今日は夕方から整形外科の予約を入れているので、時間の読める場所で、かつ奥様が喜び
そうな花の咲く場所で、かつ少しは山の雰囲気を味わえる場所はないかと考えていたら、
アカリプタさんの梶ケ森の雲海と龍王の滝、そして南大王の福寿草の活動日記が目に入っ
た。しかしいつもの龍王の滝の駐車場からはまだ登れる状態ではないし、奥様もいきなり
登山という訳にはいかず、それなら山荘まで車を走らせれば、あとは山頂までのウォーキ
ング。山頂で雲海を眺めながらのコーヒータイムの後は、車で滝の駐車場まで降りて、
10分ほど歩けば龍王の滝。そこでマイナスイオンを浴びて、今週末まで開催している、
南大王の福寿草まつりを覗いてみるプランに決定した。梶ケ森にはもう何度も来ているけ
れど、雲海を見られたのは数回だけ、そして南大王は途中で看板を見るだけで行ったことの
ない初めての場所なので楽しみだ。
ところが高速を走って大豊ICで降り、国道32号線を走っても空は青空澄み渡り、雲海
の雰囲気は全くない。『今日は雲海はでていないな~』と途中で言い訳して、国道439
号線から山道に入る。すると道が細くなり枯れ枝や石ころが落ちているのを見て、助手席
で『キャ~キャ~』と奥様が騒いでいる。私にとってはまだまだ走りやすい道なのだが、
慣れない奥様にとっては怖いらしい。いつもよりスピードを落として走って行く。龍王の
滝から上の道を山荘まで車で走るのも初めて。冬季閉鎖している山荘前には当然だが車は
一台も停まっていなかった。
山荘の駐車場から山頂へ車道を歩いて行くと道の脇には雪が少し残っていた。するとその
道の先の木の枝がキラキラと光っている。『何だろう?』と思いながら近づいて行くと、
霧氷が融け始めて透明の氷の部分が残って、その氷に陽が当たって輝いていた。
まだ白い氷が残る木は青空の下でまるで花を咲かせているようだ。恐らく霧氷を初めてみる
奥様は、熱心に写真を撮っている。
山荘から続く直線の道が右に折れると次第に周りの景色が開けてくる。天狗の鼻越しに見
えるのは牛の背と天狗塚。さらにその奥に見えるのは西熊山だろうか三嶺だろうか?
明るい日差しが当たる南側はほとんど霧氷が付いていないけれど、山頂の電波塔近くになる
と北側には霧氷の林になっていた。
山頂にはザックを背負った男性が一人一眼レフで写真を撮っていた。『こんにちは!雲海が
でていなくて残念ですね。』と声をかけると、『でも霧氷がきれいですよ』と山頂から東を
見て教えてくれた。教えてもらった方を見ると、普段登ってくる登山道の斜面一面に白い霧
氷の花が咲いていた。
先日、娘にアマゾンでIPHONEを買ってもらって、帰省に合わせて届く様にしてもらい、
設定も全て娘にしてもらった奥様。今まで使っていたIPHONE10から最新の15では、
さすがに画面も写りも違うらしくて、もう何枚撮るの?というくらい写真を撮りまくって
いる。背が低く細い幹の木はまるでダンスを踊っているように見える。霧氷がついたアセ
ビの木はまるでカリフラワーの様。
山頂にある電波塔からは大きな音をたててけっこうな氷の塊が落ちてきている。
山頂の西端まで歩いて行くと遠くに石鎚山系の山々が並んでいる。そして東端からは牛の
背から祖谷山系の山々、そして緩やかに裾野を広げ堂々とした風格の国見山が見えた。
ベンチに腰掛けザックからおやつを取り出しコーヒーを淹れ一息入れる。雲一つないとは
今日のこの空。時々飛行機がその青い空に白いラインを引いていく。
登りは車道を歩いて来たので、下りは少し登山道を下ってみる。雪の残った道を歩くのは
しばらく里山でお茶を濁してきたのでとても新鮮だ。
ただ急な下り坂はやはり膝が痛くなる。一度車道に出てからは、ゆっくりと車道を歩いて
降りる。山荘まで戻り車に乗り込み、龍王の滝の駐車場へと降りて行く。駐車場には車が
一台停まっていた。さっき山頂であった男性の車だろうか。そして山際にブロックの上に
クリアのケースが置かれて注意書きが書かれていた。徳島大学の環境応用化学研究室がP
M2.5の調査をしていると書いている。徳島市内の大学からこんな山の中でデーターを採る
なんて・・・・・と思いながら横を通り過ぎる。
駐車場から龍王の滝は杉林の中の薄暗い道を10分ほど歩いて行く。途中から岩場になる
と歩き慣れていない奥様は足の運びが心許ない。
道の右下から聞こえていた水の音が、正面からも聞こえてくると龍王の滝が姿を現した。
いつもは龍王の滝と書かれた標識の辺りで写真を撮るくらいだが、今日はよく見ると滝壺
の際に大きく垂れ下がったツララが見えた。高知県にある滝で氷瀑になる滝は珍しいそう
だが、氷瀑にこそなっていなかったが、滝の岩壁を伝った雫が長いツララを作っていた。
龍王の滝のマイナスイオンをたっぷり浴びた後は福寿草の里へレッツゴー!
