KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

今週は寒風山のお花畑へ!

2023年07月27日 | 四国の山

ここのところ花音痴がお花を求めてお山の計画を立てている。大山の南と北でお花畑を堪能

した後、今週は事情があって、少し軽めの山と言う事でYAMAPで皆さんの活動日記を見

ていたら、アカリプタさん寒風山が目についた。そういえばこの時期の寒風山は意外と沢

山の花が咲いている。しかもアカリプタさんはアップした花の写真一枚一枚に花の名前を書

いてくれているのでとても参考になる。と言う事で奥様たちに連絡するともちろん即OKの

返事が返ってきた。

いつものように高松自動車道を西に待ち合わせの豊浜SAへと車を走らせる。法皇山系辺り

に少し雲がかかっているが申し分ない青空だ。




寒風茶屋の手前の駐車場に車を停めて身支度をする。トイレを済ませて手を洗おうとしたら、

トイレの横にあった水場は寒風トンネルの方に移動していた。手洗いを済ませた後、水で濡

らすと冷たくなる冷感タオルをホースの先から流れ出る水に漬け、氷水の様な冷たい水でつ

いでに顔を洗って準備万端スタートをする。茶屋の前の休憩所からは194号線沿いの谷合

の奥に西門山と稲叢山。明るい日差しに『今日も暑くなりそうだ!』






ノリウツギ



いつもの様に桑瀬峠への取付きはいきなりの急登。昨日雨が降ったのか木の根や岩の上が濡

れていたので、以前より多くなった?ロープを使って滑らないように登って行く。



ヤマジノホトトギス


ギンバイソウ




今日は花散策。花が咲いていないか右に左にと目線を移しながゆっくりと歩いて行くと、少

し前を歩く三人の女性も同じように時々立ち止まっては花を探しながら歩いている。






ヒメキンミズヒキ


ヒナノウスツボ




桑瀬峠が近づき樹林帯から笹の中の道になると一気に暑さが迫って来た。足元にはニガナが

チラチラと咲いていて、珍しく白いな花もある。



ニガナ



シロバナニガナ




桑瀬峠の手前では右手前方に冠山。この標高からはまだ平家平は隠れて見えない。少し左に

回り込むと、寒風山西峰の岩峰、そしてちち山から笹ヶ峰までが見渡せた。











桑瀬峠では前を歩いていた三人の女性陣がザックを降ろして休憩していた。先週の三鈷峰と

同じで、直ぐに高知の方だと判った。少し話をしていると桑瀬峠の標識と寒風山西峰をバッ

クに『写真を撮ってください!』と頼まれる。これも先週と同じだなと思っていると、『ぜ

ひ牧野植物園へ来てください!』と。少し話を聞くと三人さんとも植物園で調査員としてボ

ランティア活動をしているという。植物園の調査員、そして朝ドラの『らんまん』の話で奥

様たちと盛り上がっている。いつもの様に峠では吹き上げてくる風が涼しかったが、女性5

人の話声で峠は熱く賑わっていた。








しばらくの間女性陣が盛り上がった後、高知の方より先に峠をスタートする。しばらくは笹

の中の道。以前はこの辺りの笹も刈り払われていたが、ここ最近のこの間は笹の中の道にな

り、雨の後で濡れた笹がタイツを冷たく濡らして気持ちがいい。道が寒風山からの稜線の西

側になるとやっと山頂の笹原が見え始める。









ヤマシグレ


クロヅル



道の脇にある展望台からは伊予富士から東黒森山が見渡せた。樹林帯の中の道は時々谷筋の

細尾根になった場所では冷たい風が吹き上げてくた。一つ目のステンレス製の梯子を登り、

二つ目の梯子の周りではシモツケソウが目立ち始める。









シモツケソウ


ホツツジ




するとルリちゃんが『あっ、黄色いのが咲いている!』と声を上げる。教えてもらった場所

の岩肌にタマガワホトトギスが咲いていた。この先で一旦梯子を下った鞍部ではいつも見か

けたタマガワさん、途中で見るのは今日が初めて。後ろから登って来たソロの女性に教えて

あげると、その方もこの場所で見るのは初めてだそうだ。

タマガワホトトギス






空には綿菓子の様な白い雲があちこちで泳ぎ始め、山肌に黒い影を落としている。ただまだ

圧倒的に空の青色の面積の方が広い。







今日のお目当てのお花畑はベンチの手前から左に脇へ入って行く。少し下って進むと岩肌が

現れ、色とりどりの花が咲いている。

イシヅチボウフウ


シモツケソウ


ホソバノシュロソウ


コウスユキソウ



今日は最初は東赤石山にと思っていたが、今回は疲れが残らない程度にと言う事で寒風山に

なった。その東赤石にも咲いているタカネマツムシソウもこのお花畑には咲いている。

タカネマツムシソウ










そしてこのお花畑の存在を初めて知ったのが6年前だった。その時にすれ違ったリップさん

に『ウチョウランが咲いているわよ!』と言って、この場所を教えてもらった。そのウチョ

ウランはもう盛りを過ぎていたが、何輪かはまだ花を付けていた。

ウチョウラン






アキカラマツ




