KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC登山部2020.01.29 国見山

2020年01月30日 | 四国の山

今日のWOC登山部は以前から計画していたメモリアル(追悼)登山で、徳島の国見山に

登ってきました。一昨年WOC登山部では初めて国見山に登って雪山の楽しさを知りました。

その時は防火帯の下りを尻セードで滑り、『今度はソリを持って来よう!』と決めて、

昨年はその防火帯をゲレンデと名付けて、大の大人がキャーキャー言いながら遊びました。

その時一緒に登ったメンバーがこの国見山が最後の登山となり、故人を偲んでの登山でした。


メモリアルと言う事で天候に関わらず大勢のメンバーが参加。もちろん初めての雪山の方もいて

期待して参加してくれたのですが、予想通り山に雪は無し。道中でも車の中から山を眺めては

『雪は無いなぁ~』と話しながら上の駐車場に着きました。

少し雨もパラツキはじめ、全員カッパを着こんでスタートします。







僅かな望みにかけてヒップボード(ソリ)を持っていく麺法師さん




登山口の階段を登り樹林帯の中に。日差しもなく薄暗い道を進んで行きます。







杉林を過ぎると九十九折れの急登が始まります。静かな森の中に女性陣の賑やかな話声が響きます。







ジグザグ道が終わると防火帯の第一ゲレンデ?。雪が融けた後の道はぬかるんでいて注意しないと足を滑らせます。

やはりここまで来ても雪は一切見当たりません。IRIBITOさんのザックに付けた

二枚のヒップボード(ソリ)が揺れて擦れてカランコロンと空しく音をたてています。










第一ゲレンデから一旦傾斜が緩くなり、直ぐに第二ゲレンデの登りが始まります。

槍投げを失敗したような意味不明なポーズのヨウちゃん!










このゲレンデ(防火帯)を登りきりると1370mの標高点の下から左に道を折れ尾根道になります。

目新しい道標が一つ増えています。

尾根道はブナ林になり何本かの大木が大きく枝を広げて、幻想的な雰囲気を醸し出しています。














急登が終わって余裕が出てきた杉さん!








晴れた日でも雪の日でもない道ですが、霧に煙る道もそれはそれで雰囲気があっていいもんです。








避難小屋の脇を抜け山頂を目指しますが、いつも歩いている山頂直下の急登は通行禁止になっていました。

そのまま直進をして山頂から西に延びる尾根まで回り込みます。








尾根の分岐から最後に山頂を目指します。少しお疲れ気味?に見えるまゆりん。あと少しですよ!










やはり山頂もガスの中。昨年は360度の雪山の大展望を堪能しましたが、今日は一息入れた後記念撮影をして下山します。










一応麺法師さんは三角点でバンザイ!





初めて登ったやまじいやっさんも山頂標で記念撮影。

ひなちゃん・ゆかりん・ルリちゃんのかしまし娘?の三人も!











楽しみにしていた下りのゲレンデでは何人かが尻もちをつきました。

ぬかるんだ場所では登山道を避け、脇の笹を選んで下って行きます。










イメージしていた去年のゲレンデ!








登りは鈍行、下りは急行のヨウちゃん。カメラを構えているとなかなかおいしいとこ(尻もち)を見せてくれません。







杉林まで下って来ると次第に周りは明るくなってきました。登山口まで戻るとスタート時点では

全く見えなかった南側の景色が見え始めました。今日、唯一の眺望です。










思ったより早く登山口に着き、路面も濡れているのでお昼ご飯はひばり食堂に出かけることにしました。







ひばり食堂はあの美空ひばりにちなんだ名前の食堂で、名物のかつ丼のボリュームは

高知県のみならず、県外の人にも有名な食堂です。







とんかつが二枚載ったかつ丼はボリューム満点。あの田中陽希さんも立ち寄った時は、

なんとこの並盛の上をいくかつ丼大を注文したとか!

