KAZASHI TREKKING CLUB

四国の山を中心に毎週楽しく歩いています。

WOC・登山部 2018.06.27大川原高原・旭ケ丸・高鉾山

2018年06月27日 | 四国の山
今週の登山部の山行を企画した時には、降水確率40%でした。

ちょっと微妙な天気なので今回は2プランを企画。

当日雨が降らなければ大川原高原から旭ケ丸(四国百名山)そして

高鉾山まで足を延ばすプラン1。

プラン2は雨が降れば、大川原高原のあじさいを見て旭ケ丸まで少し歩き、

山から下りて雨乞いの滝神山温泉という案です。


幸い今日は先週の予想からどんどん降水確率が下がり、夕方までは天気が良さそうです。

総勢9名、内女性が5名の参加となりました。

2台の車に分かれ、片や『おやどりチーム』。もう一方は『ひなどりチーム』です。

(チーム名の由来はあえてここでは記しません。)

『ひなどりチーム』は私と姐さん、お嬢様とFさんの4名。

途中のコンビニで買い物をして大川原高原を目指します。

コンビニで買ったパンを頬張る姐さんに。

お嬢様  :  『姐さん、それって朝食?』

姐さん  :  『まあ一応・・・・。』

お嬢様  :  『私、今食べたら登山口に着くころにお腹減るしな~』

お嬢様  :  『着くまでにお腹減ったらまた食べんといかんしな~』

お嬢様  :  『行動食で買ったビスケット、家で食べてしもうたしな~』

姐さん  :  『もう~黙っといて!あんたの食べる食べんの話は興味ないけん!』

お嬢様  :  『・・・・・・・! (T_T) 』


まずは姐さんから最初のブローパンチを繰り出されたお嬢様。しばらく後部座席で

静かになったと思っていたら、その内口をもぐもぐし始めました。(結局食べるんや!)


丸亀を出発して2時間30分程で大川原高原に到着し、

予想に反してそこにはきれいな青空が広がっていました。










そして高原に咲くあじさいも眼下に広がる景色に色を添えていました。







絶好の山日和ですが、唯一心配なのが隊長の麺法師さん

先週のあじさいの里で転倒した時に痛めたのか、アキレス腱の炎症をおこして

かなり痛そうです。また人のことは言えず、私もまだ左足の肉離れが今だ完治していないことです。

治療院の先生には

先生 : 『これだけ長引いてるのは、もう歳やからやな~』

私  : 『そしたら高校生なら、とっくに治っとん?』

先生 : 『あのな、高校生やったら家の中で転んで、肉離れにならんけん!』

私  : 『・・・・・・! ('◇')ゞ 』



準備をしているとお嬢様が、

お嬢様  :  『今日はストック持っていかんでも大丈夫かな?』

執事   :  『多分それほど高低差もないから』

お嬢様  :  『ほんだら荷物になるけん、持っていかんとこ!』と言うと、姐さんが

姐さん  :  『あんたまたどうせ何かあったら、嘘ついた言うて騒ぐんやから持っていっとき!』

とアドバイス。

お嬢様  :  『でも荷物になるけん止めとくわ!』 と

(後になって・・やはり・・・・問題が・・・。)



9時55分に駐車場をスタートして、まずは旭ケ丸まで高原牧場の脇の道を歩いて行きます。




今日は相当紫外線が強いだろうと、エスティシャンのお嬢様が完全防備をしていますが、

どう見ても今から銀行に押し入ろうとしている強盗にしか見えません!

こらこら、そんな失礼なことを執事が口走るもんじゃありません。

でもスターウォーズのストームトルーバーにも見えます。(笑)







旭ケ丸までの遊歩道は大きく育ったドウダンツツジの並木の脇を歩いて行きます。




足元にはシュンジュウギクがあちらこちらに咲いています。



その横にアオテンナンショウ。




しばらくすると展望台に到着。展望台の上からは東にずらっと並んだ風力発電と徳島市内の遠望。







展望台から少し歩くと旭ケ丸です。一応四国百名山になっていますが

周りは木々に囲まれ展望もなく、これが山頂?といった感じです。

いつものように山頂での万歳をする麺法師隊長。










旭ケ丸から日陰になった木々の下を歩き、『四国のみち』で整備された階段を

下って行くと『不動峠』です。







このお不動さんの少し先に、『高鉾山本峰』への分岐があったのですが、

四国の道の方が直進になっていて道もはっきりとしていたので

姐さんがお嬢様に

姐さん  :  『あんたならどっちに行く?』

お嬢様  :  『私はこっちに行くかもしれん!』と高鉾山の方の道を指さしました。

姐さん  :  『やっぱり!』

コース取りには不得手なお嬢さまを姐さんと一緒に笑ったのですが、これが大間違い。

予定していた今日のコースは右に曲がって登って行くのが正解でした。

お嬢様申し訳ありません!


そのまま四国のみちを下って行くと林道に飛び出し、

その時点でやっとさっきの分岐で間違ったのに気づきました。

登り返すのもめんどくさいので、そのまま林道を歩き先に高鉾山南峰を目指すことにしました。







陽が差し暑い林道をしばらく歩くと道の脇に南峰へ10分と書かれたの道標がありました。




入り口の脇にはヤマボウシが乳白の花を咲かせています。




麺法師さんの『山帽子』と『ヤマボウシ』!