駐車場から八畝の棚田を眺めながら一旦砂防ギャラリーの手前まで下り、南大王川を渡っ
て集落の中をくねくねと登って行くと、南大王の広い駐車場に着いた。案内所で入場料を
払って『歓迎 福寿草まつり』と書かれた横断幕を潜って、石畳の道を登って行く。
いつもは寒峰や鶏足山、最近は阿佐尻山へ登って見ていた福寿草。先日は牧野公園でも咲
いていたが、ここでは5万株以上の福寿草が自生しているのは西日本でも珍しいそうだ。
駐車場から民家の間を縫うようにして続いている石畳を歩きながら、道の脇の畔に咲いて
いる福寿草を何枚も写真に撮って行く。
道の最上部にはテントが張られうどんやチラシ寿司が売られていた。その横の建屋の中で
は囲炉裏の中で芋と豆腐の田楽が焼かれていた。テントでは若い女性が、囲炉裏ではおじ
いさんが愛想よく『まあ座ってゆっくりしていきまい』と声をかけてくれた。
ちょうどお腹もすいた頃、うどんとお芋の田楽でお昼ご飯にする。囲炉裏の煙が立ち込め
る中、後から来た人たちがその囲炉裏の周りに座っておじいさんと会話をしている。薪の
煙の臭いを嗅ぎ、薪の炭から登る火の粉を眺めているとゆっくりとした時間が流れていく。
頂いたうどんは腰があって(冷凍かな?)出汁もしっかりしていてとても美味しかった。
その販売所の女性に、朝通りすがりに気になっていた定福寺の下の国道沿いに咲いていた
桜の花の名前を聞いてみると、『う~~ん、何ていう名前だったかな』と悩んでいる。す
るとその横にいたもう一人の女性が、『あんた、直ぐ近くに住んでいるのに』とツッコミ
を入れた。しばらく待ったが名前を思い出しそうにもなかったので、『早咲の桜ですね』
と言ってテントを後にした。
休憩所でお腹を満たして登ってきた石畳の道が急坂だったので、集落の中の舗装路を降り
て行く。稲を刈った跡の田の向こうに1102mの標高点の辺りだろうか、随分と伐採が進ん
だ尾根が見える。
梅の木の足元にも福寿草が咲いている。それにしても奥様、直ぐにスマホの容量がいっぱ
いになるんじゃないかなと思うくらい、ずうっと写真を撮っている。
駐車場から国道に出る間で、土砂崩れ防止のコンクリートの苔が生えた所を削って画を書い
ていた。誰が書いたのか?なかにはトトロの画もあって面白い。
福寿草でお腹がいっぱいになった後だけれど、今日のとどめで国道439号線の山手にある
定福寺に立ち寄る。梶ケ森に登るときにいつも定福寺の奥の院を通って登るので馴染みのあ
る名前だが、本寺をお参りするのは初めて。この寺には万葉植物園があるとされていたので、
事前にチェックしておいたのだ。
万葉植物園は全国にあり、万葉集に収録された歌に詠まれている植物を見る事の出来る植物
園だそうで、この定福寺はもともとその万葉植物の3分の2が自生している自然の植物園に
なっていて、全国で6番目の土佐豊永万葉植物園として開園したという。
本堂でお参りしているとほうきを持った老人が本堂の横から現れた。『どちらからお越しに
なった』と聞かれたので、『香川からです』と答えると、『それはそれは遠くからありがと
うございます』と仰った。どうやらこの寺のもとの住職のようだ。
住職にも『この下で咲いている桜は何て言う名前ですか』と尋ねると、『あれは個人が植え
た桜で、その人もなくなってしまった』とちょっと違う答えが返ってきた。
『この町も2万人以上いたのに今では3千人を切ろうとしている』『私もそろそろかなと思
