今年に入ってWOC・登山部でさあ雪山で遊ぶぞ~!と意気込んでいたのに
地球温暖化の影響か?暖冬・暖冬の声ばかり、Web上でも今年はどこの山も雪が
少ないというレポートが目に付きます。
先週の丸笹山も雪解けが思った以上に早く、今期はもう雪山は厳しいかな?と
諦めかけていたのですが、四国の山がダメなら四国を飛び出して!
まだまだ望みは捨てません。何とか雪のありそうな、日帰り登山のできる山
という事で、岡山県と鳥取県の県境に近い毛無山なら・・・・。
で!出かけてきました。 とは言え企画はしたものの・・・・・、
瀬戸大橋を渡って岡山まで出かけて万が一『雪がない!』なんて事になったらと、
プレッシャーがかかったのか、明け方変な夢を見て朝の4時に飛び起きてしまいました。
その夢はというと、集合時間に遅刻しそうになって慌てて高速で丸亀市に向かうため町内の
高速のICに入って直ぐに、何故か次の瞬間、蒜山SAに到着して『しまった~!』と慌てて
目が覚めたのです。宇宙戦艦ヤマトなみのワープでICの料金所を通った瞬間の出来事でした。
そこからは寝つけず、布団の中で濛々としながら5時に起床。支度を整えて
まだ暗い中を集合場所の丸亀に向けて出発しました。
丸亀で集合した後、今日は総勢6名で坂出ICから一路北へと向かいます。
湯原ICで降りて県道55号線を新庄村へと向かいますが、まだどこを見ても雪のかけらも見えません。
次第に焦りが出てきましたが。登山口の『毛無山山の家』の駐車場には雪が残っていてほっと一息。
ここから山頂までは標高差600m。『これなら山の上にはまだ雪が残っているでしょう!』
駐車場で身支度をして道の脇に雪の残る登山口へのアスファルト道を歩いて行きます。
道の脇には雪解けのいかにも冷たそうな水が流れる沢が並行して続いています。
杉林は幹回りも太く背の高い杉が並んでいます。
アスファルト道が終わり道が雪道になると、いよいよ登山道です。
杉林の中の沢の小さな水の音だけが聞こえる静かな道です。
雪は次第に深くなっていきますが、踏み跡を辿りながら進んでいきます。
せっかくの雪道ですが、雪の上に杉の落ち葉が散乱していてあまりきれいではありません。
ここのところ積雪のない登山道は、日中雪が溶けては夜中に氷ってを繰り返し
程よく締まっていてアイゼンの爪がよく利いてくれます。
道の脇には判りやすく『合目』の標識が・・・・続いています。
道の傾斜も次第に急になってきました。杉林の中を縫うようにしてゆっくりと登って行きます。
林の中で風もなく汗を掻き、暑くなってきたのでこの辺りで上着を一枚脱ぎます。
杉林が終わり踏み跡を辿りながら進むと、どうやら登山道から少し道を外したようで
ほとんど直登の急な斜面を登って行きます。踏み跡から外れると膝の上くらいまで壺足になります。
薄暗い杉林からすっかり葉の落ちたブナの林になると周りも急に明るくなり、振り返ると遠景や
薄曇りの空にも小さく青空が見えたりします。
『これなら山頂からの大山も期待できるかもしれませんね!』とやっさんと話しながら・・・・、
やっとのことで尾根に出ました。
15年近くも前に『山楽会』で登った時の記憶は薄く、
ただ紅葉の素晴らしさだけが蘇ってきます。(その時の写真です)
今年の秋にもう一度是非訪れてみたいな~!
尾根に出ると先ほどまでの急登から随分と緩い道になり、少し間の開いた後続を待ちます。
毛細血管のように細く四方八方に枝を伸ばしたブナの木
後ろを見ると尾根の手前の最後の急登を麺法師さんを先頭に後続が登ってきています。
積雪の後で踏み跡がなければ、かなり苦戦しそうな場所です。
この尾根道でも時々ズボッ!と膝くらいまで壺足になります。
踏み跡の横には長方形のスノーシューの跡も続いています。WOC登山部の次の目標は、
新雪の中のスノートレッキングです。でももう今年は降雪は期待できないので、来年かな・・・・?
