午前10時過ぎ、
富士山須走口に鎮座する富士浅間神社にお詣りする頃には、霧雨のような細かな水滴が空から舞う。
ここから五合目まで、歩いていく気力はすでになく、11時の須走五合目行きバスで、標高1400mの馬返しまでワープ。本格的な雨模様となり、左手に笠、右手にストックという出で立ちで五合目までの原生林トレイル。蒸し暑さに、はじめ雨具の上は、すぐに脱いだが、雨に濡れたテンニンソウが道を上ふさぐようになり、雨具の下は欠かせないものとなる。そのうち、森の中でも雨音が繁くなり、2000mに近づき冷えてきたので雨具の上も欠かせなくなる。
あとで宿のかみさんに聞いたら、シノザサが多かった古道だが鹿に食べられてしまい、鹿の食べないテンニンソウが繁茂するようになったとか。名前の割には、不人気な草。毒があるとは聞いていないが…調べておこう。
五合目に近づくと雲霧神社跡。跡形もなし。
明日も雲と霧に雨も加わる予報。六合目から吉田五合目までの樹林帯のトラバース道がある。雨だったら、それにしよう!森を歩けば、雨だって苦にならないのさ!