っている』と嘆いている。まだまだお話が続きそうなので、『植物園はどちらですか?』と
尋ねて話を変える。教えてもらった通り植物園は本堂の東側のひっそりとした場所にあった。
植物園といってもその面影はなく、境内の中の道の脇に万葉集の歌碑が立ち、その足元に花
の名前を書いた木の札が立ち並んでいた。けっこうな数の花が自生しているようだが、この
季節にはほとんどが咲いていない。そんな中ですぐに目についたのがこのユキワリイチゲ。
そして植物園で目にした花たち
ユキワリソウ
コトブキフクジュソウ
バイカオウレン
セリバオウレン
この季節の花たちも、もう終わり掛けなのか少し元気がなかったが、境内の石段の周りにも
色々と小さな花が咲いていた。
定福寺をあとに国道に降りるともう少しで満開になりそうな桜並木。二度聞いて分からなか
った桜の名前は、家に帰って調べてみると寒緋桜だった。これでモヤモヤ感もすっきりして、
思っていた以上に花を見られた奥様も大満足の一日になった。
帰宅後に出かけた整形外科では、急な差し込む痛みは『半月板が損傷しているので仕方がない』
と言われてガクリ (T_T)/~~ 何か改善する方法はありますかと聞くと『大腿四頭筋を鍛えるの
もひとつの手段です』と教えてくれた。幸い手術をするまでではないと言われたのがせめても救
い。とは言え大腿四頭筋を鍛えるのには普通に考えると膝に負担がかかる。急に改善する術もな
くまだまだ時間がかかりそうだが仕方がないか!
そうな花の咲く場所で、かつ少しは山の雰囲気を味わえる場所はないかと考えていたら、
アカリプタさんの梶ケ森の雲海と龍王の滝、そして南大王の福寿草の活動日記が目に入っ
た。しかしいつもの龍王の滝の駐車場からはまだ登れる状態ではないし、奥様もいきなり
登山という訳にはいかず、それなら山荘まで車を走らせれば、あとは山頂までのウォーキ
ング。山頂で雲海を眺めながらのコーヒータイムの後は、車で滝の駐車場まで降りて、
10分ほど歩けば龍王の滝。そこでマイナスイオンを浴びて、今週末まで開催している、
南大王の福寿草まつりを覗いてみるプランに決定した。梶ケ森にはもう何度も来ているけ
れど、雲海を見られたのは数回だけ、そして南大王は途中で看板を見るだけで行ったことの
ない初めての場所なので楽しみだ。
ところが高速を走って大豊ICで降り、国道32号線を走っても空は青空澄み渡り、雲海
の雰囲気は全くない。『今日は雲海はでていないな~』と途中で言い訳して、国道439
号線から山道に入る。すると道が細くなり枯れ枝や石ころが落ちているのを見て、助手席
で『キャ~キャ~』と奥様が騒いでいる。私にとってはまだまだ走りやすい道なのだが、
慣れない奥様にとっては怖いらしい。いつもよりスピードを落として走って行く。龍王の
滝から上の道を山荘まで車で走るのも初めて。冬季閉鎖している山荘前には当然だが車は
一台も停まっていなかった。
山荘の駐車場から山頂へ車道を歩いて行くと道の脇には雪が少し残っていた。するとその
道の先の木の枝がキラキラと光っている。『何だろう?』と思いながら近づいて行くと、
霧氷が融け始めて透明の氷の部分が残って、その氷に陽が当たって輝いていた。
まだ白い氷が残る木は青空の下でまるで花を咲かせているようだ。恐らく霧氷を初めてみる
奥様は、熱心に写真を撮っている。
山荘から続く直線の道が右に折れると次第に周りの景色が開けてくる。天狗の鼻越しに見
えるのは牛の背と天狗塚。さらにその奥に見えるのは西熊山だろうか三嶺だろうか?