女性陣はさすがにミニかつ丼を注文。他にもとんかつ定食もカツカレーもかなりのボリュームです。










『もう晩御飯が食べれんね~』と言いながら店を出た後、空は青空が広がっていました。

登山あるあるの『山から下りてきたら晴れた!』です。







期待した雪山登山は不発に終わったメモリアル登山でした、幸い雨に降られることもなく、

静かな静かな山の中を11人で賑やかに楽しく歩いた国見山でした。

今シーズンもう一度雪の日にリベンジを誓って帰路につきました。

里山に遊ぶ 2020.01.24 竜王山

2020年01月24日 | 香川の里山
今週の水曜日は仕事でWOC登山部に参加できず、今日はアポイントも入っていなかったので

お休みをいただきました。ただ天気もイマイチなので近場で軽く歩ける所はないかと思案。

以前から里山歩きで参考にしていた東讃里山ボランティアガイドさんの

さぬき里山の道(径)紹介のページを見ていると、町内でまだ登ったことのない山がヒットしました。

その名も竜王山。地形図には載っていない山ですが、GoogleMapでは表記されている山です。


自宅から天野峠を越え鴨部地区から北に進んで行くと道の脇にさぬきの森 森林浴公園の広い駐車場があります。

ここに車を停めて道の反対側の『やまなみコース遊歩道』へと入って行きます。










入り口から遊歩道は擬木の階段が続いています。




階段を登り切り少し進むと花崗岩が風化した道になります。

道の脇には里山らしい羊歯が生え、少しずつ高度を上げていきます。







しばらくすると道の脇にコンパネに貼られた御殿山と書かれた案内板があります。

その昔松平のお殿様が狩猟をしに訪れていた山の様で、案内板の脇には今は草に埋もれていますが、

巾15m長さ80mほどの馬場と呼ばれる場所があります。

この場所でお殿様が馬に乗って走っていたのでしょうね。







御殿山を過ぎさらに進んで行くと尾根道の分岐に出ました。まずは竜王山を目指します。




分岐の案内板には800mと書かれていましたが、尾根道はアップダウンが続きます。

遊歩道ですから道は綺麗に整備されていますが、意外とこのアップダウンが堪えます。

前日に降った雨のせいか足元はしっとりと濡れ、海がが近いせいか何となく潮の香が漂ってきます。

鳥の囀りだけが聞こえる静かな静かな山道です。







最後の擬木の階段を登ると竜王山山頂に着きました。木々に囲まれ見晴らしは全くありません。

三角点と山名札がなければ山頂だとは気づかない。そんな場所でした。




160.9m 四等三角点「中尾」です。







一服した後は折り返して元の道に戻ります。







少し霧が流れたのか先ほどは見えなかった小田地区が薄く見え始めました。




分岐まで戻り今度は反対側に進んでみます。こちらの尾根道もきれいに整備され歩きやすい道です。

ほどなく尾根が開けた場所に着きました。地形図にある119mの標高点です。










標高点にはりっぱな石祠。さぬき里山の道の地図にはりゅうごんさんと書かれていますが、果たして?