あっちゃんと二人で岩場のお花畑の一番奥まで行ってみる。イシヅチボウフウが一番多く咲

いていた。先ほどの女性もやって来て『いつもよりマツムシソウの数が少ない!』と言って

いる。このお花畑は岩場にあるので上り下りには注意が必要だ。

















お花畑を堪能した後山頂を目指す。往路で唯一の下りの梯子を下りると、いつもの様にヤマ

アジサイとタマガワさんが迎えてくれる。













その鞍部から登って行くと最後の梯子。そしてここでもいつもナンゴククガイソウが咲いて

いる。道が樹林帯を抜け笹の中の道になるとイヨフウロが目につき始める。



ナンゴククガイソウ





イヨフウロ









山頂が近づくにつれ空の顔色が変わってきた。圧倒的だった青空が白い雲に迫れれている。

振り返ると稜線をガスが覆い隠そうとしている。








山頂は笹ケ峰と比べるとあまり広くはない。その笹ケ峰も北側からドンドン雲が流れてきて

表情を次々と変えている。しばらくはその景色を眺めていたが、ここで腰を降ろしてお昼ご

はんにする。今日は三人ともに冷やしうどんだ。




















復路は登山道から少し外れて裏寒風の方へ回り込んでいたアカリプタさんのルートを辿って

みる。アカリプタさんが登山道から外れてわざわざ違うルートを歩いていると言う事は、何

か珍しい花が咲いているのかもしれない。登山道は山頂から小ピークの東をトラバースして

いるが、その小ピークの先で踏み跡を辿って尾根へと登って行く。尾根は以前に裏寒風を登

った時に通った尾根だった。






コメツツジ


イワキンバイ





クロヅル






尾根は少し先で岩壁になっていて先に行けそうにない。YAMAPでアカリプタさんのルー

トを確認して見ると、尾根から南西に下がっている。よく見ると灌木に青いテープが巻いて

あった。そこから急坂を下って行く。するとすぐにロープが掛った岩場になる。途中でタマ

ガワさんの群生。そこから少し下って行くと突然手のひらに激痛が走る。『刺された!!』

そう思って慌てて払いのけるが逃げずに刺してくる。その内首筋にも激痛が走る。普通なら

手で払うとハチも逃げるのだが、何度も何度も刺してくる。何匹いたのか、ハチなのかアブ

なのかブヨなのか、慌てていてその正体を確認する余裕もなかった。
















何とかやり過ごすと今度は後ろであっちゃんの悲鳴があがった。そしてその後ろのルリちゃ

んも刺された。一人が刺されることは今までもあったが、三人とも刺されたのは初めての事。

痛みを堪えながらロープの掛った岩場を何とかやり過ごす。笹で踏み跡が分からなくなった

が、テープを目印に下って行くと次に現れたのはガレ場だった。足を踏み出すたびに足元が

崩れていく。周りには掴める木々も少なく苦戦する。
















途中でバイケソウやシクガイソウの群生が目につくが、ゆっくりと眺める余裕がない。











左手には高い岩壁が見える。ルート的にはその岩壁の足元を巻いているような感じだ。思っ

た以上にけっこう下まで下って行く。たしか前回裏寒風を登った時は、ザレ場を登りきると

この岩壁が現れた記憶がある。そこから上になる今下っているザレ場の記憶があまりない。






スダレギボウシ




YAMAPを確認するとザレ場の途中から左に、岩壁の足元を巻いている。ルート図に沿っ

て左手へと方向を変える。ここでもテープを目印に進んで行く。






テバコマンテマ


イワキンバイ






岩壁を回り込んだ後今度は登山道に向かっての直登。ここもかなりの勾配で足元はぬかるん

でいて踏み出しては滑って足が元の位置に戻ってしまう。













奥様たちは稜線の登山道目指して登っていたが、ふと横を見ると更に岩壁の足元が見えた。

足元を巻いて行けば進んで行けそうなので、奥様たちと別れて岩場の方へと登って行く。す

ると予想した通り岩のあちこちにお花が咲いていた。そして見た事もない花も・・・・。



シュウキラン


コウスユキソウの群生


ミヤマカラマツ


タマガワさん


シモツケさん


ノリウツギ




これは何?花たちを眺めながら岩壁を回り込み最後は登山道に向かって直登する。登山道直

前では木の枝を掴みながら何とか登りきり、登山道に飛び出した。すると丁度下ってきてい

るあっちゃんに出くわした。『あら!』・・・『あら!』








正規の?登山道からは一気に下って行く。山頂付近は寒風山も伊予富士もガスがかかっていた。









トゲアザミ




往路では花を探しながらゆっくりと登ったので、下りはそのせいで至極あっという間に下っ

た感じがした。瓶ケ森林道に降り立つ手前で桑瀬峠でお話をした高知の三人組―24金さん

(ハチキンさんが三人なので)とまた出会った。早速あっちゃんが写した写真を見せながら

花の名前を聞いている。さすが牧野植物園の調査員。見せる写真の花の名前を全て答えてく

れた。ただ我々は家に着くころには忘れてしまうかな?







