以下は、本日の毎日新聞記事。
自民、民主とも法案提出先送り
領収書添付「1円」義務付け
政治団体の「1円」の支出に領収書添付を義務付ける政治資金規正法の改正案をめぐって6日、民主党は7日からの臨時国会への提出は見送ることを決めた。
自民党内は意見の取りまとめが難航しており、「政治とカネ」の問題をめぐる議論は、自民、民主両党とも準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。
民主党は、「早い時期に必要な措置を講じていくべきではないか」(鳩山由紀夫幹事長)として、7日からの臨時国会提出も検討していたが、6日の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山幹事長の会談で、年金保険料の給付以外への流用を禁止する「年金流用禁止法案」だけを提出することになった。
一方、自民党改革実行本部の石原伸晃本部長は6日、各派閥の事務総長から意見を聞いたが、「政治資金規正法は透明度確保が目的。会計処理とはわけが違う」「新執行部で検討すべきだ」など反対が相次いだ。
以上、毎日新聞記事より。
この記事を読んで、「やっぱりか」という失望感をいだいた。
選挙惨敗後のテレビの討論番組で、自民党の町村氏は、「一般社会では1円からの領収書の添付は当たり前の事だから、当然、政治家もそのようにしなければならない。選挙結果での国民の声はそういうことなのだろうから。」というような主旨の事を言っていた。
司会者から、「それではなぜ選挙前にそのようにしなかったのですか。」と問われて、言葉に詰まっていたようだが。
自民党の特技、「手のひら返し」の典型的なパターンのように私は思う。
一方で、民主党は、あれだけ選挙運動期間中に主張していた事なのに、こちらも、
「準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。」そうだから、その特技は、「二枚舌」と言われても仕方が無いのではなかろうか。
本当に国民の側に立っての主張であるならば、「準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。」ということにはならないはずだ。
自民党が強行に決めた内容に、修正を加えれば済む事ではないのか。
具体的な法案としての明文化の準備もしないで、国民受けするような主張をしていたとすれば、あまりにも選挙民を馬鹿にしているし、政権担当能力がある政党なのかと疑念を抱いてしまう。
自民党にしても民主党にしても、「政治とカネ」に関しては、あからさまにされては都合の悪い人たちが大勢いるのだろうと思えてくる。
「手のひら返し」対「二枚舌」の国会での戦いは始まったが、「同じ穴のムジナ」と国民から見られないように、特に民主党には望みたい。
ただ、参議院での各委員会の委員長ポストや議長、副議長ポストの状況を見ると、既に、「仲良し参議院クラブ」の様相を呈しているようにも思える。
国民が望む当たり前の事を、当たり前に政策として推進して行く政党であってほしいと思う。
そうでないと、選挙で一票を投じた事を、悔やまなければならないようになるかもしれない。
豊田かずき
自民、民主とも法案提出先送り
領収書添付「1円」義務付け
政治団体の「1円」の支出に領収書添付を義務付ける政治資金規正法の改正案をめぐって6日、民主党は7日からの臨時国会への提出は見送ることを決めた。
自民党内は意見の取りまとめが難航しており、「政治とカネ」の問題をめぐる議論は、自民、民主両党とも準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。
民主党は、「早い時期に必要な措置を講じていくべきではないか」(鳩山由紀夫幹事長)として、7日からの臨時国会提出も検討していたが、6日の小沢一郎代表、菅直人代表代行、鳩山幹事長の会談で、年金保険料の給付以外への流用を禁止する「年金流用禁止法案」だけを提出することになった。
一方、自民党改革実行本部の石原伸晃本部長は6日、各派閥の事務総長から意見を聞いたが、「政治資金規正法は透明度確保が目的。会計処理とはわけが違う」「新執行部で検討すべきだ」など反対が相次いだ。
以上、毎日新聞記事より。
この記事を読んで、「やっぱりか」という失望感をいだいた。
選挙惨敗後のテレビの討論番組で、自民党の町村氏は、「一般社会では1円からの領収書の添付は当たり前の事だから、当然、政治家もそのようにしなければならない。選挙結果での国民の声はそういうことなのだろうから。」というような主旨の事を言っていた。
司会者から、「それではなぜ選挙前にそのようにしなかったのですか。」と問われて、言葉に詰まっていたようだが。
自民党の特技、「手のひら返し」の典型的なパターンのように私は思う。
一方で、民主党は、あれだけ選挙運動期間中に主張していた事なのに、こちらも、
「準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。」そうだから、その特技は、「二枚舌」と言われても仕方が無いのではなかろうか。
本当に国民の側に立っての主張であるならば、「準備が間に合わず、31日召集予定の臨時国会まで先送りとなった。」ということにはならないはずだ。
自民党が強行に決めた内容に、修正を加えれば済む事ではないのか。
具体的な法案としての明文化の準備もしないで、国民受けするような主張をしていたとすれば、あまりにも選挙民を馬鹿にしているし、政権担当能力がある政党なのかと疑念を抱いてしまう。
自民党にしても民主党にしても、「政治とカネ」に関しては、あからさまにされては都合の悪い人たちが大勢いるのだろうと思えてくる。
「手のひら返し」対「二枚舌」の国会での戦いは始まったが、「同じ穴のムジナ」と国民から見られないように、特に民主党には望みたい。
ただ、参議院での各委員会の委員長ポストや議長、副議長ポストの状況を見ると、既に、「仲良し参議院クラブ」の様相を呈しているようにも思える。
国民が望む当たり前の事を、当たり前に政策として推進して行く政党であってほしいと思う。
そうでないと、選挙で一票を投じた事を、悔やまなければならないようになるかもしれない。
豊田かずき