林道からは道標のとおり10分ほどで高鉾山南峰に着きました。

山頂は下草も刈られ、地元の人のてによるのか小さい木のベンチとテーブルがおいていました。




ベンチに腰かけると東に勝浦町から阿南市への展望が広がっていました。







南峰から一旦林道へ戻り、杉林の中を本峰への道を登って行きます。




杉林を抜けると高鉾山本峰と梅ノ木峠への分岐の3差路の広場に出ました。







足を痛めている麺法師さんを待つ間、木陰でしばしの休憩です。

広場にはネジキの花が咲き、シロモジが実をつけていました。






ここでOさんが

Oさん  :  『今日はカッパ(雨具)から何から色々と持ってきたんよ!』と

それを横で聞いていたお嬢様が

お嬢様  :  『え?河童連れてきたん?』 と


前回稲叢山で林道を車を走らせていた時にも

目の前を子猿が横断したので、

執事   :  『あ!猿や!』

といったら助手席にいたお嬢様が

お嬢様  :  『え?鮫?』 と

執事   :  『鮫?ありえんやろ~!』 と言うと

お嬢さん :  『KAZASHIさんは活舌が悪いんやわ~』

と逆に咎められました。 

でも今回の発言ではっきりしました、私の活舌が悪いではなく

そもそもお嬢様が・・・・?


ここで麺法師さんに様子を聞くとまだ歩けると言う事なので、

見晴らし岩まで歩いてみることにしました。

広場から見晴らし岩までは意外とどんどん下って行きます。

『これ、また登らんといかんのやな~』などと言いながら歩いて行くと、道の右側に

少し開けた場所がありました。見晴らし岩からは高鉾山本峰から大川原高原に続く稜線が見渡せます。




ここで丁度お昼前なので昼食にすることに。

相変わらず立ったまま食事をするコアラさん。

井戸はないけど井戸端会議に話が弾む女性陣。







昼食を済ませて高鉾山本峰へと折り返します。

腰を降ろしてご飯を食べた後の登り返しはなかなかキツイ!

なんて言いながら息を切らせて登って行くと先ほどの三差路に。

そこからしばらく歩くと本峰に着きました。

ここにも先ほどの南峰と同じような、ベンチとテープルが置いてありました。

いままで小さな木彫りの『ヤッホー地蔵』は他の山で見かけたことはあるのですが、

ベンチに彫られた『ヤッホー地蔵』は初めて見ました。







本峰からは急坂を下って行きます。

まずは足を滑らせ肉離れが悪化しないように、十分に注意しながら下って行きました。

もちろん準備の時に話した通り、お嬢様が騒ぎ始めないうちに先頭で降りて行きます。

予想通り、後ろではお嬢様がブツブツ文句を言っていたようです。










そんな下りを他の女性陣はスイスイと下ってきました。

『登山部強者乙女隊』のメンバーです。

お嬢様も早くこのメンバーに入れるようにね・・・・。




不動峠で後続を待っている間に倒木にへばりつくヒキガエルを姐さんが見つけました。

夜行性のためか近くによっても逃げようとしません。




その倒木に後ろからやってきた麺法師さんが差し掛かったところで

『麺法師さん。足元!』と言うと、何を勘違いしたのか

さっきまでゆっくり歩いていた麺法師さんが、飛び跳ねて走って行きました。


ここからは尾根道の階段を登らず、トラバース道を歩きます。




一カ所だけ少し道が荒れてロープが張られた場所がありましたが、皆さん問題なく渡って行きます。

期待してカメラを構えてお嬢様を待ち構えていたのですが




もちろんお嬢様も・・・・!難なく?




トラバース道は尾根道の一段下についた道です。途中で姐さんが脇に咲く花を見て

姐さん  :  『KAZASHIさん、これ何か分かる?』 と

私    :  『スイカズラじゃないですか?』と言うと

姐さん  :  『そう金銀花(きんぎんか)ともいうんよ!』


さすが薬膳師の姐さん今まで他の花には目もくれなかったのに、生薬になるという

金銀花を見た途端にテンションが上がっています。







最初に見つけた場所からは姐さんテンションMAXの金銀花ロードでした。

そして足元にはフタリシズカかな?





最後に木々のトンネルを抜けると大川原高原へと戻りました。










駐車場に戻ると朝はシャッターの降りていた一軒茶屋が開いていて、

表の椅子にも何人もの人が腰かけソフトクリームを頬張っていました。

私たちも早速ソフトクリームを注文して腰を降ろしました。







珍しくビールを頼んだ姐さんがテーブルに戻ってきて

『このビール全然冷えてないわ!ぬるいわ!』


既にビール注文した後にそれを聞いたお嬢様が茶屋のおじさんに

お嬢様 :  『ビールが冷えてないようやから、やっぱりソフトクリームにするわ~』とキャンセル

ソフトクリームが出てきたところで

お嬢様 :  『やっぱりビールは冷えてないと美味しくないもん!』 と甘えた口で言っています。

それを聞いたおじさんが気を利かせたのか、

おじさん : 『氷があるから入れようか!』と言ってくれました。

するとお嬢様は

お嬢様  : 『あのね~後ろの人がソフトクリーム注文するらしいから、私やっぱりビールにする!』


(;´Д`) さすがお嬢様でございます!

ここで皆さん誤解のないように。お嬢様はけっしてわがままでなく、山から下りて

渇いた喉を冷えたビールで潤したい。その一途な思いからのやり取りでございます。


お嬢様が満足げに氷を入れたグラスとビールを持ってテーブルに戻って来ました。




とてもうれしそうに帰りも車を運転する執事の横で、ゴクンと!




帰りの車中では『ひなどりチーム』の中では、10歳近く歳が若いFさんが

時折コクリコクリと・・・・。




と思っていたら、往きで見つけた無人販売所で捥ぎたてのトウモロコシに、テンションアップ!