いつになく花を愛でながらののんびり登山。とは言っても裏寒風のザレ場では予想以上に苦

戦をした。『今度は下から登って見たいわ』とあっちゃん。『それなら秋の紅葉の季節に登

りましょう』と約束をする。

来週は我々三人での初めての遠征。天気予報はまだイマイチだけれど、初アルプスにあっち

ゃんは期待に胸を膨らませている。取りあえず第一回は一泊で登れる山木曽駒ケ岳。夜中に

出発して日帰り登山。その後山から降りてのホテルで泊まり。帰りは途中にある伊吹山を散

策。木曾駒ケ岳のスタート地点となる千畳敷カールも伊吹山も花の山。どうか天気がよくな

りますように!(晴れ男と雨女、どちらが強いかの勝負になる)


花の名前は調べて書いたが間違っているのもあると思うのであしからず。

そしてその他の花たち

バライチゴ


アクシバ


ナガサキオトギリ













いざユートピアのお花畑へ、GO・GO!!

2023年07月22日 | 四国外の山
昨年の夏に大山ユートピア避難小屋の周りのお花畑の存在をネットで知った。その時は

シーズンを少し過ぎた頃だったので、『来年は出かけてみましょうと』と奥様たちと話を

していた。そして前回に三ノ沢から剣ケ峰に登った時に、剣ケ峰の山頂で出会ったご婦人に

お花畑の話をすると『今年はどこも花の開花が早いので、7月の初旬が見頃かも?』と教

えてもらったのだが、今月の第一・二週は都合が付かず、とうとう三週目に入ってしまい、

この間花はまだ咲いてるのかが気がかりだったけれど、YAMAPを見ていると、どうや

らまだ間に合いそうな雰囲気。それならと晴れの日を狙って金曜日に出かけましょうと言

う事になった。前日には中国地方が梅雨明けをして期待大で出かけてきた。





6時に坂出で待ち合わせ。自宅を5時に出て高速を西に走らせると、まだ陽が登る前の薄

っすらと朝焼けの空。『日本海側も晴れているかな?』と思いながらアクセルを踏み込む。




瀬戸大橋を越え中国道から米子道に入る頃に周りは次第に雲が多くなり、少し天気が怪し

くなってきたが、蒜山の手前になると一気に青空が広がった。『ヤッタ~!』溝口ICで

下りて県道45号線を桝水高原の中をグングンと高度を上げて行くと、南側から見る大山

とは全く違ったシルエットの、まさしく伯耆富士の大山が朝陽の中に浮かんでいた。




南光河原駐車場は満車状態だったので県営第4駐車場に車を停める。登山口へは南光河原が

一番近い駐車場なのだが、この第4駐車場からは大山の北壁が見渡せるビューポイントにな

っている。思っていた通り雲一つない空に大きな大きな大山が横たわっていた。







駐車場の上にあるナショナルパークセンターでトイレを済ませた後、道の両側に宿が並ぶ

御幸参道本通りをまずは大山寺へと足を運ぶ。本堂はまだ朱色の大きな扉を閉じていたが、

その扉の前で手を合わせ、本堂を左に回り込んで次に大山神社の奥宮へと向かう。自然石を

敷き詰めたこの参道の長さは日本一だそうだが、デコボコしていて歩きにくい。その参道が

終わると逆さ門と呼ばれる神門がある。この神門は大山寺本坊西楽院の表門(宮家のお成門)

