今、我が家の庭では、、紫陽花の青色と、うす紫の色が、梅雨の雨にぬれて鮮やかに見える。
春先のラッパ水仙の黄色に始まり、ゆすら梅のうす桃色の小さな花、その花が終わるとしばらくして、ゆすら梅の実が真っ赤に熟す。
こでまりは、妻の父親から貰った花、白藤は、伯父さんから貰った花。
二人とも彼岸に旅立ってしまったが、それらの花が咲くたびに思い出す。
今年はアマリリスの赤い花が、例年よりも元気に咲いていたし、赤紫色のかきつばたもみごとに咲いてくれた。
数日前までは、松の木の周りで白百合が咲き誇っていた。
その他にもたくさんの庭の草花が、黙っていても季節を運んできてくれる。
若い頃には、そのような庭の風景のうつろいを、しみじみと感じる事はあまり無かったが、最近では早朝に起きて、庭の周りをながめては季節の移ろいを感じ、普通に生きている事に感謝できるようになった。
今日は雨のために仕事が休みで、二年前に他界した伯母の命日だったので、室内墓のある光西寺にお参りに行ってきた。
仮に、80歳まで生きる事が出来たとしても、季節のうつろいは80回しか体験できない。
その中の58回目を今体験している。
黙っていても季節を運んできてくれる庭の風景の1回分を、大切に味わいたい。
豊田一喜
春先のラッパ水仙の黄色に始まり、ゆすら梅のうす桃色の小さな花、その花が終わるとしばらくして、ゆすら梅の実が真っ赤に熟す。
こでまりは、妻の父親から貰った花、白藤は、伯父さんから貰った花。
二人とも彼岸に旅立ってしまったが、それらの花が咲くたびに思い出す。
今年はアマリリスの赤い花が、例年よりも元気に咲いていたし、赤紫色のかきつばたもみごとに咲いてくれた。
数日前までは、松の木の周りで白百合が咲き誇っていた。
その他にもたくさんの庭の草花が、黙っていても季節を運んできてくれる。
若い頃には、そのような庭の風景のうつろいを、しみじみと感じる事はあまり無かったが、最近では早朝に起きて、庭の周りをながめては季節の移ろいを感じ、普通に生きている事に感謝できるようになった。
今日は雨のために仕事が休みで、二年前に他界した伯母の命日だったので、室内墓のある光西寺にお参りに行ってきた。
仮に、80歳まで生きる事が出来たとしても、季節のうつろいは80回しか体験できない。
その中の58回目を今体験している。
黙っていても季節を運んできてくれる庭の風景の1回分を、大切に味わいたい。
豊田一喜