たまおのページ

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おもいだしたふゆのこと

2009年01月23日 | Weblog
 1月23日

 こどものころの冬、鴨猟のこと

 かも鍋の話をカキコしたら、子どものころの冬を
思い出しました。
 小学生のころまでは伯父さんにくっついてときどき
かも猟について歩いていたんですよ。

 冬に獲る鳥は、鳩類、きじ、かも類、ツグミなどです。
ン十年前はアタイの田舎でもそれなりに雪が降りました
ので、鳥たちもエサを探すのに必死の様子でした。

 割りばしに50cmほどの長さのテグス糸(釣りで
使うものと同じで、少し太めのもので大丈夫)、その
先にミミズを餌にした釣り針をつけたもの。つまり殆ど
魚釣りと同じです。
 この「短い釣り竿」を雪が積もっているとき、田んぼの
あぜ道に何箇所も挿しておくんですよ。
 そいで毎日朝昼夕と3回ぐらい巡回しましたが、ミミズが
弱っていたり、食べられていたら交換します。
 まぁ多いときで1日に5~6羽は”釣れて”いますよ
(釣れる鳥の名前は知りません)。

 あと、伯父さんは自分で猟銃の弾を作っていましたよ。
薬きょう(紙のような質の筒状です)に火薬と玉を
(弾と書くより玉のほうがいいです。これも伯父さんが
鉛を溶かして作っていまいした)いれるんですよ。

 自分で作るので、好みの弾が作れます。
 近距離から撃つときには火薬が少なくて玉が多いもの。
鴨が遠くにいるときには玉が少なくて散らばらないもの。
その他、横方向に玉が散る・縦に散る。などなど。

 そいでね。たとえば鴨が田圃で落ち穂を食べている
ときには、できるだけ近くよって(風下からですよ)
火薬が少なく玉の多い弾を1発目に撃ちます。それで
20羽ぐらいのうち10羽、それで鴨が飛びあがる
ので、2発目は玉が広がるように作られている弾で
ドン!(猟銃は2連式)これで5羽。
 こういうラッキーな日は1シーズンに何回もありま
せんが、これだけ仕留めたら当分はお休みします。

 そいでまた別の日、海岸を歩いていたら、チョイと
距離のある場所で、波間にプカリと浮かんでいる鴨、
一番火薬の多い弾でドンと撃ったら命中ですよ。
 ふんで 「いけ!」 と犬に命令すると、寒くても波が
多少高くても、犬は鴨を銜えて戻ってきます。
 その時は、風の向きが陸から海に吹いていたため、鴨が
どんどん沖に流されてしまったんですよ。
 それを犬かきで泳いでいくんですが、鴨に追いつけ
ませんでした。こりゃ無理だ。つうことで、伯父さんが
犬を呼び戻したのですが、風と波の音で犬に聞こえません。
犬は命令ですから、とにかく鴨を持ち帰ろうとするんです
よね。人間と違って、”疲れたから止めよう”とか、”帰りの
体力が心配だから戻ろう”なんて考えないんですよね。
ご主人の命令はゼッタイに守ります。
 「もどれ~!」と何度も叫んだのですが、ダメなん
ですよ。もうほとんど諦めたとき、なぜか急に風が弱く
なった一瞬があって、「もどれ~~っ!!」と声を揃えて
大声で呼んだとき、犬が向きを変えましたよ。ヘトヘト
フラフラになりながら岸に上がってきました。

 つうことで、鳥はよく食べました。雀は甘辛くこんがりと
姿焼が旨いですよ。

 
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