にあったのが仏毀釈によりこの奥宮の門に移転された際に、そのまま移転したので後向きに

なったという。その逆さ門を潜り本殿へ。国内最大の権現造りの本殿は残念ながら改修工事

中でその全容は見ることが出来なかった。



















本殿を参拝した後、その社殿の右側奥の登山口から取り付いて行く。平日だったが梅雨明け

を狙って訪れた何組もの登山者と一緒になる。原生林の中の道は途中で大山頂上への道と分

かれ、左の下宝珠越の道へと進んで行く。道の脇にはヤマアジサイが咲いていた。このヤマ

アジサイは三鈷峰の尾根近くまで最後まで咲いていたが、尾根近くにあると濃い青色へと色

が変わっていった。











道は涸れ沢の中の道になり途中で一旦舗装された林道に飛び出す。ここからは『通行注意』

で、自己責任でと書かれた道標。後ろから登って来た常連の様な方が『ここから下宝珠越は

30分位ですよ!』と教えてくれる。麦わら帽子に小さなザック。地元の方だろういかにも

通い慣れているといった感じの男性だった。次第に涸れ沢は沢というより深く切れ込んだ谷

筋のような雰囲気になって来た。足元もゴロゴロ石が多く歩きにくい。









クサアジサイも咲いている



この辺りからヤマジノホトトギスが所々で見かける




振り返ると大山町の街並みと白い雲の下には日本海が見える。谷筋から尾根直下の直登の急

登になる。木の根に足の運びを戸惑いながら登って行くと、下宝珠越には25分ほどで着い

た。ここから左に行くと宝珠山。復路はこちらから下る予定だ。














下宝珠越からしばらくは緩やかな尾根道。密度の濃い樹林の中を進んで行くと右手にチラチ

ラと北壁が見え始めるが、駐車場で見たあの青空の面影は全くなく、白いガスの上にちょこ

っとだけ稜線が見える程度になってしまっていた。







中宝珠越の手前の1242mの標高点は展望台になっていた。最初は真っ白なガスで全く姿

が見えなかった三鈷峰が、しばらく待っているとその姿を現した。白い岩肌と緑のコントラ

ストは四国には無いどちらかと言うとアルプスの様な雰囲気の山容だ。視線を右に移すと北

壁の稜線が青空に映える。このまま晴れてくれればと話をしていると、後から来た大きな一

眼レフを抱えた男性が『昼からは晴れる予想です!』と言ってくれた。その言葉を信じて!
















標高点からは一旦下って行く。それもなかなかの急坂だ。『も~、どこまで下るんやろ?』と

先頭のあっちゃんが言っている。急坂を下りきった場所が中宝珠越になっていた。







中宝珠越を過ぎると右側にロープが張られた崩壊地。ここからは木の根を握ったり、ロープ

を握ったりしながらの変化のある道。
















さらにもう一ヵ所大きく崩れた場所があったが、足元はしっかりしているので問題はない。

次々と登ってくる登山者。そして上から降りて来たのは高校の登山部。この時間だとユート

ピア避難小屋で小屋泊だったのかな?










ガスが次々と現れては北壁の稜線が見え隠れしている。三鈷峰の尾根の延長にあるユートピ

ア避難小屋も薄く見える程度だ。







上宝珠越の道標はここまでの道標と同じように朽ちて落ちていた。冬は雪に埋もれてしまう

ので、どうしても腐るのが早くなるのだろう。この道標の左手に侵入禁止のロープが張られ

ていた。ここでも後から来た男性が、『ここが砂すべりの入り口ですよ』と教えてくれた。

前回の三ノ沢での下りで砂利滑りが楽しかったと言うあっちゃんの目が一瞬輝いた。すると

間髪入れずにルリちゃんが『もう変な事考えんとってよ!』と。すかさず私も『帰りにここ

から下ってしまうと宝珠山に行けませんけど、いいですか?』と言うと直ぐに諦めた。

相変わらず三鈷峰の稜線のガスは濃い。今日はこのままかな?







ホタルブクロ



上宝珠越からは左に回り込むように三鈷峰の尾根へのトラバースの道になる。このあたりか

ら道の脇には今までなかった花が目立ってくる。巨大なシシウド越しのユートピア避難小屋。

トラバースの道はキャラボクの中を続いている。何ヵ所も枯れた古木が横たわっていて、そ

の度跨ぎながらで時間がかかる。稜線が近づくと左手の景色が見え始める。天狗ケ峰からの

支尾根だろうか、その下の方には勝間ケルンと呼ばれている鉄骨の大きな三角錐が見える。







シモツケソウ



クサボタン



ダイモンジソウ










三鈷峰とユートピア避難小屋との分岐の尾根に出ると左手に三鈷峰、右手に象ケ鼻から16

36mの標高点へと続く稜線が見える。でも相変わらず北壁は姿を現せてはくれない。







コオニユリ






目の前に見えるユートピア避難小屋でお昼ご飯にすることにして尾根を歩いて行くと、前を

歩く奥様たちから歓声が上がった。『凄~い!』

稜線の両側に色とりどりの花が咲き乱れている。ネットで見た印象としてはナンゴククダイ

ソウとシモツケソウのお花畑かと思ったら、その他にも色々な花が咲いている。お花畑に感

激した奥様たちが『写真を撮って!』と催促してきた。『周りのお花に負けてませんよ!』

と胡麻をする。










ホゾバシュロソウ



シシウド




稜線上に建つユートピア避難小屋。その道筋に咲くヤマブキショウマ。そして左の山肌には

オオバキボウシとナンゴククガイソウの紫色。右の斜面にはシモツケソウの濃いピンクが目

立つ。例年に比べると今年は少なめだと書いている活動日記もあったが、それでもこの数は

特筆すべき、本当にお花畑だ!