予定していたコースは道を間違え短縮。歩行距離6.8㎞、行動時間4時間の梅雨の合間の山歩き。





当初の天気予報で軽めに計画した今日の山行でしたが、気温も上がり日向では湿気も多く、

そろそろ、もっと標高の高い山にしなくては!と次回はどこの山に登ろうかと

考えながら家路に着きました。


WOC・登山部 2018.06.20 あじさいの里・黒沢湿原

2018年06月21日 | 四国の山
先週は梅雨の晴れ間で快適な山歩きが出来たのですが、

今日は天気予報通りの雨の一日でした。しかも梅雨前線が活発になり

局地的な大雨が予想されていました。山に登ってもやはり山頂からの景色が

見えないと楽しみが半減します。雨具を着けての山歩きも汗を掻いて蒸せるし

濡れるし・・・・・という事で、今回は傘をさして歩けるくらいのコースを企画しました。

題して 『あじさいと大福と高原そして湿原をそぞろ歩き』

新宮町の『あじさいの里』を散策して、予定では『塩塚高原』

そして『黒沢湿原』を歩くことにしました。

山に登らずとも登山部!毎週少しでも歩けたらOKとします。


丸亀のいつもの集合場所をいつもよりゆっくり目の8時過ぎに出発。

高速を走り新宮ICを降り『道の駅 霧の森』に9時過ぎに着きました。

『さぁ~まずは霧の森大福』を買いましょうと、販売所まで

行ってみると、営業時間が10時から・・・・・( ;∀;)。










晴れていれば近くを散策して時間も潰せるのですが、小雨の降る中まだ1時間近くも

あるので、まずは次の目的地の『あじさいの里』へ行くことにしました。

これって本当に国道?と思うような国道319号線を、東に車を走らせると

上山中野地区の集落に『あじさいの里』の会場がありました。

国道の南側の山の斜面には約2万株のあじさいが植えられ、

今度の日曜日には『あじさい祭』が開催されるようで、

地元の人たちでテントを張ったり、物産の販売などの準備をされていました。







国道に脇に建つ、『あじさいの里』と彫られたりっぱな石柱の横から

綴れ折れの坂道を登って行きます。一番上の展望台まではけっこう高度差があり

傾斜も急なので運動になります。でもそこは山登りに比べれば苦になりません。


しかし『山に登らずとも毎週少しでも歩きましょう!』が信条の登山部のはずが・・・。

『え・え~! ( ;∀;) 』

入り口のすぐ上にあったモノレールに乗り込むメンバーの姿が・・・・!

まさかの隊長自ら先頭の座席に座っています。










あじさい畑の中を縫うようにして続くコンクリート道は、苔が付き雨に濡れていて

滑りやすくなっています。未だ完治しない肉離れに『今、滑ったりしたら前の3倍くらいは痛いぞ!』

治療院の先生に脅かされているので、最善の注意をして登って行きます。

途中で先ほどの軟弱(笑)メンバーの乗ったモノレールが登ってきました。




その様子を見て横にいたお嬢様が

お嬢様  :  『私、乗らんでよかったわ!』

執事   :  『なんで?』

お嬢様  :  『だって怖いやんか~』

執事   :  『怖い?こんなんが・・・!(ええ歳したおばさんが~)』

お嬢様  :  『でもジェットコースターは大好きなんやけどな!』

やはり意味不明・年齢不詳のさすがのお嬢様です。

農業用のモノレールは一本レールなので安心できないようです。

なるほど最後はあんなところを登って行きます!少し怖いかも!







振っていた雨も止み始めて湿度が上がってきたせいか、額に汗が流れ始めました。

雨に濡れたあじさいは生き生きとして、何十色もの色をちりばめたパレットの中を歩いて行きます。










時折霧が流れ幻想的な景色に歩みが止まります。

途中の藁ぶきの東屋が展望台までの中間地点。

思ったより距離があり暑くなってきたので上着を一枚脱ぎます。







やっと登り切った展望台にはすでに先ほどモノレールで登ってきたメンバーが到着していました。

見下ろすとまるで霧の中にあじさいが浮かんでいるように見えます。










雨も止み帰りは登りよりさらに足を滑らせないように注意しながら下って行きます。

株によっては子供の顔位の花も見られます。

するとお嬢様が『あじさいはこの周りの花弁が花じゃないの知ってました?』と

杉さんに説明しています。普通花のように見えるのは『ガク(装飾花)』といわれるもので

実際の花は中央にあるごく小さなところが『真花』だそうです。

『なかなか物知りでございますね、お嬢様!』










のんびりと『あじさいの里』を歩いた後は、先ほど買いそびれた『霧の森大福』を買いに

一旦、道の駅まで戻ります。私も一応奥様のご機嫌取りに買い求めました。

ここで一旦作戦会議。まずは霧がかかって見晴らしは

全く望めないだろう『塩塚高原』はパスすることに。

そしてお昼をどこで食べるか・・・・と言う事で、次の『黒沢湿原』でお弁当に

することにしましたが、まだお弁当を買っていないメンバーもいたので、

途中の道中でコンビニがあったかな?と話しながらたしか32号線沿いにあった

ローカルなコンビニを目指しました。




大歩危のセブンイレブンが閉店となったので阿波池田から大豊の間の32号線沿いでは

唯一のコンビニとなってしまいましたが、ローカルと侮るでなかれ、意外とお店で作ったお弁当や

総菜が充実していて隠れた名店でした!(笑)


