大阪で通り魔事件が発生している。
その事件に関して、以下のような記事が公開されていた。
(読売新聞) 2012年06月11日 11時24分
大阪・ミナミの通り魔事件で、松井一郎大阪府知事は11日、現行犯逮捕された礒飛京三容疑者が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述していることに対し、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。
府は自殺予防対策を行う立場だが、松井知事は「(容疑者が必要とするなら)相談窓口に来ればいいし、『行政の支援は受けたくない、この世からいなくなりたい』と言うなら止めようがない」と述べた。
上記の記事で、この記事を書いた記者は、松井大阪府知事の言動を、「府は自殺予防対策を行なう立場だが」という言い回しで、暗に批判している。
私は、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。」松井知事の言動に対して何の違和感も感じないし、人間として当然の感覚だと思う。
最近の社会は、罪を犯した者の人権を擁護するような風潮であるようだが、明らかにおかしいと思う。
本来は、何の罪もない被害者の人権が第一であるべきで、罪を犯した者は、当然の事ながら自らの命をもってその罪を償わなければならない場合もあってしかるべきであるというのが私の考え方である。
物事の順番に対する正しい認識を持たないと、普通に当たり前に生きている人の当たり前の人権を侵害することになってしまう。
最近雲仙市では、本庁舎の場所の条例変更議案の採決に関して、愛野町の柴田安宣市会議員が賄賂申し込みの容疑者として逮捕されている。
総じて、その事を取り上げている新聞記事の論調は、柴田安宣議員が一方的に悪いというようなものが多いようだ。
容疑者であるのに、「大筋で容疑を認めたようだ」などという記事が躍っていたようだが、果たしてその情報はどこから出たものだろうか。
容疑者として取り調べている取調べ中の警察組織からそのような情報は漏れるはずもないだろうから、そのような記事を書いた記者が、憶測で記述したとしか考えられないということにしておこう。
そしてそのような記事を読んだ読者は、そのような情報を鵜呑みにして、柴田議員に対して「悪者」のイメージを抱いてしまうだろう。
しかし、私の周りの多くの愛野町の人で、柴田議員を悪く言う人はあまりいない。
その容疑に至るまでの背景に関して、少しだけ関わった事がある自分としては、柴田議員の心情が少しだけ理解できる。
その背景は、合併前の合併協議会から始まる。
島原半島内の国見町、瑞穂町、吾妻町、愛野町、千々石町、小浜町、南串山町の7町が合併して誕生した雲仙市では、その合併前に、合併を成立させるための合意事項に対する協議が、各町において数多くなされた。
その中で、最後まで「本庁舎の位置」に対して諸説あったが、最終的には以下に示す内容にて合意した。
「新市の事務所の位置は、愛野町小無田下526番地1外(現在の愛野町公民館)とする。
ただし新市の新たな事務所の建設に要する期間にあっては、暫定的に吾妻町牛口名714番地(現在の吾妻町役場)とする。
本庁舎所在地以外の国見町、瑞穂町、愛野町、千々石町、小浜町及び南串山町のそれぞれの役場の位置に総合支所を、現雲仙支所に出張所を置く。
なお新市の財政状況を勘案しつつ新たな事務所の建設に資する基金を積み立てることとし、合併特例債が活用できる期間内において新たな事務所を建設することを新市の基本的な理念とする。
事務所の構造、規模及び建設時期等については、新たな事務所の建設財源として合併特例債の活用を図る観点から、新市において早期に具体的な検討スケジュールを策定するものとする。」
**********************************************************************
専決処分書(案)
次の事項について、地方自治法(昭和22年法律第67号)第179条第1項の規定により、専決処分する。
雲仙市の事務所の位置を定める条例
地方自治法(昭和22年法律第67号)第4条第1項の規定に基づき、雲仙市の事務所の位置を次のとおり定める。
雲仙市愛野町小無田下526番地1
附則
(施行期日)
1 この条例は、平成17年10月11日から施行する。