クガイソウ



ただコンデジではこの辺りが限界。見た目ほどはきれいに写せない。








ユートピア避難小屋にザックを置いて取り敢えず象ケ鼻まで登ってみる。岩場になった象ケ鼻

までの間もお花畑が続いて行く。
















カラマツソウ







奥様たちは更に先の通行禁止の看板のある場所まで行ってみると言う。私はこのお花畑をもう

少しゆっくりと写真を撮りたくて引き返す。そして先に小屋まで戻ってお昼ご飯にする。小屋

の建屋の日陰に腰を降ろしていると奥様たちも戻って来た。先ほどまで大汗を掻いていたのに

動かなくなった途端に汗冷えで少し肌寒く感じ始めた。










ホソバヤマハハコ



アカモノ



ダイセンオトギリソウ



ダイコンソウ



シコクフウロ






その間次々と登ってくる登山者。お昼ご飯を済ませた後は三鈷峰へと向かう。その稜線上にも

山頂にも多くの人の姿が見える。



















分岐から一旦小ピークを越えて鞍部まで下ると、そこから先は西側が崩れた稜線になる。足

元の岩は割としっかりしているので手足を使って登って行く。ただ左手を見るとなかなか迫

力のある斜面になっている。
















山頂は多くの人で賑わっていた。そんな中でも話声で高知の人はすぐ分かる。その高知から

来た団体さんにシャッターを押してくれと頼まれる。二枚ほど撮った後、今度は私たちの写

真をお願いすると年配の女性が快く撮ってくれた。するとその中の一人の方から『すみませ

ん、ひょっとしてKAZASHIさん?』と声を掛けられた。『そうです!』と答えると、

YAMAPでフォローしているとしくんさんだった。『よく縦走であるかれてますよね』と

言うので『こちらの奥様たちと一緒に歩いています。いつもついて行くのがやっとなんです

。』と奥様たちを紹介する。としくんさんは登山会のメンバーと一緒に来ていて、今日は一

泊して明日は甲ケ山を歩くそうだ。甲ケ山と聞いて直ぐにあのゴジラの背が頭に浮かんだが、

としくんさんのメンバーを見ると年配の方も多い。さすが登山会、熟達者揃いのようだ。

相変わらず周りはガスの中。1242mの標高点で『午後からは晴れますよ!』と言った男

性の予想はどうやら今日は外れのようだ。するとまた今度は女性4人と男性1人のグループ

に写真を頼まれた。撮り終えると女性たちが山頂標を前に思い思いのポーズで写真を撮り始

めた。そのポーズを見て私も撮ってと真似をするあっちゃん。













時間は13時を廻っていた。少し予定より遅れ気味だったのでポーズ写真を撮って直ぐに下

山を開始する。













としくんさんとはユートピア避難小屋への分岐で分かれ、そのまま上宝珠越へと下って行く。

遅れ気味の時間を気にしてスピードを上げたいところだが、道は相変わらず倒木が多くてス

ピードはあまり上がらない。











中腹辺りまで掛った雲の下に大山から広がる緑の山裾が見えた。車を停めた辺りの建物も見

えるが、まだまだ随分と下の方に見える。崩壊地まで下って来るとさらに考霊山が正面に見

えた。そしてその奥には霞んではいるが名前の通り弓なりになった弓ケ浜が見える。










北壁はやはり全容を見せてはくれない。中腹の険しい岩肌と年々崩れていく石クズになった

沢。地形図には元谷沢、天狗沢、弥山沢と名前が載っているが、その地形が複雑すぎてどの

沢かはさっぱり分からない。










上宝珠越から中宝珠越も岩肌のロープ場や岩の間の道になっていてスピードは上がらない。

北壁は相変わらずだったが三鈷峰はガスが流れて午前よりはユートピア避難小屋とともに

綺麗に見えた。こちらも植生のある山肌はいいが、岩場の斜面は少しづつ崩れてきている

ように見える。













中宝珠越からの道はやはりブナの林が見事だった。けっして大きくはないがこれだけの数が

密集して並んでいるブナの尾根は見た事がない。










下宝珠越からは直進して宝珠山を目指す。流石に歩く人の数が今までと比べると少ないのか

足元が見えない程度に木々が茂っている。暑さ対策でズボンからショートパンツに最近切り

替えたので、枝葉が当たるタイツが破れはしないだろうかと気になる。宝珠山の山名札も同

じ様に朽ちて杭から落ちていた。今日三つ目のポイント。そういえばYAMAPのポイント

は三ヵ所だったが、その内のひとつも三角点ではないのも珍しい。







宝珠山からは下り一辺倒。最初は先ほどと同じようなブナ林。その内に笹が道を覆うように

なり、その笹道を抜けると一気に視界が広がった。中の原スキー場の最上部のリフトに出た。

冬場のスキーシーズンはここでリフトを降りて滑り始める場所だ。そのスキーで何度も来た

事のある場所だが、夏場のこの時期は初めて。その開放感に『ウォ~!』と声が出た。











正面には豪円山、その奥に考霊山。そして更にその奥には弓ケ浜。大山北壁は駐車場からし

かその姿は見ることが出来なかったが、この景色でそれも帳消し。素晴らしいの一言に尽き

る。それじゃボーゲン?パラレル?で下って行きましょう!