明るい日差しが当たる南側はほとんど霧氷が付いていないけれど、山頂の電波塔近くになる
と北側には霧氷の林になっていた。
山頂にはザックを背負った男性が一人一眼レフで写真を撮っていた。『こんにちは!雲海が
でていなくて残念ですね。』と声をかけると、『でも霧氷がきれいですよ』と山頂から東を
見て教えてくれた。教えてもらった方を見ると、普段登ってくる登山道の斜面一面に白い霧
氷の花が咲いていた。
先日、娘にアマゾンでIPHONEを買ってもらって、帰省に合わせて届く様にしてもらい、
設定も全て娘にしてもらった奥様。今まで使っていたIPHONE10から最新の15では、
さすがに画面も写りも違うらしくて、もう何枚撮るの?というくらい写真を撮りまくって
いる。背が低く細い幹の木はまるでダンスを踊っているように見える。霧氷がついたアセ
ビの木はまるでカリフラワーの様。
山頂にある電波塔からは大きな音をたててけっこうな氷の塊が落ちてきている。
山頂の西端まで歩いて行くと遠くに石鎚山系の山々が並んでいる。そして東端からは牛の
背から祖谷山系の山々、そして緩やかに裾野を広げ堂々とした風格の国見山が見えた。
ベンチに腰掛けザックからおやつを取り出しコーヒーを淹れ一息入れる。雲一つないとは
今日のこの空。時々飛行機がその青い空に白いラインを引いていく。
登りは車道を歩いて来たので、下りは少し登山道を下ってみる。雪の残った道を歩くのは
しばらく里山でお茶を濁してきたのでとても新鮮だ。
ただ急な下り坂はやはり膝が痛くなる。一度車道に出てからは、ゆっくりと車道を歩いて
降りる。山荘まで戻り車に乗り込み、龍王の滝の駐車場へと降りて行く。駐車場には車が
一台停まっていた。さっき山頂であった男性の車だろうか。そして山際にブロックの上に
クリアのケースが置かれて注意書きが書かれていた。徳島大学の環境応用化学研究室がP
M2.5の調査をしていると書いている。徳島市内の大学からこんな山の中でデーターを採る
なんて・・・・・と思いながら横を通り過ぎる。
駐車場から龍王の滝は杉林の中の薄暗い道を10分ほど歩いて行く。途中から岩場になる
と歩き慣れていない奥様は足の運びが心許ない。
道の右下から聞こえていた水の音が、正面からも聞こえてくると龍王の滝が姿を現した。
いつもは龍王の滝と書かれた標識の辺りで写真を撮るくらいだが、今日はよく見ると滝壺
の際に大きく垂れ下がったツララが見えた。高知県にある滝で氷瀑になる滝は珍しいそう
だが、氷瀑にこそなっていなかったが、滝の岩壁を伝った雫が長いツララを作っていた。
龍王の滝のマイナスイオンをたっぷり浴びた後は福寿草の里へレッツゴー!
