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安易に清水の舞台から飛び降りるが、意外に用心深い。極めて自己中心的だが、意識がない部分で情が深かったりもする。

開業医について、もの思う・・・

2016年01月12日 14時21分36秒 | 健康・病気

長年の友が入院中なんです。

重複癌。

原発癌が重複している。(転移では無く)

最初に見つかったのが大腸癌。

A病院で手術。

全身麻酔中に本人が覚醒していまうというオマケ付きでしたが、無事退院。

抗がん剤を予防的投与?

目眩、吐き気がひどく、再入院。

抗がん剤の副作用として数週間治療を受けるも改善せず、

耳鼻科を受診したくて強引に退院。

耳鼻科は、異常を感じ、B総合病院に紹介。

B総合病院の検査の結果、C総合病院に再度紹介される。

そこで解ったことは、小脳原発の悪性リンパ腫。

目眩は吐き気は、小脳の悪性リンパ腫からくる症状だったのです。

今、強力に抗がん剤治療をしていますが、彼女の今後は神のみぞ知るところです。

 

さて、最初に大腸癌の手術をしたA病院にとって彼女は、

耳鼻科を受診したいと言って、強引に退院したわがままな一患者として記録されたままです。

耳鼻科には、B総合病院から返事が送られていますが、その情報は、A病院には及びません。

勿論、CからBにも返事は送られています。

 

問題はA病院ですよね。

A病院は、簡単に抗がん剤の副作用と決めつけて、小脳原発の癌を見落としてしまった訳です。

もし、重複癌の可能性まで考えてくれていたら?

人は、神ではない。

医者も、もちろん、人なのです。

完璧を求めることは出来ないし、

一切のミスを許されないのであれば、医者なんてやってられない。

解らない時もあるし、

知らないこともある、

機嫌が悪い時もあるのが人間だから、多少の波は不可避。

最終的には、無責任なようだけれど、「生き運」なんだと思うことも・・・

 

ただね、

医者も人なのだから、学ぶべき、学ぶ機会を得るべきだと思うんだな。

A病院もね、責めを負うことは無いにして、自分の見落としを知ってこそ、

その知恵が、経験が、次回に繋がる、かと。

 

長く医療を見てきたら、よくある話。

A病院で、なかなか治らないので、

不審に思って、自発的にB病院に行き、重大な病気が発覚する。

でも、時既に遅し・・・

でも、紹介状無しで行った以上、そのこと、A病院は多分、永久に知らないんだな。

すると、A病院はまた同じ見落としを繰り返す可能性が・・・

 

それとかね、同窓会で聞いた裏話。

救急搬送されてきたお婆さん。

開業医の時点で呼吸停止、気管内挿管されて、パナバックで人工呼吸をされながら救急車で到着。

搬送時、お婆さんのお腹はパンパン。

管は・・・・

気管ではなく、食道に入っていたから。

一生懸命、胃に空気を送っていた訳。

多分・・・

そのこと、口外されないと思う。

大変なことになるからね。

くどいようだけれど、医者も人間。

開業医が挿管することなんて少ないから慣れてなかったのかな、と。

仕方無いでは済まされない気もするけれど・・・

全てを訴えられるとしたら医者なんてやってられない。

 

でもね、この事実をそっと知ってくれたら、

次からは、慌てていても、聴診器で確認すると思うんだな。

上から目線だけれど・・・

そうやって育っていって欲しいなあ、と。

 

以前、個人のカルテを可能な限り遡って熟読しないといけない仕事をしていたくちこです。

ああ、この時のこの一言がヒントだったのにと思うことが・・・

まあ、結果論ですけれどね。

 

なんとかさあ・・・

上手く情報伝達できないものかなあって、徒然思うくちこでした。

 

何事も、真剣に、よく見ることからだね。

 

    

 

コメント (56)
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