お昼ご飯の準備が整ったところで『黒沢湿原』へと車を走らせます。

コンビニから北に走り一旦吉野川の対岸に渡って、県道269号線を走ります。

狭い道を対向車に注意しながら走ると周りに何もない林の中から

突然集落が現れます。

『おっ!街や』なんて上から目線でメンバーが話をしています。

平日の『黒沢湿原』の駐車場には他に車はなく、南に向かって広がる湿原の木道を歩いて行きます。











さっそく足元の『ウツボソウ』がメンバーを出迎えてくれました。










花の時期にはまだ早いので、いつもより閑散とした湿原ですが

それでも木道や小路をおしゃべりしながらのんびりと歩いて行きす。

途中の休憩所でお弁当を広げます。休憩所の下で腰を降ろしていると

また雨が降り始めました。







昼食を終えて湿原の南端にある『たびの尻滝』まで歩きます。

途中の水の溜まりには『ヒツジグサ』が雨粒の落ちる

水面に白い花を咲かせていました。







お嬢様が長靴を履いて先週覚えた『渡渉や、渡渉!』と言いながら

石の上を渡っていっています。













駐車場から約2㎞歩いていつも訪れる夏場だと『えっ?これが滝!』

思ってしまうくらいしか水が流れていない『たびの尻滝』ですが、今日は初めて見る水量です。













帰りは往きと違う対岸を歩きます。途中の『サギソウ園』では随分と

目を凝らして歩いたのですが、やはり『サギソウ』も花はなくまだまだ早いようです。




道の脇に数輪、背の高い『ハンカイソウ』が黄色い花を咲かせ、目立っていました。




今日は予想していたよりも強い雨になることもなく、傘をさしての散策の一日でしたが

思っていた以上に『おじさいの里』の雰囲気が良くて、メンバーも喜んでくれました。


先週の『稲叢山』では何ともなかった左足でしたが、今日はなぜか滝からの帰り道で

股関節が抜けるような感じで、最後は歩くのもおぼつかなくなりました。

一旦家に帰り治療に行くと先生が『外側の筋がめちゃくちゃ張ってるわ!これは痛かったやろ!』と

言いながら、悲鳴があがるほどの強さでもみほぐしてくれました。

『あじさいの里』の下り坂で滑らないように庇いながら歩いたせいかもしれません。

この梅雨の時期が終わり、本格的な山登り?までには完治しないと、

と少し焦りはじめた楽々散策の一日でした。


WOC・登山部 2018.06.13稲叢山(2)

2018年06月14日 | 四国の山
三週間前に歩いた『稲叢山』は雨の山行でした。

本当なら『渓谷コース』を歩きたかったのですが、安全な『トンネルコース』

歩きました。お目当ての『オオヤマレンゲ』はまだ蕾で、しかも山頂はガスの中。


今週は久しぶりの梅雨の晴れ間が天気予報で早くから予想されていたので、

まだ間に合うかもしれない『オオヤマレンゲ』と念願の『渓谷コース』を歩くことにしました。

参加者は11名。車2台に分かれて現地の登山口まで向かいます。

私の車には『姐さん』『メスコアラお嬢様』そして最年少の『トッシー』

3名が乗り込みます。


いつものように途中で『メスコアラお嬢様』をピックアップ。

今日も一日お嬢さんの執事役です。

ところが前回の『稲叢山』のレポートの書き方が悪いと早速車の中でご指導が始りました。

お嬢様  : 『あんな端折った書き方したら、わたしがワガママな性悪女みたいやんか!』

執事    : 『いえいえ、決してそんなつもりで書いたわけではありません。』

お嬢様  : 『あれ読んだら、みんながそんな風に思うやんか! (;・`д・´) 』

執事    : 『申し訳ありません。次回訂正をしておきますので!』

お嬢様  : 『もう遅いわ!私の事はもう書かんといて!』

(それではネタがなくなるので、そんなわけにはいきません。 ( `ー´)ノ )

と言う事で、メスコアラお嬢様は決してそんな性悪女ではなく、心の清い素晴らしい女性なのです!

もし前回勘違いをされた方がいらっしゃったら、そのイメージは払拭してくださいね。


というやり取りをしながら次の集合場所の『姐さん』の自宅へ向かいました。

少し早く着いたので自宅前で待っていると、ここで待ち合わせをしているはずの『トッシー』の

車が見えません。『まだ少し早いからやわ』と二人言いながら車の中でいると、

やはり姐さんが一人だけ歩いてくるではないですか!

でた・でた・でた~!トッシー十八番(おはこ)の朝寝坊。

電話をしても留守電になっていて繋がりません。

仕方がないので1号車との集合場所のコンビニに向かうと、

諦めかけていたところにやっと電話がかかってきました。

朝ごはんの買い物を済ませてまた姐さんの自宅に舞い戻り、トッシーをピックアップ。

もちろん車の中ではトッシーに三人から突っ込みがはいりました。

何やら今日は朝から前途多難な2号車です。


豊浜PAで残りの2名を1号車でピックアップした後、

西条市で高速を降り国道194号線を南下します。

前回この道沿いにあるという『名水』を汲むために、5リットルのペットボトルを

二本持ってきたお嬢様でしたが、結局行きも帰りも見つけることができずに、

大きな荷物が仇になってしまったので、今日こそはと言う事で

わざわざその為に助手席に乗り込んだお嬢様の表情が、次第に変わってきました。


お嬢様  :  『私、ここから真剣やから』

トッシー :  『メスコアラさん、頑張って!』

お嬢様  :  『しゃべらんといて!』

車内はシーンと静まり返ります。すると・・・・道の脇にきれいに咲くアジサイを見て

お嬢様  :  『わ~アジサイがきれい!』

(自分がしゃべらんといて、言うたんちがうんかい!)

