昨年より26日も早く5月31日に今年は梅雨入りをした。
梅雨入りして直ぐは好天が続き、ここ最近もあまり雨にも降られずに
山歩きができていたが、今週はやっと梅雨らしい天気となってきた。
本来登山部としては雨でも登山が原則だが、せっかくなら最低でも山頂から
眺望がある日に出かけたいので、軟弱にも予定を変更して散策を計画した。
『高知の滝三昧!』と銘打って、香美市にある日本の滝百選に
選ばれた轟の滝を一つ目の滝に。残りは以前に鉢ケ森に登った時に
時間があれば立ち寄りたいと思いながらも叶わなかった岩屋の滝と大荒の滝の二つ。
天気予報では夜中にかなりの雨量が予想されていたが、観光地にもなっている場所なら
登山部のメンバーなら何とかなるだろうと思い、出かけてきた。
南国ICを降り土佐山田にかかる辺りでさおりんが、お弁当なら
チキン南蛮の美味しいお店があるというので全員一致で立ち寄ることに。
他にもメニューがあるお店だが、やはり名物はチキン南蛮のようだ。
いつもなら絶対に頼まないのだが、『今の時間ならご飯大盛無料です!』の店員さんの言葉に、
貧乏性の私は大盛をと頼んでしまった。(これが間違いのもとだった。)
アンパンマンミュージーアムを右手に見ながら国道195号線を東に進むと
もうほぼ枯れかけたあじさいの花が道の両側に植えられ続いている。
見頃の時期ならさぞ華やかだっただろう。左側には増水して濁った物部川が勢いよく流れている。
永瀬発電所を過ぎて国道から左に下がって物部川に架かる橋を渡ろうとしたら、
ヌ・ヌ・ヌ!橋の手前で通行止めの看板!
未明に降った集中豪雨の影響で通行止めになったらしい。麺法師さんと
『どうしましょう?あきらめますか?』などと話になったが、
取りあえずもう少し上流にある新神賀橋まで行ってみて
同じような状況なら引き返すことにする。幸い新神賀橋には通行止めの看板はなく、
右岸に渡って少し走ると轟の滝の標識があった。
集落の間を抜け山あいをどんどんと走って行くと、道は意外と荒れていなくて
程なく轟の滝の駐車場に着いた。駐車場の横を流れる日比原川は激しい音をたてて流れている。
案内板には香美市のイメージキャラクターの瀧のシブキちゃんが描かれている。
このキャラクターの作者はあのやなせたかしさんだそうだ。
案内板に従って展望台まで歩いて行く。途中の舗装路の上にも行き場のない水が流れている。
展望台からは轟の滝の全容が眺められる。先ほど見た駐車場の横を流れていた日比原川の水が
滝となって一気に流れ落ちている。普段なら三段ある滝のそれぞれに青く輝く滝壺が見えるようだが
今日はこの水量で滝壺は隠れてしまって見ることができない。
普段の轟の滝
展望台からは遊歩道を歩いて一番下の滝壺まで降りられるようになっている。
コンクリートの道の遊歩道は濡れて滑りやすく、一歩一歩、注意をしながら下って行くが
道の脇の至るところで水が溢れて流れている。
ある程度の所まで下って行くが、最後は遊歩道自体が川のようになっていて
これ以上は無理だと判断してあきらめて戻ることに。
戻り道も足を滑らせないように麺法師さんと山ピーが慎重に登って行っている。
駐車場に戻り案内板を見てみると、少し下がった場所にある轟神社の横から
先ほどの展望台へと遊歩道が続いている。やはり滝壺まで行ってみたいので取りあえず
行ける所まで行ってみることに。すると以外にもこちら側の遊歩道は荒れていなくて、
間近に滝の流れを見ながらどんどんと下って行く。
一番下の滝壺には対岸に渡る橋が架けられていた。展望台から見えた滝の流れは更に迫力を増し、
滝壺にある巨岩にぶつかって轟音と共に飛沫が舞い上がっている。
これだけ迫力のある滝を間近で見たのは四国では初めてだ。
まるでダムの放流を真下で眺めているようで恐怖すら感じる。
いつもなら滝からのミストを浴びて『マイナスイオンだ!』なんて言うところだが、
今日のこの凄まじい量ではじっとしているとびしょ濡れになってしまう。
メンバー全員が『凄いね~!』と言いながら、一生分のマイナスイオンを浴びて
駐車場へと戻って行く。するとつ~さんが落石注意の看板の脇に小さく
大星山登山口と書かれた標識があるのを教えてくれた。
ここからだと大星山は少し遠いように思うが、未踏の山、また登ってみたい。
駐車場に戻って少し歩いて耳の神様を覗いてみる。
その由来は『今から二百年前の藩政時代、地区内のある民家の縁の下で、
オオカミが子供を生んでいるのを家人が見つけ、あわてて糸をつむぐ用具の一部を耳に突き刺して殺しまい、
オオカミの親子は近くの石の下に埋葬されたが、以来、耳の病に苦しむ人が、ここを訪ね願いごとをすると、
なぜかその病がばったり治るようになった』と伝えられている。オオカミの親子を助けて
それ以来、病が治る様になったというのが普通にある話だが、殺しておいて願いが叶うなんて・・・・・?
