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日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

もうすぐヤマメ釣り

2006年02月17日 | インポート
渓流魚のヤマメ釣りが、諫早市高来町の境川で、3月1日に解禁となります。
ヤマメ釣りが趣味の私にとっては、そわそわして落ち着かない日々が続いています。

境川でヤマメなどの魚を捕獲するには、諫早市以外に住んでいる人は1日券だと500円、1年券だと3000円の入漁料が必要です。

境川は「轟の瀧」がある川で、その瀧のある川筋の方の道路は、期間限定で路線バスが運行しています。

その路線バスの停留所で「落合」という所がありますが、境川はその落合(流れが合流している所という意味の地名のようです)バス停より少し下流側で、上流側に向かって二股に分岐しています。

ヤマメは、その二股に分岐している合流部よりもさらに下流域あたりから生息しています。

最近では、ヤマメの稚魚の放流事業もされておりますが、本来は天然のヤマメが生息している渓流です。

私は餌釣りしかやりませんが、ヤマメはとても警戒心の強い渓流魚ですから、静かに、自分の存在を魚に気付かれないようにして、魚の居そうなポイントに近づいて仕掛けを投入しなければなりません。

そして餌の流れ方が、川の水流と違和感が生じないように仕掛けを流します。

流れの途中で、釣り糸に付けている目印が、魚の当りを知らせてくれます。
その瞬間に釣り竿で合わせて、魚を釣りばりに掛けて釣り上げるという非常にシンプルな釣りですが、これがなかなかおもしろいのです。

私はキャッチアンドリリースなどということはしません。
もちろん、規定の大きさに満たない魚で、釣りばりを飲み込んでいない魚は「大きくなってからまた会おう」と言って放流しますが、それ以外の魚は、必ず持ち帰って食べる事にしています。

渓流魚の数と大きさに関する京都大学理学部における木曽川稚児沢での実験結果によれば、特定の区域に生息する渓流魚の個体の大きさは、「生息数が少ない方が大きくなる」という結果だったそうです。

渓流魚は、その生息している区域において流下してくる餌(ミミズ、川虫など)や、その生息区域の水面近くに飛んできた虫などを捕獲して食糧としているので、特定区域における餌の量は限られている。

その限られた餌を奪い合って生息しているので、生息数が多いと1匹の渓流魚に行き渡る餌の量が少なくなる。

したがって、特定の区域においては、渓流魚の数が少ない方が1匹の渓流魚に行き渡る餌の量が多くなり、個体の大きさも大きくなる。

ということのようです。

私がキャッチアンドリリースをしない理由のひとつはそこにもあるのですが、何よりも、警戒心の強いヤマメと、私の知恵比べの結果において釣り上げた魚ですから、食糧として食するのが自然界の作法であり、魚も成仏してくれているのかなと勝手に思うようにしております。

もうすぐ、そのような楽しみの季節が訪れます。


豊田かずき