(暫定の事務所の位置)
2 本則の規定にかかわらず、本市の事務所の位置は、庁舎の建設に要する期間を考慮して、この条例の施行の日から規 則で定める日までの間は、次のとおりとする。
雲仙市吾妻町牛口名714番地
平成17年10月11日
雲仙市長職務執行者 〇 〇 〇 〇
**********************************************************************
以上の内容での合意によって、雲仙市は誕生したのです。
しかし、国語の読解力が少しある人ならば分かると思いますが、上記の合意文書は、当時長崎県から出向していた、吾妻町出身の合併協議会事務局長氏などの頭の良い人たち(ぞくにいう官僚)が、将来的にどうにでも解釈できるような言葉を巧妙にちりばめて作成したものだったと私は認識しておりました。
ですから、愛野町議会の合併特別委員会(全12名の愛野町議会議員で構成されていた)での、上記の合意内容に対しての表決では、12名の議員のうち、私を含む3名は、愛野町に雲仙市の新庁舎を建設するという明確な文言が入っていないという理由で「反対」の意思表示をしました。
けれども、12名のうちの3名の反対ですから、「賛成多数」で愛野町議会の合併特別委員会は、上記の内容を受け入れるということになったのです。(この表決の時は、柴田安宣議員は愛野町合併特別委員会の委員長(議長)だったので、表決には参加しておりませんでした)
他の6町の町議会も、上記の内容にて合意し、雲仙市は誕生したのです。
雲仙市になって、新市長になった奥村氏は、その任期の一期目は、新庁舎の建設に関する雲仙市議会における一般質問の答弁として、「合併協議会にて合意された事柄は尊重する」という言い回しでお茶を濁されていたようですが、二期目の市長選挙にて無投票当選された頃から論調が変わり、暫定的な本庁舎である吾妻町舎の増築にて、吾妻町舎を本庁舎とする事を表明されました。
その理由としては、新庁舎を愛野町に建設するには財政的な負担が大きすぎるという、子供だましのような理由によるものでした。
総務省が示している、役所職員一人当たりに必要な庁舎の床面積の4倍もの面積を必要床面積として計上し、その数値にて新庁舎建設に必要な経費を積算して市長の諮問機関に提示し、その結論として新庁舎建設には経費がかかりすぎるからそれは断念し、既存の庁舎を活用する方向にされたいという答申を誘導して、その事を盾にして新庁舎を愛野町には建設しないという事で、旧各町にて説明会が開かれました。
愛野町の中央公民館で実施された、愛野町には新庁舎を建設せずに本庁舎を吾妻庁舎にして、その吾妻庁舎と千々石庁舎を5億円かけて増築するという内容の説明会においては、住民側からの参加者の誰一人として、その案に賛同する人はおりませんでした。
当然のことです。
合併の大儀を踏みにじり、旧7町議会で合意した協定内容を反故にするという案に対して、良識ある旧愛野町民であれば賛同できるはずもありません。
現在の雲仙市議会議員の中には、旧7町時代の合併協定を了承した町議会議員だった人がたくさんおられますが、現在の雲仙市の本庁舎問題(吾妻庁舎を本庁舎として増築し、愛野町には新庁舎は建設しない事にした事柄)に関して、道義的な責任を感じてはおられないのでしょうか。
雲仙市議会での本庁舎問題に関する討論の中で、「合併協定の内容を一言一句遵守しなければならないという事は法律には書いていない」とか、「愛野町内では、本庁舎を吾妻庁舎にする事に関して反対の署名活動も無かった」などという事をのたまわれる雲仙市議会議員もおり、ただただあきれ返るしかありません。
自分たちが合意して成立した雲仙市の合併の経緯を知っていながら、このような筋違いの見解を表明された方々には、約束事は守らなければならないという人の道の基本が欠如している人ではないかという認識を持たざるを得ません。
それに輪をかけて、旧愛野町から雲仙市議会議員になっている人が3人おりますが、柴田議員、松尾議員以外のおひとかたは、多くの旧愛野町民からの支持を得て雲仙市議会議員になっているにもかかわらず、吾妻町を本庁舎にする議案に賛成しておられる。
このことは、良識ある多くの愛野町域の住民にとっては、あきれるのを通り越して、次は無いとしか考えられない。
支持者の間でもそのような空気が広がりつつあるというように聞いたこともある。
