渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

田村正和さん、4月3日に逝去。きょう発表。

2021年05月18日 | open


追悼。

「子連れ狼」の作品では、田村正和さん
が演じた拝一刀の『その小さき手に』
(1993)が一番映像作品の中で素晴らしか
った。
「子連れ狼」数々あれど、この作品が最高
である。
妻あざみが柳生に殺害された時の田村一刀
の感情表現は胸に迫る。
よく、田村作品の「子連れ狼」は「美しい
子連れ狼作品」と言われるが、それは違
う。
実は、田村正和さんが演じた拝一刀が一番
原作に近い。拝一刀の心の世界を歪曲
ず、極めて精密に正確に、かつ役者とし
ての解釈も含めて演技で表現しきっていた
のは、田村正和拝一刀のみだった。
小説『眠狂四郎』は、柴田錬三郎先生は
田村正和さんをイメージして書き進めた
という。
そして、映像作品の『眠狂四郎』も田村
正和さんの狂四郎が一番原作狂四郎の
虚無感を正確に表現していた。
素晴らしい本物の俳優が去った。
日本最後の「銀幕のスター」だった。
どうか安らかに。


野営地探し

2021年05月18日 | open

SUZUKI新型ジムニーキャンプ地を探す!
ここの林道大当たり~最高!
そして出会いまで・・・



いいすね~。
ロケハンならぬキャンハンしてますね~。
以前、私が穴場のアマゴ・ゴギの秘境
クリーク探しの時がこんな感じだった。
広島県内のめぼしい支流はほぼ行って
みた。
それぞれの水系の年券を複数持っていた
から、どこでも竿出し。
まったく広くは知られていないのに
アマゴうはうは何じゃこりゃ?ポイント
もあった。
渓流のうち徒歩での遡上でゴギ狙いは
源流部まで登ってみた。
ゴギもうはうはポイントが結構ある。
ただ、クマとは4度接近遭遇があった
けど。広島県はマス族もうはうはなの
だけど、クマもウハウハなので。
三原市内でさえクマが出る。
ただし、マス族が棲息するのは、島根県、
鳥取県との県境付近の深山エリアでない
とアマゴ(瀬戸内水系)、ヤマメ(日本
海水系)、ゴギ(イワナ亜種、本来は
日本海水系だが大正時代に瀬戸内水系
にも山中でのたんぱく源確保のために
地元民が移植)には出会えない。

広島市内はとてもフライフィッシング
には利便性が良く、市街地から20km
程行くとマス族が釣れる河川がある。
マス族は氷河期に陸封されたので、
エラが進化していない為、水の含有酸素
量が多い清流でないと生きられない。
そのため、標高600m以上の山岳部で
ないと棲息できないが、近年河川環境
の悪化(三面護岸等)と山の保水力
減少(針葉樹ばかり植林したしっぺ返し)
のため、以前よりもかなり上流部に
行かないと魚=鱒類に出会えない。
漁協の成魚放流などは河川を釣り堀に
するだけで、すべて餌釣り師に片っ端
から釣り殺されてしまい、川にマス類
が定着しない。
卵放流もされているが、なかなか自然魚
には育たない。
だが、アマゴもヤマメもイワナも、まだ
天然魚がいないことはない。
ただし、餌釣り師により皆殺しにされる
ので、絶滅に瀕している。
餌釣りマンたちは、本日は3尾まで等
決めて釣ることはなく、食べきれない
のに釣れるだけ釣り殺して「大漁」と
喜んでマスの死体をずらっと並べて
写真を撮って自慢するのが大好きだ。
そして食べきれない魚はポイ捨てした
り、野良猫にポンと放り投げたりして
いる。
釣り環境を自分で破壊しているという
自覚は一切ない。
山岳渓流に入ると、餌釣り師たちが

ポイ捨てした大量のごみと釣りの仕掛
けカスや開封した釣り用具のビニール
等で汚れまくっている。それが現実。
毛鉤釣り師たちは自制心と公共心、

環境保全意識が極めて高いので、そう
いう行為はまずしない。それも現実。

山や渓流がとても無残なゴミだらけな
のは、これと同じだ。これは連休中の
京都の
BBQ禁止場所での光景。デイキャ
ンプ、
ファミリーバーベキューと称して、
とんでもない数の人間が集団でこういう
事をしている。富士山などはゴミの山
だし、東京の御岳山あたりのハイキング
級の山などもそこらぢゅうゴミだらけだ。

これは京都の私有地でのGW連休中の
有様。キャンプ場封鎖の為、勝手に
人の土地に家族連れの外メシ愛好者
たちがなだれ込んできている。
こういうのをするのは、別段「悪党」

たちではない。反社の「極道」がやる
のでもない。
ごく普通の良市民ぶった家族連れが
こういうことをするのだ。
しかし、これこそが反社会的だ。
普段良識人ぶったそれらの人々は、
悪党でも極道でもないが、悪人である。

その場所に来た人たちを京都新聞が
撮影。こういうごく普通の人たち、
普通の家族グループが
ゴミの投げ捨て
をして帰る。


この京都新聞の記事掲載写真を見て
「失礼な。私たちは捨てない」とか
言うとしたら、なおさら悪質だ。
そもそも、ここは私有地であり、
バーベキュー禁止である。そこに勝手
に入って好き放題をやっている証拠
写真がこの京都新聞に掲載された写真
だ。


今のキャンプブームで登場したにわか
キャンパーやBBQ大好き外出人たちは
そういう事を平気でやる。
どこの誰だか知らない連中が大挙して
自分の玄関前に大量にゴミを捨てて
行ったらどうする?
憤慨するし、なんだこれは?となる
でしょう?理不尽だ、と。
でも、自分たちはよそでそうした事
を平気でやる。
だめなのよね、それ。もちろん法律を
犯す犯罪者になってしまってるのだけ
ど、それ以前にそういうのは人として
だめなのよ。
子どもたちにどう何をそれで教える
というのか。