ただなぜか右側の棟が欠けています。







この標高点からは小田地区とその奥の志度カントリー。反対側には先週歩いた五瀬山が見えます。







さらには日盛山の電波塔の左に五剣山と屋島

晴れていればなかなかの眺望ですが、今日の天気では・・・・。




霞んではいますが眺望を見ながら一息入れた後はまた分岐まで戻ります。

分岐からはアップダウンをして最後の階段を下って駐車場に到着です。







駐車場から今度は反対側の陽だまりコース・木漏れびコースへ歩いて行きます。

こちらも擬木の階段と幅の広い遊歩道が続いています。おそらくこの道は人の手ではなく、

土木業者の重機で造られた、そんな感じがする道です。







二つのコースの分岐から、まずは陽だまりコースへ歩いて行きます。

ここからも階段があり、階段が終わると少しアップダウンがあります。






道の途中から先ほど歩いた竜王山の山並みが見えます。




程なく展望台に到着。正面に日盛山。




折り返して今度は木漏れ日コースへ。




木漏れ日コースの展望台からはさらに西の五剣山や屋島が見渡せました。







竜王山の山頂こそ見晴らしがない山でしたが、その他では時折周りを見下ろせる

里山らしい眺望と整備された道に、5km、2時間。意外と楽しめた竜王山でした。


WOC登山部2020.01.15 ぐるりん志度2/3

2020年01月16日 | 香川の里山


今日は年明け初めてWOC登山部に参加。先週の天気予報では天気もイマイチだったので

雪山は諦め里山を歩く事にしました。ならば二週間前に歩いた地元の『ぐるりん志度2/3コース』なら、

メンバーも気に入ってもらえるかな?と思い案内しました。

丸亀組と志度ICを下りて直ぐのコンビニで待ち合わせ。まずは『明けましておめでとう!』の挨拶の後、

スタート地点の末工業団地の入り口付近に車を停めて出発です。




工業団地の入り口を横目に見ながらそのままアスファルト道を直進し、いつものように林道から電力の保線路へと

入って行くと、19番鉄塔の下で作業をしている人が一人。鉄塔を見上げると一番上で作業をしている人の

姿が見えます。『ひえ~!あんなところで!』高所に加えて、今日は冷たい風が吹いています。




感心しながら保線路を進んで行くと、今日最初の急登です。







一カ月ぶりの参加になるセニョさんも『キツイな~』と言いながら息があがっています。




次の鉄塔の下でも作業をしている人がいます。同じようにその上で作業をしている人がいて、

無線で『下を人が通るよ!』と連絡しています。作業員の人もこんな場所を歩いてくる人がいるとは思っていなかった様子です。




鉄塔を過ぎ尾根道を登って行くと石鎚神社です。北西に広がる眺望に皆さん見入っています。










石鎚神社からはすっかり葉の落ちたコナラの林の尾根を進んで行きます。

笹と露岩が現れると五瀬山山頂はすぐそこです。










山頂では北面を除いてぐるっと周りの景色が見渡せます。メンバーも感嘆の声をあげています。













ザックを降ろして一息入れ、最初の記念撮影。吹き上げてくる風は冬らしく肌を刺す冷たい風ですが、

その寒さを忘れてこの眺望はしばし見とれてしまいます。

杉さんも以前に訪れた時は天気が悪かったようで、眼下に広がる里山をそれぞれ特定しています。




ひと時山頂での眺望を楽しんだ後は次の熊高山を目指して縦走の開始です。

以前に山火事のあった尾根は遮る木々がなく、熊高山に続く峰々が見渡せます。

花崗岩の風化した尾根道は急坂で滑りやすく注意が必要です。
















急坂を下りると二体のお地蔵さんのある小サブ峠です。熊高山までの縦走路には

末地区から志度東に抜ける峠が何ヵ所かあります。

山おくさんとまゆりんがオオバヤシャブシの実の付いた枝を手に持って下りてきました。










全員が揃ったところで縦走路を樹林帯の中へ進んで行きます。道も明瞭で皆さんの歩く速度も上がっていきます。

ほぼ平らな道から少し下って行くと、今日の二つ目のお地蔵さんのある峠に着きました。

道の脇には七曲峠と書かれた案内板があります。














地形図で見ると高速道路の志度トンネルの上を過ぎ、さらに進んで行くと154mの標高点。

前回一人で歩いた時には気づかなかった高山と書かれた山名札が木に掛けられています。

『ここは高山でなく、低山やな~』とセニョさんがひと言。それでも一応恒例のばんざい!




154mの標高点を過ぎるとこの縦走路で唯一東への眺望が広がっています。

鴨部地区とその奥には津田町の北山が見えます。







しばらくするとしの谷峠への急な下り坂が始まります。振り返って足を滑らすシーンをと

カメラを構えてみますが、残念ですが?皆さん慣れた足取りで降りてきます。










切通になったしの谷峠からは直ぐに急登が始まります。足元の踏み跡は少し薄くなり、

木々に巻かれた赤テープを目印に登って行きます。













急登を登るとしばらくは平らな道。そして少し下ると最後の熊高山山頂への激坂です。

木々に掴まりながら手足で登って行きます。



















汗を掻き掻き息を切らせてやっとのことで熊高山山頂に着きました。

山頂からは南に木々の頭越しに南側の景色が広がっています。少し西側に下りた所の鴻ノ岩からは

眼下の野間池とさらに西側の景色が見渡せます。




鴻の岩の上であっちゃんのお株を奪うゆかりんがきれいにポーズ!