私の目には、愛野町に対する裏切り行為としか映らない。
ただ、弁が立つので、いかようにも弁明されるはずであるが、私は騙されない。
以上のような理不尽な背景の中で、柴田安宣議員は合併の大儀を通す事を一貫して主張されていた。
当たり前の事を当たり前に主張してきた人が、もしも新聞記事にあるような容疑をかけられているのだとすれば、そうせざるを得ない状況に追い込んだ、当たり前の事を当たり前にする事をしないように誘導した人たちにも、何等かの疑念を抱かざるを得ない。
しかし、何で半年も前の事が今頃俎上にあがるのだろうか。
そのことの直後に問題提起すればよかったのにと思ってしまう。
半年という時間が経過しているので、証拠も記憶もあいまいになりつつあるのではないのだろうか。
本庁舎を愛野町には建設しない理由として、雲仙市には財政的な余裕が無いのだそうな。
それにしては一民間飲食業者に数千万円の補助金を与えたり、個人の家のリホーム資金をたくさん補助したり等々、財政的に余裕が無いという自治体の様には思えないし、この2年ぐらいの雲仙市の財政は、合併時の雲仙市の長期財政予測に反して大幅に違っていて、良好な財政状況である。
合併特例債の期限も延長になって、10億円ぐらいの新市役所の建設などは充分に可能なのに、新庁舎の建設には40億円が必要だなどと嘘の数字を計上して住民を騙し、現在に至っている。
警察に逮捕された容疑者である柴田安宣議員ではあるが、柴田氏を批判する旧愛野町民があまりいない背景について、物事の順番という観点から考察してみました。
先日の雲仙市議会の全員協議会で、ある議員は柴田氏の辞職勧告決議をするべきだという主張をされ、その意見に対して容疑者の段階でそのような事はすべきではないという意見が出たそうですが、その意見に対して、刑が確定するのがいつになるか分からないので、すみやかに辞職勧告をすべきだと言う意見を述べられた議員もいたそうです。
一番最後の意見を述べた議員が地元の議員だという事を聞いた時には愕然としました。
愛野町の大儀を貫こうとした人と、愛野町を裏切った人のどちらに支持が集まるかは、うちの小屋に住み着いている猫の「モエちゃん」でも分かりそうです。
柴田議員には今後とも是非頑張って欲しいと思います。
豊田一喜
その事件に関して、以下のような記事が公開されていた。
(読売新聞) 2012年06月11日 11時24分
大阪・ミナミの通り魔事件で、松井一郎大阪府知事は11日、現行犯逮捕された礒飛京三容疑者が「人を殺せば死刑になると思ってやった」と供述していることに対し、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。
府は自殺予防対策を行う立場だが、松井知事は「(容疑者が必要とするなら)相談窓口に来ればいいし、『行政の支援は受けたくない、この世からいなくなりたい』と言うなら止めようがない」と述べた。
上記の記事で、この記事を書いた記者は、松井大阪府知事の言動を、「府は自殺予防対策を行なう立場だが」という言い回しで、暗に批判している。
私は、報道陣に「『死にたい』と言うんだったら自分で死ねよと(言いたい)。人を巻き込まずに自己完結してほしい」と発言した。」松井知事の言動に対して何の違和感も感じないし、人間として当然の感覚だと思う。
最近の社会は、罪を犯した者の人権を擁護するような風潮であるようだが、明らかにおかしいと思う。
本来は、何の罪もない被害者の人権が第一であるべきで、罪を犯した者は、当然の事ながら自らの命をもってその罪を償わなければならない場合もあってしかるべきであるというのが私の考え方である。
物事の順番に対する正しい認識を持たないと、普通に当たり前に生きている人の当たり前の人権を侵害することになってしまう。
最近雲仙市では、本庁舎の場所の条例変更議案の採決に関して、愛野町の柴田安宣市会議員が賄賂申し込みの容疑者として逮捕されている。
総じて、その事を取り上げている新聞記事の論調は、柴田安宣議員が一方的に悪いというようなものが多いようだ。
容疑者であるのに、「大筋で容疑を認めたようだ」などという記事が躍っていたようだが、果たしてその情報はどこから出たものだろうか。
容疑者として取り調べている取調べ中の警察組織からそのような情報は漏れるはずもないだろうから、そのような記事を書いた記者が、憶測で記述したとしか考えられないということにしておこう。