結局それらしい『水口』はあったのですが、『水口の下に台があったはず!』と言われて

行きでは見つからずに終わってしまいました。



いつも以上に前置きが長くなりましたが、予定より少し時間がかかって登山口の『稲村ダム』に到着。














管理事務所の横にあるトイレで用事を済ませて、

ダム湖の畔にある『渓谷コース』の登山口をまで歩いていきます。

一番後ろを歩いていたメンバーで今日のコースの話になり、『鎖場』の話がでてきました。


お嬢様   :  『鎖場?何それ聞いてないよ!』

執事    :  『ハイ、案内にはわざと書きませんでした。』

お嬢様   :  『そんなん聞いとったら、こんかったのに!』

執事    :  『ハイ、そう思って書かなかったんです。』

執事    :  『じ・じ・実は何カ所か渡渉もあるようです・・・・。』

お嬢様   :  『渡渉?って何?』

執事    :  『沢を渡る事でございます、お嬢様。』

お嬢様   :  『も~!だましたな!』



しばらくすると随分前を行くメンバーから何やら声が上がっています。どうやらニョロさんがいたようです。

一番前を歩いていた『麺法師さん』が、ウサイン・ボルトなみのダッシュで

こちらに走ってきて、最後尾に戻って来ました。よっぽどニョロさんが嫌いなようです。


登山口を10時10分にスタートです。










登山口からは最初は沢の左岸を歩きます。砂防ダムの横を過ぎると渡渉が始まります。

足場の岩がしっかりしているのでお嬢様も問題なく渡っていきます。







最初の沢を渡り切ると『山頂小路コース』との

分岐です。ここから右に折れ何度かまた沢を渡っていきます。しばらくすると最初の滝が現れました。

高さはそれほどでもないのですが、二股に分かれたきれいな滝です。




沢を巻くようにして登って行くとまた今日二つ目の滝です。










滝を過ぎさらに登って行くと、岩屋の下をくぐるような道。オーバーハングした岩の下には

誰が始めたのか『つっかえ棒』が岩を支えるようにして並べられています。







岩屋を過ぎコンクリートの踏み板になっている梯子を登ります。

この梯子は巻き道もあるのですが、お嬢様も今日は苦も無く登って行きます。

なかなかの進歩です。




梯子を登り切りさらに進むと、

今までの滝の中では一番落差のあり、見ごたえのある『二段の滝』です。




この辺りからまだ完治していない『肉離れ』が痛み始めました。登山道を普通に歩くのは

何ともないのに、やはり渡渉などで足が滑りそうになり、突っ張ったりしたせいかもしれません。

膝を曲げると太ももの裏側が突っ張り傷みます。

『二段の滝』をしばらく鑑賞した後、予想以上の滝の多さに皆さん『いいコースやね~』と

言いながら歩いて行くと、道の左側に大きな岩が続いています。

すると岩の上からコアラさんの『こっちやで~!』と呼ぶ声が。

見上げると岩には鎖がかかっています。岩の下に続く道のずっと向こうには麺法師さんの姿もあります。

コアラさんが『この上が伝説の洞窟みたいやで』と言っています。ここから鎖を登って洞窟を通り、

麺法師さんのいる方へ降りて行ける道があると思いお嬢様に、


執事  :  『どうする?鎖を登らんでも、道は麺法師さんの方へ行けるから!』というと

お嬢様 :  『コアラさんが登れたんやから、私も登れるわ!』

お嬢様はどうやら高所が苦手な『杉さん』とコアラさんを

勘違いしているようです。


お嬢様は下りとか高さにはめっぽう弱いのですが、鎖を登るのは足元をあまり見ないようにすれば

高さを感じず、そこそこ登れるのであります。二本のストックだけお預かりすると、

お手伝いせずとも自力で登ってきました。




お嬢様が登ち切ったのを確認して洞窟に向かうと、

先に着いていたメンバーが何やら不思議なポーズを!




どうやらこんな写真を撮っていたようです。

まさに『千手観音!』 お見事です!



今日が結婚記念日というF夫婦はLOVE・LOVE写真!





そのうちにお嬢様も到着したのですが、どうやらこの洞窟で道は行き止まりのようです。





執事  :  『お嬢様この洞窟で行き止まりなので、引き返さないと行けません!』

お嬢様 :  『え~!あの鎖を降りるん!』

執事  :  『ハイ!そのようでございます。』

お嬢様 :  また嘘ついた~!嘘つき! (;`д・´) 』

執事  :  『ですから、鎖を登らずにそのまま道を歩いたほうがと申し上げたのに・・・』

お嬢様 :  『登りはいいけど、あんなん絶対よう降りんわ!』


口を尖らせてしゃべるお嬢様を何とかサポートするからとなだめすかして、いざ鎖場へ!

いつも優しい麺法師さんがサポートしてくれているので

私は撮影を!すると上からお樹様から罵声が飛んできました。『撮らんといて!』

私、執事は面白がってとかネタ作りにとかで撮影しているわけではありません!

お嬢様が山で成長していく記録を撮るという使命感からなのです。

いくら叱責されようとも、こればかりは譲るわけにはいきません! ('◇')ゞ







しかし以前だったら絶対に無理なこの鎖場も、ここのところの山行でお嬢様も

少しずつスキルアップしていました。足の置き場を教えてもらいながらとはいえ

意外とすんなりとクリアーすることができました。

『お嬢様!執事は嬉しゅうございます!』

少しオーバーハング気味になって足元の見えないこの鎖がクリアーできれば、

もうどこにでも行けますよ!







