに踏み跡のしっかりした登山道になった。
少しガスのかかった樹林帯の中を緩やかに登って行くと直ぐに野鹿池山に着いた。
※自撮りのアップは厳しいので、一部修正をしております!(笑)
さぁ~ここからが問題の“激坂”かと身構えながら下って行くと、思いのほか早く鞍部に着いた。
あっちゃんが『こんなモン?』というので、『いやこんなはずではないので、
未だ先に二つ、三つあるかも?』と。道は県境杭に沿って続いていく。
予想通り鞍部から少し登るとまた直ぐに下り坂が始まった。
といっても意外と足元はぬかるんでなく、先ほどより短めに下りは終わった。
『山』と彫られた石柱の横からは、今日初めて南側の景色が見えた。
1217mの標高点を過ぎると、いよいよそれらしい下り坂が始まった。
木々が生い茂り、境界杭も見失い足元もザレていて滑りやすい。
先ほどの二つの下りと比べると『これが激坂かな?』と言いながら、
右に左にテープを見ながら下って行く。しばらく下ると苔蒸した岩が現れる。
苔岩の間を抜け、とにかく滑らないように注意しながら下って行く。
ストックが効かない場所では木の枝を握りながら降りるが、
たっぷりと水を吸った苔の付いた木はは、握った瞬間ひんやりとする。
幸い尻もちを付くこともなく激坂は終了し、鉄塔広場に着いた。広場からは北側には背の高い
ワイヤーメッシュの柵が続いている。ガスが流れて向かいの山城町上名の集落が見える。
南側にも山並みが見えるが薄曇りの中で山座の同定ができない。
鉄塔広場からはその柵に沿って歩いて行くと、北側は人工林、南側は自然林の道になる。
暫くすると北側は緩斜面になり、間伐された切株が点在する場所になる。
するとすぐ近くでチェーンソーのエンジン音が聞こえてきて、下には作業道も見える。
間引かれた林の中に、空が晴れてきたのだろうか陽の光が届き始めた。
何度かアップダウンを繰り返しながら進んで行く。
鞍部から先に見える頂部をを見てあっちゃんが『YAMAPではここから25分になっているけど
あれが黒滝山かな?25分で行ける?』と聞いてきた。『たぶんあれが黒滝山だと思います』と
言いながら、最後の登りに取り付く。山頂近くになると意外と急登で足が前に進まない。
黒滝山山頂は先ほどの野鹿池山より更に狭く、山名標とGPSが無ければ恐らく山頂だとは分からない。
登山口からはほぼ2時間弱で着いた。山頂の直ぐ先の少し広くなった場所でザックを降ろす。
時間は10時40分前。腰を降ろして行動食をと菓子パンを取り出し食べ始めようとしていると、
横であっちゃんがお弁当を広げている。『あら、お昼ご飯じゃないの?』だと。
いつも途中の小休憩の度に、おにぎりを頬張っているあっちゃんの食欲は何処から来るのだろう?
