川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

浜辺のクルミ

2010-09-14 11:03:12 | 川越・近郊
 昨日、川越公園の河川敷の遊歩道を歩いていたら同世代のご夫婦がクルミの実を拾い集めていました。これから果皮を腐らせ、ハンマーで割って実を取り出すまで何日かかかるそうです。

 ●クルミhttp://blogs.yahoo.co.jp/h_yamame/17958800.html

 体によいというので数年前からここに採りに来ているそうです。最近は競争相手(人間・カラス)が多く、昨年は収穫ゼロだったと言います。割ったばかりの実を食べさせてもらいました。けっこうおいしい。

 田舎にいた頃はクルミを海岸で拾ったといいます。新潟県の出身だそうです。不思議に思ってパソコンで調べてみました。


 ●新潟西海岸のクルミhttp://blog.livedoor.jp/salmonidae/archives/1084882.html

 海岸でクルミを拾い集める人が今でもおられるのですね。コメント欄にはクルミを巡るカラスと人の交流も紹介されています。

 藤村の「椰子の実」を思い出します。

 ●「椰子の実」http://www.youtube.com/watch?v=-kThs_gBBxk&feature=related

 川岸に多いオニクルミは実を川に落として子孫を維持しているようです。その実が海に出て殻状になったクルミが海岸に流れ着くというわけです。

 川越公園で会ったかたには遠い昔の海岸での原体験があり、この季節になるとクルミ採りが思い起こされるのでしょう。

 縄文の頃からの人間のすがたがこうして都市の生活の中にも生きているのかと思いました。

 ●縄文時代からのオニクルミhttp://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/KA-okasi/dorei_nattu/kurumi_2.htm