野外活動では、ナイフはシースに 入れて 身につけておくか、もしくは フォールダー ならば折りたたんで、 ケースに入れておくの が安全だ。
しかし、すぐに使うことを前提とした 抜身 の場合、そこらに置いておくのは 危険だ。
意外と知られていないが、この画像 のよう に丸太などに切先を真下に 向けて刺して おく保管方法は、かなり 安全なのだ。
そこに刃物がありますよ、と即目視 確認 できるし、引き抜かない限りは 刃物が転げ 落ちる事も無い。
この方法は斧ではよく見たりするの ではなかろうか 。斧の一時置きの場合。
刃を横にして置いておくのはとても 危険なのだ。
料理中の包丁のみは仕方ない。
刃を人に向けないようにして横置き もし くは縦置きにす る。
一時置きの場合、危険のないように する 気遣いは結構大切だ。
よく間違っているナイフや包丁の人 への 手渡し方に刃物の刀身を持つ ケースがある が、ナイフや包丁は絶対 に刃を持って人に 渡してはならない。 閉じたハサミのように は渡さない。
柄を相手に向けて、自分も柄を保持 したま ま動かさずに渡すのだ。
日本刀の場合は、刃を自分に向けて 刀身を 立てて右手で持ち、左手は柄頭 に添えて 人に渡す。抜身の場合は。
日本刀では納刀された刀の受け渡し にも 作法があるが、それらはすべて 相手に危険 が及ばないように配慮され たものだ。
ナイフの丸太への真下向け切先刺しは 一見粗野な ように見えるが、それは 誤認であり、実は 抜身ナイフの一時 置きとしては極めて安全 な方法なの である。 刃物は抜き身の場合、「どこにある のか判らない」という状況がとにかく 一番危ない。
今から20年前、マス釣りのできる大き な人造池 がある山のキャンプ場で結婚 式があった。
私もスタッフ手伝いとして、また、 友人 の結婚式でもあったので、妻子と 参加し た。
その時、牛の丸焼きをやったのだが、
肉の切り出し用には2丁の大型ナイフが
用意された。
キャンプ場スタッフの特大ボウイナイフ
と私の佐冶剣鉈だった。
2丁とも消毒したが、回転ロースターの
の横にスタッフの子はナイフを横に置こ う とした。
私はそれは危ないよ、こうするのが 安全 でセオリーだよと横の丸太に真下 に突き 立てた。肉を切る時には清拭する 専用のウェットティッシュも横に置い て。
参加者は各自が自分でナイフを持って 肉を 好きなだけ切り取って自分の皿に 盛って 食べる方式だった。
不思議な事に、しばらくしたら、二列 に 並んだ参加者は、私の佐冶剣鉈の前 にば かり長蛇の列となった。
並ぶ人に尋ねてみた。
すると、「向こうも切れるが、こちら の ナイフのほうが断然切れるので」と の事 だった。研ぎ上げた日立炭素鋼の 切れ味の 良さは、皆さん何度か並ぶうち に口コミに なっていたようだ。 私も頃合いを見てスタッフと共にその 巨大回転ロースターの牛を切って食べ たが、この上なく美味しい。野趣あふ れる豪快な焼き方だが、なるほどこれは アメリカ人が自慢するだけあるなと思っ た。 参加者の新郎新婦の職場仲間の上場 企業の社員たちは大騒ぎで大いに盛り 上がった。
これまで、いろんな結婚式に出席し、 厳粛な式で祝辞 を述べたりもしたが、 あの毛鉤釣り同人の結婚 式が今までで 一番印象に残っている。
企画発案は新郎新婦のフライフィッ シャー だが、なかなか味な結婚式で、 とても良 かったし、感動した。
当然、お酒飲むから、参加者の会社の 同僚 たちはそのキャンプ場でキャンプ 泊ね(笑)。
ファイアーも囲んで、深夜まで宴が 続いた よい結婚式でした。 キャンプ場管理人のフライ師匠は サイモン&ガーファンクルだったが、 私はギター弾いてビリー・ホリデーの All Of Me を歌った。 ほんと良い結婚式でした。 今でもその二人は仲良し夫婦で、一緒 にワイン飲んで二人でフライロッドを 振っているようです。 夫婦仲良し、それが良し。 そして良きかな大自然。オール・オブ・ミー【訳詞付】- ビリー・ホリデイ VIDEO