私はビビッて少し腰が引けています。







やっさんもチャレンジしますが、足元が切れ落ちた岩の上は・・・・。

『無理したらいかんよ~!』と。見ているこっちが股間がゾックとします。




時間は11時30分。まだお昼前ですが風の当たらない、山頂から少し下がった金毘羅宮の広場でお昼にします。










お昼ご飯を食べ終えた後は、最後の目的地の石鎚山へと、山裾へ下って行きます。

金毘羅宮からは参道になっているのか幅の広い道が続いています。落ち葉の積もった急な下り坂は滑りやすく、

女性陣がキャーキャー言いながら下って行きます。






山裾まで下りるとしばらくは下道歩きとなります。水路の脇にシロサギとアオサギがたむろしています。










野間池の西側に回り込み県道の脇を北に向かって歩いて行きます。野間池越しに先ほど登った熊高山。

その熊高山を見てコアラさんが、『今日のコース。何であの山に登らなかったん?』と。

『イヤイヤ、今登って来たばかりでしょう、コアラさん!』




石鎚山(日内山)の登山口となる霊芝寺(れいしじ)は松平家の菩提寺です。

寺院の裏山には2代目・9代目藩主の墓があります。

境内にあるトイレをお借りした後、ミニ四国霊場を通って石鎚山へと向かいます。










道の脇には札所を模した石仏が並んでいます。道は霊芝寺から回り込むようにして尾根へと続いています。




三体の石仏を過ぎると石鎚山の山頂に続く尾根道になります。ここでも花崗岩が風化した滑りやすい道になりますが、

道の脇の木々は低木になり、南側から西側の眺望が広がってきます。










五瀬山への登りからアップダウンの続く熊高山への縦走路と下道歩きと、皆さん足の疲れはピークに差し掛かってきました。

次第にペースも落ちて、しばらくこの景色を見ながら一息入れます。













この展望道を過ぎると石鎚山まではあと少し。

山頂は眺望もないので記念撮影をした後、北に続くオレンヂタウンへの道へ進んで行きます。










石鎚山の北に続く尾根道も整備されているので歩きやすい道です。時折里山らしい背の低い羊歯が生えていますが

綺麗に刈られています。




何度かアップダウンを繰り返し、前回一人歩いた時はショートカットで東側の藪の中へと下ったのですが

今日は安全を取ってそのまま北へと進んで行きます。

さすがに元気なゆかりんも『太ももが笑ってきた!』と。

『膝が笑うは聞いたことがあるけど、太ももがなんて聞いたことがない』とコアラさんがツッコミを入れますが、

さすがに皆さん相当疲れているようです。













112mの標高点をさらに過ぎると鉄塔広場。頭上では五瀬山で見たように頭上で作業をする人の姿がありました。

鉄塔の奥にはスタート地点の五瀬山が見えます。







鉄塔を過ぎ電波塔まで来ると末地区の里道に出ました。

ここからは工業団地まで最後の下道歩きです。








ショートカットをしなかった分距離が延び、11.5kmを5時間10分。皆さんよく歩きました。

最後に車の横でIRIBITOさんが持参してくれたお店の本格コーヒーを

これまたセニョさんがドリップ用のコーヒーポットで丁寧に淹れてくれます。







やはりいつものように歩いた後の疲れた体には最高です!







ほぼ同じ道を二週間前に歩いたにもかかわらず、やはり独り歩きとメンバーと歩くのでは

また違った雰囲気、楽しさのあった『ぐるりん志度2/3コース』でした。


今日はGPSのトラックを記録しなかったので、前回のトラックに加筆しました。


里山に遊ぶ2020.01.11 鶴羽山(剣山)