そしてそのような記事を読んだ読者は、そのような情報を鵜呑みにして、柴田議員に対して「悪者」のイメージを抱いてしまうだろう。
しかし、私の周りの多くの愛野町の人で、柴田議員を悪く言う人はあまりいない。
その容疑に至るまでの背景に関して、少しだけ関わった事がある自分としては、柴田議員の心情が少しだけ理解できる。
その背景は、合併前の合併協議会から始まる。
島原半島内の国見町、瑞穂町、吾妻町、愛野町、千々石町、小浜町、南串山町の7町が合併して誕生した雲仙市では、その合併前に、合併を成立させるための合意事項に対する協議が、各町において数多くなされた。
その中で、最後まで「本庁舎の位置」に対して諸説あったが、最終的には以下に示す内容にて合意した。
「新市の事務所の位置は、愛野町小無田下526番地1外(現在の愛野町公民館)とする。
ただし新市の新たな事務所の建設に要する期間にあっては、暫定的に吾妻町牛口名714番地(現在の吾妻町役場)とする。
本庁舎所在地以外の国見町、瑞穂町、愛野町、千々石町、小浜町及び南串山町のそれぞれの役場の位置に総合支所を、現雲仙支所に出張所を置く。
なお新市の財政状況を勘案しつつ新たな事務所の建設に資する基金を積み立てることとし、合併特例債が活用できる期間内において新たな事務所を建設することを新市の基本的な理念とする。
事務所の構造、規模及び建設時期等については、新たな事務所の建設財源として合併特例債の活用を図る観点から、新市において早期に具体的な検討スケジュールを策定するものとする。」
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専決処分書(案)
次の事項について、地方自治法(昭和22年法律第67号)第179条第1項の規定により、専決処分する。
雲仙市の事務所の位置を定める条例
地方自治法(昭和22年法律第67号)第4条第1項の規定に基づき、雲仙市の事務所の位置を次のとおり定める。
雲仙市愛野町小無田下526番地1
附則
(施行期日)
1 この条例は、平成17年10月11日から施行する。
(暫定の事務所の位置)
2 本則の規定にかかわらず、本市の事務所の位置は、庁舎の建設に要する期間を考慮して、この条例の施行の日から規 則で定める日までの間は、次のとおりとする。
雲仙市吾妻町牛口名714番地
平成17年10月11日
雲仙市長職務執行者 〇 〇 〇 〇
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以上の内容での合意によって、雲仙市は誕生したのです。
しかし、国語の読解力が少しある人ならば分かると思いますが、上記の合意文書は、当時長崎県から出向していた、吾妻町出身の合併協議会事務局長氏などの頭の良い人たち(ぞくにいう官僚)が、将来的にどうにでも解釈できるような言葉を巧妙にちりばめて作成したものだったと私は認識しておりました。
ですから、愛野町議会の合併特別委員会(全12名の愛野町議会議員で構成されていた)での、上記の合意内容に対しての表決では、12名の議員のうち、私を含む3名は、愛野町に雲仙市の新庁舎を建設するという明確な文言が入っていないという理由で「反対」の意思表示をしました。
けれども、12名のうちの3名の反対ですから、「賛成多数」で愛野町議会の合併特別委員会は、上記の内容を受け入れるということになったのです。(この表決の時は、柴田安宣議員は愛野町合併特別委員会の委員長(議長)だったので、表決には参加しておりませんでした)
他の6町の町議会も、上記の内容にて合意し、雲仙市は誕生したのです。
雲仙市になって、新市長になった奥村氏は、その任期の一期目は、新庁舎の建設に関する雲仙市議会における一般質問の答弁として、「合併協議会にて合意された事柄は尊重する」という言い回しでお茶を濁されていたようですが、二期目の市長選挙にて無投票当選された頃から論調が変わり、暫定的な本庁舎である吾妻町舎の増築にて、吾妻町舎を本庁舎とする事を表明されました。
その理由としては、新庁舎を愛野町に建設するには財政的な負担が大きすぎるという、子供だましのような理由によるものでした。
