日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

鈍感集団

2007年08月03日 | インポート
結果が出ても、まだ何も分かっていない人達の集団がある。

自民党は、選挙結果の敗因を総括するために「総括委員会」を設置したという。

赤城農林水産大臣を実質的に更迭して、しばらくは農林水産大臣の職務を環境大臣に兼務させるという。

首相自らは政治の空白を作らないようにという大義名分で、その地位にのうのうと鎮座している。

農林水産行政は、兼務者で済ませてもよいぐらいの軽いものであるという認識を持っているのだろう。

政治の空白を作らないようにするという考えが真剣なものであるのならば、農林水産行政に関しても、大臣を兼務させるなどという事はできないはずだ。

全国の農林水産業関係者に対して、非常に失礼なことだと思う。

特に地方の農林水産業関係者の方々の中には、昔からの圧倒的自民党支持者が多いはずだ。

そのような事を少しでも配慮できる人が、ブレーンの中にいないのだろうか。

逆風の中での選挙で大変だったという自民党政治家がいる。

その逆風を作り出したのが、自分たちの政党の体質的なものであるという認識が欠如している。

一般社会では当たり前のことである1円からの領収書の添付に関しては、選挙の惨敗後に、中川幹事長がそのようにする方針を打ち出した。

にもかかわらず、事務処理が煩雑になるなどという的外れの主張をして、その事に関して難色を示している自民党の幹部がいる。

わざわざ、「自分たちは不正をしなければならないから、そのように全貌がさらけ出されるような事は避けましょうよ」と言っているようなものである。

また、選挙の惨敗の原因を、「しょうがない」発言大臣や「ばんそうこう」大臣のせいにするような発言をしている、女性の現状認識鈍感大臣が出るに至っては、もう救いようが無いとしか言いようが無い。

「あんたのそのようなものの言い方に対して、嫌悪感をいだいている国民も大勢いるんだよ」と教えてあげたい。


多数勢力を背景にしてのいろいろな横暴振りが、国民から批判されているのだという簡単な事に気付いていない。

鈍感集団も、的確な総括をして早く目覚めないと、庶民の味方を標榜している政党に政権奪取をされてしまうのではなかろうか。


豊田かずき