2020年01月11日 | 香川の里山
久しぶりに土曜日の休日。朝起きると昨夜のお酒のせいで頭がガンガンする。

食欲もなくしばらくテレビの前で横になっていたけれども、

カーテンの脇から明るい日差しが差し込んでいます。このまま家でぐうたらしていても勿体ないので、

重い頭と重い体を起こして出かけることにしました。

遠出はできないので近場でどこかないかとGPSの地形図を見ていると鶴羽山が引っかかりました。

地形図には山名のない山ですが、ネットで調べてみると鶴羽山は別名剣山とも云うらしい。

剣山は近くの門入ダムの北側にもあるのですが、せっかくなら登った事のない山に。

先週は三座巡って最後に登ったのが石鎚山だったので、これで年明けから石鎚山と剣山を制覇?する事になります。


田面峠の手前の立割地区を北に入り、ため池の上の少し道が広くなった所に車を停めスタートします。

案の定、体調は絶不調です。しばらくはアスファルト道を山裾を目指して登って行くと、腰の曲がったおばあさんが

畑仕事をしています。90度近く腰が曲がっているのに。とにかく昔の人はお元気です。




その民家を横目に見ながら更にアスファルト道は続いています。

すると道の脇に小さく黄色い塊を付けた木々の林。近づいて行くと蝋梅の可愛い花がそこらじゅうに咲いています。

これだけの蝋梅の林を見るのは初めてです。










さらに進んで行くと今度は道の反対側にもかなりの数の蝋梅。先日の強風のせいか道の上にも花がたくさん散っています。







するのその林の名中に何やらうごめく物体が。『イノシシ!』

そう言えば事前にネットで調べて参考にした『さぬき里山 自然探訪&トレッキング』さんのレポートにも

イノシシをたくさん見かけたと書いてありました。『げ・げ!』と慌てて傍にあった折れた竹を拾って臨戦態勢?。

幸いイノシシは反対側の斜面を駆け上って行きましたが、その後は二本の竹を打ち鳴らしビビリながら歩いて行きます。




ほどなく道の脇に今にも崩れそうな廃屋が。更にその奥にももう一軒廃屋があります。

地形図にもこの二軒の廃屋は載っていました。







最後の廃屋から道は次第に急な登りになっていきます。落ち葉に隠れた砂利道は滑りやすく、

特に今日はショートの靴底がすり減った靴を履いていたため、時折足が滑ります。




しばらくその砂利道を歩いて行くと電波塔に着きました。その電波塔の脇で腰を降ろしていつになくたっぷりと水分補給をします。

この辺りが今日一番しんどかった時間帯です。




電波塔の脇から尾根に取り付きます。尾根の林の中をしばらく歩いて行くと『ココ?』と思うような

鶴羽山山頂に着きました。木々に囲まれ山名札がないと見逃しそうな山頂です。

さらに先には歩きやすそうな尾根道が続いています。













見晴らしも全くないので次に西側にある265mの標高点を目指します。

電波塔まで一旦戻り、そのまま尾根道を進んで行くと標高点です。




ここからは北西から西側にかけての眺望が広がっていました。

さらに西側には花崗岩の風化した道?が続いています。

ここで一枚脱いで忘れた人がいたのか、木に上着がかかっています。










GPSを確認してみると山裾に見えるため池の近くに下りれそうなので、そのまま下って行きます。

普段はいている登山靴でもこの道は滑りやすそうなのに、今日の靴では全くグリップが効きません。

腰が引けながらズルズルと滑りながら下って行くと、尾根の先に大岩!