駐車場から八畝の棚田を眺めながら一旦砂防ギャラリーの手前まで下り、南大王川を渡っ
て集落の中をくねくねと登って行くと、南大王の広い駐車場に着いた。案内所で入場料を
払って『歓迎 福寿草まつり』と書かれた横断幕を潜って、石畳の道を登って行く。
いつもは寒峰や鶏足山、最近は阿佐尻山へ登って見ていた福寿草。先日は牧野公園でも咲
いていたが、ここでは5万株以上の福寿草が自生しているのは西日本でも珍しいそうだ。
駐車場から民家の間を縫うようにして続いている石畳を歩きながら、道の脇の畔に咲いて
いる福寿草を何枚も写真に撮って行く。
道の最上部にはテントが張られうどんやチラシ寿司が売られていた。その横の建屋の中で
は囲炉裏の中で芋と豆腐の田楽が焼かれていた。テントでは若い女性が、囲炉裏ではおじ
いさんが愛想よく『まあ座ってゆっくりしていきまい』と声をかけてくれた。
ちょうどお腹もすいた頃、うどんとお芋の田楽でお昼ご飯にする。囲炉裏の煙が立ち込め
る中、後から来た人たちがその囲炉裏の周りに座っておじいさんと会話をしている。薪の
煙の臭いを嗅ぎ、薪の炭から登る火の粉を眺めているとゆっくりとした時間が流れていく。
頂いたうどんは腰があって(冷凍かな?)出汁もしっかりしていてとても美味しかった。
その販売所の女性に、朝通りすがりに気になっていた定福寺の下の国道沿いに咲いていた
桜の花の名前を聞いてみると、『う~~ん、何ていう名前だったかな』と悩んでいる。す
るとその横にいたもう一人の女性が、『あんた、直ぐ近くに住んでいるのに』とツッコミ
を入れた。しばらく待ったが名前を思い出しそうにもなかったので、『早咲の桜ですね』
と言ってテントを後にした。
休憩所でお腹を満たして登ってきた石畳の道が急坂だったので、集落の中の舗装路を降り
て行く。稲を刈った跡の田の向こうに1102mの標高点の辺りだろうか、随分と伐採が進ん
だ尾根が見える。
梅の木の足元にも福寿草が咲いている。それにしても奥様、直ぐにスマホの容量がいっぱ
いになるんじゃないかなと思うくらい、ずうっと写真を撮っている。
駐車場から国道に出る間で、土砂崩れ防止のコンクリートの苔が生えた所を削って画を書い
ていた。誰が書いたのか?なかにはトトロの画もあって面白い。
福寿草でお腹がいっぱいになった後だけれど、今日のとどめで国道439号線の山手にある
定福寺に立ち寄る。梶ケ森に登るときにいつも定福寺の奥の院を通って登るので馴染みのあ
る名前だが、本寺をお参りするのは初めて。この寺には万葉植物園があるとされていたので、
事前にチェックしておいたのだ。
万葉植物園は全国にあり、万葉集に収録された歌に詠まれている植物を見る事の出来る植物
園だそうで、この定福寺はもともとその万葉植物の3分の2が自生している自然の植物園に
なっていて、全国で6番目の土佐豊永万葉植物園として開園したという。
本堂でお参りしているとほうきを持った老人が本堂の横から現れた。『どちらからお越しに
なった』と聞かれたので、『香川からです』と答えると、『それはそれは遠くからありがと
うございます』と仰った。どうやらこの寺のもとの住職のようだ。
住職にも『この下で咲いている桜は何て言う名前ですか』と尋ねると、『あれは個人が植え
た桜で、その人もなくなってしまった』とちょっと違う答えが返ってきた。
『この町も2万人以上いたのに今では3千人を切ろうとしている』『私もそろそろかなと思
っている』と嘆いている。まだまだお話が続きそうなので、『植物園はどちらですか?』と
尋ねて話を変える。教えてもらった通り植物園は本堂の東側のひっそりとした場所にあった。
植物園といってもその面影はなく、境内の中の道の脇に万葉集の歌碑が立ち、その足元に花
の名前を書いた木の札が立ち並んでいた。けっこうな数の花が自生しているようだが、この
季節にはほとんどが咲いていない。そんな中ですぐに目についたのがこのユキワリイチゲ。
そして植物園で目にした花たち
ユキワリソウ
コトブキフクジュソウ
バイカオウレン
セリバオウレン
この季節の花たちも、もう終わり掛けなのか少し元気がなかったが、境内の石段の周りにも
色々と小さな花が咲いていた。
定福寺をあとに国道に降りるともう少しで満開になりそうな桜並木。二度聞いて分からなか
った桜の名前は、家に帰って調べてみると寒緋桜だった。これでモヤモヤ感もすっきりして、
思っていた以上に花を見られた奥様も大満足の一日になった。
帰宅後に出かけた整形外科では、急な差し込む痛みは『半月板が損傷しているので仕方がない』
と言われてガクリ (T_T)/~~ 何か改善する方法はありますかと聞くと『大腿四頭筋を鍛えるの
もひとつの手段です』と教えてくれた。幸い手術をするまでではないと言われたのがせめても救
い。とは言え大腿四頭筋を鍛えるのには普通に考えると膝に負担がかかる。急に改善する術もな
くまだまだ時間がかかりそうだが仕方がないか!