『伝説の洞窟』で皆さん楽しく写真を撮った後岩の下を進むと登山道から少し外れたところに『礫の滝』

そそり立つ両側の断崖の隙間を登って行くと

高い断崖の上から水の流れとともに、たくさんのしずくが落ちてきています。













このコース最後の滝を断崖の間に挟まれるようして見学した後は、道は急坂になります。

道の脇には『シャクナゲ』が現れ、そろそろ尾根に出るようです。

シャクナゲ林からは支尾根を登って、三つのコースが合流する分岐まであと少しです。




最後に3メートルほどの岩の鎖を順番に戻って行くと、











次第に頭上が明るくなりはじめ、支尾根道のブナやシロヤシロの林の中を歩き、

太くて大きな倒木を過ぎると、分岐に到着しました。




分岐では先に着いたメンバーと高知から来たらしい1組のグループが休憩していました。

そのグループの人に『アケボノツツジ』の事を聞くと、

どうやら鉄塔広場には一輪残っているだけとのこと。

取りあえず山頂を目指し、帰りに鉄塔広場に寄り道することにしました。





二つほどのピークを越え、前回姐さんが足を滑らせた『根っこ坂』を登りきると

『稲叢山』山頂に着きました。前回はガスがかかって何も見えなかった山頂テラスからは

南から西に、そして北への展望が広がっていました。

目の前に広がる峰々には雲がかかっていて山の特定ができませんでしたが

それでも前回に比べると格段の景色です。







『渓谷コース』で写真ばかり取っていたので、予想以上に時間がかかり出発も遅かったので

この山頂でお昼ご飯にしました。(予定では下山後に昼食でした。)










麺法師さんも三角点でのお決まりのポーズ!

ここ最近麺法師さんはズボンの裾を捲り上げ、昔のニッカボッカ風の

このスタイルがお気に入りの様です。








お弁当を食べて腹ごしらえを済ませた後は、テラスの先にあるもう一つの展望テラスに!

ここからは車を停めた『稲叢ダム』が見下ろせます。







遮るもののないテラスの端からは、高知の山々が!

雲がなければ太平洋まで見渡せそうです。




身軽な姐さんと今日初参加のFさんは、さらに一段下のテラスに平気で突端に立っています。





若干二名は怖がって覗き込むだけで下まで降りようとしません。







テラスの周りにはかわいいスズランの花のような『ドウタン』が咲いています。







山頂から折り返し分岐まで戻る途中で、最後にいたコアラさんの『お~い!』と呼ぶ声が。

『お~い!こっちやで!』と返事をしても、声が返ってきません。

仕方がないのでFさんが走って様子を見に戻って行ってくれました。

(さすがトレランをやっているだけのことはあります)




無事コアラさんとトッシーが到着して、分岐から鉄塔広場までお目当ての

『オオヤマレンゲ』を見るために寄り道をします。




鉄塔広場には先ほどのグループの人が教えてくれた通り、一輪だけ花が残っていました。

前回は早すぎて蕾でしたが、今回は少し遅かったようです。

西門山の方にはまだ数輪の花が咲いていると

教えてくれたのですが、今回はここからまた分岐まで引き返します。

広場から見える山の稜線も雲がかかっていてどこの山か特定ができません。










皆さんが一通り写真を撮った後、先ほどの分岐まで戻って行きます。

途中にある電力のグレーチングの橋では、やはりお嬢様が躊躇しているので

前回の西赤石山で『杉さん』のザックに掴まって渡っていたのを思い出し、


執事  :  『お嬢様!私めのザックにお掴まりください!』

お嬢様 :  『ありがとう!』

しめしめ、これで私の株が上がると思いながら渡っていると、『歩くのが早い!』

お叱りの声が後ろから聞こえてきます。・・・・・・ト・ホ・ホ!





分岐まで戻ると鉄塔広場までは行かずに休憩していた姐さんが、

『さっき送電線コースから登ってきた人たちが、

オオヤマレンゲがけっこう咲いてるよ!』と教えてくれたと!

マジ!せっかく寄り道したのに、帰り道に咲いていたなんて。

皆さんで見落とさないようにとゆっくりと下って行きます。

その途中で私がお嬢様に

『オオヤマレンゲは前にも言ったけど森の貴婦人なんやけど、直ぐに枯れ始めて茶色くなるんや!』

『そうなったら森のおばさん!や』というと、後ろからストックでつついてきました。

やはり自覚はあるようです。


話の通りにしばらく歩くと数輪の花を咲かせた木が・・・。

満開の花、八分咲きの花、そしてまだ蕾もあります。光が当たった厚みのある白い花弁は

何とも言えない色肌をしています。やはり『貴婦人』にふさわしい花です。










『送電線コース』は電力の鉄塔巡視路になっているようで、道幅もありとても歩きやすい道でした。

距離の割には短い時間で降りていけます。







途中で『西門山』の姿も見えます。














分岐からは1時間ほどで『稲叢ダム』の駐車場に着きました。









駐車場で一息入れた後は今日の最後の目的地『瀬戸川渓谷』に向かいます。

今日の企画をするにあたってGooglMapを調べていると、帰りの林道から数キロ下った所にある

『瀬戸川渓谷』の文字が目につきました。この渓谷にはアメゴが滝を前にして返ってしまうという

『アメガエリの滝』もあるみたいなので、さっそく車を走らせました。

曲がりくねった林道をしばらく車で走っていくと、道の脇に渓谷に向かって突き出た展望台がありました。

透き通った渓谷の水に、展望台の下にはつり橋がかかっています。





この展望台から少し下ると『アメガエリの滝』の案内板が。

早速ザックからデジカメをと思い探してみると、ウエストのポケットに入っていません。

反対側を見ても、無い・ない!

どうやら先ほどの駐車場で芝生に腰かけたときに置き忘れてきたようです。



道から河原に続く階段を下って行くと、先に下りて行ったメンバーから感嘆の声が上がっています。

下って行きながらどんどんと大きくなる滝の音に期待が膨らんでいきます。

階段を河原に降りきったところで、四国の山ではなかなかお目にかかれない

大きな滝がかなりの水量で流れています。




『渓谷コース』で散々滝を見た後にもかかわらず、やはり感嘆の声が上がりました。

滝のそばに立つ姐さんと比べると、その大きさがわかります。











落差はさほどでもないのですが、何日か続いた雨のせいもあり思いのほか水量があり

かなりの迫力です。みなさんひとしきり感心しながらマイナスイオンをたっぷりと浴び、

しばらく河原で思い思いの写真を撮ったりして、しばし大自然中で時間を過ごしました。










『アメガエリの滝』からは川の左岸に沿って、遊歩道が続いています。

滝の上部を覗き、透明感たっぷりの川の水を眺めながら歩いて行くと、

先ほどの展望台から見えたつり橋に着きました。








まずは向こう岸まで渡っていきます。やはり誰でもやりそうな橋を揺らす人が数名!

