
近隣の方は慣れっこなのかもしれませんし、
どうしても肉眼では見えない地域にお住まいの方には、いまいちおわかりにならないかもしれませんが、
このあたり(東京近郊)に住んでおりますと、天気が良かったりして富士山が見えますと、
「あ、富士山見えた!」
と思わず声に出してしまうようなところがあります。
年に何度かあるわけで、旅先でないと見れないというような、それほどは珍しいものでもないのに、です。
とってもありがたいものを見れたたような、ワクワクと浮き立つような、
ちょっと得したような、
そんな気持ちになるのです。
ただの山じゃないか、と言ってしまえばそれまで。
そもそも山なんて、ただのうず高い、土の塊じゃない、と言ってしまえばそれまで。
なら、人は。
ただの人じゃないの。
たいていは、目が二つあって、鼻があって、口があって、手と足があって、
大きさが違うっていっても、たかだか数十センチの違いしかなくて、
造形が綺麗かどうかなんて、美醜を言っても、
はたしてどこまで違うやら。
例えば、僕たちが他の民族の方を見ても、たいていの場合、すぐにはほとんど区別がつかないように、
逆もまたしかりでしょうから。
ある立場からしたら、本当に同じようなものなのかもしれません。
でも。
世界中を見廻せば、山なんて、数知れず。
世界の山々からしたら、全然高いわけでもありませんしね。
でも、僕たちにとって、富士山が見えると、こんなにも嬉しいのはなぜでしょう。
逢いたい人に会えたら、嬉しいのと一緒なのかもしれませんね。
じゃあなんで?
うーん。
好きだから。
…じゃ、好きな理由は?
うーん、
説明なんて、できないなあ。
だって、
好きなものは、好き、なんですから。
好きになってしまったものは、好きなのですから。
好きなものが見つかる、
好きなものに出会える、
好きなものを好きでいられる、
これ、人生の、とっても大きな楽しみだと思います
。
ではー。