轟の滝の大迫力に満足した後、車を走らせると少し雨が降り始めた。
取りあえず屋根のある場所でお弁当を食べようということになって、
アンパンマンミュージーアムまで戻り、屋根のあるベンチでお弁当を広げる。
名物のチキン南蛮弁当は少し冷めてはいたが、美味しく頂けた
ただ大盛ご飯はぎゅうぎゅう詰めで。(これはご飯普通)、
普段お昼はあまり食べない私は完食するのに一苦労した。
お弁当を食べ終え、いつものようにお湯を沸かせてコーヒータイムも済ませて、
次に向かうは岩屋の滝と大荒の滝。途中でさっきの轟の滝であんなに凄かったから、
大荒の滝はどれだけ荒れているんだろうなどと冗談を言いながら山道を進んで行くと
道の脇の至るところの山側から滝のように水が流れ出ている。
次第にメンバーの中に不安な気持ちが・・・・・。
やはり予感的中で岩屋の滝の入り口の手前で道に土砂が崩れてこれ以上は進めない。
仕方がないので手前に車を置いて歩くことにした。
幸い車を停めた場所からは少し歩くと岩屋の滝の入り口に着いた。
手前の久保川に架かる橋からも先ほどの日比原川と同じように凄い量の水が流れている。
滝への道は階段状の急登が続いている。先ほどの大盛ご飯が堪えてげっぷが出る。
急登を登りきると道は緩やかになり、しばらくするとまた轟音が聞こえ始めた。岩屋の滝だ!
岩屋の滝の滝壺にも赤い橋が架けられていて、その脇を上がると滝壺に近づける。
ただここでも流れ落ちる水の量が半端ではない!
普段の岩屋の滝
橋を渡り左岸からもさらに近くで滝を眺められる。物部川の濁った茶色の水とは違い
これだけの量の水が流れていても、水の色は澄んで青い!
傘をさす痩せのあっちゃんがその落ちる水の風圧で今にも飛んでいきそうだ。
岩屋の滝から大荒の滝への道は、この雨で崩れたのか所々でザレている。
途中で真っ赤な可愛らしいタマゴダケを初めて目にする。
大荒の滝が近づいてくると、道は右岸から左岸に渡る橋があった。
橋から眺めると渓谷の中を小さな滝がいくつも流れ落ちている。周りはモミジの木々に囲まれていて
是非もう一度、秋に訪れてみたいと思わせる景色だ。
左岸の道は大荒の滝の滝壺へと続いている。川の流れを眺めながら登って行くと、
今日の最終目的地の大荒の滝に着いた。
落差40mの滝は先ほどの轟の滝に次いで香美市では2番目の高さを誇る滝だ。
滝の落ち口の両側には岩壁がそびえ立ち、その間から流れ落ちる滝はまた迫力満点だ。
普段の大荒の滝
滝の脇には東屋があるが今日の雨か、この滝の飛沫かわからないが中のベンチも濡れている。
東屋からは少し登って行くと林道に出た。ここでも道の至るところで水が滝になって流れ出ている。
その滝の水を撮ろうとカメラを構えるやっさんが
その滝に打たれて滝修行?をしているように見える!(笑)
道が地道から舗装路になると展望所と至るところで駐車スペースがあった。
やはり秋の紅葉の季節にはかなりの人出で賑わうようだ。
今日も案内には散策と書いたが、意外と15,000歩近く歩いていた。
朝早く降った雨で想像以上の水量の迫力ある滝を三つも見ることができ、
いずれも滝壺の近くで眺めることができ、メンバー全員が満足して帰路についた。
梅雨入りして直ぐは好天が続き、ここ最近もあまり雨にも降られずに
山歩きができていたが、今週はやっと梅雨らしい天気となってきた。
本来登山部としては雨でも登山が原則だが、せっかくなら最低でも山頂から
眺望がある日に出かけたいので、軟弱にも予定を変更して散策を計画した。
『高知の滝三昧!』と銘打って、香美市にある日本の滝百選に
選ばれた轟の滝を一つ目の滝に。残りは以前に鉢ケ森に登った時に
時間があれば立ち寄りたいと思いながらも叶わなかった岩屋の滝と大荒の滝の二つ。
天気予報では夜中にかなりの雨量が予想されていたが、観光地にもなっている場所なら
登山部のメンバーなら何とかなるだろうと思い、出かけてきた。
南国ICを降り土佐山田にかかる辺りでさおりんが、お弁当なら