皆さん童心にかえっていますが、特に姐さんがいたずら小僧のようにはしゃいでいます。




今回おまけだった『瀬戸川渓谷』と『アメガエリの滝』ですが、ひっそりとした観光地といった感じで

もっとアピールしたらいいのにと思える、予想以上のいい場所でした。

秋にはもっとすばらしい景色が見られそうです。是非今年はもう一度訪れてみたいと思います。


つり橋から上に登って展望台まで出ました。車を停めた場所まで戻る途中で、

『WOC・登山部・乙女隊』で記念撮影。





渓谷美を満喫した後は急いで駐車場まで戻って行きます。

でも駐車場に着いて芝生の上を探してみても、デジカメはどこにも見当たりません。

ガ~ン!と意気消沈して

もう一度ザックを見てみると、いつもは入れることのないサイドポケットに・・・・デジカメが!

それを見て姐さんが『セニョ病や!』

(登山部の隊長のセニョさんは忘れ物が多いので有名なので)


予定時間をかなりオーバーしているので帰りを急ぎます。

でもやっぱりお嬢様が抱えてきたペットボトルを今回は仇にすることはできません。

時間もないので『新寒風山トンネル』の北側にあったお嬢様が

往きでは『ここではないわ!』と言った水くみ場で水を汲むことにします。

以前に汲んだ水汲み場は水口が三つあったそうで、ここには二つしかありません。


大きなペットボトルに水を汲んでいるお嬢様の横でお手伝いをしようと、もう一つの水口から

もう一本のペットボトルに水を汲もうとすると、『そっちじゃない!こっち!』と・・・・。

お嬢様が組んでいる水口の水の方が美味しいそうです。


二本とも組み終わった後車に積み込んでいると、北側に止まっていたトラックが動き出し、

そのトラックに隠れていたもう一つの水口が見えました。


お嬢様  :  『水口が三つあるから、以前に来た水汲み場はここかもしれん!』

執事   :  ( ;∀;) ・・・・・!

お嬢様  :  『あ~でも、あっちの水口の水が美味しいはずやったのに!』

執事   :  ( ;∀;) ・・・・・!


皆さんお嬢様はけっしてワガママではありません。単純においしい水を汲んで帰りたい、

その一途な思いでの仰っているので、けっして誤解のないように!


お嬢様の水汲み場からしばらく車を走らせると、さらに下にある水汲み場で

1号車のメンバーが平和に(笑)水を汲んでいました。





そしてその頃にはすでに後部座席では、若い若いトッシーが深い深い眠りについていました。

(けっして急病患者を搬送しているわけではありません!)




西条市内まで戻り、国道11号線をICまで走っている途中で

寝起きののトッシーが

トッシ  :  『僕、このむこうにあるゴフドウサン(御不動さん)に行ったことあります!』

一同   :  ( ;∀;) ・・・・・!

姐さん  :  『ゴフドウサン!何よんこの子は!』

言い訳もできずにニヤニヤと笑うしかないトッシー!するとさらに追い打ちをかけて、

姐さん  :  『この子さっきも山の中で、カミガミシイ(神々しい)って言ったんよ!』



やはり今日一日を二人が締めくくってくれた2号車の珍道中でした。

それにしても今日は山歩きもその後の観光も、期待以上の結果となり

麺法師さんが『ホームランやった』とほめてくれました。


行きで最後にピックアップした『豊浜PA』で二人を降ろす頃には19時を過ぎていました。

さすがにこのまま途中で姐さんを降ろし、お嬢様をお送りしたらかなり遅くなると思っていたら

姐さんが『二人が降りたから三人が1号車に乗ったらKAZASHIさんは、このまま高速で帰れるやん!』と

うれしい提案してくれました。1号車の麺法師さんが快くその提案を受け入れてくれ

皆さんとはここで別れて20時には自宅に帰ることができました。6時前に家をでてから14時間。

いつになくたっぷりと遊んだ一日でした!



(追記:その提案の後、姐さんがそっと近づいてきて、

『さすが姐さんは機転の利くいい人や!』とブログに書いてなとニヤっとしながら小声で言われました。

やはり2号車は一癖二癖もあるメンバーで、果たして今日は山に出かけてストレス発散になったのか

大いに疑問の残る最後となったのでした。)





WOC.登山部 2018.06.06 飯野山

2018年06月08日 | 香川の里山
一年で一番いやな季節になりました。

天気はすっきりとしないし、湿度は高いし、山歩きには一番適さない?季節。

でもWOC・登山部は毎週必ず活動を旨としています。ただ県外の山まで

出かけて雨の中を歩いても・・・・ということで今週は近場の里山歩きを企画しました。

『飯野山』はWOC・登山部がスタートするきっかけとなった山で、

皆さんのホームグランド。メンバーも何十回と登っているので

今回は参加者は少ないかな?と思っていたら7人が集まりました。

今日は『野外活動センター』から傘を差しながらのスタートとなりました。








途中の展望ヶ所で見下ろすも雲が低く立ち込めてあまり見晴らしもよくありません。




今日はダッシュでコアラさんがどんどこ・どんどこ登って行きます。

どれくらいの時間で登れるか挑戦したようで、山頂まで32分で到着!

さすが『登りのコアラさん』です。

山頂の記名録に『WOC・登山部』と記名。




山頂でのいつもの記念撮影。




ここで不審に思った方もいらっしゃると思います。

そうなんです。写真に私が映っていない!

