しろつめ・楚々・くちかずこ姫のお部屋 goo

安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

いちじくのこと

2012年09月02日 15時13分41秒 | 日記・エッセイ・コラム




くちこ幼少時、

実家の井戸の側にいちじくの大木がありました。

季節になると大きなアルミ鍋に山盛り毎日収獲していました。

くちこが結婚して数年後に枯れてしまいましたが。。。

 

 

くちこの母は64歳で亡くなる前8年間半病人でした。

脳梗塞、狭心症、胃癌、肝硬変、認知症・・・

体調が悪くなると、

「いちじくしか要らない」と。

季節のはしりから最後まで、

「いちじくしか食べない」と。

しかも、スーパーで売っているのはダメ。

木で確かに熟した昔ながらのいちじくだけ食べる。

たくさんの友の心遣いでなんとか、

母は最後までいちじくを食べ続け旅立ちました。

 

 

その間、何度もいちじくの苗木を植えても育たなくて、

再三がっかりしたくちこです(T_T)

 

 

母亡き後、もう遅いけれどと思いながらまた植えました。

何人もから、「この品種は不味いから早く抜きなさい」と言われました。

二度チャレンジしましたが力及ばず?抜けなかった木です。

諦めて放っていました。

 

 

さて、くちこの今の夫がヤドカリの如くくちこんちにやってきました。

するといちじくは実を付け始めました。

どうせ不味いだろうと思っていたら、

これが、甘い!

びっくりするくらい濃厚で甘くて昔の味(*^_^*)

仏壇へ。

 

 

浄化槽、カーポート、ブロック塀に囲まれた畳1畳分のスペースに、

フェイジョア、金柑、バラ、菊、ニラ、紫蘇、いちじく!

が、すくすく元気に育ちました。

(褒めて育てました(^_^)v)

 

 

くちこんちの庭では、かれこれ8年くらい、毎朝ご近所さん達がラジオ体操をしに来ます。

(くちこ夫婦を入れて10人位)

いちじくは「みんなの木」になりました。

生まれた順に持ち帰るルールです。

若輩者のくちこは・・・最後です・・・

誰もがびっくりする位甘くて美味しいいちじくです。

今年は大豊作で既に百個以上収穫しましたが、

もう二百個はあるかな?

 

 

友人、来客者にもお裾分け。

みんなが目を輝かせてくれます!

お世話になった人にはいちじくを。

お礼にはいちじくを。

とても便利ないちじくです(^_^)v

今日は、義母にも。

 

 

自己中で、徳の少ないくちこの代わりに、

いちじくがくちこの不足を補ってくれているんだなあ・・・

 

 

なんとなく、

天国の母の采配のように思えるくちこです。

 

 

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これ、くちこお薦めのスイーツです(^_^)v

 

 

 

 

 

 

 

 

コメント (54)
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