総務省が示している、役所職員一人当たりに必要な庁舎の床面積の4倍もの面積を必要床面積として計上し、その数値にて新庁舎建設に必要な経費を積算して市長の諮問機関に提示し、その結論として新庁舎建設には経費がかかりすぎるからそれは断念し、既存の庁舎を活用する方向にされたいという答申を誘導して、その事を盾にして新庁舎を愛野町には建設しないという事で、旧各町にて説明会が開かれました。
愛野町の中央公民館で実施された、愛野町には新庁舎を建設せずに本庁舎を吾妻庁舎にして、その吾妻庁舎と千々石庁舎を5億円かけて増築するという内容の説明会においては、住民側からの参加者の誰一人として、その案に賛同する人はおりませんでした。
当然のことです。
合併の大儀を踏みにじり、旧7町議会で合意した協定内容を反故にするという案に対して、良識ある旧愛野町民であれば賛同できるはずもありません。
現在の雲仙市議会議員の中には、旧7町時代の合併協定を了承した町議会議員だった人がたくさんおられますが、現在の雲仙市の本庁舎問題(吾妻庁舎を本庁舎として増築し、愛野町には新庁舎は建設しない事にした事柄)に関して、道義的な責任を感じてはおられないのでしょうか。
雲仙市議会での本庁舎問題に関する討論の中で、「合併協定の内容を一言一句遵守しなければならないという事は法律には書いていない」とか、「愛野町内では、本庁舎を吾妻庁舎にする事に関して反対の署名活動も無かった」などという事をのたまわれる雲仙市議会議員もおり、ただただあきれ返るしかありません。
自分たちが合意して成立した雲仙市の合併の経緯を知っていながら、このような筋違いの見解を表明された方々には、約束事は守らなければならないという人の道の基本が欠如している人ではないかという認識を持たざるを得ません。
それに輪をかけて、旧愛野町から雲仙市議会議員になっている人が3人おりますが、柴田議員、松尾議員以外のおひとかたは、多くの旧愛野町民からの支持を得て雲仙市議会議員になっているにもかかわらず、吾妻町を本庁舎にする議案に賛成しておられる。
このことは、良識ある多くの愛野町域の住民にとっては、あきれるのを通り越して、次は無いとしか考えられない。
支持者の間でもそのような空気が広がりつつあるというように聞いたこともある。
私の目には、愛野町に対する裏切り行為としか映らない。
ただ、弁が立つので、いかようにも弁明されるはずであるが、私は騙されない。
以上のような理不尽な背景の中で、柴田安宣議員は合併の大儀を通す事を一貫して主張されていた。
当たり前の事を当たり前に主張してきた人が、もしも新聞記事にあるような容疑をかけられているのだとすれば、そうせざるを得ない状況に追い込んだ、当たり前の事を当たり前にする事をしないように誘導した人たちにも、何等かの疑念を抱かざるを得ない。
しかし、何で半年も前の事が今頃俎上にあがるのだろうか。
そのことの直後に問題提起すればよかったのにと思ってしまう。
半年という時間が経過しているので、証拠も記憶もあいまいになりつつあるのではないのだろうか。
本庁舎を愛野町には建設しない理由として、雲仙市には財政的な余裕が無いのだそうな。
それにしては一民間飲食業者に数千万円の補助金を与えたり、個人の家のリホーム資金をたくさん補助したり等々、財政的に余裕が無いという自治体の様には思えないし、この2年ぐらいの雲仙市の財政は、合併時の雲仙市の長期財政予測に反して大幅に違っていて、良好な財政状況である。
合併特例債の期限も延長になって、10億円ぐらいの新市役所の建設などは充分に可能なのに、新庁舎の建設には40億円が必要だなどと嘘の数字を計上して住民を騙し、現在に至っている。
警察に逮捕された容疑者である柴田安宣議員ではあるが、柴田氏を批判する旧愛野町民があまりいない背景について、物事の順番という観点から考察してみました。
先日の雲仙市議会の全員協議会で、ある議員は柴田氏の辞職勧告決議をするべきだという主張をされ、その意見に対して容疑者の段階でそのような事はすべきではないという意見が出たそうですが、その意見に対して、刑が確定するのがいつになるか分からないので、すみやかに辞職勧告をすべきだと言う意見を述べられた議員もいたそうです。
一番最後の意見を述べた議員が地元の議員だという事を聞いた時には愕然としました。
愛野町の大儀を貫こうとした人と、愛野町を裏切った人のどちらに支持が集まるかは、うちの小屋に住み着いている猫の「モエちゃん」でも分かりそうです。
柴田議員には今後とも是非頑張って欲しいと思います。
豊田一喜