実を言うと2週間前に『肉離れ』を発症して、

前日にも治療院で治療をして『明日、飯野山くらいなら登れるかな?』と先生に聞くと、

『何よんかいの。絶対にダメ!』とドクターストップがかかりました。

仕方がないので今日は皆さんが山から下りてくるのを待っての第二部から参加しました。


第二部は姐さんの弟さんのお店『純手打ちうどん よしや』さんでさぬきうどんを頂きます。

今日はタイミングよく朝一番にOHKの取材があったようで、

矢野みなみアナウンサーが来ていたとのこと。

興味深々の麺法師さんとFさんは、飯野山に登る前にもお店を覗きに来ていたようで

4人で記念撮影をしていました。私も早く来れば良かった~!




お店では前々から食べてみたかった『すだちひやひや』を注文。夏にしか食べられないメニューです。




これでもか!とのせられたすだちに埋まって麺が見えません。

美味しい出汁とすだちの酸味がマッチして夏の暑さに疲れた体にはぴったりだと思いました。




美味しいうどんを食べた後、まずは『川津菖蒲園』を見学することに。

WOC・登山部のメンバーはほとんど丸亀の人ばかりなので、地元のこの菖蒲園は知っていると思ったら

意外や意外、初めての方がほとんどでした。

この菖蒲園はもともと浄水場が香川用水の開通で使われなくなり、

その後園内のろ過池に菖蒲を植えたことから始まりこの時期に一般開放されている施設です。




園内には102種類、12,000株の菖蒲がちょうど見ごろとなっいていました。

平日の雨の日にかかわらず次々と見物客が訪れてきます。







色とりどりの大輪の花が雨のしずくをつけて一段と綺麗に見えます。







園内の北側の藤棚の下に不思議なオブジェがありました。菖蒲と何の関連があるのか不明ですが、

これを見て姐さんが『エロい!エロい!』と連呼しています。

その細い手足にくびれた腰のライン。そう言えば目も何だかエロい!です。







菖蒲園を見学した後は、麺法師さんの提案で番の州公園にあるバラ園を見学することに。

浜街道を宇多津に向かう途中で、公園の駐車場を目にすることはあったのですが、

公園を歩くのは初めてです。道中でコアラさんが『バラはもう終わっているやろう!』と言っていますが、

そこは一部の可能性に賭けることに・・・・。




でもバラは残念ながら一株に一輪残っている程度で、ほとんどが枯れ始めていました。




ただ近くにいた夫人が『向こうでアジサイがきれいに咲いていますよ!』と教えてくれました。

さっそくそちらに移動。




港湾の近くにあるアジサイ畑ではちょうど見ごろでたくさんの花が咲いていました。

『バラ園にきてアジサイ見物』です。










先ほどの菖蒲もそうですが、アジサイも雨の雫がとても似合います。




さて次はどこに?と考えていると、コアラさんが駅近くの『人工土地』にも

バラ園があると教えてくれました。

『人工土地』は仕事柄、前々から興味があった場所です。『昭和モダン建築巡礼』の単行本の中でも、

全国57件のモダニズム建築が紹介されていましたが、その中でも『人工土地』は

かなりのインパクトのあった建築物です。

まずは1階部分の商店街横の駐車場に車を停めて、2階へと上がっていきます。

階段を登りながら『なんで人工土地って言うんやろね?』とメンバーが言っています。

最近だと駅ビルなどでデッキで繋がった空間はよく見かけるようになりましたが、

この『人工土地』は6~9メートルほどの高さに、『人工的に大地を造った』

全国を見ても珍しい建物です。そしてその大地の上に1~4階建ての市営住宅が20年間をかけて

段階的に建設されたそうです。

たしかに2階部分に上がっても、まるで地上にいるような錯覚をしてしまいます。







広場にあるバラ園もすでにほとんど花が枯れていました。

2階から上の市営住宅もこのご時世で入居者が減ってしまっているようです。また1階分の商店街も

御多分にもれずシャッター街となっていました。







さて最後は『瀬戸大橋記念公園』にある『瀬戸大橋記念館』を見学。




この公園ができた頃はまだ県内にはあまり子供用の施設がなく、小さかった子供たちを連れて

よく遊びに来ていた場所です。




館内には資料や映像で瀬戸大橋についての説明が詳しく展示されています。

その中でもメンバーの目を引いたのは、入り口正面にあった『ジオラマ』と途中にあった『地形図』。

それらを見ながら何故か『瀬戸大橋』ではなく、『山』や『峠』、『縦走路』の特定をして楽しそうに

話をしています。










館内には『ブリッジシアター』と呼ばれる360度のシアターがあり、今回は2本の映像を

我々メンバーだけで独占して見ることができました。

一本は瀬戸大橋建設と二人の子供の成長を重ね合わせた

『天空の調べ』。もう一本は宇宙を題材にした『Goodnight Goldilocks』です。

二本ともしっかりと造られ360度に広がる映像は見ごたえがありました。







シアターで少し眠たくなった眠気を覚ますため屋上の展望台までエレベーターで上がります。

目の前には瀬戸内海と瀬戸大橋が迫っています。







記念館をあとに公園をのんびりと歩き、最後は『瀬戸大橋タワー』を見学。

これも姐さんを含めて意外と初めていうメンバー。

私は子供たちと何度も登っているので下で待機でした。













そういえば昨年の6月7日に初めてこの会に参加しました。その時も梅雨時で

雨の栗林公園を散策したのを思い出しました。あれから早いもので一年。年のせいなのか

一年が経つのがとても速く感じるようになりました。あと何年山に登れることか。

その前に何としても来週までには『肉離れ』を治さないと・・・・・。健康が大事と痛感した一日でした。