気持ちのいい尾根道をしばらく歩くと、九合目の避難小屋に着きました。
小屋の外に掛けられている温度計はマイナスを示していますが、思ったより寒さは感じません。
避難小屋から最後の急登を登ると樹林帯が終わり、展望が開けてきました。
山頂は木々もなく360度の眺望です。一説には遠くから見るとこの山頂がハゲ山に見えることから
『毛無山』と呼ばれるようになったといいます。北側には楽しみにしていた『伯耆大山』が
予想以上に綺麗に見えます。『蒜山三座』もきれいに並んでいます。
後続チームもゆっくりと登ってきています。下から『どう?(景色は)』と声が聞こえたので
『最高ですよ!』 と応えます。
メンバー全員が山頂に到着。皆さんも期待以上の眺望に声が上がっています。
1218mのけっして高くはない標高ですが、四国の山とはまた一味違った景色です。
風もなく寒さもさほど感じないので、ゆっくりのんびりと眺望を楽しんだ後は
避難小屋まで降りてお昼ご飯にします。
閉ざされた小屋の扉と窓を開け放ち、小屋の中を明るくしてお弁当を頂きます。
いつものようにIRIBITOさんがお湯を沸かせてくれるのですが、
気温が低いせいかなかなか湧き上がりません。気化熱で冷たくなったボンベを交代で温めます。
(決して暖を取っているわけではなく、交代しないと手が冷たくて・・・・・)
次はこうちゃん、交代!
お昼ご飯を終えた後は待ちに待ったソリ大会! です。
程よく締まった雪の尾根は緩斜面ですがそこそこスピードが出ます。
雪山禁止を今日解禁したルリちゃんも楽しんでいます。
登りの時に難儀した尾根直下の急登は、とんでもない事に! になりました。
急斜面過ぎてソリを使うとスピードが出過ぎて止まりません!
あっという間に二人を追い越していくやっさん。スピード違反です!
登山道から外れてスノーボードで降りたような跡を辿りますが、急斜面は怖すぎて麺法師さんは
ヒップソリを使うのをやめて尻シェードで降りてきます。(@_@)
歩くとズボズボの壺足、滑るとジェットコースターのこの斜面は楽しすぎます!
IRIBITOさんもまともに歩いて降りることすらできていません!
登山道から沢を挟んで降りてきたので、修正して沢を渡ります。
ここでも足を踏み外すと腰まで雪に埋もれてしまします。
登山道まで戻るとほっと一息。はしゃぎ過ぎて恐らく明日は筋肉痛になりそうです。
存分に楽しんだ雪山をなごり惜しみながら駐車場へと戻ります。
メンバーはそれぞれ『最高!楽しかった!』 と口にしています。
そういえば以前に来た時にはちゃんと登山届を出したのを思い出しました。
その登山届のポストに駐車場に帰ってきたから気づくなんて・・・・・。
今年に入って三回目の雪山山行の中でも、思った以上に雪が残っていて一番楽しめた毛無山。
高速を使っても3時間近くはかかりますが、それでも出かける価値のあった今回の登山部でした。
安全第一でもっともっと雪山を楽しみたいですね!
地球温暖化の影響か?暖冬・暖冬の声ばかり、Web上でも今年はどこの山も雪が
少ないというレポートが目に付きます。
先週の丸笹山も雪解けが思った以上に早く、今期はもう雪山は厳しいかな?と
諦めかけていたのですが、四国の山がダメなら四国を飛び出して!
まだまだ望みは捨てません。何とか雪のありそうな、日帰り登山のできる山
という事で、岡山県と鳥取県の県境に近い毛無山なら・・・・。
で!出かけてきました。 とは言え企画はしたものの・・・・・、
瀬戸大橋を渡って岡山まで出かけて万が一『雪がない!』なんて事になったらと、
プレッシャーがかかったのか、明け方変な夢を見て朝の4時に飛び起きてしまいました。
その夢はというと、集合時間に遅刻しそうになって慌てて高速で丸亀市に向かうため町内の
高速のICに入って直ぐに、何故か次の瞬間、蒜山SAに到着して『しまった~!』と慌てて
目が覚めたのです。宇宙戦艦ヤマトなみのワープでICの料金所を通った瞬間の出来事でした。
そこからは寝つけず、布団の中で濛々としながら5時に起床。支度を整えて
まだ暗い中を集合場所の丸亀に向けて出発しました。
丸亀で集合した後、今日は総勢6名で坂出ICから一路北へと向かいます。
湯原ICで降りて県道55号線を新庄村へと向かいますが、まだどこを見ても雪のかけらも見えません。
次第に焦りが出てきましたが。登山口の『毛無山山の家』の駐車場には雪が残っていてほっと一息。
ここから山頂までは標高差600m。『これなら山の上にはまだ雪が残っているでしょう!』
駐車場で身支度をして道の脇に雪の残る登山口へのアスファルト道を歩いて行きます。
道の脇には雪解けのいかにも冷たそうな水が流れる沢が並行して続いています。
杉林は幹回りも太く背の高い杉が並んでいます。
アスファルト道が終わり道が雪道になると、いよいよ登山道です。
杉林の中の沢の小さな水の音だけが聞こえる静かな道です。
雪は次第に深くなっていきますが、踏み跡を辿りながら進んでいきます。
せっかくの雪道ですが、雪の上に杉の落ち葉が散乱していてあまりきれいではありません。
ここのところ積雪のない登山道は、日中雪が溶けては夜中に氷ってを繰り返し
程よく締まっていてアイゼンの爪がよく利いてくれます。
道の脇には判りやすく『合目』の標識が・・・・続いています。
道の傾斜も次第に急になってきました。杉林の中を縫うようにしてゆっくりと登って行きます。
林の中で風もなく汗を掻き、暑くなってきたのでこの辺りで上着を一枚脱ぎます。
杉林が終わり踏み跡を辿りながら進むと、どうやら登山道から少し道を外したようで
ほとんど直登の急な斜面を登って行きます。踏み跡から外れると膝の上くらいまで壺足になります。
薄暗い杉林からすっかり葉の落ちたブナの林になると周りも急に明るくなり、振り返ると遠景や
薄曇りの空にも小さく青空が見えたりします。
『これなら山頂からの大山も期待できるかもしれませんね!』とやっさんと話しながら・・・・、
やっとのことで尾根に出ました。
15年近くも前に『山楽会』で登った時の記憶は薄く、
ただ紅葉の素晴らしさだけが蘇ってきます。(その時の写真です)
今年の秋にもう一度是非訪れてみたいな~!