ここからの眺望も最高です。北西には津田湾の端から端まで一望でき、西にはさぬき市から更に三木町、高松市の里山が見渡せます。

南には笠ケ峰とその奥には阿讃の稜線が続いています。










しばらくその眺望に見入った後、先に進もうと大岩の足元を下ってみますが、滑るわ滑る。

そしてその先も崖になっていて、とても回り込めるよな場所ではありません。







仕方がないので下って行くのは諦めて、元の道に戻ります。

電波塔まで戻り砂利道を少し下ると枝に巻いたピンクのテープが風に揺れてゆらゆら。

そう言えば先程のレポートの中に、剣神社に続く尾根があると書いていたので、

テープの横を道の脇から南への尾根に取り付きます。道は明瞭で歩きやすい道です。




木々の間から先ほど下ろうとした岩壁が見えます。とてもじゃないけどあんな所『無理せず良かった!』




しばらくすると道の脇に自然石をくり抜いた手水鉢。その脇には祠の無い神社の跡があります。







ここでGPSを見てみると引き返すよりも、そのまま下った方が早そうなので進んでみます。

ところがこれが大きな間違いで、次第に尾根には木々が茂り立って歩く事が出来ません。

それでも屈んで、行く手を遮る細い枝を折りながら歩いて行くと、唯一この岩のところだけが開けていました。







度々GPSを確認しながら往路の道をめがけて藪の中に突入していみます。こうなるとイノシシ対策の?

竹の用心棒も持っていられません。両手両足を使って滑り落ちて行きますが、踏み外して尻もちどころか

背中全体を打ったり、つんのめりして前に一回転したり、久々に大苦戦です。










それでも何とか登って来た道に飛び出すことができました。靴の中や襟元から入った背中の小さな枝がチクチクします。







ホッとしながらアスファルト道を戻って行くと、往路で見た蝋梅の淡い香りが漂ってきました。

するとまた同じような場所で今度はウリ坊が道を横切って行きました。

また早速竹を拾ってカンカンと音をたてながら歩いて行きました。




結局、距離は3.8kmと短い距離なのに2時間30分も山の中をうろついていました。

真冬に似つかわしくない暖かい日和でたっぷりと掻いた汗と、イノシシで掻いた冷や汗に

二日酔いもいつの間にかどこかに飛んでいった、楽しい里山歩きでした。



2020年は地元の里山からスタート!