ふと足元を見ると、岩にへばりついて音をたてているのに逃げようともせず、
じっとして動かないカエルが一匹。ツチガエルだろうか?こんな山頂近くで生息しているツチガエルの
生命力の強さと、あっちゃんの食欲からくるたくましさが重なって見えた。
※あちゃんは元々が良いのでその必要はないと言う事で、私のみ修正しています!(笑)
お腹もおきたことだし、そろそろあっちゃんがYAMAPの平均ペースを気にし始めた。
ではでは急いで戻りましょうか!。予想に反して空は青空が広がって来た。
北に視界の開けた場所では根津木越から続く稜線が見える。
往路と同じように何度かアップダウンを繰り返す。
鉄塔広場の手前で、柵越しに何やらあっちゃんが覗き込んでいる。
往路では気が付かなかったが、柵の奥には植林の際の食害保護材に囲まれた少し育った苗木が見えた。
WOC登山部で4年前に来た時のセニョさんの写真を見ると、下草のない斜面に
ムーミンに出てくるニョロニョロの様なすごい数の保護材が並んでいる。
僅か4年の歳月でこうも風景が変わってしまうものなのか。ここでは植物の生命力の凄さを感じた。
鉄塔広場からは下って来た急坂の登り返しが待ち構えていた。苔岩の広がる斜面を岩や木の根元に
足を置きながら、また木の枝を掴みながら登って行く。はっきりとした尾根ではなく、
広い斜面ではどこでもそうだが下りよりも登りの方が道を外しにくい。時折、前上を見て木々と
空との境を目印に、またテープを見つけながら真直ぐに登って行く。
ここでは人工物の境界杭も苔岩の中に溶け込んでいた。
苔岩の斜面が終わるとザレた斜面になる。浮石の斜面は濡れていて滑りやすい。
雨や露の心配はなくなったが、雨具のズボンは履いたままだったので、とにかく足が暑い。
コンディショニングタイツを履いた上にズボンと雨具で、冬場でもなかなかない三枚も
着込んで歩いていることになるが、雨具のズボンを見るとドロドロなので、ここで脱いで
いまさらズボンを汚してもと思い、熱を持ったままの足を前へ前へ上へ上へと運んでいく。
急登が終わるとしばらくは緩めの尾根道になる。それにしてもこれといった眺望のある場所もなく、
樹林帯の中の尾根道を歩いていると、阿讃縦走路を歩いているのと変わらない感じがしてきた。
それは先週まで歩いて来た線で繋ぐのルートの山々や眺望が、あまりにも良かったせいだ。
恐らくだが、この四国中央部をこれから線で繋いでいくと、こんな感じの山歩きになるのだろう。
暫くすると前方に次のピークが見えてきた。『あと何回登るのかな?』とあっちゃん。
『あと二つです!』と私。するとまたYAMAPを覗き込んで、『これだと4時間30分かかるわね』と。
事前に見たYAMAPでは往復4時間で平均ペースの110~130%になっていたとの事で、
どうやらそれを目指しているようだ。登っては先について後ろからトボトボと来る私を待っているせいで
時間がオーバー気味なので、鋭い視線がこちらに向けられる。(笑)すみません、へっぽこで!
最後に見えたピークを登りきると野鹿池山まで戻って来た。へろへろヘッポコリーダーを尻目に
当然ここでは一服もせずに直ぐに下って行く。枯れたスズタケの間を猛スピードで下り、
最後の笹を掻き分け進むと野鹿池神社の参道に出た。
結局スタートから4時間18分で駐車場に戻って来た。恐る恐るあっちゃんに『たぶん90~110%
になると思われます。』と報告。(YAMAPでは電波が届く場所でデーターがアップロードされて
初めて正確な時間やペースがでるので)
『でも足元が雨の後ではなくもう少ししっかりしていたら・・・・』と言い訳してみるも、
『すみません、やっぱりへっぽこリーダーのせいです!』即座に訂正する。
駐車場では朝と比べると視界が良くなり、北東に大きく裾を広げたピラミダルな山容をした
中津山。と言う事はその手前が国見山と判った。
今日初めて山座が同定できた。北には遠く雲辺寺や薄く庄内半島らしき影も見える。
小屋の前で腰を降ろし雨具のズボンと登山靴を脱ぐと一気に解放された気分になった。
今日もあっちゃんが持参したコーヒーを淹れてくれ、しばらくの間雑談をした後帰路についた。
※道迷い
今回登山途中ではなく、帰りの県道までの下りの道を途中の分岐で違う道へと曲がってしまった。
走っていてもどうも朝通った道と違うな~と思いながらもどんどん進んで行くと、ナビには通行止めの記号が出てきた。
それでも進んで行くと通行止めの場所は奥小歩危温泉となっていて、
何軒かの建物が建っていたが、人気は全くなかった。さらに進んで行くと道は何年も車が入った様子が無く、
最後は崖崩れで重機が土砂で崩れた斜面で作業をしていた。仕方がないので狭い道で何とかUターンして
元の道を戻って行った。帰って調べてみるとこの間20km以上約40分ほどのロスしてしまっていた。
これだけの距離を途中まで道が間違っているのに気づかずに走ったのは初めての事
おしゃべりに夢中になると周りの景色に注意がいかなくなると反省。