下草はそれほど伸びていなくて歩きやすかったが、それでも一直線の下り。しばらくすると

登山靴の中の指先が痛み始めた。ついでに膝と腰も・・・・・。










計画では最長7時間と読んでいたが、結局30分ほどオーバーして駐車場に着いた。やはり

途中で散々花の写真を撮っていたせいかな?着いた駐車場では直ぐに靴を脱ぎ、汗でびっし

ょり濡れた服を着替えて帰路につく。もちろん途中の蒜山SAでソフトクリームを食べたの

は言うまでもない。

奥様たちを坂出で降ろして自宅へと高速を走っていると、サイドミラーには陽が落ちた夕焼

けの空が写っていた。朝焼けから夕焼け。今日も一日よく遊びました!





他に見かけた花たち(一応調べたつもりですが間違ってたら・・・・ゴメンなさい)

ウツギ



ホツツジ



トキショウマ



トチバナニンジン



シモツケ



ダイセンオトギリ


今週は島へ!

2023年07月15日 | 雑記


今週はお山はお休みをして南の島に出かけていました。

守礼門



首里城は工事中



国際通りの人通りは割と少なめ



海中道路



やっぱり海の色が違う



CAVE OKINAWA(鍾乳洞)





残波岬





アメリカンビレッジ







ウミカジテラス





今のところ体調に変化なしです!(笑い)

奥様念願の黒滝峰直登ルートとタキユリ

2023年07月07日 | 四国の山


梅雨入りしてから雨降りでも苦にならずに歩ける山を色々とピックアップしていた。

その内のひとつに工石山を挙げていた。工石山なら雨が降っていても青少年の家の

体育館の建屋の下の駐車場で、雨を気にせず雨具を着こめるし、下山後も着替えが

出来る。登山道はよく整備されているので雨降りでも安全に歩ける。そんな感じで

候補の一つと考えてYAMAPを見ていると、昨年のこの時期の活動日記には

タキユリの写真が上がっていた。ただ最初はタキユリは工石山の登山道のどこかに

咲いているのだと思っていたら、どうやら山中ではなく、高知市内からの県道16号線

沿いに咲いていることが分かった。そこで昨年の活動日記を書いていたギッチャンさんに

『県道のどの辺りに咲いていますか?』と尋ねると、タキユリは探すほどの事はなく、

高川あたりの県道沿い沢山咲いていると教えて頂いた。

さらにプラスして七ツ淵神社のウスキキヌガサダケも是非見に行ってとお勧めされた。

『タキユリはまだ蕾ばかりですよ』と教えてもらったが、来週、再来週と予定が

入っていて出かけられるのは今週しかない。今年はどこの山でも花の開花が早い。

ひょっとしたら一輪でも咲いていたらラッキー!くらいの気持ちで出かける事にした。


当初は工石山ではなく、地形図には山名が記載されていない高知の三つ目の

笹ケ峰を歩こうと奥様たちと連絡を取り合っていたが、急遽ルリちゃんが参加

出来なくなった。せっかくなら未登の山。三人で歩く事にしてコース変更。

するとあっちゃんから『黒滝峰の岩場を登りたい!』とメッセージが届いた。

私が黒滝峰への直登ルートには岩場にロープがかかっていて、楽しいよ!と

前々から話をしていたので、いつかは登ってみたいと思っていたらしい。

ではでは直登ルートを登って三辻山へ歩いて、その後は花散策ということで!


高速を大豊ICで下りるまでは山にはガスがかかっていたが、国道439号線から

県道16号線を南下して赤良木トンネルの手前では青空が広がっていた。

予定通り青少年の家に車を停めて、まずは県道を南に下って行く。

途中、少し霞んではいたが南に太平洋まで見える眺望が広がっていた。







木々の上にちょこんと頭を出した黒滝峰の岩峰。山手には伐採地の作業道への入り口。

最初のヘヤピンカーブが三辻山・黒滝峰への登山口となる。











小滝の手前で左に折れて急登を登って行く。以前にはなかった矢印の道標が何ヵ所で

建っていたが、目印は以前からあった色褪せてはいるが白と赤のテープ。











前日の雨で湿った斜面を足を滑らさないように登って行く。時々現れる大岩は右に

右にと巻いて行く。この山域で見られるレンガ色の石。白い筋が入っているのが

大トロの様に見えるのは私だけかな?