尾根に出ると先ほどまでの急登から随分と緩い道になり、少し間の開いた後続を待ちます。
毛細血管のように細く四方八方に枝を伸ばしたブナの木
後ろを見ると尾根の手前の最後の急登を麺法師さんを先頭に後続が登ってきています。
積雪の後で踏み跡がなければ、かなり苦戦しそうな場所です。
この尾根道でも時々ズボッ!と膝くらいまで壺足になります。
踏み跡の横には長方形のスノーシューの跡も続いています。WOC登山部の次の目標は、
新雪の中のスノートレッキングです。でももう今年は降雪は期待できないので、来年かな・・・・?
気持ちのいい尾根道をしばらく歩くと、九合目の避難小屋に着きました。
小屋の外に掛けられている温度計はマイナスを示していますが、思ったより寒さは感じません。
避難小屋から最後の急登を登ると樹林帯が終わり、展望が開けてきました。
山頂は木々もなく360度の眺望です。一説には遠くから見るとこの山頂がハゲ山に見えることから
『毛無山』と呼ばれるようになったといいます。北側には楽しみにしていた『伯耆大山』が
予想以上に綺麗に見えます。『蒜山三座』もきれいに並んでいます。
後続チームもゆっくりと登ってきています。下から『どう?(景色は)』と声が聞こえたので
『最高ですよ!』 と応えます。
メンバー全員が山頂に到着。皆さんも期待以上の眺望に声が上がっています。
1218mのけっして高くはない標高ですが、四国の山とはまた一味違った景色です。
風もなく寒さもさほど感じないので、ゆっくりのんびりと眺望を楽しんだ後は
避難小屋まで降りてお昼ご飯にします。
閉ざされた小屋の扉と窓を開け放ち、小屋の中を明るくしてお弁当を頂きます。
いつものようにIRIBITOさんがお湯を沸かせてくれるのですが、
気温が低いせいかなかなか湧き上がりません。気化熱で冷たくなったボンベを交代で温めます。
(決して暖を取っているわけではなく、交代しないと手が冷たくて・・・・・)
次はこうちゃん、交代!
お昼ご飯を終えた後は待ちに待ったソリ大会! です。
程よく締まった雪の尾根は緩斜面ですがそこそこスピードが出ます。
雪山禁止を今日解禁したルリちゃんも楽しんでいます。
登りの時に難儀した尾根直下の急登は、とんでもない事に! になりました。
急斜面過ぎてソリを使うとスピードが出過ぎて止まりません!
あっという間に二人を追い越していくやっさん。スピード違反です!
登山道から外れてスノーボードで降りたような跡を辿りますが、急斜面は怖すぎて麺法師さんは
ヒップソリを使うのをやめて尻シェードで降りてきます。(@_@)
歩くとズボズボの壺足、滑るとジェットコースターのこの斜面は楽しすぎます!
IRIBITOさんもまともに歩いて降りることすらできていません!
登山道から沢を挟んで降りてきたので、修正して沢を渡ります。
ここでも足を踏み外すと腰まで雪に埋もれてしまします。
登山道まで戻るとほっと一息。はしゃぎ過ぎて恐らく明日は筋肉痛になりそうです。
存分に楽しんだ雪山をなごり惜しみながら駐車場へと戻ります。
メンバーはそれぞれ『最高!楽しかった!』 と口にしています。
そういえば以前に来た時にはちゃんと登山届を出したのを思い出しました。
その登山届のポストに駐車場に帰ってきたから気づくなんて・・・・・。
今年に入って三回目の雪山山行の中でも、思った以上に雪が残っていて一番楽しめた毛無山。
高速を使っても3時間近くはかかりますが、それでも出かける価値のあった今回の登山部でした。
安全第一でもっともっと雪山を楽しみたいですね!