川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

希望の少ない時代を生きる

2010-04-24 06:54:03 | 友人たち
 4月23日(金)曇り時々雨

 寒い日が続きます。閉じこもり二日目です。懸案の年賀状の整理をしました。住所録の訂正・メールアドレスの登録など。お年玉の当選は二枚だけ(切手シート)。恵美ちゃんと坂井くん夫婦、ありがとう。

 朝のコニヤンのブログで大崎弟(大崎博澄さんの詩人としての名前)さんに『野の思想史』という本があることを知る。24年前、40歳の時の作品だという。

 コニヤンの引用文から。

「……ぼくは思想が(あるいは論理が)人間や世の中を変えるとは思いません。
ただ、「ひっそりと交わることのできる人と出会う。折に触れてそういう人々のことを想い起しながら暮らす。」
それだけの、つつましい人間のつながりを大切にしたい。

そういう人間的つながりだけが、希望の少ないぼく達の時代の中で、ぼくが持つことのできる希望のすべてです。

、ぼく達自身の生き方を揺るがし、ひいては世の中を変えて行くかけらほどの可能性のすべてでもあると思います。」

 コニヤンのブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/gogokoniyan/50553415.html#50554540

 大崎さんはぼくとは4つ違いですから同じ時代を生きてきた方です。しかし、生きた環境や時代のとらえ方には大きな違いがあります。ぼくは「思想が人間や世の中を変える」と思うこともありました。

 今は20数年前に書かれたという大崎さんの言葉に共感します。
「ひそやかな、心細くちぎれそうな人間的なつながり」だけを大切にして日々を生きているような気がします。

 この人の言葉がどういう生の営みの中から生まれたのか、知りたいと思ってきました。

 「たんぽぽ教育研究所」に電話して早速本を注文しました。手に入らなかった『こどもという希望』(キリン館)も送ってくれるそうです。

 近頃は本をほとんど読みません。寝ているか、野を駆けているか、です。でもこの方の本は読みます。読みたいのです。

 「自由は土佐の山間より」と言われましたが、大崎さんを生んだ「あの強靭な生命力を誇るハタカリさえも生えなかった乾燥地」とは?

 ハタカリ(メヒシバ)http://www.google.co.jp/imglanding?q=%E3%83%A1%E3%83%92%E3%82%B7%E3%83%90&imgurl=http://www.kumaya.jp/6_5_2402311.jpg&imgrefurl=http://www.kumaya.jp/sanpomiti42.html&h=360&w=480&sz=37&tbnid=naS5Wor11qN5qM:&tbnh=97&tbnw=129&prev=/images%3Fq%3D%25E3%2583%25A1%25E3%2583%2592%25E3%2582%25B7%25E3%2583%2590&hl=ja&usg=__v15_QFHf2BHS4r9ItYijJTCT0Uw=&ei=xRfSS_qKHYGY6gOtwpWqDw&sa=X&oi=image_result&resnum=1&ct=image&ved=0CA8Q9QEwAA&start=0#tbnid=naS5Wor11qN5qM&start=0

 現代の闇を照らす一条の光が『タンポポ教育研究所』です。その光の源を知る喜びを味わってみたいのです。

 大崎さんは「若いときの恥ずかしい作品です」「でも読んでもらえるとうれしい」といっておられました。前半生のエッセンスが凝集しているのでしょう。

「自由は土佐の山間より」http://www.minken.city.kochi.kochi.jp/top.html