すると最初の岩壁が現れる。ここも右へと巻いて行くと、岩の隙間に根を張り、

途中から真直ぐに高く伸びている『ド根性の木』。『ド根性の植物』と言われて、

アスファルトの隙間から生える植物や野菜はよく目にするが、ここまで大きく

育った木は珍しい。







この岩壁を巻いて上部に出る途中で前を歩くあっちゃんから何やら匂って来た。

岩壁の上部に出たところで『あっちゃん、今日のお昼は冷やしうどん?』と尋ねたら、

『そうよ!』と。『ひょっとしたら出汁が漏れてないですか?』と言うと、ザックを

降ろして中を見るあっちゃん。予想通りタッパに入れたうどんの出汁が漏れていた。

あっちゃんがザックの中身を取り出しゴゾゴゾしている間に、ふと横を見ると木々の間から

見晴らしが良さそうな岩が見えた。枝葉を掻き分け岩場に出て見ると南に太平洋から

浦戸湾の景色が広がっていた。怪我はしていないが怪我の功名。あっちゃんが立ち止まった

お陰で、前回は気づかなかった展望岩で絶景を見ることができた。











ザックの中身を片付けたあっちゃんも展望岩でひとしきり写真撮影。その後歩き始めると

さらに高い岩壁が現れた。岩の足元の土だまりを右にどんどん進んで行くが、前回はあった

はずのロープが見当たらない。仕方がないので引き返して二人で右往左往しながら、

『そっちはどう?』『こっちは何とか登れそうや!』などと言いながら、木が生えた

岩の隙間を狙って適当に登って行く。少し藪ぽい岩崖を木の枝を握り、潜りながら

登って行くと(この間は写真を撮る余裕が全くなかった)、何とか岩壁の上部に

たどり着くと、ここでも南側の眺望が広がっていた。








ここからは赤良木峠から樫山峠へのトラバース道まで直登。足元は踏み跡も無く

不明瞭だが、テープを探しながら何とか登って行くとトラバース道に出た。










トラバース道に出た後一旦赤良木峠の方へ左に折れて歩いて行く。しばらく歩いて行くと

道の両側にテープが垂れ下がっている。ここから山側に登って行けば黒滝峰の直下になる。

ここからもテープを目印に登って行くと目の前に巨大な岩壁が現れる。











ここでも先ほどの岩壁と同じように岩の下を右に巻いて歩いて行く。岩壁の下に白赤の

テープは続いているが、どうやらこのまま岩壁を巻いて上部に出るルートの様だ。

お目当てのロープ場に行けなくなると気づいて、引き返して太い白テープのある

場所から登って行く。








最初は岩と岩の間の隙間の様な場所。少しロープを使って登って行くと、最後の岩場には

太い白と茶色のロープが掛かっている。










白骨樹に括り付けられたロープは真ん中あたりで輪っかにしてアブミのように

なっているが、段差が結構あってここで少しあっちゃんがてこずる。

それでも何とかこの場所をクリアすると、あとはグイグイと登って行った。
















この岸壁は固く脆くもなく足がかりがしっかりしているので、見た目よりは簡単に登れる。

ロープが途切れる最上部からは少し籔いた灌木の中を進んで行くと黒滝峰の岩峰の

手前にでた。尾根からは左に折れて黒滝峰の岩峰の突端にでる。

ここからも先ほどまでの展望岩と同じように南の景色が広がっていた。標高が上がった分、

先ほどまでの岩峰展望台では見えなかった浦戸湾に隣接する五台山も見えた。











さらに右手には工石山と青少年の家、そして緑の山肌が大きく地肌になった伐採地が見える。

するとあっちゃんが初めてこの景色を見たと言う。『いえいえ2年前にルリちゃんと

ちゃんと来ていますよ!』











展望岩での絶景を楽しんだ後、黒滝峰の標高点を踏んで三辻山へと歩いて行く。











赤良木峠と三辻山との分岐にある東屋を指して、『これは見覚えがあるでしょう!』と

言っても『こんな東屋、どこにでもあるし!』と返事が返ってきた。それにしても

奥様たち二人は意外と山での記憶があまりない。



ヤマシグレ



さすがに三辻山山頂の丸い山名案内板は見覚えがあるらしく、『ハイハイ、ここは来ました』と。

青空の下、日差しはきついが吹く風は乾いていて心地よい。

時間はまだ10時30分過ぎなのにあっちゃんがここでお昼ご飯にしようと言う。

兎に角タッパから漏れたうどんの出汁が気になるらしい。『過去最速のお昼ご飯ですね』と

言いながら、コンビニで買ったヘルシー巻きずしを取り出す。










山頂からでの眺望はやはり霞がかかっていて、北側の峰々の山座の同定は難しい。







食後はコーヒーでまったり時間を過ごし、記念写真を撮った後一旦東屋のある分岐まで

下って、赤良木峠を目指す。山頂の下を巻くようにして続いていた道が杉林の中の道になると

傾斜も急になり九十九折れの道になる。足元に今日三匹目の登山靴より大きいヤマミミズ!