チキン南蛮の美味しいお店があるというので全員一致で立ち寄ることに。
他にもメニューがあるお店だが、やはり名物はチキン南蛮のようだ。
いつもなら絶対に頼まないのだが、『今の時間ならご飯大盛無料です!』の店員さんの言葉に、
貧乏性の私は大盛をと頼んでしまった。(これが間違いのもとだった。)
アンパンマンミュージーアムを右手に見ながら国道195号線を東に進むと
もうほぼ枯れかけたあじさいの花が道の両側に植えられ続いている。
見頃の時期ならさぞ華やかだっただろう。左側には増水して濁った物部川が勢いよく流れている。
永瀬発電所を過ぎて国道から左に下がって物部川に架かる橋を渡ろうとしたら、
ヌ・ヌ・ヌ!橋の手前で通行止めの看板!
未明に降った集中豪雨の影響で通行止めになったらしい。麺法師さんと
『どうしましょう?あきらめますか?』などと話になったが、
取りあえずもう少し上流にある新神賀橋まで行ってみて
同じような状況なら引き返すことにする。幸い新神賀橋には通行止めの看板はなく、
右岸に渡って少し走ると轟の滝の標識があった。
集落の間を抜け山あいをどんどんと走って行くと、道は意外と荒れていなくて
程なく轟の滝の駐車場に着いた。駐車場の横を流れる日比原川は激しい音をたてて流れている。
案内板には香美市のイメージキャラクターの瀧のシブキちゃんが描かれている。
このキャラクターの作者はあのやなせたかしさんだそうだ。
案内板に従って展望台まで歩いて行く。途中の舗装路の上にも行き場のない水が流れている。
展望台からは轟の滝の全容が眺められる。先ほど見た駐車場の横を流れていた日比原川の水が
滝となって一気に流れ落ちている。普段なら三段ある滝のそれぞれに青く輝く滝壺が見えるようだが
今日はこの水量で滝壺は隠れてしまって見ることができない。
普段の轟の滝
展望台からは遊歩道を歩いて一番下の滝壺まで降りられるようになっている。
コンクリートの道の遊歩道は濡れて滑りやすく、一歩一歩、注意をしながら下って行くが
道の脇の至るところで水が溢れて流れている。
ある程度の所まで下って行くが、最後は遊歩道自体が川のようになっていて
これ以上は無理だと判断してあきらめて戻ることに。
戻り道も足を滑らせないように麺法師さんと山ピーが慎重に登って行っている。
駐車場に戻り案内板を見てみると、少し下がった場所にある轟神社の横から
先ほどの展望台へと遊歩道が続いている。やはり滝壺まで行ってみたいので取りあえず
行ける所まで行ってみることに。すると以外にもこちら側の遊歩道は荒れていなくて、
間近に滝の流れを見ながらどんどんと下って行く。
一番下の滝壺には対岸に渡る橋が架けられていた。展望台から見えた滝の流れは更に迫力を増し、
滝壺にある巨岩にぶつかって轟音と共に飛沫が舞い上がっている。
これだけ迫力のある滝を間近で見たのは四国では初めてだ。
まるでダムの放流を真下で眺めているようで恐怖すら感じる。
いつもなら滝からのミストを浴びて『マイナスイオンだ!』なんて言うところだが、
今日のこの凄まじい量ではじっとしているとびしょ濡れになってしまう。
メンバー全員が『凄いね~!』と言いながら、一生分のマイナスイオンを浴びて
駐車場へと戻って行く。するとつ~さんが落石注意の看板の脇に小さく
大星山登山口と書かれた標識があるのを教えてくれた。
ここからだと大星山は少し遠いように思うが、未踏の山、また登ってみたい。
駐車場に戻って少し歩いて耳の神様を覗いてみる。
その由来は『今から二百年前の藩政時代、地区内のある民家の縁の下で、
オオカミが子供を生んでいるのを家人が見つけ、あわてて糸をつむぐ用具の一部を耳に突き刺して殺しまい、
オオカミの親子は近くの石の下に埋葬されたが、以来、耳の病に苦しむ人が、ここを訪ね願いごとをすると、
なぜかその病がばったり治るようになった』と伝えられている。オオカミの親子を助けて
それ以来、病が治る様になったというのが普通にある話だが、殺しておいて願いが叶うなんて・・・・・?
