かなり旧聞に属しますが、表記の件について川合善明・川越市長からの回答(6月9日付)を紹介します。このことに関わって「川越だより」にコメントをしてくださったかたがおられたからです。
「初雁公園の整備」について
現在の初雁公園は旧川越城の城址の一部を利用したもので、本丸御殿のほか野球場、プール等があり、面積約4.9㌶の“運動公園”として昭和26年に供用開始したものです。
旧川越城の区域は、県立川越高等学校をはじめ川越第一小学校、川越小学校などの学校、川越市役所、博物館等の公共施設があるほか、多くの民家を含む広大な区域であり、これらを移転して川越城址公園として整備することは、大変困難なことです。
このようなことから、既存の公園部分を生かした中で、城址公園として実現可能な整備計画を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。なお現在、本丸御殿の保存修理工事を進めているところです。
市長からの回答は以上です。
一市民の提案にきちんと回答してくださって感謝しています。しかし、市長の「城址公園として実現可能な整備計画」からあらかじめ川越高校の移転などが除かれていることは理解できません。
僕も公共施設や民家をすべて移転させることが出来るとは思っていません。しかし、川越高校(県立)を移転させることはやろうとすれば出来るはずだと考えています。
川越城の遺構として今も残っているものは本丸御殿と富士見櫓跡です。本丸御殿は修復中で来春には公開されます。
富士見櫓は天守閣のなかった川越城でもっとも高い建物であったらしく、天守閣代わりをしていたといいます。今は櫓はなく跡地ですが小高い丘で巨木もあり、城跡の風情がいくらか残っています。城址の記念碑もあります。
しかし、本丸付近が川越高校のグラウンドになっているため、本丸御殿付近から富士見櫓跡に行き来する道はなく、孤立した「城址」です。観光客などにはその存在もわからず、訪れる人もほとんどいません。
●川越城富士見櫓跡 http://glorysot.blog20.fc2.com/blog-entry-97.html
城址公園として整備するというのならばせめて本丸御殿と富士見櫓跡を「川越城址」として一体的に整備すべきではありませんか。川越高校のグラウンドになっているあたりが城址の広場になり富士見櫓がその隅に建っているような景観は作り出せるはずです。この辺のことについて市長の考えを聞かせて欲しいものです。
川合市長が昨年策定した「都市計画マスタープラン」を読んでみましたが伝統的街並み保存地区(一番街)への言及は多いけれど城址公園の整備についてはほとんどふれられていません。この回答にあるように公共施設などの移転が難しいから諦めたということでしょうか。
市長が言われるように「品格ある」川越をつくるためにその中心に一番街だけでなく川越城址公園をきちんと位置づけるべきだと思います。不十分でも「川越は城下町だったんだなあ」と市民にも観光客にも思ってもらえるような町造りをすべきだと考えるのです。一番街もそれでいっそう生きてくるはずです。
そのために必要なら川越高校を移転させればいいのです。近頃は交通事情もよくなったので郊外に適地はいっぱいあるはずです。
(いずれ市内の高校配置も考え直さなければならなくなるでしょう。川越<男子>高校と川越女子高校を統合して移転させるのがもっとも市民の理解が得られるでしょう。)
21世紀ももう10年が経ってしまいました。市長が困難だからと諦めたら何も出来ません。せめて市のマスタープランにきちんと書き込んで知事に問題提起すべきだと考えます。
「初雁公園の整備」について
現在の初雁公園は旧川越城の城址の一部を利用したもので、本丸御殿のほか野球場、プール等があり、面積約4.9㌶の“運動公園”として昭和26年に供用開始したものです。
旧川越城の区域は、県立川越高等学校をはじめ川越第一小学校、川越小学校などの学校、川越市役所、博物館等の公共施設があるほか、多くの民家を含む広大な区域であり、これらを移転して川越城址公園として整備することは、大変困難なことです。
このようなことから、既存の公園部分を生かした中で、城址公園として実現可能な整備計画を検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りたいと存じます。なお現在、本丸御殿の保存修理工事を進めているところです。
市長からの回答は以上です。
一市民の提案にきちんと回答してくださって感謝しています。しかし、市長の「城址公園として実現可能な整備計画」からあらかじめ川越高校の移転などが除かれていることは理解できません。
僕も公共施設や民家をすべて移転させることが出来るとは思っていません。しかし、川越高校(県立)を移転させることはやろうとすれば出来るはずだと考えています。
川越城の遺構として今も残っているものは本丸御殿と富士見櫓跡です。本丸御殿は修復中で来春には公開されます。
富士見櫓は天守閣のなかった川越城でもっとも高い建物であったらしく、天守閣代わりをしていたといいます。今は櫓はなく跡地ですが小高い丘で巨木もあり、城跡の風情がいくらか残っています。城址の記念碑もあります。
しかし、本丸付近が川越高校のグラウンドになっているため、本丸御殿付近から富士見櫓跡に行き来する道はなく、孤立した「城址」です。観光客などにはその存在もわからず、訪れる人もほとんどいません。
●川越城富士見櫓跡 http://glorysot.blog20.fc2.com/blog-entry-97.html
城址公園として整備するというのならばせめて本丸御殿と富士見櫓跡を「川越城址」として一体的に整備すべきではありませんか。川越高校のグラウンドになっているあたりが城址の広場になり富士見櫓がその隅に建っているような景観は作り出せるはずです。この辺のことについて市長の考えを聞かせて欲しいものです。
川合市長が昨年策定した「都市計画マスタープラン」を読んでみましたが伝統的街並み保存地区(一番街)への言及は多いけれど城址公園の整備についてはほとんどふれられていません。この回答にあるように公共施設などの移転が難しいから諦めたということでしょうか。
市長が言われるように「品格ある」川越をつくるためにその中心に一番街だけでなく川越城址公園をきちんと位置づけるべきだと思います。不十分でも「川越は城下町だったんだなあ」と市民にも観光客にも思ってもらえるような町造りをすべきだと考えるのです。一番街もそれでいっそう生きてくるはずです。
そのために必要なら川越高校を移転させればいいのです。近頃は交通事情もよくなったので郊外に適地はいっぱいあるはずです。
(いずれ市内の高校配置も考え直さなければならなくなるでしょう。川越<男子>高校と川越女子高校を統合して移転させるのがもっとも市民の理解が得られるでしょう。)
21世紀ももう10年が経ってしまいました。市長が困難だからと諦めたら何も出来ません。せめて市のマスタープランにきちんと書き込んで知事に問題提起すべきだと考えます。