2020年01月07日 | 香川の里山
新年明けましておめでとうございます。

今年も一年、健康に(特にギックリ腰)留意して、元気に山歩きをしたいと思います。


昨年は年末年始以外の52回の休日の内、ギックリ腰と社内行事を除いて46回山歩きを中心に遊びに出かけていました。

さすがに正月くらいは家族サービスをしておかないと、今後訪れるであろう老後に不安が残ります。

年明けから奈良・大阪・兵庫と出かけて久しぶりに家族四人の時間を楽しみました。

奥様のご機嫌取りはこれで大丈夫?と思った最終日の帰り道。さっそく明日はどこの山に登ろうかと色々と考えたのですが、

久しぶりの一人での山歩きに、なかなかいい案が思い浮かびません。

結局、一番近場の五瀬山に登ることにしたのですが、それだけでは物足らないので、

五瀬山から南に歩いて熊高山、そしてさらに西側にある石鎚山まで足を延ばすことにしました。

このコースをさらに西にある雲附山まで廻ると、『ぐるりん志度里山健康ウォーク』のチャレンジコースとなりますが、

今回はそのほぼ2/3のコース。これならWOC登山部でも歩いてみてもいいかなと思い、下見を兼ねて歩いてきました。

このコースの五瀬山から熊高山までは『ぐるりん志度』が開催されるまでは、道も不明瞭で藪こき歩きの場所もあったのですが、

里山ボランティアの方々が整備してくれてからは、歩きやすい道になりました。


いつものように志度末工業団地の入り口に車を停めてスタートです。まずは工業団地に入らずそのまま北に舗装路を歩きます。

最終民家から左に折れて小さなため池の土手を渡り、林道を進んで行くと電力の保線路の杭があり、そこから山の中へ。

志度支線の19番鉄塔を横目に見ながら急登を登ると、支尾根の道になります。










ここからは幅も広く東へと道が続いています。途中、天野峠からの道との分岐を過ぎ、さらに登ると石鎚神社があります。







神社の前からは志度町の街並みを見下ろせます。

志度湾越しには五剣山屋島







家族旅行ではお寺ばかり巡っていたので、今年初めての神社での参拝を済ませ五瀬山へ。

尾根道では冷たい風が吹き上げてきますが、額には汗が吹き出し始めます。


山頂には石鎚権現の石祠。そして里山とは思えない大展望が広がっています。







先ほど石鎚神社から見えた志度の街並みの向こうには、高松市内のサンポートのシンボルタワー。




西には白山クレーター五座そして飯野山まで。

香川県の独特なおむすび山が点在しているのがよく判ります。




南側はこれから歩く熊高山へと続く尾根と阿讃山脈。そして東には東讃の山々の向こうには薄く淡路島が確認できます。










山頂でゆっくりと眺望を楽しんだ後、南に続く尾根を熊高山へと目指して行きます。ここからの尾根道は以前に山火事で木々が焼け、

その後に笹が生えた見晴らしのいい道です。尾根の突端からはその笹の中の踏み跡を急な坂を下って行きます。








鞍部まで降りると志度町の末から志度町東の鴨部への峠道。道の傍らには峠らしい石仏。

振り返ると今下りて来た五瀬山の笹の山肌が、広い範囲で山火事だったのが判ります。




鞍部からテープに沿って尾根を進んで行きます。小刻みにアップダウンを繰り返し、また石仏のある峠。







標高は100~150mほどですが、このアップダウンが意外と堪えます。

途中の風景はやはり人物が写っていないと面白味がないので、久しぶりに自撮りをしてみました。

以前独り歩きをしていた頃は、立ち止まっては三脚を出してよくこうやって写していました。

途中で一ヵ所、東側の眺望が広がっています。










最後の鞍部は切通しになっていて舗装路に飛び出します。ここからは少し道が不明瞭になりますが、

薄い踏み跡と赤テープを目印に急坂を登って行きます。熊高山山頂手前は今日一番の急登です。

最初にこの山を山頂から下った時は、もう少し西側を羊歯の海に溺れながら下ったのを思い出します。








山頂には四等三角点『脇』があり、少し下がった西側には鴻ノ岩があります。

岩からは眼下に野間池と長尾から三木にかけての眺望が広がっています。

一番手前に大鉢山。その右に白山さらに右には上佐山と日妻山が見えます。







五瀬山からここまで1時間20分。意外と時間がかかりました。

小休止をした後は西側へと下ります。初めてこの山に登った時は取りつきが判らず、東側から藪こきの急登を苦労して登ったら、

この西側のきれいな道があったので落胆したものでした。

少し下ると広場になっていて、壊れかけた菊の御紋のある古い祠があります。







広場からは参道になる落ち葉の積もった滑りやすい道を下って行きます。何とか尻もちもつかずに下りきると金毘羅宮と書かれた鳥居。

と言う事は先ほどの祠は金毘羅宮?。香川の里山ではこの金毘羅と石鎚、そして龍王が数多く祀られています。








熊高山を下った後は下道歩きです。麓をぐるっと回り込み野間池の突堤を歩いて次の石鎚山(日内山)を目指します。




【熊高山】



【石鎚山】



池の突堤からはスタート地点の五瀬山が遠くに見えます。




石鎚山は標高189.1m。愛媛県の本家?石鎚山(1981m)の1/10の高さであることから石鎚山と呼ばれるようになったそうです。

登山口となる霊芝寺でまずはお参りを済ませ、脇にある黒門をくぐってミニ四国霊場の道に沿って登って行きます。








ここにきてシャリバテのせいか、急に足が止まります。それでも何とかミニ霊場から尾根に上がり、

花崗土の滑りやすい山肌を登って行きます。







山頂には石鎚神社の祠が二体。

祠が鎮座する大岩に腰掛け、コーヒーと菓子パンでお腹を満たしてやっと一息つきました。







前回一人で『ぐるりん志度』を歩いた時は、一旦南に戻って願興寺へ下り雲附山へと歩いたのですが、

今日はオレンジタウンへの尾根道を初めて北へ向かって歩いて行きます。




そのまま進んで行くと車を停めた末地区とは反対に下りてしまうので、途中からGPSを見ながら下りてみます。

小さな沢を下り右に左に久しぶりに少し藪こきをして何とか里に降り立ちました。








10.5km、5時間弱の里山巡りは、正月の摂取カロリーを消費するのにちょうどいいコースでした。

標高にすると低い山ばかりですが、それぞれの山頂からはさぬき市の眺望が広がり楽しい里山巡りとなりました。

この冬WOC登山部でまた歩いてみたいと思った次第です。







今日のトラックの3Dです。