高橋さんと藤永さん。
どちらも有名な女性長距離走者だが、直接の面識は無い。
テレビや新聞でしか知らない。
高橋さんは30歳を過ぎ、藤永さんは多分27歳だろう。
藤永さんが多分27歳だろうという事は、我が長女の同級生だからそうだと思う。
藤永さんは、諫早高校在学中に、超高校級の実力ということでマスコミがよく取り上げていたし実績も残した。
その藤永さんと同じ高校に通っていた長女は、選択科目の書道の時間に、藤永さんの隣の席になり、消しゴムを貸してあげた事があると、テレビに映っている藤永さんを見て嬉しそうに話していた。
超高校級の人と、少しでもかかわりがあるという事が、娘にしてみれば誇らしい事だったのだろうと思う。
数日前の毎日新聞の諫早高校陸上部のシリーズ記事で、藤永さんの事が載っていた。
高校卒業後、筑波大学に進み、その後資生堂に就職して陸上競技活動を続けているという。
藤永さんの高校時代の恩師の方が、競技者としての現役を退いて指導者としての道を選択した方が良いのではないかというアドバイスをされていて、そのように決心したのだろうなと思って会ってみると、4年後のオリンピックにマラソン選手として出場する事をめざすという決意を表明したという。
他人の生き方をあれこれ言える立場ではないが、私は恩師の方が進められている指導者としての生き方を選択する方が現実味があり、これから先の人生設計の上では妥当な判断ではなかろうかと思う。
スポーツの競技者としての現役寿命は、スポーツの種類により色々ではあろうが、いつかはピークを過ぎて、望むような記録が出なくなる時が来る。
自分の可能性を追求して努力する姿は美しいが、生きていくにはご飯を食べなければならない。
要するに何等かの職業に就かなければならない。
企業の広告塔的な存在でいられるのは、実績を残す事が出来る間だけである。
教員としての公務員になる事が出来る立場にあって、ふるさと長崎県の陸上競技の指導者としての安定した生活の可能性があるのであれば、そちらの方が良いのにと私は思う。
27歳という年齢は、そのようなもろもろに対する重要な決断時だと思うが。
過去の栄光の幻影をいつまでも引きずり続けない方が賢明だと思うのだが。
高橋さんは、昨日のマラソン大会で27位と、彼女にしてみれば予想外の結果だったに違いないが、こちらもここらがそろそろ潮時ではなかろうかと思う。
若い人たちだけでチームを組んで、競技者としての活動を続けているようだが、今回の結果で、後援しているスポンサーの多くが離れていくのではなかろうか。
膝の手術を隠して大会に臨んだというが、それならばその事は隠し通して欲しかった。
レース後に打ち明けた事は、悪かった結果に対する言い訳の様に聞こえてしまう。
年齢的なこともあり、勇気を持って撤退するという生き方もあるのではなかろうか。
高橋さんにしても藤永さんにしても、私が100メートルを全力疾走するようなスピードで2時間半近く走り続ける事が出来る、強靭な精神力と体力の持ち主であり、私から見れば超人のような存在だ。
そのようなすばらしい能力の持ち主なのだから、他の職業に就いてもきっと適応できるだろう。
過去の栄光は、思い出としてとっておき、いつまでも引きずらない方が良いと思う。
お二方ともこれから先の人生の方が長いのだから。
豊田かずき
どちらも有名な女性長距離走者だが、直接の面識は無い。
テレビや新聞でしか知らない。
高橋さんは30歳を過ぎ、藤永さんは多分27歳だろう。
藤永さんが多分27歳だろうという事は、我が長女の同級生だからそうだと思う。
藤永さんは、諫早高校在学中に、超高校級の実力ということでマスコミがよく取り上げていたし実績も残した。
その藤永さんと同じ高校に通っていた長女は、選択科目の書道の時間に、藤永さんの隣の席になり、消しゴムを貸してあげた事があると、テレビに映っている藤永さんを見て嬉しそうに話していた。
超高校級の人と、少しでもかかわりがあるという事が、娘にしてみれば誇らしい事だったのだろうと思う。
数日前の毎日新聞の諫早高校陸上部のシリーズ記事で、藤永さんの事が載っていた。
高校卒業後、筑波大学に進み、その後資生堂に就職して陸上競技活動を続けているという。
藤永さんの高校時代の恩師の方が、競技者としての現役を退いて指導者としての道を選択した方が良いのではないかというアドバイスをされていて、そのように決心したのだろうなと思って会ってみると、4年後のオリンピックにマラソン選手として出場する事をめざすという決意を表明したという。
他人の生き方をあれこれ言える立場ではないが、私は恩師の方が進められている指導者としての生き方を選択する方が現実味があり、これから先の人生設計の上では妥当な判断ではなかろうかと思う。
スポーツの競技者としての現役寿命は、スポーツの種類により色々ではあろうが、いつかはピークを過ぎて、望むような記録が出なくなる時が来る。
自分の可能性を追求して努力する姿は美しいが、生きていくにはご飯を食べなければならない。
要するに何等かの職業に就かなければならない。
企業の広告塔的な存在でいられるのは、実績を残す事が出来る間だけである。
教員としての公務員になる事が出来る立場にあって、ふるさと長崎県の陸上競技の指導者としての安定した生活の可能性があるのであれば、そちらの方が良いのにと私は思う。
27歳という年齢は、そのようなもろもろに対する重要な決断時だと思うが。
過去の栄光の幻影をいつまでも引きずり続けない方が賢明だと思うのだが。
高橋さんは、昨日のマラソン大会で27位と、彼女にしてみれば予想外の結果だったに違いないが、こちらもここらがそろそろ潮時ではなかろうかと思う。
若い人たちだけでチームを組んで、競技者としての活動を続けているようだが、今回の結果で、後援しているスポンサーの多くが離れていくのではなかろうか。
膝の手術を隠して大会に臨んだというが、それならばその事は隠し通して欲しかった。
レース後に打ち明けた事は、悪かった結果に対する言い訳の様に聞こえてしまう。
年齢的なこともあり、勇気を持って撤退するという生き方もあるのではなかろうか。
高橋さんにしても藤永さんにしても、私が100メートルを全力疾走するようなスピードで2時間半近く走り続ける事が出来る、強靭な精神力と体力の持ち主であり、私から見れば超人のような存在だ。
そのようなすばらしい能力の持ち主なのだから、他の職業に就いてもきっと適応できるだろう。
過去の栄光は、思い出としてとっておき、いつまでも引きずらない方が良いと思う。
お二方ともこれから先の人生の方が長いのだから。
豊田かずき