川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

高橋由一の油絵

2010-09-20 20:40:18 | 川越・近郊
 敬老の日で川越市立美術館が無料になるというので行ってみました。「日本近代洋画への道―山岡コレクションを中心に―」が開催中でした。

●川越市立美術館http://www.city.kawagoe.saitama.jp/www/contents/1279944636673/index.html 

真っ先に高橋由一(ゆいち)という人の作品が眼に飛び込んできました。「丁髷姿の自画像」のそばに「鮭図」が架かっており、「品川海晏寺紅葉図」「本牧海岸」などが展示されています。

 日本で最初の「洋画家」で有名人のようですが僕はその名も絵も初めて?見聞きします。

 びっくりしました。「丁髷姿のおんちゃんがこんなすごい油絵を描いていたのか!」

 ●高橋由一・笠間日動美術館http://www.nichido-garo.co.jp/museum/exhibition_archive_1001.html

 木にそのまま描かれた「鮭」は見ていて飽きない傑作ですが僕は明治初年の品川や本牧の海を描いた作品に心が奪われました。

 「品川海晏寺紅葉図」(1880年・明治13年) 品川にこんな海の風景があったのか。龍馬の時代も似たようなものだろう。絵の中の世界に入り込んだ数十秒間でした。


 土佐の国沢新九郎の絵もありました。この人の名はどこかで聞いたことがあります。

 ●国沢新九郎http://nangokutosa.blog47.fc2.com/blog-entry-890.html

龍馬を乗せた船「夕顔」の艦長で龍馬の肖像画を残したと言います。その絵が切手になっているそうです。

 
 幕末から明治にかけて西洋画の技術を一心に学んだ人々の作品群に出会って思いがけない発見と感動がありました。

 「敬老の日」ありがとう。