轟の滝の大迫力に満足した後、車を走らせると少し雨が降り始めた。
取りあえず屋根のある場所でお弁当を食べようということになって、
アンパンマンミュージーアムまで戻り、屋根のあるベンチでお弁当を広げる。
名物のチキン南蛮弁当は少し冷めてはいたが、美味しく頂けた
ただ大盛ご飯はぎゅうぎゅう詰めで。(これはご飯普通)、
普段お昼はあまり食べない私は完食するのに一苦労した。
お弁当を食べ終え、いつものようにお湯を沸かせてコーヒータイムも済ませて、
次に向かうは岩屋の滝と大荒の滝。途中でさっきの轟の滝であんなに凄かったから、
大荒の滝はどれだけ荒れているんだろうなどと冗談を言いながら山道を進んで行くと
道の脇の至るところの山側から滝のように水が流れ出ている。
次第にメンバーの中に不安な気持ちが・・・・・。
やはり予感的中で岩屋の滝の入り口の手前で道に土砂が崩れてこれ以上は進めない。
仕方がないので手前に車を置いて歩くことにした。
幸い車を停めた場所からは少し歩くと岩屋の滝の入り口に着いた。
手前の久保川に架かる橋からも先ほどの日比原川と同じように凄い量の水が流れている。
滝への道は階段状の急登が続いている。先ほどの大盛ご飯が堪えてげっぷが出る。
急登を登りきると道は緩やかになり、しばらくするとまた轟音が聞こえ始めた。岩屋の滝だ!
岩屋の滝の滝壺にも赤い橋が架けられていて、その脇を上がると滝壺に近づける。
ただここでも流れ落ちる水の量が半端ではない!
普段の岩屋の滝
橋を渡り左岸からもさらに近くで滝を眺められる。物部川の濁った茶色の水とは違い
これだけの量の水が流れていても、水の色は澄んで青い!
傘をさす痩せのあっちゃんがその落ちる水の風圧で今にも飛んでいきそうだ。
岩屋の滝から大荒の滝への道は、この雨で崩れたのか所々でザレている。
途中で真っ赤な可愛らしいタマゴダケを初めて目にする。
大荒の滝が近づいてくると、道は右岸から左岸に渡る橋があった。
橋から眺めると渓谷の中を小さな滝がいくつも流れ落ちている。周りはモミジの木々に囲まれていて
是非もう一度、秋に訪れてみたいと思わせる景色だ。
左岸の道は大荒の滝の滝壺へと続いている。川の流れを眺めながら登って行くと、
今日の最終目的地の大荒の滝に着いた。
落差40mの滝は先ほどの轟の滝に次いで香美市では2番目の高さを誇る滝だ。
滝の落ち口の両側には岩壁がそびえ立ち、その間から流れ落ちる滝はまた迫力満点だ。
普段の大荒の滝
滝の脇には東屋があるが今日の雨か、この滝の飛沫かわからないが中のベンチも濡れている。
東屋からは少し登って行くと林道に出た。ここでも道の至るところで水が滝になって流れ出ている。
その滝の水を撮ろうとカメラを構えるやっさんが
その滝に打たれて滝修行?をしているように見える!(笑)
道が地道から舗装路になると展望所と至るところで駐車スペースがあった。
やはり秋の紅葉の季節にはかなりの人出で賑わうようだ。
今日も案内には散策と書いたが、意外と15,000歩近く歩いていた。
朝早く降った雨で想像以上の水量の迫力ある滝を三つも見ることができ、
いずれも滝壺の近くで眺めることができ、メンバー全員が満足して帰路についた。