途中でテープのある分岐らしいヶ所があり最初は右に下って行ったが、どうやらルートから

外れている様子だったので、ルートの左の道へと斜面を登って行く。(実はこの分岐から

右の道が、伐採地を通らずに赤良木峠に行ける道だとあとで分かった。)

すると以前からのルートは途切れてしまい伐採地の中に入っていった。







ここでGPSを確認して見ると、すぐ下に林道の実線がある。その距離もさほどでも

ないので、作業道の行止りから林道めがけて降りて行く。少し笹が藪いてはいるものの

そこはあっちゃん手慣れたもの、躊躇なくどんどん下って行く。











すると三辻山の道標の立つ場所に出た。そしてその先には前回来た時、杖塚から樫山峠に

行こうとしたが、ロープが張られて通行止めの標示のあって引き返した場所に出た。











ここからは赤良木峠を通って杖塚経由で青少年の家へと戻って行く。






ウツボグサ


コナスビ




登山口を過ぎ青少年の家への舗装路を下る途中で見えた伐採地は、黒滝峰の直下まで迫っていた。

樫山峠から三辻山を経由して工石山というメジャーなルートが、もう歩けなくなったのが

とても残念だが、恐らく三辻山から伐採地との間にあった分岐から赤良木峠への迂回路が

これからは利用されることになるのだろう。



ヒメシャラ




青少年の家の横の県道沿いには今は盛りに色とりどりのアジサイが咲き誇っていた。







建屋の下の駐車場では四国森林管理局の方がお昼休みをとっていた。しばらくして車から

出てきた方と話をしていると、どうやら伐採地は民地の様で、登山道はそんな中を

通っていたので、通行止めは仕方がないとの事だった。ついでに今日の黒滝峰の岩場の

話をすると、その方はそのルートの事を知らず、『登山道以外の所を歩くのは危険です』と

お小言を頂いた。何度も言うので『ハ~イ分かりました』軽くいなして車に乗り込んだ。


ここからはギッチャンさんに教えてもらった花散策。県道を南に下って行くと何ヵ所かの

道路の脇の法面に、花を咲かせたタキユリが見えた。『もっと下がって行ったら沢山咲いて

いるわよ』とあっちゃんが言うのでどんどん南下していくが、タキユリは見つけられず、

そのうちに『ネットのある場所には色々な花が咲いているわ』とギッチャンさんが教えて

くれた場所に着いた。そこに咲いていた花たち!

オオキツネノカミソリ


ギボウシ


??


バイカアマチャ



そこで何枚か写真を撮った後、七ツ淵神社へと向かう。県道から標識に従って車を走らせると、

鳥居の前に二台程車が停まっていた。鳥居の場所から少し上に車を停めて、鳥居の脇から

参道を降って行くと直ぐにお目当てのウスキキヌガサダケを見つけることができた。

ただギッチャンさんがアップしていたフランス宮廷の女性が着るドレスのような形ではなく、

少し萎んで形が崩れたスカートになっていた。そしてその先には完全にそのドレスを脱ぎ

捨て寂しそうに立つ女性の姿があった。











道はどんどん下っている。この先に神社があるのだろうかと思いながら歩いていると、

女性が独り屈んで写真を撮っていた。『何か咲いているのですか?』と尋ねると

『私も初めて見るコクランです!』と教えてくれた。花がとても好きそうで、ここにも

何度も来ている方が初めて見たというのなら珍しいのだろうが、花音痴にはその希少価値も

分からない。するとその女性がキヌガサダケがどんどん萎むんでいく動画を見せてくれた。

その方の説明によると明け方に黄色い菌網を広げその日のうちに姿を消してしまうそうだ。

綺麗なドレスをまとった貴婦人が何とも儚いな~とあっちゃん。








七ツ淵神社は車を停めた場所からかなり下の谷底の様な場所にあった。ここまでは下る

一方だったがすでに額に大汗を掻いていた。境内にはまだ硬い蕾のタキユリと花を散らし

始めたナツツバキ。
















神社からの帰り道。今度は登りの一辺倒。青少年の家でせっかく着替えたシャツが

汗でびっしょりになった。車に乗り込みエアコンを全開に。『ここから南にいっても

タキユリが咲いてそうな雰囲気がしないので、さっき見かけた場所まで戻りましょう』と

話をして引き返す。高川の集落に差し掛かる所で、低い位置に咲いているタキユリが

目についた。早速車を停めて撮影会。白い花びらに薄いピンクのグラデーションと

赤い小さな斑点。斜面から垂れ下がった茎に上に向かって反り返った花弁が、

何とも優雅でそして可憐で見惚れてしまう。













黒滝峰の岩場・タキユリそしてウスキキヌガサダケの三点セットの今日の目的を完了。

『ご満足いただけましたか?』とあっちゃんに問うと、ニコリ顔を返してくれた。