くちこ幼少時、
実家の井戸の側にいちじくの大木がありました。
季節になると大きなアルミ鍋に山盛り毎日収獲していました。
くちこが結婚して数年後に枯れてしまいましたが。。。
くちこの母は64歳で亡くなる前8年間半病人でした。
脳梗塞、狭心症、胃癌、肝硬変、認知症・・・
体調が悪くなると、
「いちじくしか要らない」と。
季節のはしりから最後まで、
「いちじくしか食べない」と。
しかも、スーパーで売っているのはダメ。
木で確かに熟した昔ながらのいちじくだけ食べる。
たくさんの友の心遣いでなんとか、
母は最後までいちじくを食べ続け旅立ちました。
その間、何度もいちじくの苗木を植えても育たなくて、
再三がっかりしたくちこです(T_T)
母亡き後、もう遅いけれどと思いながらまた植えました。
何人もから、「この品種は不味いから早く抜きなさい」と言われました。
二度チャレンジしましたが力及ばず?抜けなかった木です。
諦めて放っていました。
さて、くちこの今の夫がヤドカリの如くくちこんちにやってきました。
するといちじくは実を付け始めました。
どうせ不味いだろうと思っていたら、
これが、甘い!
びっくりするくらい濃厚で甘くて昔の味(*^_^*)
仏壇へ。
浄化槽、カーポート、ブロック塀に囲まれた畳1畳分のスペースに、
フェイジョア、金柑、バラ、菊、ニラ、紫蘇、いちじく!
が、すくすく元気に育ちました。
(褒めて育てました(^_^)v)
くちこんちの庭では、かれこれ8年くらい、毎朝ご近所さん達がラジオ体操をしに来ます。
(くちこ夫婦を入れて10人位)
いちじくは「みんなの木」になりました。
生まれた順に持ち帰るルールです。
若輩者のくちこは・・・最後です・・・
誰もがびっくりする位甘くて美味しいいちじくです。
今年は大豊作で既に百個以上収穫しましたが、
もう二百個はあるかな?
友人、来客者にもお裾分け。
みんなが目を輝かせてくれます!
お世話になった人にはいちじくを。
お礼にはいちじくを。
とても便利ないちじくです(^_^)v
今日は、義母にも。
自己中で、徳の少ないくちこの代わりに、
いちじくがくちこの不足を補ってくれているんだなあ・・・
なんとなく、
天国の母の采配のように思えるくちこです。